法事法要
仏壇と神棚を一緒に置いていいの?置く位置や方角を解説
更新日:2022.10.13 公開日:2021.12.20

記事のポイントを先取り!
- 仏壇と神棚は同じ部屋においても良い
- 仏壇と神棚の位置関係に注意
仏壇と神棚はどちらも目に見えない神秘的なものであり、仏様も神様もどちらも尊い存在です。
仏壇と神棚が自宅にあり、配置や関係性について疑問に思った方もいるかと思います。
そこでこの記事では、仏壇と神棚について詳しく説明していきます。
仏様や神様にとっても失礼のないようにご参考いただけますと幸いです。
仏壇と神棚の位置関係についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏壇と神棚の違い
まず、仏壇と神棚の違いについてを説明していきます。
どちらも神秘的な存在ですが、意味合いは異なってきます。
仏壇とは
仏壇とは、ご先祖様や故人を供養するためのシンボルのようなものです。
仏壇は、必ずなくてはならないといった決まりはありませんが、故人と遺族が繋がれる心のより所になるといった意見が多いです。
自宅にお寺があるようなイメージで、ご先祖様や故人に感謝をしたり、敬う気持ちを示すことで供養にも繋がるとされています。
おりんを鳴らし、手を合わせてお祈りします。
朝食前と夕食後に拝み、朝は1日の始まりのあいさつをし、夕方は1日の出来事を伝えるとよいです。
朝夕に感謝の気持ちを込めてお経を唱えることで、故人やご先祖様の供養に繋がります。
こちらの記事で仏壇について解説しているので、ぜひご覧ください。
神棚とは
神棚は、神様をお祀りしているものになります。
お祀りしている神様にもさまざまな種類があり、氏神様(うじがみさま)や天照大御神様(あまてらすおおみかみさま)、崇拝神社の神様などです。
神棚は神社でお参りする際と同様に、二礼二拍手一礼にて拝むことがマナーです。
神社が自宅にあるようなイメージで、日頃の感謝の気持ちを伝えたり家族の安全などを祈るとよいでしょう。
特に明確な決まりはありませんが、朝夕の1日2回お祈りできるとよいとされています。
朝は家族の無事をお祈りし、夕は1日健康に、事故なく帰宅できたことに感謝することなどがおすすめです。
仏壇と神棚は同じ部屋に置いてよい
仏壇と神棚の両方が自宅にあるお宅の場合には、配置をどうすればよいのか不安になることもあると思います。
仏壇と神棚を同じ部屋に置くことはNGなのではないかと思う方も多いですが、結論から言うと同じ部屋に置くこと自体は問題ありません。
仏間がある住宅では仏壇は仏間に置き、神棚は他の部屋に置くといったケースが多いです。
しかし、最近ではライフスタイルの変化から、仏間がそもそもないというケースも増えてきています。
そういった場合には、仏壇と神棚を同じ部屋に置くこともありますが、これは決してマナー違反には当たりません。
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仏壇と神棚を同じ部屋に置く際の注意点
ここからは、仏壇と神棚を同じ部屋に置く際の注意点について紹介していきます。
ポイントを押さえれば、神様や仏様に失礼のない対応ができますので参考にしてください。
神棚が上位になるよう置く
神棚が上位になるように置く理由は、神様と仏様の存在の違いによります。
神棚にお祀りする神様は、人間よりも位が高く、人間の頭よりも上に神様をお祀りするのが礼儀とされています。
仏壇にお祀りする仏様の場合、座って拝むことが礼儀とされています。
そのため、座った時の目線の上に仏様を拝します。
向かい合わせに安置しない
神棚と仏壇を向かい合わせにすることはマナー違反になりますので、注意が必要です。
この理由としては、例えば神様にお祈りしようとすると、後ろにある仏壇に背中を向ける形になってしまいます。
このように、どちらかにお尻を向ける形になるような配置は、神様や仏様にとって非常に失礼になりますので、このような配置は避けるようにすることが無難です。
上下に安置しない
神棚と仏壇を上下で安置することもマナー違反になりますので、注意してください。
例えば、神棚を上にしてそのすぐ下に仏壇を置いた場合、神様が仏様を踏みつける形になってしまいます。
このように上下関係がつくことは良くないこととされています。
また、1階と2階で部屋が異なる場合も同じような考え方をします。
仏壇と神棚の位置関係の例
次に、仏壇と神棚の位置関係について例を挙げて紹介していきます。
L字に置く
神棚と仏壇では、神棚の方が上位であると考えられています。
そのため、まずは神棚の位置を決め、次に仏壇をL字型になるような向きに配置します。
並べて置く
仏壇と神棚を並べて置くケースもあります。
その場合、神棚は自宅の中心に近い部分に置き、仏壇がその脇に並ぶように配置します。
どうしても向かい合ってしまう場合
住宅状況によってはスペースがなく、どうしても仏壇と神棚が向かい合わせになってしまうケースもあるかと思います。
そのような場合には、仏壇と神棚を少しずらして配置し、片方を拝んでいる際にもう一方にお尻を向けないような配置に工夫するとよいでしょう。
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仏壇を置く向きと場所
仏壇を置く場所にも、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
ここでは、仏壇を置く場所について詳しく説明していきます。
仏壇を置く場所
仏壇を置く場所は、仏壇を安置するための部屋である、「仏間」が最も適しています。
仏間がない場合は、お参りがしやすく、人が集まりやすいリビングに置くといいでしょう。
また、寝室に安置しても問題ありません。
仏壇の向き
仏壇の場合には宗教によっても考え方が異なり、さまざまな意見があります。
それぞれの方角と理由を一緒に紹介していきます。
南向き
通称「南面北座説(なんめんほくざせつ)」と呼ばれ、風通しもよいとされています。
南向きは日の光が多く当たるため、吉の方向と考えられています。
西向き
通称「西方浄土説(さいほうじょうどせつ)」と呼ばれ、極楽浄土がある西向きになります。
そのため、極楽浄土を拝んでいるのと同じ意味合いになるので、吉方位とされています。
総本山向き
通称「本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)」と呼ばれ、信仰している宗派の総本山を拝める向きになります。
全方向
通称「春夏秋冬説」とも呼ばれ、方角を春夏秋冬で例え、どの方角でも良いと考えられています。
春夏秋冬の意味合いを紹介します。
季節 | 意味 |
春(東) | 万物の始まり |
夏(南) | 実を結ぶ |
秋(西) | 収穫の時期を迎える |
冬(北) | 収める |
こちらの記事で仏壇の向きについて解説しているので、ぜひご覧ください。
神棚を安置する場所と向き
神棚を安置する際、場所や位置が適しているかどうかは、気になるポイントの一つ。
ここでは、神棚を安置する場所について詳しく説明していきます。
神棚を安置するのに適した場所
神棚は、明るく清潔な高い場所に安置するようにしましょう。
家族や来客で人が集まる、リビングなどの明るい場所が最も適しています。
また、人が神様を見下ろしてしまわないように、人間の頭よりも高く、見上げる位置に安置しましょう。
神棚を安置するのに不向きな場所
神棚は、ジメジメした暗い場所に安置するのは不向きです。
お風呂場や洗面所、トイレなどの水回り、トイレと背中合わせになる場所は、良い気を流してしまうとされているので、避けるようにします。
直射日光が当たる場所や障子やドアの真上に安置するのも良くありません。
また、一戸建ての家で、下の階に神棚を安置する場合は、寝室や廊下の真下は避け、上の階の神棚の位置には家具を置くなどして神様の上を歩かないようにするといいでしょう。
神棚の向き
神棚を安置する向きは、東向きがよいとされています。
この理由は、朝日が入り1番最初に光を感じることのできる点や、太陽が上ってくる方角であることから適していると考えられています。
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仏壇・神棚に祀るもの
仏壇や神棚には、それぞれ何を祀るのか、曖昧な方も多いのではないでしょうか。
仏壇や神棚に祀るものを知って、正しくお参りするようにしましょう。
ここでは、仏壇と神棚に祀るものについて詳しく説明していきます。
仏壇に祀るもの
仏壇は、故人やご先祖を祀るものというイメージがある方が多いかと思いますが、元々、仏壇は仏教の寺院を模して作られているので、信仰の中心であるご本尊を祀ります。
「掛け軸」「仏像」「曼荼羅(まんだら)」が、ご本尊として祀られていますが、宗派によって種類は異なります。
こちらの記事で仏壇の掛け軸について解説しているので、ぜひご覧ください。
神棚に祀るもの
神棚には、神前で降神の議を受けた神様の御霊(みたま)の宿る神札を祀ります。
神札の祀り方は神棚の作りによって違いがあります。
扉が一つの、一社造りでは、伊勢神宮の「天照大神様」の紙札「神宮大麻(じんぐうたいま)」、住んでいる土地の氏神様と崇敬神社のお神札を重ねて祀ります。
扉が三つの3社造の場合は、真ん中に「神宮大麻」左右に氏神様と崇敬神社のお神札をそれぞれお祀りします。
神棚の上に雲をつける
神棚を祀る際に、上の階がある場合は神棚の天井に「雲」という文字を書いた紙を貼ります。
神棚の上の階がある場合、神棚の上には何もないという意味合いがあります。
神棚のお札
神棚のお札の守護期間は一年ですので、一年に一度、平穏無事に過ごせた感謝の気持ちを込めて神社へお返しします。
そして、新しい御霊が宿ったお神札を新年に合わせてお祀りするのが一般的です。
仏壇と神棚のまとめ

ここまで仏壇や神棚の違いついての情報や、それぞれの置き方などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇は仏様、神棚は神様を拝む場所であり、日頃の感謝の気持ちが大切である
- 仏壇と神棚は同じ部屋に置いても良いが、注意が必要である
- 神棚や仏壇にはそれぞれ適した向きがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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