法事法要
仏壇の飾り方まとめ!宗派ごとの仏壇の飾り方・置き方を解説
更新日:2022.01.23
自宅には仏壇を置き、故人を供養するのが一般的ですが、仏壇にはどのような仏具を飾るべきなのでしょうか。
また、仏壇はどのように飾るのが正しいのでしょうか。
そこで、この記事では仏壇の飾り方を中心に解説していきます。
仏壇の飾り方について学び、正しく仏具を飾れるようにしましょう。
また、ミニ仏壇の飾り方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏具の名称・役割
仏壇は、信仰する宗派のご本尊を祀るいわば小さなお寺のようなものです。
そして、亡くなった故人やご先祖を祀り、供養するための場所でもあります。
こうしたことを行うために、仏壇にはご本尊や位牌、三具足(みつぐそく)と呼ばれるものをはじめ、さまざまな仏具を配置するのが一般的です。
以下に、仏具とその役割を示します。
- 本尊
各宗派で定められたご本尊を仏壇の最上段中央に安置します。
- 掛け軸
ご本尊が掛け軸の場合は仏壇の最上段中央に安置し、掛け軸の脇侍は向かい合うように配置します。
- 位牌
位牌は故人の依り代となるものです。
- 仏器膳(ぶっきぜん)
茶湯器や仏飯器を置くお膳で、ご飯やお茶を仏さまに一段高くして供えます。
- 仏飯器(ぶっぱんき)
お供えのご飯を盛るのに使用します。
- 茶湯器
お茶や水をお供えするための湯呑みです。
- 高坏(たかつき)
半紙を敷いてお菓子などを盛ってお供えする飲食供養具です。
- 花立
花を供えるための仏具です。
- 香炉
香をたくための仏具で、三本足が一般的です。
- 燭台(しょくだい)・火立
ろうそくを立てるための台です。
- 鈴(りん)
棒で叩くと甲高く澄んだ音が出るお椀のような形をした仏具です。
- マッチ消し
マッチの火を消すための道具です。
【基本】仏壇の飾り方
仏壇には高さの異なる段が設けられており、それぞれの段にはそれぞれの役割があります。
また、宗派によって基本的には置くものが決まっています。
ここでは、まず基本的な仏壇の飾り方を説明します。
本尊・掛け軸を中央に安置する
仏壇の最上段の中央にはご本尊を安置します。
ご本尊が掛け軸である場合は掛け軸を中央の壁に掛けるようにします。
ご本尊の両脇には、宗祖や名号が描かれた掛軸(祖師像)を掛けるのが一般的です。
位牌を安置する
位牌はご本尊と同じ段か一段下の段に、またはご本尊が隠れないようにご本尊の左右に安置します。
仏飯器・茶湯器・仏器膳・高坏を安置する
位牌の1つ下の段に仏様のご飯や水を供えるのが一般的です。
仏器膳を中央に置き、仏飯器や茶湯器をその上に、お菓子などを載せる高杯を仏器膳の左右に配置します。
三具足などを安置する
仏壇の最下段には三具足と呼ばれる花立・香炉・燭台を安置します。
ご本尊から向かって左から、花立、香炉、燭台の順に並べます。
鈴やマッチ消しもこの段に配置します。
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【宗派別】仏壇の飾り方
ご本尊や仏具の仏壇への飾り方は宗派によって違いがあります。
以下に、仏具の最上段へのご本尊の安置などを宗派ごと説明します。
なお、仏壇の飾り方は地域やお寺によっても違いがあるため、詳細についてはお寺さんに相談するのがよいでしょう。
曹洞宗
仏壇の最上段には、中央にご本尊の座釈迦を安置し、左右に「常済大師」と「承陽大師」をお祀りします。
真言宗
仏壇の最上段には、中央にご本尊の大日如来を安置し、左右に「不動明王」と「弘法大師」をお祀りします。
浄土宗
仏壇の最上段には、中央にご本尊の舟立弥陀を安置し、左右に「法然上人」と「善導大師」をお祀りします。
日蓮宗
仏壇の最上段には、中央にご本尊の大曼荼羅・宗祖を安置し、左右に「大黒天」と「鬼子母神」をお祀りします。
浄土真宗
【浄土真宗本願寺派(西)の場合】
仏壇の最上段には、中央にご本尊の阿弥陀如来を安置し、左右に「蓮如聖人」と「親鸞聖人」をお祀りします。
【浄土真宗大谷派(東)の場合】
仏壇の最上段には、中央にご本尊の阿弥陀如来を安置し、左右に「九字名号」と「十字名号」をお祀りします。
天台宗
仏壇の最上段には、中央にご本尊の釈迦如来・阿弥陀如来を安置し、左右に「伝教大師」と「天台大師」をお祀りします。
臨済宗
仏壇の最上段には、中央にご本尊の座釈迦を安置し、左右に掛軸または仏像の脇時(わきじ)をお祀りします。
スポンサーリンク【特別な行事】仏壇の飾り方
お盆、命日といった特別な日には仏壇の飾り方も普段とは異なります。
ここでは特別な行事での仏壇の飾り方を説明します。
お盆
お盆の期間中は仏壇の前に盆棚と呼ばれる棚を用意します。
盆棚にはゴザを敷き、位牌を仏壇から取り出して最上段の中央に安置します。
盆棚の手前にはろうそく立てや香炉、りんを置いてお参りできるようにします。
そして、盆棚の位牌の前に霊供膳(りょうぐぜん)というお膳を置きその上に精進料理を供えます。
他にもお盆独自のお供え物として蓮の葉に置いた「水の子」や旬の果物、野菜などをお供えします。
また、盆提灯は仏壇の両脇に置くようにします。
初盆の場合は故人の初めての里帰りともいえるので、故人を迎える白提灯を準備するのが一般的です。
白提灯は1つのみ用意し、玄関先や窓辺、または仏壇の近くに飾ります。
お供えものとしては精霊馬のキュウリ、精霊牛のナス、そうめんを用意します。
精霊馬はなるべく早く帰ってこられるように、精霊牛はお供えをたくさん乗せて帰ってもらえるようにと願いを込めたもので、そうめんは精霊馬の手綱に見立てたものです。
命日
命日は普段の仏壇の飾り方と同じで問題ありません。
しかし、故人や遺族にとっては特別な日であるため、三具足を五具足にする家庭も多いようです。
五具足では花立と燭台を1つずつ増やして仏具を5つにします。
また、命日には仏壇をきれいに掃除することがマナーとされています。
普段は手の届かないところもきれいにするとよいでしょう。
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ミニ仏壇の飾り方
ここでは最近、注目されているミニ仏壇について説明します。
ミニ仏壇とは
仏壇を飾るには相応のスペースが必要なうえ、仏壇を床や畳に置くわけにはいかないので置台も準備する必要があります。
また、昔の住宅では床の間と仏間を備えた和室を用意することもあったのですが、最近の住宅事情では仏間を作るのが厳しい現状にあります。
そこで、その名のとおりミニサイズの仏壇であるミニ仏壇が注目を集めています。
従来の仏壇では宗派によって飾り方にルールがありますが、ミニ仏壇では従来の形式のとらわれずに写真や思い出の品などを飾ることができます。
また、仏壇の形状も従来のお寺の内陣を小型化した形状のみならず、部屋の雰囲気やインテリアに合わせて選べるようになっており、洋風デザインの仏壇など種類も豊富に揃っています。
サイズとしては、家具や棚の上などに飾ることが可能な35~90cm程度のものが多いようです。
ミニ仏壇の飾り方
従来の仏壇では内部が4~5段となっており、各段ともそれなりのスペースが確保されていますが、ミニ仏壇では2~3段が一般的で、各段のスペースも小さくなっています。
このため、飾ることができる仏具も少なく、飾り方も簡略化することになります。
なお、ご本尊や掛け軸を飾らず、写真などを飾るモダンタイプの場合は仏具もさらに絞ることになります。
仏壇の飾り方まとめ
ここまで仏壇の飾り方についての情報を書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏具にはご本尊や位牌、三具足などを飾る
- 宗派によって、最上段に安置する本尊や掛け軸に違いがある
- お盆のお盆棚や盆提灯など、行事に応じて普段とは異なるものを配置することがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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