法事法要
手元供養に仏壇は必要?メリット・デメリットと方法を紹介!
更新日:2022.05.10 公開日:2022.01.02

記事のポイントを先取り!
- 遺骨はお墓に納骨しなくても自宅の仏壇で手元供養ができる
- 手元供養ならお墓に行かずにいつでも故人を供養できる
- アクセサリーやオブジェにする手元供養の方法もある
手元供養するとはどういうことでしょうか。
手元供養するのに仏壇やお墓は用意しなくていいのでしょうか。
そこでこの記事では、手元供養の詳細について解説します。
手元供養のメリット・デメリットについてもこの機会に学んでおきましょう。
手元供養をする際の手続きについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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手元供養とは
手元供養とはお墓などに遺骨を納骨せず、身近な場所で供養することです。
昔はお墓に遺骨を納めることが一般的でしたが、新しい供養方法として2000年頃から手元供養が増えてきました。
手元供養をする理由はさまざまです。
実家が田舎でお墓参りが難しいなど現実的な理由以外に、故人を近くに感じていたいという心理的な面から手元供養にされる方もいます。
手元供養に仏壇は必要?
手元供養するのに仏壇は必要でしょうか。
仏壇は必ずしも必要ではありませんが、遺骨や遺灰を安置できる場所はあった方がいいでしょう。
仏壇は故人を供養する場であると同時に、手を合わせ故人と会話することができる心の寄りどころです。
手元供養は大きな仏壇ではなく、省スペースで部屋の雰囲気に合った仏壇がおすすめです。
最近は仏壇の形式に捕らわれない、仏間のない住宅にも合う新しいデザインの仏壇が数多く販売されています。
最小限の仏具を祀った、ミニ仏壇やコンパクト仏壇のニーズが高まっています。
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手元供養のメリット・デメリット
手元供養をすることのメリットとデメリットについて解説します。
手元供養のメリット
手元供養のメリットは故人を身近に感じられ、いつでも供養できることです。
また、お墓などを用意しないことから葬儀にかかる費用もおさえられます。
常に故人を身近に感じられる
手元供養することは、故人を身近に感じられ見守られているような安らぎがあります。
いつでも故人に手を合わせられる安心感もあるでしょう。
特にアクセサリーにして持ち歩く方法は、さらに安心感を感じられるでしょう。
遠方へ出向かずに身近で供養できる
お墓が遠方にあるとお参りに行くだけで大変ですが、手元供養であればその心配がありません。
天候も関係ないため、雨の日や雪の日でもお参りが可能です。
高齢になって体が不自由になった際、自力でお墓へ行くことが困難になるかも知れません。しかし、手元供養であれば自宅でいつでもお参りができます。
費用を抑えることができる
お墓や仏壇を用意するにはそれなりの大きな費用が必要となります。
しかし手元供養はお墓が不要な上、納骨時のお布施などもかからない、非常に経済的な納骨方法といえるでしょう。
供養は心を込めることが何よりも大切です。
手元供養のデメリット
手元供養はまだそれほど一般的な納骨方法ではありません。
納骨が当然だと考える親族に理解を得るのが難しい場合もあります。
そのため、手元供養を望まれて安置されていた方が亡くなられた場合、遺骨をどうするか事前に決めておく必要があります。
手元供養の方法

手元供養にはどんな方法があるのでしょうか?
手元供養では遺骨のすべてである「全骨」を管理する場合と、遺骨を分けて「分骨」を管理する場合の2つがあります。
それぞれ詳しくお伝えします。
遺骨や遺灰の全てを自分で管理
遺骨・遺灰を全骨で管理する場合、遺骨の量は骨壺でいうと6~7寸(18cm~21cm)ほどとなり、かなり多くなります。
全骨を管理するには収納場所の確保が必要です。
近年は遺骨を収納できる仏壇も販売されているようです。
また遺骨は粉骨してもらうと体積が1/3から1/5ほどになるため、収納場所に困る喪家におすすめです。
遺骨や遺灰の一部自分で管理
遺骨や遺灰の一部を分骨して手元供養する際は、親族への相談が必須です。
遺骨は祭祀承継者(お墓や仏壇などの祭祀を引き継ぐ人)が所有権を持っています。
祭祀承継者に承認してもらっていない場合は分骨ができません。
承認を得て分骨した遺骨は、さまざまな方法で供養ができます。
以下、供養の種類についてご説明します。
合祀永代供養
合祀とは家族など関係なく、ほかの遺骨と一緒に祀られ供養されることです。
宗教・宗派も基本的に関係ありません。
合同墓、合葬墓、共同墓と呼ばれることもあります。
本山納骨
信仰されている仏教宗派の本山(開祖の元)に納骨することです。
信仰がある方が対象ですが、依頼すれば信仰のない方でも受け入れてくれる事もあります。
自然に還す
海や山へ遺骨を還すことを目的とした供養方法で、散骨や樹木葬が該当します。
散骨とは、粉骨した遺灰を海や山などに撒き自然に戻すことです。
ただ、散骨する場所によってはトラブルになることもあるので専門業者に依頼することをおすすめします。
一方樹木葬は、遺骨を埋めた場所に桜の木などシンボルとなる木を植樹する方法です。
アクセサリー
遺骨・遺灰を指輪やペンダント、ブローチなどのアクセサリーに納めたり人工石に加工することができます。
「ソウルジュエリー」とも呼ばれています。
いつも身につけていられる安心感があります。
インテリア用品
アクセサリーと同じく、遺骨・遺灰を空洞に納めるタイプと、加工するタイプがあります。
納めるタイプは、小さな仏像やお地蔵様をモチーフに作られた物の中に納骨します。
加工するタイプは、ガラス、水晶玉、人工石、セラミックなどに遺骨や遺灰を加工します。
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手元供養品の種類
手元供養する際には様々な種類の手元供養品があります。
選択肢の幅も広く生活スタイルに合うような手元供養品が選べます。
いくつか手元供養品について解説するので参考にして下さい。
ミニ骨壺
その名の通り骨壺が小さくなったものです。
分骨して遺骨の量が少ない場合は、ミニ骨壺で保管できます。
ガラスや真鍮(しんちゅう)、ステンレスなど素材もデザインもさまざまでお部屋のインテリアに合わせて選べます。
ミニ骨壺と遺影をお部屋の一角に置けば故人の思い出スペースを作ることができるでしょう。
また、ミニ骨壺よりもさらにコンパクトな携帯用の骨壺もあります。
ペンダント
遺灰はアクセサリーにもできます。
ペンダントタイプは遺灰を空洞に入れるタイプと、ダイヤモンドなどの人工石に加工するタイプがあります。
ブレスレット
ペンダントと同様に遺骨や遺灰を空洞に入れるタイプと人工石に加工するタイプがあります。
ブレスレットはチェーン以外に革素材などもあり、カジュアルなイメージにも仕上げられます。
加工タイプでは数珠にするのもおすすめです。
ブレスレットのような数珠にすると、男性でも身につけやすいのではないでしょうか。
ブローチ
ブローチの場合は遺灰を飾り部分に入れる仕様となります。
ペンダントやリングよりも遺灰の量を多く入れられますし、見た目にもほとんどわかりません。
ブローチは直接肌に触れないので、金属アレルギーなどの方にもおすすめです。
身につけないときは、特製の箱に入れて飾っておくことも可能です。
ステージ
ステージとは手元供養するための飾り台のことで、小さな仏壇(ミニ仏壇)を指します。
ミニ仏壇は種類も沢山あるため、お住まいの雰囲気に合ったものが選べます。
故人の写真や遺品、最小限の仏具を置いてお祀りすることができます。
オブジェ
オブジェには、遺灰を納めるタイプと加工するタイプの2種類があります。
故人の姿を模したブロンズ像やフォトスタンドに納めたり、加工してプレートや花瓶を作ることも可能です。
クリスタル素材と遺灰を混ぜて、手の平に乗るくらいの小さな位牌を作る方もいらっしゃいます。
手元供養をする時、必要な手続きはある?
手元供養で供養する際、行政などの手続きは必要ありませんが、手元供養をしていたものをお墓に納める際には分骨証明書の発行が必須です。
分骨証明書とは分骨した遺骨の所有者を証明するものです。
火葬場で分骨する場合と、お墓の遺骨を取り出して分骨する場合では証明書の発行者が異なります。
詳しく見ていきましょう。
火葬場での分骨
火葬場で分骨する際は、その旨を葬儀社のスタッフか火葬場の職員に伝えておきます。
通常、骨壺は1つ準備しますが分骨する場合は分骨する数の骨壺が必要です。
分骨証明書は、必要枚数(分骨する分だけ)を火葬場で発行してもらいます。
自宅で手元供養する場合も分骨証明は必ずもらっておきましょう。
将来的に納骨することになった場合に必要な書類となります。
納骨されている遺骨を分骨
すでに納骨を終えた遺骨を分骨する場合は、墓地の管理者から「分骨証明書」を発行してもらいます。
手順としては、まず納骨しているお墓の閉眼供養を行い遺骨を取り出します。
分骨後、残りの遺骨をまたお墓に戻す場合は開眼供養が必要です。
新しい納骨先へ遺骨を納める際も開眼供養は必要ですので覚えておきましょう。
納骨された遺骨を分骨するにはかなりの費用がかかりますので注意しましょう。
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分骨すると成仏できないって本当?
分骨すると成仏できないという方がいますが、そんなことはありません。
遺骨は故人の生きた証であり、遺骨に魂が留まるわけではないのです。
仏教上そのような考え方はないため、お釈迦様の骨も分骨されて世界各地にあります。
関西地方では火葬場での部分収骨のほか、宗派の本山にも分骨した遺骨を納める慣習が古くからあります。
仏壇と手元供養のまとめ

ここまで手元供養のメリット・デメリット情報や、手元供養の方法などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 手元供養とはお墓やお寺に納骨せずに自宅に安置して供養すること
- 手元供養は故人を近くで供養でき、いつでも手を合わせられる点がメリット
- 手元供養は親族の同意を得ることが難しい場合もある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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