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法事法要

お彼岸にはどんなマナーがあるの?服装・注意事項・選び方などを紹介

更新日:2022.04.23

お彼岸

開いた本の上に置かれた虫眼鏡

記事のポイントを先取り!

  • お彼岸とは、お盆同様にご先祖様の魂を弔う行事のこと
  • お彼岸のお墓参りの服装は、平服や普段着で問題ない
  • お彼岸の手土産の相場は、3000~5000円程度

お彼岸には、ご先祖様や故人に感謝を込めてお墓参りやお供えをすることが一般的です。

しかし、お彼岸のマナーや注意点まで詳しく理解できている方は少ないかと思います。

本記事では、お彼岸のマナーについて詳しく説明していきます。

この機会に、お彼岸のお墓参りの際に気を付けることを覚えておきましょう。

彼岸会(ひがんえ)に参列する際のマナーについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. お彼岸とは
  2. お墓参りに関するマナー
  3. 手土産に関するマナー
  4. 彼岸会(お彼岸法要)に関するマナー
  5. お彼岸にしてはいけないこととは?
  6. お彼岸のマナーまとめ
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お彼岸とは

頭の中にクエスチョンマークがある顔のシルエット

そもそもお彼岸にはどのような意味合いがあるのか、説明していきます。

本来の意味を理解し、気持ちを込めてお彼岸の期間を過ごしましょう。

お彼岸の目的

彼岸とは、煩悩のない世界のことをいい、極楽浄土のことを指しています。

煩悩の世界であるこの世のことを「此岸(しがん)」といいます。

此岸から、悟りの境地である彼岸に行きつくためには、修行を行う必要があります。

そのため、古くからお彼岸の期間には修行をするといった目的がありました。

お彼岸にすること

春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇って真西へと沈みます。

そして、此岸と彼岸が最も通じやすくなる日であると考えられています。

西へ沈む太陽に祈りを捧げる理由は、極楽浄土が西にあると考えられているためです。

古くからお彼岸の期間は、煩悩を無くすために西へ沈む太陽に祈りを捧げていたとされています。

そのため、ご先祖様や故人に感謝の気持ちを込めてお供えやお墓参りをし、供養する風習が生まれました。

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お墓参りに関するマナー

感嘆符 「!」が書かれた積み木

お彼岸にはお墓参りをする方も多いと思います。

ここからは、お墓参りに関するマナーについて紹介していきます。

お墓参りに行く日

特定の日にちが決まっているわけでかありません。

なので、お彼岸の期間の中で都合が合う日に行くことができます。

お墓参りの手順

お墓参りの順番としては、「御本堂にお参り→お墓の掃除→お供え物とお線香をお供え→片づけ」の順番です。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①御本堂・御本尊にお参り

はじめに、お寺の住職、また霊園の場合には事務所などにあいさつへ行きましょう。

お寺にお墓がある場合は、御本堂・御本尊にお参りするのを忘れないようにしてください。

②お墓の掃除

最初にお墓に合掌し、お墓参りに来たことを報告してから掃除を始めます。

お墓周りの雑草を抜き、落ち葉などのごみをきれいにします。

墓石には水をかけて洗います。

彫刻部分の汚れは、やわらかいスポンジなどを使うのがおすすめです。

水鉢と香立ては特に汚れやすい箇所ですので、しっかり掃除しましょう。

仕上げにタオルなどを使って、水気を拭き取ることが大切です。

③お供物を供える

用意していたお花やお菓子、お酒などをお供えします。

お彼岸の時期は旬の果物やぼたもち・おはぎ・彼岸団子などをお供えするのが一般的です。

食べものをお供えする場合は直接置かず、半紙の上に置くようにしましょう。

お花は、三回忌を迎えるまでは白を基調とした淡い色合いの花を選ぶようにします。

④お線香をお供えする

お線香に火をつけて、香立てに立ててお供えします。

ご先祖様や故人に、日頃の感謝の気持ちを込めて合掌しましょう。

⑤片付けをする

最後に、掃除の道具やお供え物などを片付けます。

食べ物などのお供え物は、必ず持ち帰るのがマナーです。

また、お線香の周りに燃えるものがないか、しっかりと確認しましょう。

当たり前ですが、ろうそくの火は必ず消してから帰るようにしてください。

お墓参りの服装

お彼岸のお墓参りの服装は、平服や普段着で問題ありません。

しかし普通の服といっても、だらしない服装や露出の多い派手な服装は避けましょう。

男性であればシンプルなシャツにズボン、女性なら落ち着いた色のブラウスにズボンなどがよいでしょう。

一般的に、お墓参りの際はお墓の掃除も行いますので、動きやすい服装で行きましょう。

お墓は足場が悪いところも多いため、歩きやすいスニーカーがおすすめです。

いずれにせよ、派手な服装は避けるようにしてください。

お供え物の注意点

食べ物などのお供え物は、残しておくと野生の動物が荒らしてしまう可能性があります。

また腐敗して墓石が汚れてしまうこともあるため、必ず持ち帰ることがマナーです。

また、トゲや毒、ツルのある花をお供えすることもタブーになります。

しかし、故人が生前好きだったなどの理由で、どうしてもトゲのあるバラなどをお供えしたいといった場合もあるでしょう。

その場合は、トゲを処理してからお供えするようにしてください。

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手土産に関するマナー

供花と果物とおりん

次に、手土産に関するマナーについて紹介していきます。

お彼岸に招かれた際にはマナーを守り、失礼のない手土産を選ぶことが大切です。

ぜひ参考にしてください。

手土産の選び方

一般的に、手土産はまず仏様にお供えされ、その後は家族で飲食する形になります。

そのため、手土産を選ぶときは、賞味期限が近いものは避け、個別包装されているものを選ぶのがよいでしょう。

手土産には掛け紙をつける

お彼岸の際の手土産には、掛け紙をつけるようにしましょう。

水引は黒白または双銀、地域によっては黄白の結び切りを使用するところもあります。

表書きは「御供」、忌明け前であれば「御霊前」、忌明け後であれば「御仏前」とすることが一般的です。

また、掛け紙の右上に熨斗がついているものを熨斗紙といい、慶事の際に使用します。

お彼岸はお祝い事ではありませんので、熨斗紙は使用しません

間違えて熨斗紙をつけてしまわないよう、注意しましょう。

手土産の相場

手土産の相場は、3000~5000円程度になります。

ただし、価格相場は地域によって異なります。

不安な場合は、年配の親戚や僧侶などに確認することをおすすめします。

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彼岸会(お彼岸法要)に関するマナー

仏壇に向かって祈りをささげる僧侶の背中

次に、彼岸会(お彼岸法要)に関するマナーを紹介していきます。

彼岸会の意味や参列時の服装、お布施の相場などを説明しますので、参考にしてください。

彼岸会とは

彼岸会とは、お彼岸の時期に合同で行う法要のことです。

お寺の檀家やお墓を持っている方達が一同に集まり、ご先祖様や故人を供養します。

一般的にはお寺の本堂などで行われます。

しかし希望があれば、僧侶に自宅に来ていただいて個別で法要を行うこともできます。

参列時の服装

彼岸会に参列する際の服装は、フォーマルなものがおすすめです。

男性は黒や暗めの色のスーツ、女性は暗めな色のスーツやワンピースなどがよいでしょう。

服装は、喪服でなくても特に問題ありません。

ただし、TPOを意識し、ある程度はきっちりとした服装で参列することが大切です。

お布施の金額

合同で行われる彼岸会に参列する場合は、お布施を持参することがマナーです。

お布施の金額の相場は、1万円程度になります。

一方、自宅に僧侶をお招きした場合は、お布施だけではなくお車代も用意します。

その場合、お布施の相場は3万〜5万円、お車代の相場は3000〜5000円になります。

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お彼岸にしてはいけないこととは?

最後に、お彼岸にしてはいけないことについて紹介していきます。

それぞれの理由も一緒に説明していきますので、参考にしてください。

お彼岸にしてはいけないことは存在しない

結論から言いますと、お彼岸だからやってはいけないこと、というものはありません。

お彼岸とは、季節の変わり目の春と秋の時期に行われる仏教行事のことです。

仏教の教えによると、お彼岸の期間は「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる6つの修行を行うことが古くからの風習だとされています。

六波羅蜜を通して、煩悩や苦しみに満ちたこちらの世界(此岸)から、悟りの境地(彼岸)を目指すことが目的であると考えられているためです。

お彼岸は、修行を通して命の大切さを見つめ直す期間であるとされています。

犯罪や悪事に手を染めることはもちろんいけないことです。

しかし、お彼岸にやってはいけないことというのは、特にありません。

オススメされない出来事

前章で説明したように、お彼岸にやってはいけないことは特にありません。

しかし、考え方によっては避けた方がいいと言われていることがあります。

お彼岸に避けたほうが良いことは結婚式や引っ越し、新車の納車やお見舞い、水辺遊びなどがあります。

それぞれの理由と一緒に、一つずつ紹介していきます。

結婚式

お彼岸は「喪」の期間ではありませんので、縁起が悪いということはありません。

そのため、仏教的に考えても結婚式や結納を行っても問題ないとされています。

ただし、お彼岸にはお墓参りや法要などがあります。

家庭によっては、お供え物や精進料理の用意などで慌ただしい時期であると言えるため、配慮が必要です。

また、お彼岸はご先祖様や故人の供養を目的としています。

そのため、この時期のお祝い事は、ご先祖様や故人をないがしろにしていると考える方も中にはいるでしょう。

どうしてもこの時期に行いたい場合は、家族や親戚へしっかり説明しましょう。

周りへの配慮を忘れずに行う必要があります。

また、招待状を送付する際にも注意が必要です。

到着する時期がお彼岸の時期にならないように気を付けましょう。

引っ越し

仏教上、引っ越しをお彼岸の期間中にしてはいけない、といった決まりはありません。

しかし、お彼岸の本来の目的はご先祖様や故人の供養になります。

引っ越しの忙しさのあまり、お墓参りに行く時間が取れず後回しになってしまうこともあるかと思います。

年配の方の中には、お墓参りを後回しにすることを良く思わない方もいるかもしれません。

お彼岸に落ち着いてご先祖様や故人の供養をするためにも、引っ越しなどの慌ただしいことは避けた方がよいかもしれません。

新車の納車

車の納車は日取りを選ぶことができます。

一般的に、大安吉日などの縁起の良い日を納車日に決める方が多いでしょう。

仏教にはそもそも「忌日」という考え方はありません。

また、お彼岸は「喪」の期間でもないため、新車の納車のように「新しく何かを始めること」を避けなければいけないといった考えもありません。

お見舞い

お彼岸の時期に入院している方のお見舞いへ行くことは、避けるべきであると考えられています。

お彼岸の時期にお見舞いすることは、「故人として扱われている」「間もなく亡くなるであろうと思われている」と誤解されてしまう場合があるためです。

場合によっては、相手に不快な思いをさせたり、関係性が悪化してしまうこともあります。

病気やケガの方を思いやる気持ちが、正反対のものと誤解されてしまうこともありますので、お見舞いは控えるようにしましょう。

水辺遊び

水辺での遊びは、お彼岸中は避けた方がよいとされています。

理由として、仏壇やお墓がなく供養されずにさまよっている霊が、人を水の中に引きずり込むといった迷信が挙げられます。

しかし、秋のお彼岸は台風の時期と重なり、水難事故が起きやすいといった理由もあります。

そのため、小さなお子様のいるご家庭は特に注意するようにしてください。

彼岸花を持って帰ってはいけない理由

地域によっては、秋のお彼岸に彼岸花をお供えするところもあります。

彼岸花は、毎年秋のお彼岸の時期になると、田んぼのあぜ道や墓地の土手などに咲く真紅の花です。

一見きれいな花ですが、彼岸花にはがあります。

土葬が一般的だった頃、彼岸花の毒性を利用し墓地に植えることで、遺体を野生の動物から守っていました。

また、「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」という迷信をご存じでしょうか。

何も知らない子どもが彼岸花を手に取り、間違えて口に入れてしまったら、死に直結してしまいます。

そうなることを防ぐために、彼岸花の真っ赤な花弁を火事になぞらえて、戒めとして「持ち帰ると火事になる」と伝えていたと言われています。

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お彼岸のマナーまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで、お彼岸のマナーや注意点などの情報を中心にお伝えしました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • お彼岸にはご先祖様や故人に感謝の気持ちを込めて供養する
  • お彼岸の手土産は賞味期限が長いもの・個別包装されているものを選ぶ
  • お彼岸には慶事や引っ越しなど、考え方によっては控えた方がいいこともある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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