お葬式
律宗とはどんな宗派?教義の内容や葬儀についても解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.09
仏教の宗派の一つである律宗(りっしゅう)についてご存知でしょうか。
律宗の歴史や特徴について知っておきましょう。
そこでこの記事では、律宗について詳しく説明します。
この機会に律宗の歴史や特徴について覚えておきましょう。
律宗の葬儀についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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律宗とは
まずは律宗と律宗の開祖について詳しく説明していきます。
律宗は、唐の僧侶・鑑真和上(がんじんわじょう)によって日本に広まりました。
日本における仏教の6つの宗派のことを南都六宗(なんとろくしゅう・なんとりくしゅう)といい、律宗は奈良時代にその1つである四分律(しぶんりつ)という戒律を守ることを定めています。
6つあった宗派で今現在も残っているのは律宗・法相宗・華厳宗の3つとなります。
スポンサーリンク律宗の歴史
律宗は、唐の僧侶・道宣(どうせん)が四分律の教えを広めたことで成立させた宗派です。
日本へは、道宣の弟子であった鑑真和上が帰化僧として律宗を伝え、聖武天皇をはじめとした有力者たちに戒律を授けていきました。
鑑真が伝来するまで、日本では戒律こそ伝えられていたものの、戒を受けていないのに出家したと自称する私度僧(しどそう)しかいませんでした。
その現状を見かねた聖武天皇が僧を唐へ行かせ、鑑真に日本に来てもらうよう懇願しました。
鑑真は弟子と共に日本へ行くことを決意しますが、海賊に襲われたり失明をしたりと何度も渡航を阻まれました。
6度目にしてやっと鑑真は来日を果たし、そこから律宗が日本でも広まっていきました。
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律宗の総本山・大本山・本尊
ここでは律宗の総本山・大本山・本尊について詳しく説明します。
総本山は「唐律招提」
鑑真は来日後、戒律を学びたい人々のために奈良に道場を開きました。
唐の律を学ぶ修行道場ということでその道場は「唐招提寺(とうしょうだいじ)」と名付けられ、後に律宗の総本山となりました。
大本山は「宝幢三昧院(通称壬生寺)」
律宗の大本山は通称壬生寺(みぶでら)と呼ばれる宝幢三昧院(ほうどうさんまいいん)です。
宝幢三昧院は融通念仏の円覚上人が創始した「大念仏狂言」を伝える寺院で、新選組ゆかりの寺としても有名です。
律宗の本尊は決まっていない?
寺院の本堂に祀られ、信仰の対象として一番重視されている中心の仏像を本尊といいます。
ですが、律宗では本尊に特に決まりがありません。
しかしながら、唐招提寺の金堂には廬舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)や薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)を含む9つの仏像が安置されているのが特徴的です。
また、講堂には弥勒如来座像(みろくにょらいざぞう)や持国天立像(じこくてんりゅうぞう)、礼堂(らいどう)には釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)など、多くの仏像が安置されています。
スポンサーリンク律宗の特徴
仏教には膨大な経典があり、経・律・論の3つに大きく分けられます。
律宗はそのうちの「律」に重きを置く宗派です。
律は規則=戒律を重んじるという内容のため、定められた戒律に背くと僧侶になれず、悟りを開くことが不可能であるとされています。
成仏するには受戒する必要があるというのが律宗の教義になっています。
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律宗の経典
律宗では四分律のほか、梵網経(ぼんもうきょう)・法華経(ほけきょう)を拠り所とします。
- 四分律:戒律や禁戒について述べたもの
- 梵網経:法門や禁戒について述べたもの
- 法華経:人は皆、誰でも平等に成仏できるという内容
律宗の教えと戒律
律宗が教えとする戒律は、殺生や盗みなど悪事の禁止をはじめ、禁酒や食事の回数や時間など生活する上での細かい決まりごとがたくさんあります。
律宗の男性僧ではその数250個、女性僧になるとなんと348個もの戒律があります。
数ある決まりごとの中でも特に重要視される教えが3つあり、それらを三聚浄戒(さんじゅじょうかい)といいます。
- 「摂律義戒(しょうりつぎかい)」
摂律義戒では、諸悪の根源とされる煩悩や欲は捨て、戒律を守ることで悪を押し止めましょうと説いています。
- 「摂善法戒(しょうぜんぼうかい)」
摂善法戒では、自ら積極的に善行しましょうと説いています。
- 「摂衆生戒(しょうじゅしょうかい)」
摂衆生戒では、身の回りにいる人に進んで施しを行い、人々を教えに導くとともに人々へ尽くしましょうと説いています。
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律宗の葬儀について
ここでは律宗の葬儀について説明していきます。
律宗は葬儀は行わない
律宗は学問的な側面を持つ宗派です。
そのため宗教における儀式自体が少なく、葬儀を執り行わないのも特徴的です。
また律宗は檀家制度ができる以前からある宗派なので、菩提寺や檀家という概念もありません。
律宗が葬儀を行う時はどうする?
前述の通り律宗では葬儀をしませんが、必ずしも行ってはいけないということはありません。
葬儀を行いたい場合は他の宗派や寺院にお願いすることが可能です。
その際の葬儀のしきたりやマナーは、葬儀を執り行う宗派にならいます。
また、墓地に関しても律宗の寺院には墓地がないため、葬儀を執り行う他宗派や寺院、もしくは宗教・宗派を問わない霊園に埋葬します。
スポンサーリンク律宗の念仏
かつての律宗では統一された念仏や教義があるわけではなく、諸師それぞれが独自の念仏を唱えていました。
たとえば、道宣は罪障消除のための懺悔の行業や仏の相好を念じる観相の称名念仏を唱え、元照(がんじょう)は持名と観想の念仏を唱えていました。
道宣と元照の念仏は宋代以降の中国と鎌倉時代以降の日本に広がり、後の律僧に多大な影響を与えていきました。
そして現在の律宗では南無毘盧遮那仏(なむびるしゃなぶつ)や般若心経などの念仏を唱えます。
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律宗の現在の信者数
『宗教年鑑(平成26年版)』によると、現在の律宗の寺院数は28、教師数は17、信者数は約2万3,950人となっています。
来日から76歳で死去するまで、鑑真は戒律を伝えながら彫刻や薬草などの知識についても人々へ教え広めました。
それだけでなく、貧困で嘆いている人々や身寄りのない人、病人などのために悲田院(ひでんいん)という施設も造り、救済活動にも積極的に取り組みました。
鑑真の死去後も戒律研究は追求され、律宗は信者数が盛衰しながらも現在まで存続してきました。
明治時代初期では唐招提寺以外の全ての寺院が真言宗(しんごんしゅう)の管轄になることもありましたが、1900年には律宗として独立しました。
律宗についてのまとめ
ここまで律宗について歴史や特徴を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 律宗は唐の僧侶である鑑真が開祖の宗派である
- 律宗は本尊が決まっていない珍しい宗派である
- 律宗は受戒することで成仏すると考えられているため、律を最重視している
- 律宗は宗教儀式がない宗派のため、葬儀は他の寺院や宗派で行う
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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