お葬式
南無阿弥陀仏とは?意味・読まれるタイミング・役割などを紹介します。
更新日:2022.11.18 公開日:2022.02.03
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)という言葉は、世間一般的に知られる仏教の言葉です。
しかし、葬儀などの弔事の場で耳にする程度で、深い意味まで理解している人は少ないのではないでしょうか。
南無阿弥陀仏とは一体どんな意味を持って唱えられているのでしょうか。
そこでこの記事では、南無阿弥陀仏について解説していきます。
この記事を読むことで、南無阿弥陀仏の意味を理解し、新たな気持ちで弔事の場に臨み、故人を供養することができます。
後半にお経と念仏の違いについても触れていますので、是ぜひ最後までご覧ください。
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南無阿弥陀仏とは
南無阿弥陀仏とは、特に浄土真宗や浄土宗で唱えられる念仏です。
阿弥陀如来を称える念仏で、唱えることで極楽浄土に導かれるとされています。
南無阿弥陀仏の起源
仏教はインドから伝わった宗教です。
そのため、南無阿弥陀仏という言葉もインドの古代言語であるサンスクリット語の影響を受けています。
南無阿弥陀仏をサンスクリット語で表すとそれぞれ以下のようになります。
- 南無=ナモ:「私たちは帰依します」という意味を持ちます。
- 阿弥陀=アミターバ・アミターユス:無料の命、果てのない光を表します。
- 仏=ブッダ:悟りを開いた者。
上記のように南無阿弥陀仏という言葉は、サンスクリット語においてはナモアミターバといいます。
その後、インドから中国、そして日本へ仏教が伝わる過程で、南無阿弥陀仏と唱えられるようになっていったようです。
南無阿弥陀仏の意味
先述した南無阿弥陀仏という言葉を訳すと、「仏様に従って全てをお任せします。」という意味になります。
そこから転じて、葬儀など人が亡くなった後に、仏様の力で極楽浄土へ連れて行ってもらうために唱えられます。
ただし、南無阿弥陀仏は唱える宗派によって、それぞれ意味合いや扱いが異なる点があります。
南無阿弥陀仏を読む宗派
南無阿弥陀仏を唱える宗派は、主に浄土宗や浄土真宗などがあげられます。
浄土宗とは、法然を宗祖とする仏教の一つで、阿弥陀如来を本尊としています。
その教えは、ただひたすらに仏に帰依することで、必ず救われるという南無阿弥陀仏そのものの考えを説いています。
一方浄土真宗は、法然の弟子である親鸞が宗祖の仏教の宗派です。
浄土真宗の教えでは、南無阿弥陀仏を唱えずとも、信仰する心があれば誰でも救われると説かれています。
南無阿弥陀仏の考え方に違いはありますが、阿弥陀仏への感謝を唱えることは浄土宗、浄土真宗にともに通じる部分です。
「他力」と「自力」の違い
念仏は、「他力の念仏」「自力の念仏」の2種類があります。
それぞれについて解説します。
他力の念仏
仏教では、阿弥陀仏の救いの力のことを他力といいます。
先述した浄土宗と浄土真宗はこの他力の念仏を教えとしますが、浄土宗の法然の説いた他力には、専修念仏という自力の要素が残っています。
それに対し親鸞の説いた他力では、念仏を唱えずとも信じることで極楽浄土を行くことができると説かれており、浄土宗より他力の要素が強く感じられます。
自力の念仏
阿弥陀仏の本願に頼らず、自身の力で往生を遂げようと唱える念仏を自力念仏といいます。
自力念仏は他力念仏に対する言葉です。
自ら念仏を唱えることで精進し、極楽浄土へ近づけるといいます。
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南無阿弥陀仏が読まれるタイミングと役割
南無阿弥陀仏が読まれる読経は、枕経や通夜、火葬場などで行われるのが一般的です。
枕経
枕経とは仏式独自の儀式です。
臨終後、僧侶により故人の枕元で行われます。
かつては危篤状態のときに僧侶を呼んで、なんとか回復して欲しいという願いを込めて読経してもらったようです。
しかし、臨時のタインミグを見計らうことが難しいことから、臨終直後に行われるようになりました。
通夜での読経
通夜式の開始後に読まれます。
通夜とは、夜通しという意味を持ち、通夜式とは、夜通し仏様に祈りを捧げることを指します。
現在では、故人との最後の夜を過ごす意味とともに、葬儀・告別式に参列できない方々が故人に会うことのできる最後の場として、非常に重要視されています。
火葬場での読経
火葬を行う前に読まれます。
火葬場では、故人のご遺体との最後のお別れの瞬間を迎える火葬炉の前にて読経が行われます。
火葬炉の前で行われる読経は、臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)または、納めの儀などと呼ばれます。
南無妙法蓮華経との違い
南無阿弥陀仏と似た言葉で、南無妙法蓮華経というものがあります。
双方の違いは以下の通りです。
宗派の違い
先述したように宗派によって教えや唱えられる念仏は異なります。南無阿弥陀仏は浄土宗や浄土真宗、一方南無妙法蓮華経は、日蓮宗と日蓮正宗に扱われます。
教義の違い
南無阿弥陀仏は人々を極楽浄土へと導いてくださる阿弥陀仏への感謝です。
一方南無妙法蓮華経は、法華経の教えに従い仏に帰依することを意味します。
法華経とは、釈迦如来の説いた教えの一つです。
南無妙法蓮華経の妙法とは真理、蓮華は蓮の花を現しており、泥の中から咲く蓮のように、この濁った世界でも清らかな心を持ち続けるのが重要であることを説いています。
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お経と念仏の違い
お経と念仏を同義語と思われている方は多いのではないでしょうか。
しかし、双方の言葉の意味は異なります。
それぞれの特徴については以下をご覧ください。
お経とは
仏教の開祖である釈迦や各宗派の開祖の教えを記した書物をお経、または経典といいます。
有名なものでいうと、法華経や阿弥陀経、般若心経、観音経などがあげられます。
念仏とは
念仏とは仏や菩薩の名号です。
念仏は大きく2つに分けられます。
1つは仏や菩薩の名号(名前)を唱える称名念仏(しょうみょうねんぶつ)で、2つ目は仏や菩薩の姿を思い浮かべる観想念仏です。
代表される念仏では、南無阿弥陀仏壇や南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)、南無妙法蓮華経、南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)などがあげられます。
このように、お経と念仏には大きな違いがあり、宗派によって扱うものも異なります。
自身の属する宗派のお経や念仏だけでも理解しておくと、仏様やご先祖様に感謝が伝わることでしょう。
南無阿弥陀仏のまとめ
ここまで南無阿弥陀仏の基本的な情報についてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 南無阿弥陀仏とは仏に帰依すること
- 南無阿弥陀仏には他力念仏と自力念仏がある
- 臨終後・通夜・火葬の際に読経を行う
- お経は経典・念仏は仏や菩薩の名号
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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