お葬式
地域による葬儀の風習の違いとは?昔の風習についても解説
更新日:2024.02.03 公開日:2021.09.10

日本には、地域ごとに様々な風習があります。
葬儀に関しても例外ではなく、地域によってさまざまな風習があります。
葬儀の風習は、各地でどれくらい違いがあるのでしょうか?
そこで、この記事では
- 関東と関西の違い
- 地域別の風習
- 昔の風習「野辺送り」とは
以上の内容で解説していきます。
県ごとの具体的な風習の例も挙げているので、ぜひ最後までご覧ください。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
関東・関西での違い

日本には地域ごとに様々な葬儀の風習があります。
その中から大きく分けて関東と関西のお葬式の違いをご説明します。
関東と関西ではお葬式の流れ自体はさほど変わりません。
しかし、日程や各工程などに細かい違いがあります。
今回は4つの点から関東と関西の違いを説明させていただきます。
日程の違い
まず初めに関東と関西のお葬式までにかかる日数の違いをご説明します。
関東では亡くなった後、約2日~4日程度空ける場合が多いです。
もちろん、希望されれば急ぐことはできます。
数日空けることで親族が死を受け入れる時間を設け、落ち着いて準備を進めることができます。
また、日数を開けることで式場の条件が良い場所が選べるなどメリットも多いです。
また、首都圏は火葬場の空き状況が日程に影響することも多いです。
お葬式後に火葬をする地域の多い関東では、火葬場を決めてからお葬式の日程を決めます。
利用者の多い首都圏ではなかなか予約が取れず、火葬場が空くまで数日待たなければいけない場合もあります。
関西では火葬場を押さえることが比較的容易なため亡くなった翌日または翌々日には通夜を行う方が多いです。
通夜振る舞いの違い
次に通夜振る舞いの仕方です。
関東では通夜の後、参加者全員へお食事を振る舞う風習があります。
大人数の場合が殆どなどで、オードブルやお寿司などが大皿で出されます。
参加者は出された食事は一口でも食べるのがマナーとされていて、これを通夜振る舞いと言います。
逆に関西では通夜の後はそのまま帰るのがマナーです。
知人や親しい人とのみお食事をするのが一般的で、関東のような通夜振る舞いはありません。
収骨での違い
次に違う点は収骨です。
収骨とは火葬後にお骨を拾う事を指します。
関東では故人のお骨を全て拾い集め骨壺に納めるのが主流です。
関西では主要な頭、喉仏、腕、胸、腰、足のお骨を骨壺に納める為、関西の骨壺は関東の物に比べ小さい作りになっています。
これは、奈良や京都といった宗派の総本山が多いことが影響していると言われています。
古くから火葬後故人のお骨の一部を宗派の総本山に納め、残りをお墓に納めるといった風習がありました。
その風習が影響してるのではないかと考えられています。
現在では署名をすることで関西でもすべてのお骨を拾い納めることができることもあります。
気になる方は事前に確認を取ることをお勧めします。
樒か花輪かの違い
関東では花輪を置き、関西では樒(しきみ)を置く風習があります。
花輪とは、生花や造花を輪の形にしたものです。
慶弔時に送ることでお葬式ではお悔やみの気持ちを表すことのできます。
主に葬儀会場やご自宅の入口に飾られていることが一般的です。
一方で樒とは関東より西の地域で育つ常緑樹を使った贈り物です。
関東の物に比べ関西のものは主に常緑樹を使用するので、全体的に緑色の色味のものが多いようです。
葬儀費用の平均相場|内訳や葬儀形式別にかかる費用、費用負担を抑える方法について
スポンサーリンク地域別の風習

上記では大まかに関東と関西の風習の違いについて説明させていただきました。
しかし、日本にはまだまだ興味深い風習が残っています。
特に特徴的な風習の残る4つの地域をご紹介します。
北海道
北海道は歴史から見ても本州とは違う独特な風習を持っています。
葬儀も例外ではありません。
例えば、法事では赤飯ではなく黒飯が出たり、香典には領収書が出ることがあります。
また、霊柩車を使用しないのも特徴的です。
茨城県
茨城県の一部の地域では神式と仏式を混合した葬儀を執り行うことがあります。
また、葬儀の後に鳩を放つ儀式があったり、清めの塩にかつお節を混ぜる風習もあります。
福井県
福井県は浄土真宗の檀家が多い地域と禅宗の檀家が多い地域に分かれています。
そのため、地域によってそれぞれ違った風習が存在します。
赤飯を炊く風習や、男性の棺にはカミソリを、女性の棺にはハサミを入れる風習があります。
沖縄県
沖縄も北海道と同様に歴史的に見てほかの地域とは異なった風習が幾つも存在します。
例えば、豚の三枚肉をお供え物としていたり、法要をスーコー、お墓参りをナーチャミーと呼んだりします。
また、棺やお墓に関しても一つ一つの面積が広いなどの特徴があります。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
昔の風習「野辺送り」とは

日本の昔の葬儀の風習に野辺送りというものがあります。
昔は自宅で葬儀を行うことが一般的でした。
自宅での葬儀が終わり出棺する際に、野辺送りと言う列を成して火葬場や埋葬地へと向かいます。
野辺送りの「野辺」とは埋葬を意味していて、参加する人は持ち物の名前で呼ばれていたそうです。
例えば、位牌持ち・飯持ち・水桶持ち・香炉持ち・紙華持ち・天蓋持ちなどです。
列を成すことで故人の魂を沈め地域への災いが起きないように穢れ(けがれ)を払うという意味があると言われています。
現代では、野辺送りの際持っていた装具は形を変えて白木の祭壇の由来となっています。
葬儀の風習まとめ

ここまで地域ごとの葬儀の風習の違いや昔の風習について書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 葬儀の風習には地域ごとに違いがある
- 大まかな葬儀の流れに違いはない
- 細かなところで風習の違いがある
- 地域によって特徴的な風習がある場所が多い
- 野辺送りの風習は、現代の祭壇の原形になっている
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
お葬式の関連記事
お葬式

更新日:2024.04.13
葬儀で神主さんへのお礼が必要なタイミングは?使う封筒などを解説
お葬式

更新日:2023.06.06
真言の意味や効果とは?覚えておきたい真言についても紹介
お葬式

更新日:2023.06.06
色即是空とはどんな意味?空即是色との違いとは?
お葬式

更新日:2022.05.18
氏子ってどういう意味?神社との関係や檀家との違いも解説
お葬式

更新日:2023.11.21
曹洞宗の枕経とは?準備や手配までの流れ、基本マナーを解説
お葬式

更新日:2022.11.18
華厳宗(けごんしゅう)とはどんな宗派?奈良の大仏との関係も解説