お墓
プレート葬とはどんな埋葬方法?埋葬のメリット・デメリットも紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.25
多様化する埋葬方法の中で、近年話題のプレート葬についてご存知でしょうか。
プレート葬について知らない方も多いかと思います。
そこでこの記事では、プレート葬について詳しく説明していきます。
この機会にプレート葬のメリットやデメリットについても覚えておきましょう。
プレートに施せるいろいろなデザインについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
プレート葬とは
プレート葬とは、板状の墓石を用いたお墓のことです。
一般的な墓石のように構造的な複雑さがなく、平らなプレート面に故人の情報などが彫られています。
プレート葬は比較的新しいタイプのお墓で、伝統のある寺院墓地などではほとんど見かけません。
どちらかといえば、宗教色の強くない霊園で見かける方が多いです。
ひとくちにプレート葬といっても、埋葬方法は霊園によって異なります。
一般的な墓石同様に骨壷に入れて埋葬するプレート葬や、納骨袋などに入れて自然に還すプレート葬などがあります。
また、家族ごと個人ごとに埋葬されるケースと合葬するケースの違いもあります。
合葬(ごうそう)とは、遺骨を他人と分け隔てなく同じ場所に埋葬される供養方法です。
プレート葬のメリット
伝統的な形状と異なるプレート葬は、近年人気が出ている傾向があります。
なぜ新しいデザインが採用されているのか、プレート葬を選ぶメリットについて紹介します。
費用が安い
プレート葬のメリットは、なんといっても費用の安さです。
一般的にお墓を所有する際にかかる費用で、大きなウエイトを占めるのは墓石とされています。
通常のお墓にある墓石の費用に対して、プレート葬であれば安く抑えられる場合もあります。
その理由は、使用する石の量が一般の墓石よりもプレート葬の方が少ないという点があります。
また、形状がシンプルなため加工がしやすいという点も挙げられます。
宗教・宗派の決まりがない
現代では、昔ほど宗教や宗派に対してのこだわりが強くない傾向にあります。
信仰心の強い人やご先祖さまが祀られているお墓を心の拠り所とする人も減少傾向にあるようです。
そのような背景から、プレート葬のような宗教・宗派の決まりがないお墓のシンボルが好まれているという見方もあります。
永代供養つきである
プレート葬に制限をかけない霊園などは、永代供養がついているケースが多く見られます。
永代供養とはお墓の運営団体やお寺が、家族に代わってお墓の管理やご先祖さまの供養を行ってくれる制度です。
一般的にお墓というものは、所有してから代々後継者へと引き継がれていくものです。
しかしライフスタイルの多様化や核家族化、後継者不在などの理由でお墓を継ぐ人がいない家庭が増えています。
そのため、伝統的なお墓ではなく永代供養付きのプレート葬をメリットと捉える人が増えているのです。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
プレート葬のデメリット
多くの現代人のニーズを満たす要素があるプレート葬ですが、デメリットになる点はないのでしょうか。
実は人気のプレート葬にも、いくつかのデメリットがあるのでご紹介します。
遺骨が取り出せない
合葬のプレート葬では、何かの事情があって遺骨を取り出したくても取り出せません。
合葬では、多くの人と分け隔てなく遺骨が埋葬されます。
そのため個人個人の遺骨が識別できないので、取り出すことが不可能な場合がほとんどです。
お供え物ができない場合がある
お墓参りの時には、お供え物を持参していくものです。
しかしプレート葬を採用している霊園の一部では、お供え物を禁止しているところがあるようです。
特に合葬のプレート葬の場合はお参りする場所が共同のスペースなので、個別でのお供えを禁止している霊園があるため注意が必要です。
見た目が殺風景
プレート葬はそのシンプルな形状ゆえに、どうしても殺風景な見た目に感じる人もいます。
伝統的な墓石と比べ平らなため、物足りない印象になってしまいがちです。
見た目のデザインは個人の趣味趣向によるところが大きいのですが、一般のお墓を知る人はデメリットに思う場合もあるでしょう。
しかしプレート自体には形状の制限がないため、サイズや文字が自由なうえに宗教観にしばられないという見方もできます。
シンプルである反面、プレート葬でしか出せないオリジナリティがあります。
プレート葬の費用
プレート葬の特徴がわかってきたところで、次に気になるのが費用ではないでしょうか。
個別埋葬の場合と合葬の場合の2パターンを、一般的なお墓の費用と比較してご紹介します。
個別埋葬の場合
一般的な個別埋葬の費用は20万〜100万円を超えるものなど、価格差が非常に大きいです。
それに対してプレート葬における個別埋葬の場合は、30万〜80万円程度が相場です。
合葬の場合
一般的な合葬の費用は安いところで5万円からです。
それに対してプレート葬における合葬の場合は、10万円程度が相場です。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
樹木葬との違い
樹木葬とは遺骨を自然に還すことを主眼に置いた、比較的新しい埋葬方法です。
樹木葬では墓石を建てることはせず、シンボルとなる樹木が植えられます。
通常のお墓は、骨壷に入った遺骨を石でできた墓石の中に収蔵します。
その一方で、山林や草花に囲まれたところに還したいと願う人の声も多くあります。
そこで主に自然派の人々のニーズが注目されて、樹木葬が人気となっています。
プレート葬は樹木葬に似ているスタイルで、墓石の代わりとなるシンボル以外に違いはほとんどありません。
プレート葬に永代供養があるように、多くの樹木葬でも永代供養が採用されています。
プレートデザインにはどんなのがある?
画像:印旛十三仏霊園
一般的なお墓は、昔からの伝統的な形状の中から選ぶことになります。
そのため、自分や家族のお墓を個性的なものにすることは、極めて難しいものです。
その一方で、シンプルな形状が売りのプレート葬ですが、実際にはさまざまな方法でデザインが可能です。
自分や家族のプレートをオリジナリティ溢れる個性的なものにすることも可能となっています。
ここでは多種多様なプレートデザインの中から、代表的なデザイン方法についてご紹介します。
ご自身のお墓のデザインに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
名前を彫刻しなくても埋葬はできる
デザインに触れる前提として、プレートには名前を彫刻せずに埋葬することができることをお伝えしておきます。
通常、お墓には正面に家名や戒名、名前などが彫刻されているものです。
そのため、プレートにも必ず名前を彫刻するものと思ってしまうかもしれません。
実際は名前や戒名を入れなくても問題なく埋葬が可能です。
ただし、名前を入れない場合は自分のお墓を識別する手段が他に必要となるので注意が必要です。
言葉や文字を入れる
プレートには言葉や文字を自由に入れることができます。
なんの制限もありませんので、感謝の言葉や漢字、外国語でも彫刻が可能です。
絵を入れる
プレートのデザインには、絵を入れることができます。
家紋やイラスト、写真などの絵が入ったプレートデザインが作れます。
プレートの形状
プレートの形状は一般的に四角が多いです。
その他には丸い形状のプレートや三角など、造形が可能であれば自由に形状を選ぶことができます。
デザインを選ぶ際の注意点
デザインを選ぶ際に注意すべき点は、埋葬する霊園に事前の確認を取ることです。
自分の判断だけでデザインを進めてしまい、あとになって霊園に拒否されてしまっては大変です。
みんなが選んだお墓の電話相談
みんなが選んだお墓ではお墓選びのご相談に対応しております。 お客様のご希望予算と地域に応じた霊園をご提示することも可能ですので遠慮なくお申し付け下さい。24時間365日無料相談
電話をかける
後悔しないお墓選びのためにプロのお墓ディレクター
を無料でご紹介いたします。
プレート葬を扱っている霊園を紹介
スポンサーリンクプレート葬まとめ
ここまでプレート葬の情報や、メリット・デメリットなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- プレート葬は、墓石の形状が板状のシンプルな作りのお墓
- プレート葬には永代供養がついているケースがほとんど
- 宗教・宗派の決まりがなく、プレートのデザインも自由
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
4つの質問で見つかる!
ぴったりお墓診断
Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
都道府県一覧からお墓を探す
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
こちらでご希望のエリアからお墓を検索できます。
監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
お墓の関連記事
お墓
更新日:2022.11.17
塔婆とは?申し込み時に渡す塔婆料の書き方を紹介
お墓
更新日:2022.11.20
お墓に使う「しきび」とは?「さかき」との違い、用途を解説!
お墓
更新日:2021.08.15
墓石に建立者名を彫るべき?名前を彫る意味や注意点を解説
お墓
更新日:2022.11.17
塔婆は連名で出せる?連名の時の費用と塔婆料の包み方・渡し方を説明
お墓
更新日:2022.05.17
墓石の裏には誰の名前を彫る?お墓の名前入れについて徹底解説
お墓
更新日:2021.09.15
墓石の重さってどのくらい?墓石の構成や重さの計算方法を解説