法事法要
33回忌の時期と弔い上げとは?33回忌に必要な準備とマナーを紹介
更新日:2022.03.07 公開日:2022.03.13

記事のポイントを先取り!
- 33回忌は故人の没後33年目の法要
- 弔い上げは最後の年忌法要で行う
- マナーや準備は他の法要と変わらない
- 法要を忘れても故人を想う気持ちが大切
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33回忌について
故人の追善供養とされる年忌法要の中でも、33回忌についてはご存知でしょうか。
あるいは、33回忌という言葉を知らない方もいるかも知れません。
そこでこの記事では、33回忌の時期や弔い上げについて詳しく説明していきます。
この機会に、33回忌の準備やマナーについて覚えておきましょう。
法要を忘れていた場合の対処法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
33回忌の時期と意味
身内が故人となってしまい葬儀を終えると、死後の日数で追善供養(ついぜんくよう)が行われます。
追善供養では故人の冥福を祈るのと同時に、遺族も善行をつむこととなり、その善行がいずれ自身に返ってくると言われています。
よく知られる追善供養では、初七日(しょなのか)や四十九日などがありますが、四十九日以降にも百か日と年忌法要があります。
百か日は死後100日目に行う供養で、年忌法要は3と7が関わる年数の命日に行われる追善供養です。
その年忌法要の最後に行われるとされる法要が、33回忌となります。
33回忌を行う日
33回忌はその名前が示す通り、故人の死後33年目に行われる法要です。
数字からよく勘違いされますが、故人が死去された年を1年目と計算して33年目なので、死後32年後が33回忌を行う年になります。
つまり、33回忌は故人の逝去より32年後の祥月命日(しょうつきめいにち:故人の没月日)に行われます。
33回忌の弔い上げ
年忌法要の中でも、この33回忌はとても大切な法要とされています。
その理由は、33回忌では弔い上げとすることが多いからです。
弔い上げとは、故人の逝去後に行われてきた追善供養を終わりとし、故人をご先祖様と同じ扱いにする行事です。
追善供養を終えるといっても供養しなくなるのではなく、故人1人に対する供養をやめるだけで、弔い上げ後もご先祖様とともに供養は続けます。
33回忌に弔い上げとする理由は諸説ありますが、代表的なものはふたつあります。
ひとつは宗教的な意味合いで、逝去後33年を経ることで故人はどんな罪をもっていても浄化されて極楽浄土へと成仏する、という教えが理由です。
もうひとつは現実的な意味合いで、逝去後33年ともなると遺族が高齢となっていることが多く、法要を行うのが難しくなる、といった理由になります。
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33回忌を行うまでの準備とマナー
33回忌は大切な法要となりますが、その準備はほかの法要と基本的に変わりません。
具体的にどのような流れで準備すればいいのか説明します。
日時・場所を決める
最初に決めるのは日時と場所になります。
日時は、可能であれば故人の祥月命日に行うべきですが、参加者それぞれに都合はあるため難しいこともあると思います。
もし、祥月命日にできない場合は、祥月命日より前倒しで、多くの人が参列可能となる休日などを選ぶと良いでしょう。
弔事において法要を前倒しにするのは問題ないとされていますが、先送りにするのはマナー違反とされています。
場所については、家やお寺あるいは葬儀会場などから選びましょう。
家庭や宗派によってその規模は異なりますので、家族と相談して規模に見合った会場を決めるようにしてください。
お寺と相談する
法要の全てを家族だけで行うというのであれば必要ありませんが、基本的には僧侶にも立ち会ってもらうことになると思います。
僧侶に立ち会ってもらう以上、家庭の都合だけで日程を決めるのは避けなければいけません。
お寺と相談し、自身の決めた日程と僧侶の都合が噛み合う日を決めるようにしましょう。
お盆やお彼岸などはお寺も忙しく日程は合わせにくいことが多いです。
祥月命日が近ければ仕方ありませんが、可能であればお盆などの時期は避けた方が無難です。
会食の手配
法要を終えたあと、会食する予定があれば会食の場も事前に用意しておきましょう。
会食は必ず行う必要はありませんので、参列者の人数や都合、自身の都合を考慮して判断してください。
食事の内容をお店に委ねるのであれば、事前に33回忌や弔事(ちょうじ)での会食と伝えておくことをおすすめします。
事前に弔事であることが伝わっていれば、お店の方でも慶事(けいじ)向けの食材などを避けて配膳してくれるでしょう。
参列者に連絡する
すべての日程が決まったら、参列者へ連絡しましょう。
事前に日程や会食の有無などを記した案内状を送ってもいいですし、参列者があまり多くないのであれば電話などで連絡してもいいかもしれません。
少し前後してしまいますが、参列者が明確に決まっていない場合は会食の手配については参列者の人数が決まってからするようにしましょう。
人数が定まっていないとお店の方も困ってしまいますので、ある程度正確な人数を伝えることは最低限のマナーです。
返礼品の準備
33回忌であっても参列者から香典をいただくことになります。
香典をいただく以上、返礼品の用意は欠かせません。
返礼品は香典の3分の1程とされており、最近では2,000〜5,000円内で用意するといった見解もあるようです。
品物の選び方については、一般的に消えものが良いとされています。
消えものとはいわゆる消耗品や食品のことをさし、お菓子やタオル、茶葉などが当てはまります。
近年では、持ち運びが容易であることや参列者が選ぶこともできるため、カタログギフトを返礼品として準備する方も多くいるようです。
33回忌のお布施について
33回忌とはいえ、僧侶を呼ぶ以上はお布施が必要になります。
お布施の準備をする上で参考となるよう、相場やタイミングなどについて説明します。
お布施の相場
33回忌におけるお布施の費用相場は、1万〜5万円程度とされています。
あくまで一般的な相場であり、お寺の方針や関係、宗派などによって変動することは十分ありえます。
どうしても不安という方は、弔事に詳しい方あるいはお寺の方に直接、お布施について確認することをおすすめします。
もしお寺に確認する場合は、いくら用意すればいいかではなく、ほかの人がどの程度用意していたかについて尋ねると良いでしょう。
お布施を渡すタイミング
お布施を渡すタイミングとして、もっとも多いのは「僧侶が帰るとき」とされています。
わざわざ訪れてくれたこと、読経してくれたことへの感謝の言葉も同時に伝えるといいかもしれません。
あくまで一般的なタイミングが法要後というだけであり、法要前に僧侶の時間があるようならそのタイミングで渡しても問題ありません。
法要中や僧侶が忙しいタイミングなど、ほかの参列者や僧侶の迷惑にならないタイミングで渡すようにしましょう。
お布施の書き方
封筒の表書きは「御布施」と記すことが一般的です。
地域や宗派によって、何も書かない場合や内袋に書く場合などさまざまなため、心配であれば直接お寺に確認してもいいでしょう。
故人の宗派が浄土真宗だった場合の注意点として、浄土真宗におけるお布施はお寺ではなく仏様に対する謝意という考え方があります。
そのため、浄土真宗の表書きでは僧侶やお寺への謝意を意味する「志」や「寸志」あるいは「御経料」などと書くのは厳禁です。
お布施以外の費用
僧侶に読経してもらう際には、お布施以外にもいくつか用意するお金があります。
お寺側からの意向などがなければ、それぞれ別途包む必要もあるため注意してください。
御車代
御車代はいわゆる交通費です。
お寺などに出向いて読経してもらう場合は必要ありませんが、僧侶を自宅や会場にお呼びする場合には御車代が必要になります。
御車代の相場は一般的に5,000円〜1万円となるので、参考にしてください。
御膳料
御膳料はいわゆる食事代です。
会食をしない場合や会食はするけれど僧侶が参加しない場合については、御膳料を僧侶へお渡しします。
御膳料の相場も一般的に5,000円〜1万円とされています。
もし僧侶が会食に参加する場合については、御膳料は不要となりますので覚えておくといいでしょう。
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33回忌に参列する際のマナー

33回忌に参列する際には、どのような点に注意するべきか悩む方もいるかと思います。
33回忌に招待された際に注意する点やマナーについて説明します。
案内の返信は早く返す
33回忌への案内が届いた場合は、可能な限り早急に返事を返す必要があります。
33回忌に限った話ではありませんが、法要における施主というのは事前準備が忙しいものです。
参列者の人数がわからなければ、会場や会食の場などの手配が滞ってしまいます。
自身の都合がわかるのであれば、参加の有無をすぐにでも返信するようにしましょう。
香典の相場
香典の相場は故人との関係や自身の年齢により、多少異なってきます。
故人が祖父母の場合は、1万〜5万円で自身の年齢が上がるにつれて金額を上げてください。
故人が親戚の場合は、3,000円〜3万円で自身の年齢に応じて金額も上げていきます。
故人が仕事関係者の場合は、3,000円〜1万円で年齢による差異はあまりありません。
これらはあくまで一般的な相場であり、故人とどれほど親しかったかによって金額を上げても問題ないでしょう。
親族であっても故人とあまり話さなかった方であれば相場ギリギリのところであったり、知り合いといえど、故人と非常に仲が良かったのであれば相場を超えても問題ありません。
また、4(死)や9(苦)などの不吉な数字が関わる金額は避けるのがマナーです。
香典の書き方
33回忌であっても、香典の表書きには「御仏前」と記入すれば問題ありません。
宗教による違いなどはありますが、仏教であれば宗派問わず「御仏前」で大丈夫です。
また、葬儀などでは薄墨で書くとされますが、それは「突然のことに涙で墨がにじんだ」という意味合いがあるため、死後時間の経っている33回忌では濃黒墨で書いてください。
参列できない場合
33回忌の招待状が届いたにもかかわらず、やむを得ない理由で参列できないことは誰にでもあります。
無理に予定をキャンセルする必要はありませんが、参列できない場合はその旨を早急に知らせる必要はあるでしょう。
また仮に参列できないとしても、招待された以上は香典かお供え物などを渡すのはマナーとなります。
近場の知り合いで参列する方がいればその方に代理で渡してもらっても問題ありませんし、場合によっては現金書留で郵送するようにしましょう。
33回忌の服装マナー

33回忌は大切な法要ではありますが、死後長い年月が流れています。
招待状に平服とあれば当然、そうでなくても基本的には平服でいいでしょう。
ただし、弔事における平服というのは私服を意味するわけではなく、略式喪服のことをさします。
略式喪服がどういうものかについて説明します。
男性の服装
男性の略式喪服は、黒に近い地味な色合いのスーツに白のワイシャツ、黒の靴下と革靴になります。
ネクタイも黒に近い色合いで無地のものを選んでください。
肌の露出は基本的にマナー違反となるため靴下は長めのものを用意し、アクセサリ類も外しておくようにしましょう。
女性の服装
女性の略式喪服は、ダークカラーのスーツやワンピース、アンサンブルなどが挙げられます。
目の荒くない黒のストッキングと革製の黒のパンプスを着用し、アクセサリ類はパールのもの以外は外すようにしてください。
女性はバッグを持ち込むことが多いかとおもいますが、天然の革やファーなどが使われているものは避け、人工皮革や布製の物を選びましょう。
メイクについては濃いメイクなどは避け、ナチュラルメイクを心がけてください。
子どもの服装
子どもは決まった喪服などはありませんが、就学している子どもであれば学生服を着用するようにしましょう。
就学していなかったり、小学生などでは学生服がない子もいるかもしれません。
学生服がない場合は派手になりすぎないように服装を選びましょう。
男児であれば襟のついた地味な色合いのシャツと長ズボンに黒のローファーなどで大丈夫です。
女児であれば地味な色合いのブラウスと黒のスカートに黒のパンプスなどであれば問題ないでしょう。
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法要を忘れていた場合の対処法は?
年忌法要はその数え方と名前のため、法要の年を勘違いすることは少なくありません。
33回忌なのだから33年後に行うものなのだと勘違いして、本来の法要の年を1年過ぎてしまうこともあるでしょう。
追善供養は、どれも故人の没日を基準として考えるため数えで計算する必要がありますが、満で計算してしまうことはよくある間違いです。
そのため、法要を忘れていたり年を間違えて、法要の年をやり過ごしてしまい不安になっている方もいると思います。
基本的に年忌法要というのは故人の死後、決められた年の祥月命日に行うものです。
参列者の都合でどうしても祥月命日に行えない場合は、前倒しとすることがマナーです。
しかし、故人の祥月命日が1月だったりすれば、前倒しでも都合が合わないなどあるかもしれません。
あるいは故人ととても親しかった親族が、出張などで長い期間遠方にいっていれば、呼ばないわけにもいかず法要ができないこともあるでしょう。
故人の法要において、もっとも大切なことは故人への想いとその気持ちを伝えるために法要を行うことにあります。
忘れてしまっていた場合でも、参列者の都合が合わなかった場合でも、お寺や家族と相談して法要するべきです。
ただし、現在ではそもそも行われなくなった法要が数多く存在します。
親族が全員忙しかったり、そもそも日本人の宗教観が薄れてきていることもあり、法要に対する関心があまりない方もいるのです。
もし法要を忘れていて、気づいたら当日を過ぎていたというなら、法要を行わなくても大きな問題に発展することは少ないでしょう。
しかし、大切な法要などは行うべきであることに変わりありませんので、1人で決めることなく、家族などと相談してどうするかを決めてください。
また、法要を行う場合でも行わない場合でも、故人への供養の気持ちだけは忘れないようにしましょう。
33回忌のまとめ
ここまで33回忌についての情報や、33回忌でのマナーを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
・33回忌は故人の没後32年後の法要
・33回忌を弔い上げとすることが多い
・33回忌とはいえ、他の法要と大きくは変わらない
・法要は遅れてでも行う方が良い
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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