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遺影をお寺で処分するには?お寺以外での処分や保管方法も紹介

更新日:2022.05.03 公開日:2022.05.31

遺影

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記事のポイントを先取り!

        
  • 遺影の処分は閉眼供養後お焚き上げする
  • 自分で廃棄、業者への依頼も可能
  • 遺影をリサイズ、データ保管してもよい
  • 遺影なしでの葬儀も可能

遺影をお寺で処分するにはどのようにしたら良いかご存じでしょうか。
遺影をお寺、またはお寺以外で処分する方法について知っておきましょう。

そこでこの記事では、遺影をお寺で処分する方法について詳しく説明していきます。
この機会に遺影の保管方法についても覚えておきましょう。
遺影は作らなくても問題ないのかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. お寺で遺影を処分するには
  2. お寺以外での処分方法
  3. 遺影はいつ処分すれば良い?
  4. 置く場所がない場合の対処法
  5. 遺影は作らなくても問題はない?
  6. 他にどんなものがお焚き上げされる?
  7. 遺影の処分のお寺まとめ
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お寺で遺影を処分するには

お寺で遺影を処分するには、どのような手順でお願いしたら良いのでしょうか。
また、お寺で処分する際の費用についても解説します。

供養の手順

遺影の処分をお寺でお願いする場合の供養の手順は、以下の流れになります。

1.菩提寺にお願いするか、菩提寺がない場合は遺影の供養やお焚き上げを行っているお寺を探します。
2.お寺が見つかったら費用やお焚き上げの流れ、供養証明書の有無について問い合わせましょう。
3.お寺に処分を依頼すると、まず閉眼供養と呼ばれる儀式を行います。
これは遺影に宿った魂を抜き取る儀式ですが、中には閉眼供養を依頼せずにお焚き上げのみの依頼をする方もいるようです。

4.お焚き上げを行います。
5.供養やお焚き上げ終了後、供養証明書が発行されます。

供養証明書の代わりにお守りが配布されることもあるようです。

処分費用

処分費用はお寺によって独自に金額が設定されていることが多く、相場としては1万円~5万円程度です。
費用はお布施として封筒に入れ、遺影を渡す時、または供養が終了したタイミングで渡しましょう。

できない宗派もある?

遺影の処分は、基本的にどの宗派でも可能です。
また、神道やキリスト教でも相談すれば可能なケースが多いので、直接お寺に問い合わせてみましょう。

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お寺以外での処分方法

お寺以外で遺影を処分する方法として、自分で廃棄する、葬儀社などに依頼する方法があります。
それぞれ詳しく説明していきます。

自分で廃棄する

仏教のはじまりは紀元前5世紀頃とされますが、もちろんその時代に写真はありません。
遺影を用意するのは、日本独特の文化です。

遺影のはじまりには諸説あるようですが、葬儀社が葬儀の演出としてはじめたものではないかともいわれており、遺影に宗教的な意味合いはないとされています。
そのため遺影は、可燃ごみとして自身で廃棄しても問題ありません

ただ、大切な故人が写っている遺影をそのまま可燃ゴミとして処分するのに抵抗があるのは当然のことでしょう。
気になる方は、白い紙や布で写真を包み、塩を振ってから処分すると気持ちが落ち着きます。

また生活のゴミと一緒に処分するのではなく、遺影単体または故人の愛用品と一緒に袋に入れて処分しても良いでしょう。

少しでも故人を思いやる行動をすることで、処分に対する心の負担が減少します。
遺影が入っていたフレームはガラスや金属で作られているため、自治体のルールに従って分類し適切に処分しましょう。

いずれにしても自身で遺影を処分する際には、故人を思いやる気持ちを持ちながら行うことが大切
だといえます。

葬儀社などに依頼する

自身で処分するのに抵抗がある方、また付き合いのあるお寺がない方は、葬儀社や供養業者に処分を依頼する方法もあります。
葬儀を行った葬儀社に連絡して処分をお願いすることも可能です。
ただ、遺影の処分のみを行っている葬儀社はあまりありません。

葬儀から四十九日の法要までを葬儀社で依頼すると、遺影の処分もスムーズにお願いできます。
遺影の処分費用は、葬儀や法要の料金に含まれている場合と、別途料金が発生する場合があります。
葬儀社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
他にも、遺影の供養サービスを行っている供養業者があります。
インターネットで郵送を受け付けているため、とても手軽で便利です。

ただ、宗派や供養方法は選べないことが多く、基本的には集められた遺品や不用品と合同供養されます。
宗派にこだわりがなく、形式的に供養を行いたい方には適した処分方法です。
その際の費用は業者により異なりますが、一枚1,700円〜5,000円程度が相場です。
また、業者への郵送料は自己負担となります。

遺影はいつ処分すれば良い?

遺影を処分するタイミングに特別な決まりはありませんが、四十九日までは飾っておくのが一般的です。
地域や宗派によってはその後の法事等で使う場合もあるので、処分をする前に一度確認しておきましょう。
しかし、タイミングを逃してしまうと先延ばしになり、なかなか処分できない場合も考えられます。

遺影の処分は、遺品や仏壇などを処分するタイミングや、四十九日法要、初盆等が終わった時に検討すると良いでしょう。
結婚や引っ越しなどで環境が変わった時に区切りをつけるのも良いかもしれません。

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置く場所がない場合の対処法

自宅に遺影を飾るスペースがないため、仕方なく処分を検討する方もいるでしょう。

その場合におすすめの対処法をご紹介します。

遺影を小さくリサイズする

遺影を置くスペースを確保できない場合には、写真を小さくリサイズする方法がおすすめです。
パソコンやスキャナーを使って自身で写真をリサイズしても良いですし、業者にお願いしてリサイズしてもらうこともできます。

小さくリサイズした写真をおしゃれな写真たてに入れれば、リビングにも飾りやすくなるでしょう。

遺影をデジタル化してまとめる

遺影の写真をデータ化して残しておき、必要な時に印刷できるようにしておく方法もあります。

スキャナーやパソコンを使って自身でデータ化する、または業者に依頼すればSDカードやオンライン上で受け取ることも可能です。

普段は遺影をしまっておく

遺影には宗教的な意味合いはないとされているため、普段は遺影をしまっておくという方法もあります。
ただ、法要の時には忘れずに出すようにしましょう。

遺影は作らなくても問題はない?

仏教には2500年ほどの歴史がありますが、日本に仏壇ができたのは1300年くらい前だとされています。
写真が普及しはじめたのが50年ほど前で、遺影として写真が飾られるようになったのはさらに歴史が浅いようです。

そもそも遺影を作らなくても、仏教的には問題ありません。
また、絶対に遺影を飾らないといけないという決まりもありません。

飾らないとご先祖様がかわいそうだったり、供養がおろそかになったりすることもないため、遺影がなくても気にする必要はありません。
また、遺影なしで葬儀を行うことも可能です。

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他にどんなものがお焚き上げされる?

遺影の他には、どのようなものがお焚き上げの対象となるのでしょうか。
また、お焚き上げが不要なものについても併せてご説明します。

主にお焚き上げされるもの

遺影以外にもお焚き上げされるものは、仏壇、仏具、位牌、遺品などです。
仏具の中でも思いがこもっているものは、お焚き上げの対象となります。

また、絵馬や正月飾り、お守り、破魔矢、熊手などの願いを込めたものや、手紙、本、ぬいぐるみなどの宗教的な意味合いを含まない身近なものも対象となります。
ただし、お焚き上げは全てのものが対象になるとは限りません。

ものによってはお焚き上げができないものもあります。
不安な場合は、事前にお寺に問い合わせてみましょう。

お焚き上げが不要なもの

原則的に、お焚き上げを行っている神社仏閣では環境問題の理由により、電子機器のお焚き上げはできません
電子機器をお焚き上げしたい場合には、専門業者に問い合わせて確認してみましょう。

遺影の処分のお寺まとめ

ここまで遺影をお寺で処分する方法や、お寺以外で処分する方法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • お寺で遺影を処分する時は、閉眼供養を行ってからお焚き上げする
  • お寺以外で遺影を処分する場合は、自分で廃棄または葬儀社や専門業者に依頼する
  • 遺影を置く場所がない場合は遺影をリサイズしたり、データで保管したりもOK
  • 遺影は作らなくても仏教的な問題はなく、遺影なしで葬儀を行うこともできる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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