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遺影の保管方法は?遺影の取り扱い方法について解説

更新日:2022.05.19

遺影

記事のポイントを先取り!

  • 遺影は日清戦争や日露戦争時代が起源だとされている
  • 遺影の写真を所有しているアルバムに移す保管方法もある
  • 遺影の処分に気が引ける場合は、お寺に相談するとよい

故人の写真を遺影として飾ることが一般的ですが、その保管方法についてご存じでしょうか。
大切な遺影や写真を長く保つためには適切な保管方法を知っておくことが大切です。

そこでこの記事では、遺影の保管方法について解説します。

この機会に、遺影を飾るときの注意点についても覚えておきましょう。
後半には、遺影の所有に困った場合の処分方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 遺影とは
  2. 遺影は安易に処分せず保管した方が良い
  3. 遺影の保管方法
  4. 遺影を飾るときの注意点
  5. 遺影の保管に困ったら処分しても良い
  6. 遺影の保管方法まとめ
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遺影とは

遺影(いえい)とは、亡くなってしまった方を偲ぶために用いられる写真や肖像画のことで、現代は写真であることがほとんどです。
遺影は日清戦争や日露戦争の後、戦争で亡くなった方の供養にと肖像画が描かれ、飾られたことが起源といわれています。

遺影は主にお通夜や葬儀で用いられることが多く、葬儀後は自宅の仏間や仏壇と一緒に飾られることが多く見られます。

多くの葬儀は仏式で執り行われますが、遺影には宗教的な側面はありません。
遺影は額縁の中に胸から上の上半身だけが移ります。

遺影用に写真撮影をする方もいらっしゃいますが、保管されているスナップ写真やデータの背景を加工して用いることが可能です。

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遺影は安易に処分せず保管した方が良い

遺影は宗教的な意味を有していないため、位牌や仏壇のように処分の際に供養は不要です。
そのため魂抜きなどの儀式を行うことはありませんが、敬意を持って大切に扱うことはいうまでもありません。

また、作成した遺影は軽はずみに処分せずに、保管しておいた方がよいとされています。
その理由は葬儀後に定期的に行う年忌法要の際に、お寺や仏壇で使用する場面があるためです。

遺影の保管方法

遺影を捨てずに保管するとなると、気になるのがその保管方法です。
さまざまな遺影の保管方法の中から、代表的な保管方法を3つご紹介します。

リサイズして飾る

通常、葬儀で使用する遺影は、葬儀後に自宅で保管するには大きすぎるため、リサイズするのが一般的な保管方法のひとつです。

葬儀様の遺影をリサイズせずに使用し続けることは、圧迫感があり不自然なため適切な保管方法とはいえません。
遺影をリサイズする保管方法のメリットは、飾りやすいだけでなく持ち運びもしやすいというメリットがあります。

このことから遺影のリサイズは多くの方が行う保管方法として推奨されています。

写真だけをアルバムに貼る

遺影の管理方法を考慮する上でポイントとなるのが置き場所のスペース問題ではないでしょうか。
近年の住宅事情は昔の日本に比べコンパクトな家が都心部に集中していることで知られています。

そのため自宅にあまり物を置かず、所有物を小さくまとめる傾向があるようです。

遺影を飾る仏壇もミニサイズが販売されているため、遺影の保管方法で頭を悩ませる方もいるかもしれません。

しかし、そのような事情に向いている保管方法が、写真だけをアルバムに貼ることです。
部屋に遺影を飾る場所がない方は、既にある写真と一緒にアルバムの中に遺影の写真を保管できます。

リサイズしても遺影を置くことが難しい場合に検討したい保管方法です。

デジタルフォトフレームにする

通常の遺影と異なり面白いのが、デジタルフォトフレームを使用する保管方法です。
遺影一枚の写真は変化がありませんが、複数枚の故人の写真が入れ替わるデジタルフォトフレームのスライドショー機能を使ってみてはいかがでしょうか。

ほんの一例ではありますが、遺影写真に加えて生前の故人の写真が順番に切り替わることで、さまざまな故人の思い出を感じることができるでしょう。

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遺影を飾るときの注意点

ここまで遺影の起源や意味、保管方法について解説しましたが、実生活における遺影の保管方法を知っておくべきでしょう。

実際に自宅に遺影を飾るうえでは、いくつかの注意点があります。
遺影を飾る場所はどこがいいのか、他の遺影の位置関係や並び順、縁起がいい悪いなどの方角などが気になる方もいるかもしれません。

しかし、実際の生活ではしきたりや習わし以上に重要なのが、より安全で長持ちする保管方法ではないでしょうか。
遺影を自宅に飾るのが初めての方はもちろんのこと、すでに先祖代々の遺影を飾られているご家庭においてもおさえておきたいポイントです。

仏壇に飾る場合

自宅に仏壇がある方の中には、遺影を仏壇付近に飾る方が多いかと思います。
しかし、遺影を仏壇の中や上、中央に置くことは不適切とされています。

その理由は仏壇はお寺のミニチュアであるため、仏壇の中のご本尊に遺影が干渉してしまうためです。
遺影が仏壇のご本尊を邪魔しない様、遺影用に別のスタンドや台を用意するのが理想です。

先祖代々の遺影と飾る場合

遺影は位牌と同じ順に並べます。

位牌は一族の年代の古い順に並べられるため、仮に世代の若い方が早くして亡くなった場合でも、年代順に並べましょう。

また夫婦の遺影は、夫を上座に飾るという風習があります。

遺影を飾る向き

遺影の向きに縁起の良し悪しはありません。
ただし、直射日光が当たる場所は劣化の原因となるため避けるようにしてください。 

遺影の保管に困ったら処分しても良い

引越しなどの事情で遺影を保管できなくなった場合、その処分方法はどうすればよいのでしょうか。
遺影は位牌などの仏具ではないため、通常のゴミとして出せるケースがほとんどです。

しかし、故人の遺影をゴミに出すことに気がひける場合は、お寺などに相談するとよいでしょう。
多少費用が発生しますが、適切な供養のもと処分が可能です。

ちなみに葬儀社の中にも引き取りを受け付けているところもあるようです。

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遺影の保管方法まとめ

ここまで遺影の情報や、保管方法について解説してきました。
まとめると以下の通りです。

  • 遺影とは亡くなった方を偲ぶために写真や肖像画を飾ること
  • 遺影はリサイズやデジタルフォトフレームなどで保管する方法がある
  • 遺影の良い状態を長く保つために、直射日光が当たる場所には置かない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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