お墓
自動搬送式納骨堂とは?費用やメリット・デメリットについて解説
更新日:2024.01.24 公開日:2021.08.22
納骨堂は、遺骨を納骨して供養することのできる施設です。
かつては一時的に遺骨を保管する施設という意味でしたが、今ではお墓の代わりとして利用される方も増えてきました。
そんな納骨堂の中でも、最先端の「自動搬送式納骨堂」を、みなさんはご存じでしょうか。
そこで今回の記事では、自動搬送式納骨堂を中心に解説していきます。
これからお墓の購入を検討している人や、納骨堂の購入を検討している人にはお勧めの記事です。
この機会に、ぜひご覧ください。
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自動搬送式納骨堂とは?
自動搬送式納骨堂とは、祭壇まで遺骨が自動的に搬送される、最新鋭のシステムを導入した納骨堂のことです。
自動搬送式納骨堂について、詳しく解説します。
自動搬送式納骨堂の仕組み
自動搬送式納骨堂は、祭壇やホールなどの共用施設部分と、大量の遺骨が収容される棚部分に分かれています。
遺骨は建物のバックヤードにあたる収容棚に納骨されています。
参拝時にはコンピューター制御によって遺骨が選別され、自動的に共用の祭壇まで遺骨を搬送する仕組みです。
従来の納骨堂であれば、自分で棚から遺骨を取り出し、法要などを行います。
しかし、これらの手間が自動搬送式納骨堂であれば軽減されます。
収容棚の容量は、納骨堂ごとに異なりますが、複数の世代が同時に納骨可能なレベルの容量が用意されているのが一般的です。
参拝方法
自動搬送式納骨堂では、前述したように遺骨が自動的に搬送されてきて、祭壇にセットされます。
実際に参拝するときの方法や手順について、詳しく解説します。
- 建物の入り口にある受付で、暗証番号の入力やカード等をかざします。
- 参拝用の共用祭壇ブースへ行きます。
- 自動的に遺骨が厨子ごと自動搬送され、共用祭壇にセットされます。
- 祭壇の前で、読経や焼香などの供養を行います。
遺骨の自動搬送方法は、納骨堂によってさまざまです。
一般的には暗証番号を入力したり、カードをかざして呼び出すなどの方法が多いです。
そのため、カードを持たない人や暗証番号を知らない人はお参りができない可能性があります。
自動搬送式納骨堂で法事はどうなる?
自動搬送式納骨堂は、遺骨が自動的に移動されるだけでなく、建物の中で法要や会食などを一度に行うことができます。
共用可能なのは、祭壇だけではなく、法要に使用できるホール、会食会場として使える和室、葬儀の際の控室となる宿泊可能な個室などです。
施設を活用し葬儀費用を安価に抑えることも可能です。
さらにホールでは法要や会食も行えるので、今後の法事の際の場所に困ることがありません。
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自動搬送式納骨堂の費用相場
自動搬送式納骨堂を使用するには、永代使用料や管理料を支払う必要があります。
永代使用料は、遺骨を管理するための費用として、建物全体の維持費や将来的な修繕費用として支払います。
自動搬送式納骨堂の場合、50万〜100万円程度の相場となりますが、納骨体数や建物の規模によって金額は変わります。
一方、管理料は提供されるサービスの費用として請求されることが多く、相場としては年間1万〜2万円程度です。
管理料は、納骨堂の規模や提供されるサービスの内容や種類によって変わってきますので、契約前にはよく確認しましょう。
自動搬送式納骨堂のメリット・デメリット
では、自動搬送式納骨堂のメリットとデメリットについて、詳しく考察します。
メリット
自動搬送式納骨堂のメリットについて解説します。
施設が綺麗
自動搬送式納骨堂は、全国的に作られるようになり、建物が比較的新しく清潔です。
中には、ホテルのフロントのような受付があり、葬儀や会食などに使える多目的ホールを備えている納骨堂もあります。
天候に左右されない
建物がビル構造のため、お参りなどすべての行為が屋内で行えます。
そのため、天候に左右されずに供養が行えるのは一番のメリットと言えます。
特に夏の猛暑期は、屋外で活動するのが困難な時もありますが、納骨堂であればその心配もありません。
お墓の管理が不要
納骨堂には墓標などがなく、施設も供用であるため、掃除を行う必要が一切ありません。
納骨堂の場合、管理者が掃除等を行ってくれるので、利用者にはお墓参り以外の手間が一切ありません。
また、お供え品などを販売している納骨堂もあるため、手ぶらで立ち寄ってもお参りができるメリットがあります。
アクセスが良い
都市部に設置されている納骨堂の場合、自動車だけでなく公共交通機関も利用できるので、アクセスが非常にしやすいです。
そのため、将来自動車を運転できなくなった人でも、別の方法でアクセスでき、お参りが容易にできるので安心です。
セキュリティ面は安心
納骨堂は、不特定多数の人が入れない構造になっており、そのために暗証番号や専用のカードを使って入室します。
遺骨についても同様で、暗証番号や専用のカードで認証してはじめて遺骨が搬送されます。
よって、他人が遺骨の取り間違えをすることがありません。
デメリット
一方、自動搬送式納骨堂にもデメリットは存在します。
年間管理費が高額
設備やサービスが充実している分、年間の管理費が高額になります。
ロッカー式の納骨堂の場合、年間の管理費は1万円程度ですが、自動搬送式納骨堂は1万〜2万円程度になります。
お盆などでは混雑しやすい
多くのご遺骨が納骨されている分、多くの遺族がお参りに来ることになります。
祭壇など、共用の施設はたくさん用意されていますが、それでもお盆やお彼岸などには混雑します。
また、法事や納骨などで共用のホールを使う際、他の予約があり希望日に使用することができないこともあります。
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他にはどんな納骨堂の種類がある?
自動搬送型納骨堂以外にも、どのような納骨堂があるのか、合わせて解説します。
ロッカー型
カギをかけて管理できるロッカーに遺骨を納めておきます。
法事などの際には、自分で遺骨を取り出して、祭壇にセットして使用します。
永代使用料は、20万〜80万円程度が相場ですが、地域によって差があります。
仏壇型
仏壇の部分に位牌を、その下の段が納骨棚になっている形式です。
供養の際には、仏壇を開けてその前で供養するか、共用のホールを使って供養することになります。
永代使用料は、40万〜200万円程度が相場です。
位牌型
遺骨は共用の納骨スペースに合祀され、使用者ごとには位牌が用意されます。
位牌が祭られている共用の祭壇に向かって、供養を行います。
永代使用料は最も安く、5万〜10万円程度になります。
自動搬送式納骨堂のまとめ
ここまで、自動搬送式納骨堂の特徴やメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 自動搬送式納骨堂では遺骨が建物内に収蔵され、参拝時に自動搬送される
- 法要・会食会場を備える施設もある
- 都市部に多く、掃除の手間が省ける
- 使用料や管理費が高額な傾向にある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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