お墓
墓地の購入ってどうしたらいいの?購入の際の注意点や相場を解説
更新日:2022.11.08 公開日:2021.08.26
墓地を所有していない人なら、自分のお墓の購入を考えた経験があるのではないでしょうか。
また、家族を亡くしたことをきっかけに墓地の購入を検討する人もいると思います。
墓地を購入する場合、どんな手順で費用はいくらかかるのでしょうか。
そこでこの記事では墓地の購入について解説します。
お墓の費用や購入の際に必要な書類も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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Q.お墓は代々ついで行きたいですか?
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- 購入できるのは土地ではなく永代使用権
- 墓地の購入手順
- 墓石の購入手順
- 墓地購入の際のポイント
- 墓地の種類
- お墓の形式
- 墓地購入にかかる費用とその相場
- お墓を購入する際に必要な書類
- 墓地購入の際、固定資産税はかかる?
- 墓地の購入まとめ
購入できるのは土地ではなく永代使用権
一般的に「墓地の購入」とは、土地を購入することではありません。
実際に購入するのは土地ではなく、墓地を使用する権利「永代使用権」です。
墓地の所有権は霊園や寺院にあり、私達はその一部を借りて使用する権利を購入するという構造になっております。
墓地の購入手順
希望のお墓を探す
まずは希望するお墓について情報を集めます。
種類やアクセス、費用、自分の信仰する宗教・宗派に対応しているのかなど、希望する条件でお墓を探します。
インターネットのほかにも、市区町村の役所などにもパンフレットを置いている場合があるので、広く探しましょう。
墓地を見学する
購入したい墓地を見つけたら、まずは見学しましょう。
見学しないまま契約すると、自分が思っていたのと墓地の感じが違ったりすることがあります。
必ず見学して、他と比較したりして検討しましょう。
墓地を契約
入る墓地を決めたら、墓地の契約をします。
見学に行った際の担当者や、霊園事務所などに連絡をして、必要な書類を用意します。
契約前に家族と一緒に契約書を一読し、分からないところや疑問に思ったことがあれば担当者に質問しましょう。
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墓石の購入手順
石材店で見積もりする
石材店で見積もりを出してもらいます。
この時、相見積もりとして、いくつかの石材店で見積もりを出してもらいましょう。
お墓のイメージがまだはっきりしていなくても、担当者が3D図で具体的にしてくれるので、希望することがあれば伝えましょう。
寺院墓地や民間墓地の中には、石材店が指定されている事があります。
石材店で墓石を購入
見積もりをしてから、石材店を選び、墓石を注文します。
この時に、手付金として代金の何割かを事前に支払っておきます。
墓石の設置
墓石が出来上がったら、墓石を設置します。
墓地で石材店と立ち合い、墓石や施工に不備がないか確認して、残りの代金を払います。
墓石を注文してから、設置まで早くても1~2ヶ月程度がかかるので、余裕をもって注文しましょう。
墓地購入の際のポイント
墓地購入の際にはおさえておくべきポイントがいくつかあります。
重要なことですので項目ごとに分けて解説します。
後継者の有無
墓地を利用する際は永代使用権を購入し、その権利は代々引き継がれるものです。
自分が管理した後、引き継いで管理してくれる後継者の候補が必要です。
購入する自分が亡くなった後のことまで考慮すべきです。
宗教や宗派の問題はないか
リサーチして気に入った墓地や霊園があったとしても、自身の信仰する宗教との関係が合わないことがあります。
ですが宗教不問の墓地も近年増えているので、リサーチのポイントとしておさえておきましょう。
アクセスはいいか
お墓は購入した後も何度も通うことになります。
納骨や年次法要以外にも、定期的なお墓参りや管理が必要です。
自宅からの交通アクセスが不便な場所にお墓を購入すると、後に大変です。
距離だけでなく車や電車、バスといった交通手段も考慮してください。
こちらの記事で墓石の選び方について解説しているので、ぜひご覧ください。
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墓地の種類
寺院墓地
寺院墓地とは、寺院が運営・管理している墓地です。
基本的には檀家向けの墓地になっていますが、中には民営霊園のように、檀家以外も受け入れている所もあります。
寺院墓地では、契約時にお寺の檀家になることを求められることがあったり、そもそも檀家でないと入れない場合があります。
民営霊園
民営霊園は、宗教法人や公益法人が管理運営している墓地です。
サービスや管理は行き届いており、送迎バスや売店、永代供養など充実しています。
しかしその分料金は高くなってしまいます。
石材店も指定されていることが多く、他と比べられませんが、決めるのが簡単になっています。
公営霊園
公営霊園は、地方自治体が管理している墓地です。
地域住民の埋葬や供養は、行政サービスとして行われています。
霊園内の管理などはしっかりしていますが、設備は民営霊園よりも劣ってしまいます。
料金もその分民営墓地より安くなっています。
人気があるので、なかなか土地の空きが出ません。
共同墓地
共同墓地とは、地域や自治会で管理している墓地のことで、公営霊園とは若干違います。
基本的には、その地域の住民向けになっている墓地なので、利用したい場合は自治会や管理組合に問い合わせましょう。
墓地の費用は安価なことが多いですが、いろいろなことがその地域ごとの慣習で進みがちなので、理解した上で申し込みましょう。
こちらの記事で霊園の種類や費用について解説しているので、ぜひご覧ください。
お墓の形式
一般墓
よく見るお墓の形式の1つが一般墓です。
一般墓は家族や一族など、1つの家の単位ごとに墓に入ります。
一般墓は入れる遺骨の数に法規制はありませんが、平均的なサイズのお墓だと6〜8人程度入ることができます。
樹木葬
樹木葬は、墓石を建てずに樹木の下に遺骨を埋める形式です。
樹木葬では、故人とゆかりの深い樹木を選んで遺骨を埋葬する場合が多くなっています。
庭の中に遺骨を埋めるような樹木葬もあります。
樹木葬は樹木葬専用の区画があり、霊園の敷地内であれば、どこにでも埋めていいというわけではありません。
こちらの記事で樹木葬について解説しているので、ぜひご覧ください。
永代供養墓
永代供養墓は、家族の代わりに霊園や寺院が遺骨を管理・供養をしていく墓です。
身寄りのない人や子供がいない夫婦など、お墓の継承者がいない人が永代供養墓にすることが増えています。
基本的に墓石や土地は既に用意されており、費用も一般墓より安くなるので、おひとりさまにもおすすめです。
こちらの記事で永代供養墓について解説しているので、ぜひご覧ください。
納骨堂
納骨堂は、家族や友人などと一緒に、遺骨を一つにして入ることができる納骨スペースのことです。
身寄りのない人でも、納骨堂に入ることができます。
コインロッカーのような感じで、納骨している画像が有名です。
納骨堂は屋内にあるため、雨が降っていても気兼ねなくお墓参りができます。
こちらの記事で納骨堂について解説しているので、ぜひご覧ください。
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墓地購入にかかる費用とその相場
お墓購入には、さまざまな費用がかかります。
どのような項目の費用が発生し、それぞれ気をつけるべきポイントなどをご紹介します。
永代使用料
永代使用料とは永代使用権の購入にかかる費用です。
永代使用料の相場は60万〜80万円程度です。
お墓の所有権を持つ訳ではないため譲渡や転売、賃貸しはできません。
また、一度購入すると基本的に返金はできませんので、注意が必要です。
墓地管理費
墓地管理費とは、使用するお墓の場所ごとに決められた定期的に発生する費用です。
墓地管理費は設備や施設の維持費や運営に使用されます。
場所によっては無期限管理という墓地管理費を一括払いできるところもあるようです。
一括払いする際には返金ができないということに注意してください。
墓地管理費は利用する墓地のスタイルによって相場が違います。
それぞれの墓地管理費の相場目安は以下の通りです。
- 公営霊園:年間620円〜(東京都):公営のため最も費用が安いです
- 民営霊園:年間5,000〜1万5,000円程度:民営のため公営よりも高くなります
- 寺院墓地:年間6,000〜2万5,000円程度:お布施や寺院の行事などで費用が高くなりがちです。
墓石代
お墓の墓石代は、地域や石の種類などで変わります。
墓石の相場は60万~200万円です。
墓石代のほとんどが、竿石・外柵・カロート・花立・香炉など、お墓を形成するパーツにかかる石の費用になっています。
墓石の彫刻費用もこの中に入っていることがあります。
墓石の工事費
墓石の工事費は、1平方メートルあたり3万~5万円が相場です。
墓石の工事は、墓石を組みたてる施工工事と、基礎を作る基礎工事があります。
基礎工事で杭打ち工事を行うと、相場より金額が高くなるので気をつけてください。
お布施
お墓を建てると、墓石の開眼供養をすることになります。
開眼供養をしないと、お墓に魂が入らないので、納骨することができません。
納骨する際も、納骨供養を行います。
開眼供養や納骨供養のお布施の相場は3万〜5万円です。
お坊さんに霊園に来てもらって供養をする場合は、御車代を払います。
また、法要後にある食事の席にお坊さんが参加しない場合、御膳料を払います。
御車代や御膳料の相場は5000円〜1万円です。
こちらの記事で墓石の費用について解説しているので、ぜひご覧ください。
お墓を購入する際に必要な書類
お墓を購入する際には、書類をそろえなければなりません。
お墓を購入する際に必要になる書類は3つあります。
埋葬許可証
埋葬許可証がないと遺骨の埋葬ができません。
埋葬許可証は、死亡届を提出した時に、役所に発行してもらう書類です。
埋葬許可証には故人の氏名や住所が書かれています。
まずは寺院や霊園に埋葬許可証を持って行き、墓石設置の相談をします。
墓地使用許可証
墓地使用許可証は、永代使用書とも呼ばれます。
墓地使用許可証は、埋葬許可証を寺院や霊園に提出すると発行してもらえます。
これがあると、工事を行う際に、墓を建立する人が、喪主や施主だということを証明してくれます。
工事届
工事届は、いつどんな業者が、寺院や霊園で工事をするのかが書かれた書類です。
墓地の区画に、どんな墓を建てるのかも書かれています。
工事届は、石材店から発行してもらい、霊園や寺院に届け出を出すときに使います。
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墓地購入の際、固定資産税はかかる?
家族が亡くなったことをきっかけに墓地購入を検討される方も多いと思います。
ただでさえ家族を亡くした悲しみの中で葬儀や法要を執り行い、相続税などについての手続きもあります。
墓地購入にあたり固定資産税がかかるかどうかが気になる人もいるのではないでしょうか。
墓地には固定資産税はかからない
結論を先に述べると、墓地に固定資産税が課税されることはありません。
固定資産税は土地・家・償却資産にかかる税金のことです。
墓地購入は永代使用権の購入のため土地を直接保有することではありません。
つまり、土地を直接保有している訳ではないので、固定資産税の課税対象に墓地購入は当てはまりません。
さらに登記上の名目が「墓地」であると固定資産税の対象外となる法律が存在します。
また、墓石という所有物についても固定資産税の対象項目に該当しないので課税されることはありません。
自分の敷地内にお墓を建てられる?
「もし自分が持っている土地にお墓を建てたら固定資産税がかかるのでは」という懸念があるかもしれません。
しかし、法律上では自分の所有する敷地内にお墓を建てることはできません。
そのため、当然固定資産税がかかることはありません。
所有地にお墓を立てることは必要な許可を取得すれば不可能ではありません。
ですがほとんどが宗教法人や公益法人に限定されているため、原則としては認められていません。
こちらの記事でお墓の固定資産税について解説しているので、ぜひご覧ください。
墓地の購入まとめ
ここまで墓地の情報や、墓地購入などを中心にお伝えしてきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 墓地購入は情報収集、資料請求、見学、契約、墓石の打ち合わせという手順で行う
- 墓地購入を検討するときは後継者や宗教、アクセス面に注意する
- 墓地購入には固定資産税がかかることはない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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