法事法要
法事で食事なしはマナー違反?食事の代わりやおすすめの引き出物を紹介
更新日:2022.11.21
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法事では、法要のあとに施主・僧侶・参列者で会食をすることが一般的です。
しかし、お寺の都合で法事が午後になった場合など、食事なしになるケースもあります。
そこで本記事では、法事の食事について、以下の点を中心にご紹介します。
法事の食事なしでも参列いただいた方に失礼がないよう、ご参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
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法事に食事をする理由
一般的に、法事には法要の儀式からその後の会食までの一連の流れが含まれます。
法要のあとの食事はお斎(おとき)と呼ばれ、単なるもてなしではなく、宗教的にも特別な意味が込められた行事とされています。
お斎は、故人のことを話すなどして、故人を偲び、供養する意味もある大切な行事です。
このような大きな意味があるため、法事における法要後の食事は、非常に大切な時間とされています。
お斎の意味
法事の食事をお斎といいますが、「斎」はもともと寺院で正午までに僧侶が食べる食事を意味しました。
当時の僧侶は、正午より後には寺院で食事をとることを禁じられていました。
また、かつての喪家は、一定期間「精進潔斎(しょうじんけっさい)」として「忌籠り(いみごもり)」を行いました。
「精進潔斎」とは、身を清めるために一定の期間、酒や肉食を避けることを指す言葉です。
「忌籠り」の際の食事を「斎食(さいじき)」と言い、肉食は避けていました。
この仏教の「斎」と「忌籠りの斎食」が混同されていき、法要の後の食事を「お斎」と言うようになったそうです。
現代では、僧侶や参列者への謝意を表すとともに、食事をしながら故人を偲び供養する席として設けられています。
お斎は、施主が参列者に食事を布施することで、功徳を先祖に回向するという意味もあります。
一般的には「おとき」と読みますが、地域によっては「おとぎ」と読むこともあり、漢字で「御斎」と書くこともあります。
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法事での食事は、故人を偲ぶために行う大切な儀式ですが、食事をしないという選択が必要なケースもあります。
そういった場合でも誰もが気持ちよく法事に参列できるよう、施主としての配慮が必要です。
食事なしでもマナー違反ではない
最近では、身内だけの法要を営むことも増えており、食事なしのケースも少なくありません。
特に寺院の都合で法要の開始が午後になる場合に食事を省略することが多くなっています。
また、参列者に高齢の方が多い場合は、食事なしの方がかえって親切とされることもあります。
法要後の食事は、法事における大切な行事ではありますが、食事なしでも失礼にはあたりません。
また、仏教においても、法事の食事が絶対に必要という根拠も、特にありません。
ただし、地域の慣習によっては「法事にはみんなで食事をする時間を作って当然」と考える方もいらっしゃいます。
何の説明もなく法事の食事を省略してしまうと、親族とのトラブルにつながりかねません。
法要後の食事なしでもマナー違反ではありませんが、なんらかの形で事情を説明しておくようにしましょう。
食事なしの場合の対応
法事の際には食事の席を設けるのが一般的なので、食事なしを選択した場合は周知しておく必要があります。
法事の食事なしになった事情を説明して、参列される方々の理解を得ておきましょう。
事前に連絡をする
基本的に、法事では食事をするケースが多いので、食事をとらずに参列される方もいらっしゃるでしょう。
また、法事の香典には食事の分の代金を含んで包まれることが一般的なので、余分に香典を受け取ってしまうことも考えられます。
このような事態を防ぐためにも、法事での食事なしの場合は、事前にお知らせしておく必要があります。
参列者全員に周知するためにも、口頭ではなく案内状などに記載しておいた方が確実です。
案内状の末尾に「法要後の御席は設けておりませんので御了承ください。」と一言添えておきましょう。
また、法事では施主が挨拶をする機会も多いので、その際にも改めて食事なしの旨をお伝えします。
僧侶への対応
参列者と同様に、僧侶にも法要後の食事をしない旨を事前に伝え御膳料を包んでお渡しします。
御膳料の相場は、地域や宗派によっても異なりますが、一般的に5000~1万円ほどとされています。
僧侶が一日に何件も法事の予定が入っているケースもあり、御膳料を渡す方が親切という場合もあります。
ただし、僧侶にも持ち帰り用のお弁当を差し上げた場合は御膳料は不要です。
香典を辞退することも
基本的に香典には斎の分のお金も入っています。
そのため香典を受け取らないことも対応方法として挙げられます。
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食事の代わりを用意する
法事で食事をしないと判断した場合、食事の代わりになるものを用意するなどの配慮も必要となります。
参列される方の状況に応じて、できるだけ丁寧な対応をとるようにしましょう。
食事の代わりにお弁当を用意する
法事の食事の代わりに、持ち帰り用のお弁当を用意して参列者に渡すのも、一つの方法です。
持ち帰り用のお弁当は、仕出し料理店や飲食店、ホテルなどに「法事用」と伝えて手配します。
香典をいただく場合のお弁当の予算は、食事を行う場合の費用と同等の金額に設定しておきましょう。
持ち帰り用のお弁当を用意する場合は、案内状の末尾に
「法要後のお席は設けておりませんが、ささやかながら折詰を用意しております。」
などと、一言添えておきましょう。
夏場の代替品
ただし、夏の暑い時期などは、持ち帰り用のお弁当を渡すこともはばかられます。
こういった場合は、食事のかわりとなる品物を、引き出物とは別に渡すという方法もあります。
もし、手荷物がかさばるような場合は、食事のかわりにお食事券を差し上げるというのも選択肢の一つです。
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スポンサーリンク食事なしにするケース
法事は、午前中に行うものというイメージが強いかもしれませんが、午後からというケースも少なくありません。
土日の午前中などは、法事の希望者も多くなりますので、寺院の予定が埋まってしまうことも多いです。
このようなケースでは、法事の終了時間が午後の遅い時間になるため、食事をするのも難しくなります。
そのためやむを得ず、法事での食事なしという選択をする方も、多くいらっしゃいます。
また、参列者の多くが遠方から来られる場合は、移動時間の都合で食事なしということもありえます。
法事の際に食事をしないケースは、それほど珍しいことではありません。
しかし、食事の代わりに何らかのかたちで、参列者への感謝を示す配慮は忘れないようにしましょう。
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食事なしにする場合の注意点
最近では、法事で食事の席を設けず、折詰弁当などを用意して持ち帰っていただくケースも多いです。
その場合、法事での食事は懐石料理などが多いので、お弁当も相応の内容のものを選びます。
今では、仕出し専門店だけなく、ホテルや日本料理店などでも、法事用のお弁当を提供しています。
このような業者であれば、指定した時間に届けてくれますし、お弁当の内容もしっかりしています。
しかし、弔事であることや、常温で持ち帰ることを念頭に入れたさまざまな配慮が必要です。
また、参列者が多い場合などは、できるだけ早めに注文を入れる必要があります。
参加人数を事前に確認する
仕出し弁当の予約は、おおむね3日前まで受け付けていることが多いです。
ただし、注文個数が多い場合は、仕入れ等の都合も考え、1週間前までに注文しておいた方が確実です。
事前に参列者の人数を確認し、欠席する場合はご連絡いただけるように、お願いしておきます。
ほとんどの場合、個数変更は前日まで可能ですので、早めに注文を入れて、前日までに確定個数を伝えましょう。
傷みやすい料理は選ばない
常温で持ち帰ることを考慮し、お弁当に使う食材は傷みにくいものを選びましょう。
最近では長時間の保存ができるようになりましたが、刺身などの生ものは避けた方が無難です。
参列者の中には、遠方から足を運んでくださる方もいらっしゃるので、そのあたりの配慮も必要となります。
めでたい料理は入れない
法事は弔事ですので、お弁当には鰹節や鯛などお祝いで使われる食材は避けるべきです。
法事での食事のかわりに見合うものをと、贅沢な食材を選びがちですが、華やかすぎる食材は相応しくありません。
野菜や魚を使った天ぷらや煮物・焼き物などが入った、品の良いものを選びましょう。
お弁当を注文する際に法事用である旨を伝えておけば、きちんと考慮してもらえます。
また、ネット注文を利用すれば、献立と写真が掲載されていることも多いので、内容を確認したうえでの注文が可能です。
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スポンサーリンク引き出物の選び方
法事に参列していただいた方には、お礼の意味で引き出物をお渡しするのが一般的です。
法事の引き出物は、受け取られる方の都合も考えたうえで選ぶ必要があります。
また引き出物の品にはのしをかけてお渡しするのがマナーです。
引き出物の相場
法事の引き出物の相場は、いただいた香典の3分の1~半分ほどとされています。
ただ、当日にお渡しするため、金額に応じて品を変えることはせず、一律に同じものをお渡しするのが一般的です。
一般的に、1万円ほどの香典金額を想定し、3000円〜5000円ほどの品物を用意するケースが多いです。
また、地域や宗派によっても異なりますが、僧侶の分も用意することが多いです。
法事の引き出物には「志」と表書きしたのし紙をかけてお渡しします。
ただし、西日本の一部地域では「粗供養」「茶の子」などを用いることもあります。
「のし紙」の水引は、黒白、藍銀、黄白などの「結び切り」の形が印刷されたものを使用するのが一般的です。
おすすめの引き出物
法事は不祝儀ですので、引き出物はあとに残らないものがよいとされています。
法事の引き出物としておすすめの品を以下にご紹介します。
- お茶やコーヒー
- 椎茸や海苔などの乾物
- 日持ちするお菓子
- お線香やろうそく
- 洗剤や石鹸などの日用品
カタログギフトも人気の引き出物
法事の引き出物には、ある程度の制約がありますので、選択の幅も限られてしまいます。
また、遠方から参列される方が多い場合などは、かさばるものや重いものは避けたいところです。
カタログギフトであれば、持ち運びにも便利で好きな品物を選ぶことが可能です。
お渡しする相手の都合や好みを気にすることなく、安心してお渡しすることができます。
また、多くのカタログギフトの有効期限が、半年から1年ほどと長めに設定されているのもメリットの一つです。
現在では、カタログギフトを扱うショップも多く、掲載商品のカテゴリーも多岐にわたって充実しています。
贈る相手を選ばないカタログギフトは、一律に同じものを渡す法事の引き出物にピッタリといえます。
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法事の食事なしまとめ
ここまで、法事での食事の意味や、食事なしの場合の対応を中心にお伝えしました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 法事での食事は、故人を偲ぶ意味もある
- 法事が午後の場合など、食事なしのケースも多い
- 食事を行わない場合、事前連絡などの配慮が必要
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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