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納骨までの四十九日はどのように計算する?おすすめな納骨時期も紹介
更新日:2022.04.23 公開日:2021.11.14

記事のポイントを先取り!
- 関東の四十九日とは命日を1日目とした49日目
- 四十九日以外の日の納骨は百箇日法要や一周忌など
- 故人が亡くなって49日目は納骨に最適
四十九日法要は、故人が亡くなってから行う法要です。
納骨を兼ねることが多い法要ですが、四十九日法要とはいつから数えて49日目でしょうか。
今回は四十九日法要が納骨に最適な理由を踏まえ、49日目の計算の仕方についてお伝えします。
また、他の宗教でも四十九日法要にあたるものはどのようか、という点についてもお伝えしているので、ぜひ最後までご覧ください。

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四十九日に納骨する理由
納骨は、四十九日法要と一緒に行う場合が多いようです。
故人が亡くなってから49日目は、閻魔様の裁きを受けて、魂の次の行き先が決まる日とされています。
49日目まで現世で彷徨っていた故人の魂が旅立つ日であるため、納骨には最適な時期といわれています。
49日を過ぎると、遺族も少しずつ日常を取り戻していく時期です。
また四十九日法要には、親類や親しい知人も呼んで故人を弔います。
葬儀後に行う法要としては、最初の大きな法要です。参列者が多いのも、納骨に最適な時期とされる理由の1つといえるでしょう。
四十九日の計算方法
四十九日法要の正しい日にちの計算方法は、命日と48日です。
つまり、四十九日法要は故人が亡くなった当日である命日を含めて、49日目となります。
故人が亡くなってから行う法要には、忌日法要と年忌法要の2種類があります。
忌日法要は、故人が亡くなってから100日目にあたる、百箇日法要までの法要です。
七日経つごとに行われる、8つある忌日法要のうち、初七日や四十九日、百箇日法要が大きな法要となります。
年忌法要は、故人が亡くなってから1年目にあたる一周忌や、それ以降の三回忌・七回忌のことです。
忌日法要である百箇日法要までは、命日を1日目として計算します。
そのため初七日は、命日+6日、百箇日法要は命日+99日という計算方法です。ちなみに年忌法要の場合は、一周忌だけ命日を0として計算するため、亡くなってから1年目が一周忌となります。
三回忌以降は、命日を1として計算するため、亡くなってから2年目が三回忌となります。
関西は数え方が違う?
関西では、故人の命日の前日を1日目と数える地域もあるようです。
そのため49日目の計算方法は、命日+47日となります。
四十九日法要の日にちを正確に計算し、直前の土日に前倒しして、日程を調整することもあります。例えば、前倒しした土日が大安など、縁起が良い日でも問題ありません。
時間も午前・午後どちらでも問題ないようです。日程調整として絶対にしてはいけないのが、49日目よりも後に四十九日法要を執り行うことです。
また、命日から3ヶ月またいで四十九日法要を行うことも、縁起が悪いとされています。「始終苦労(四十九)が身(三)に付く」という単なる語呂合わせですが、気にする方もいます。
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一部の仏教の宗派や他宗教の四十九日について
仏教以外の宗教での、法要や納骨の日程は決まっているのでしょうか?
また、同じ仏教でも「亡くなるとすぐ成仏する」という考えを持つ宗派もあります。
これらの宗派についても、四十九日についてどういった考えを持っているのか説明します。
神道の場合
神道でいう四十九日法要は、「五十日祭」が該当します。故人が亡くなってから、50日目に執り行う法要です。納骨も五十日祭で行う方が多いようです。
キリスト教の場合
キリスト教は、カトリック系かプロテスタント系かで、法要の名称が変わります。
カトリック系は、故人が亡くなって3・7・30日・1年ごとに、「追悼ミサ」が行われます。納骨は亡くなってから、30日目の追悼ミサの時に、納骨する場合が多いようです。
プロテスタント系は、命日から1か月後に、「記念式」を行います。近年は、キリスト教でも仏式の四十九日に合わせて、法要を行う方が増えてきているようです。
浄土真宗・真言宗の場合
浄土真宗や真言宗も仏教の宗派ですが、他の宗派と異なる点があります。
他の宗派は、亡くなって49日目に成仏をすると考えていますが、浄土真宗や真言宗は亡くなったらすぐに成仏すると言われています。
しかし、初七日などの7日に1回ある忌引法要は行われます。
ただ、他の宗派と違い故人の供養というより遺族や友人などへの教えの期間という解釈です。
四十九日以外に納骨にふさわしい時期

四十九日法要以外の、納骨にふさわしい時期についてご紹介します。
百箇日法要
故人が亡くなってから100日目に行う、百箇日法要を納骨時期に選ぶ方もいます。
四十九日法要では、まだ悲しみから抜けきれない方が、区切りとして納骨するタイミングでもあります。百箇日法要は命日から数えて、約3か月ほどの時期になります。
故人のお墓もこの時期に完成してくるため、百箇日法要を目途に納骨を済ませると良いとされています。
一周忌
故人の命日からちょうど1年目の法要が、一周忌です。遺族の喪中が明ける、この法要を機に納骨する方もいます。
霊園探しや、墓石のデザインの決定を含めてお墓の完成には、1~3ヶ月かかることもあります。
四十九日にも、百箇日にもお墓が間に合わなかったときや、余裕をもってお墓を建てたいときは、一周忌に納骨する場合もあります。
三周忌
三周忌は、故人が亡くなってから2年目にあたる、命日に執り行う法要です。
納骨は遅くとも、三周忌までには納骨するのが一般的です。実は納骨には期限がありません。
どのタイミングで納骨しても良いのですが、故人の遺骨と離れたくないという方は、位牌を置いておくのがおすすめです。故人の魂は亡きあと、位牌に宿るとされているためです。
新盆
故人が亡くなってから初めて迎えるお盆を、新盆といいます。
新盆は初めてお盆に故人を迎えるため、通常のお盆よりも盛大な法要を執り行うのが、一般的です。注意点は、新盆が忌中にあるかどうかです。
忌中とは、四十九日(神式は50日)までの期間のことです。この時期に迎えたお盆は、新盆になりません。例えば、故人が8月の初旬に亡くなってしまった場合、忌中にその年のお盆を迎えてしまいます。
この場合の新盆は、亡くなった翌年のお盆となるため注意が必要です。どの宗派も基本的には、納骨時期が定められていません。
真言宗や浄土宗、浄土真宗のどの宗派も、四十九日法要や、一周忌で納骨することが多いようです。しかし、「忌明け法要が終わってから」という方もいれば、「100日を過ぎてから」という方もいるようです。
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日数の計算はネットでできる
各法要の正式な日にちが計算できるサイトや、アプリがあります。故人の命日を入力するだけで、全法要の日にちを計算することができ、大変便利です。
携帯用の計算アプリなら、ダウンロードしていつでも確認できます。自分で法要日も計算できますが、数え間違いをしてしまうと、大変なことになります。
案内状を出した親族が遠方に住んでいる場合は、予定のキャンセルが必要かもしれません。会食を設定していた場合は、会場のキャンセルや予約取り直しなども必要です。
そもそも、読経をお願いしている僧侶や、石材店の予定が合わなければ、法要ができなくなります。日程の組み直しは、法要に関わる方全ての予定を狂わせてしまうため、正確に行わなければいけません。
法要の種類は、忌日法要から年忌法要までたくさんありますが、アプリやサイトを見れば一覧が載っています。仏式だけではなく、神式に対応しているアプリもあります。
また、命日をお知らせしてくれる機能付きのアプリなら、忘れてしまうことも防げます。お知らせするタイミングも、前日や1週間前、1か月前など自由に選べるようです。
故人の登録も複数人できるため、それぞれの法要日の整理ができます。関西では、命日の前日から数えて法要日を計算するところもあるため、菩提寺や親族にも確認しておきましょう。
納骨の四十九日計算まとめ

ここまで、四十九日法要の計算方法についてや、最適な納骨時期の情報を中心にお伝えしました。この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 故人が亡くなって49日目は、魂が浄土へ旅立つとされるため、納骨に最適
- 49日目とは、故人の命日を含むが、関西では命日の前日を1日目として計算
- 四十九日以外の納骨時期としては、百箇日法要や一周忌、三回忌など
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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