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法事法要

四十九日に適したお供え物は何?のしはつける?相場や渡し方のマナーを解説

更新日:2022.11.17 公開日:2022.03.02

回忌

記事のポイントを先取り!

  • 四十九日法要は、亡くなった日から49日目に行われる
  • お供え物は消える物や分けられる物などが選ばれる
  • お供え物はのしで包むとより気持ちが伝わる
  • 返礼品はギフト券やカタログギフトも選ばれる

四十九日法要では、どのようなお供え物がよいかご存知でしょうか。
葬儀の次に行う大切な法要ですので、お供え物の種類について知っておきましょう。

そこでこの記事では、四十九日のお供え物について詳しく説明していきます。
この機会に四十九日のお供え物の 相場や包み方について覚えておきましょう。

四十九日に喪主が選ぶ引き出物についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 四十九日とは
  2. 四十九日に適したお供えもの
  3. 四十九日のお供えに適さない物
  4. 四十九日のお供えの相場価格
  5. 四十九日のお供えものの包み方
  6. 四十九日のお供えものを渡す際のマナー
  7. お供え物を郵送する際のマナー
  8. 四十九日に喪主が選ぶ引き出物
  9. お供え物のお返しの相場
  10. お供え物のお返しのマナー
  11. 家族だけの四十九日法要でもお供えは必要?
  12. 四十九日のお供えのまとめ
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四十九日とは

四十九日とは、故人が亡くなった日から数えて49日目に行う法要のことです。
仏教では、死後7日ごとに極楽浄土へ行けるかの審判が行われると考えられています。

そして、49日目に最後の審判を受け、極楽浄土に行けるかどうかが決まります。

本来は、審判が行われる7日ごと法要するとされていますが、現在では最後の審判である49日目のみ行われることが多くなりました。

また、浄土真宗では、亡くなると同時に極楽浄土に行けるとされており、49日目は最後の裁判が行われる日ではなく、故人を偲ぶ日と考えられています。

こちらの記事で四十九日法要について解説しているので、ぜひご覧ください。

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四十九日に適したお供えもの

果物

四十九日のお供え物として、果物はよく見られ、カゴに盛られているような盛り合わせが好まれます。
また、果物の個数は、「故人との縁が切れる」に繋がる偶数は避けた方が無難です。

従って、5・7・11個などの奇数を意識しましょう。
果物の種類も魂を表す丸いものが好まれ、リンゴや梨、グレープフルーツが良いとされています。

お菓子

和菓子では、饅頭やようかんなどが選ばれます。
洋菓子では、クッキーやマドレーヌなどが選ばれます。

お供えでお菓子を渡す際は、個包装になっていて日持ちするものがいいでしょう

お花

お花は、四十九日のお供え物の代表的な1つです。
お花をお供え物として送る際は、四十九日が過ぎるまでは白や淡い色を基調としたものが好まれます。

また、お花の種類も白菊が無難でよく選ばれますが、ユリや故人の好きだった花でも問題ありません。

線香やろうそく

線香やろうそくは毎日の供養の際に利用するため、遺族からも喜ばれるお供え物です。
線香とろうそくは、お供えの基本となる五供の1つであり、消えて無くなる物なのでお供え物にとても相応しいでしょう。
様々な香りがセットになったものも売られているため、故人や遺族を思って選ぶことができるでしょう。

お酒

故人がお酒が好きな人だった場合お酒をお供えすることがあります
故人が好きだった銘柄を選ぶとなおよいでしょう。

しかし、地域や宗派によってはお酒のお供えはよくないとされる場合があります。
また、すでにたくさんのお酒をいただいているなど、遺族の都合もあります。

事前に、遺族にお酒を贈ってよいか確認しておきましょう。

こちらの記事で法事のお供え物について解説しているので、ぜひご覧ください。

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四十九日のお供えに適さない物

四十九日のお供え物に適さない物は、遺族に手間を取らせてしまったり、宗教的にタブーなものがほとんどです。
適さない供え物を確認しておくことで、最適なお供え物を選べるでしょう。
そこで、具体的な四十九日のお供えに適さない物をご紹介します。

日持ちのしない生モノ

日持ちのしない生菓子溶けやすい食品などは四十九日のお供え物としては適さないとされています。
遺族は様々な方から、沢山のお供え物を受け取ります。
そのため、消費するのに時間がかかり、その間にお供え物が仏壇を汚す恐れがあるためです。

肉や魚

故人が生前肉や魚が好きだったからといって、お供え物として持参するのは避けましょう。
仏教では基本的に殺生を禁じているため、肉や魚などの殺生を連想させるものはお供え物に適さないとされています。

香りの強い果物

香りが強い果物は、お供え物としては適していません。
なぜなら、人により香りの好みは異なり、中には果物の強い香りを不快に感じる方がいらっしゃるからです。
また、傷みやすい物や果汁が出やすい物も仏壇を汚してしまう恐れがあるため、避けましょう。

香り・とげのある花

花の香りも果物同様、好き嫌いが分かれるため避けた方が無難です。
お供え物として代表的なお花のユリも香りは強いですが、花屋さんに伝えると香りの元であるおしべを処理してくれます。
また、とげのあるお花も手入れがしにくいため、好まれません。

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四十九日のお供えの相場価格

故人にお世話になったからといって、高価な物にしてしまうと遺族に気を遣わせてしまいます。
逆に、価格が低すぎても失礼にあたります。
では、四十九日のお供え物の相場価格はどのくらいでしょうか。

四十九日のお供え物は故人との関係によって相場価格が変わっていきます。
故人と親しい関係であった場合は、5,000円~1万円前後、それ以外であれば3,000円~5,000円が相場といわれています。

しかし、親族間で事前に価格帯を決めていたり、地域の風習によっても変わります。
従って、周囲と相談しながら決定するのが良さそうです。

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四十九日のお供えものの包み方

四十九日のお供え物も、そのままではなく、のしで包み持参するのが良いとされています。
そこで、四十九日のお供え物の包み方と注意点について確認しておきましょう。

のし

四十九日のお供え物を持参する際には、のしを付けるのが一般的です。
のし紙で包むことで、贈り主からの故人への敬意と遺族へのいたわりの気持ちを表せられます。
また、のしはお祝いごとの証として使用される為、お葬式や法事の際は「のし」の印刷がない「かけ紙」が使われます。

表書き

四十九日のお供え物を包むのしには、中央上部に「御仏前」と記すのが一般的です。
関西の一部都市では「御供」と書く地域もあり、地域によって若干の違いがみられます。
心配な際は事前に確認しておきましょう。
また、お供え物として品物ではなく現金を贈る際は、のし中央上部に「御供物料」と記しましょう。

のしの表書きで気を付けたい点として、四十九日法要では「御霊前」の使用はマナー違反とされています。
四十九日を境に故人は極楽浄土に行くと考えられているため、故人を「霊」として扱うのは失礼にあたります。

墨の濃さ

葬儀の場では、「突然の不幸に墨を磨る時間を惜しんで駆けつけた」という意味で、のしに記入する名前は薄い墨を用いて書かれます。
しかし、四十九日法要は事前に日取が分かっているので、通常の墨の濃さで名前を記しましょう。

名前の書き方

名前はのしの中央下部に記名します。
一般的には、フルネームが良いとされていますが、名字だけでも問題ありません。
しかし、親族がどなたから貰ったのか正確に把握するためにはフルネームが好ましいとされています。

水引

のしにかける水引には様々な種類があります。
種類ごとに使用できる場面が異なり、場面にあった水引を選ぶようにしましょう。

弔事で用いる水引は、結びきり(固結びのようなデザイン)を選ぶのがマナーです。
結びきりの水引には、一度結ぶとほどけないことから「不幸が一度きりで済む」という意味が込められています。

また、水引は色にも意味があり、弔事の際には黒白か双銀のものを用います。
双銀は包む金額が多い際に使われ、金額に応じて黒白と使い分けがされています。

引き出物ののし

四十九日に頂いた、お供え物へのお礼の引き出物も、のしで包むのがマナーです。
その際、のしには黒白か双銀の結び切りで、表書きは「志」と記しましょう。

こちらの記事でお供えののしについて解説しているので、ぜひご覧ください。

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四十九日のお供えものを渡す際のマナー

お供物を包んだらいよいよ御供物を渡します。
手渡しでも郵送でも守るべきマナーがあります。

お供え物を渡すタイミング

四十九日法要でのお供え物は、法要が始まる前に施主に手渡ししましょう。
地域によっては、自ら仏壇へお供え物を手向けることもありますが、一般的には手渡しが良いでしょう。

また、お供え物を手渡しする際は、風呂敷や紙袋から出して手渡しするのがマナーです。
渡す際は「ご仏前にお供えください」と一言添えると丁寧です。

郵送する際は法要前に送る

四十九日法要に招かれたものの、様々な理由で参列できないこともあると思います。
その際は、お供え物を法要前に直接手向けに行くか、郵送すると良いでしょう。
手向けに行く際も、郵送する際も、法要前に遺族に届く様に日程調整します。
また、郵送の際はお届け予定日を事前に知らせておくとより丁寧です。

遺族が辞退した場合

稀に、故人や遺族の意向でお供え物の受け取りを辞退することがあります。
その際は、事前に受け取らない意向を示す「供物辞退」「供物供花辞退」との通知が送られてきます。
ですが、当日は念の為供物料を持参し、会場の様子を見て決めましょう。
故人や遺族の意向で受け取らないというのであれば、その意向を尊重するのがマナーです。

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お供え物を郵送する際のマナー

お供え物を送るタイミング

お供え物は可能であれば四十九日法要の2~3日前に遅くとも前日には届くようにしましょう
当日は遺族は法要の準備や接客などにあわただしくしています。

法要に間に合わない場合は、故人や遺族に失礼です。
お供え物の配達日には十分注意さいましょう。

また、自宅に送った方がいい場合や、葬儀場に直接送った方がいい場合もあります。
可能であれば、いつ、どこに送るのがよいのか遺族に確認しておくといいでしょう。

手紙を添える

四十九日のお供物を郵送する場合は、手紙を添えると送る方の気持ちが伝わります。

手紙の文章は、季節の挨拶、「迷う」「浮かばれないなどの忌み言葉や、「ますます」「重ね重ねなどの重ね言葉は避けるようにしましょう

手紙に書く内容は、故人や遺族を思いやる気持、法要にお招きいただいたことへのお礼、お供え物を送ることを簡潔に伝えます。

法要に参列できない場合は、お詫びの言葉を伝えるようにしましょう。
手紙を入れる封筒は、不幸が重なることを避けるという意味で、二重封筒は使わないようにしましょう。

お供え物をインターネットやデパートで購入する場合は、メッセージカードを付けて送りましょう。
お供え物を郵送する際の例文は以下のものになります。

この度は突然のご訃報に接し、今でも信じられない思いでおります。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。


また、四十九日の法要のご案内をいただき恐縮です。
生憎、遠く離れているためお伺い出来ず誠に申し訳ございません。


せめてもの品をお贈りいたしますので、ご仏前にお供えください。
ご家族の皆様、時節柄、どうかご自愛ください。

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四十九日に喪主が選ぶ引き出物

消耗品

日常的に使い、期限がない石鹸や洗剤などの消耗品も引き出物として喜ばれます。
しかし、石鹸や洗剤は香りが付いているタイプもあるので、万人受けするような控えめな香りを選ぶ必要があります。
また、調味料や海苔、鰹節なども重くなく喜ばれているようです。

ギフト券

引き出物で迷ったら、ギフト券が良いでしょう。
持ち帰る際もかさばらず、好きな用途で使ってもらえることから、百貨店等で使えるギフト券は引き出物として喜ばれます。

お菓子

軽くて持ち運びしやすく、日持ちのするお菓子は、引き出物としても適切です。
種類も豊富なため、故人の好きだったお菓子を選ぶことで、故人を偲ぶ良い手土産となるでしょう。
また、お菓子は食べて無くなることから、「いつまでも哀しみが残らない」という意味で選ぶ方も多いようです。

カタログギフト

引き出物の金額が分かりにくく、好きな品物を選んでもらえるカタログギフトは、引き出物として重宝されています。

カタログギフトは自由に品物を選べ、各自宅へ届けられるので双方とも大変便利です。
また、カタログギフトには日用品だけではなく、ファッション雑貨や食品など幅広い商品が取り揃えられています。

こちらの記事で引き出物について解説しているので、ぜひご覧ください。

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お供え物のお返しの相場

お供え物の相場は、通常の間柄なら、3,000円5,000円程度で、親しい間柄なら、5,000円1万円程度の品物が相場です。

お供え物のお返しは、いただいた香典の半額の半返しか、3分の1程度が適当です。
法要が終わってから、参列者に一律に配布する場合と、後日郵送する場合とがあります。

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お供え物のお返しのマナー

四十九日の法要後1ヶ月以内に送る

お供え物のお返しの品は、四十九日法要の翌日1カ月以内に送るのがマナーです。
法要の後に手渡しをする場合もあります。

手渡しの場合は、持ち帰りのことを考慮して、軽くかさばらない物がいいでしょう。
手渡しのタイミングは、法要後にお渡しするか、会食があれば会食後にお渡しするのがベストです。

挨拶状を添える

お供え物のお返しを送る際は挨拶状を添えます
丁寧にお礼したい場合や、高額のお供えをいただいた場合は、お礼状は「奉書紙」で書くのがいいでしょう。

二重になった封筒は不幸が重なることを連想させるため使用しないようにしましょう
挨拶状には、忌み言葉を避けるようにしましょう。

例えば、「ますます」「重ね重ね」などの重ね言葉は不幸が繰り返されるイメージがあります。
縁起が悪いとされる言葉も避けるようにしましょう。

例えば、「浮かばれない」「消える」「悲しむ」「短い」などです。
さらに、挨拶状は、毛筆で書いていた頃の名残から、句読点を使わずに縦書きにする方がいいでしょう。

かけ紙の書き方・かけ方

弔事の掛け紙の表書きは、悲しみの涙で薄れているという意味で、薄墨で書きます。

表書きの上部には、「」「供養」「粗供養などと書き下部はフルネームで喪主の名前を書くか、「〇〇家などと書きます

「志」は仏教で使われることが多いのですが、宗教に関わらず使える言葉なので、お返しの表書きは「志」と書くことが多いようです。

のしは、弔事の場合は、裏返した贈答品の外装品の天地に対して、向かって左側ののし紙の端を上にして重ね合わせます。

水引は白黒黄白青白銀の結び切のもので2本4本6本といったように偶数にします

神道では本来は香典返しの習慣はありませんが、日本では仏教で香典返しを行うため、神道でも最近は香典返しを行うこともあります。

その場合は、表書きは「志」や「偲び草」とします。

キリスト教も本来、香典返しの習慣はありませんが、神道と同様、故人が亡くなってから30日目の「追悼ミサ」や「記念集会」で、香典返しのように品物を送ることもあります。

その場合の表書きは、神道と同じで、「志」「偲び草」などとします。

こちらの記事で法事のお返しについて解説しているので、ぜひご覧ください。

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家族だけの四十九日法要でもお供えは必要?

身内だけの四十九日法要で、香典を渡す場合は、お供えは基本的に不要です

しかし、手土産としてお供え物を渡す場合もあるため、香典を持参したからといって必ずお供え物を持参してはいけないという決まりはありません。

お供え物は、食べ物や消耗品などの、「きえもの」がよいとされています。
例えば、果物供花線香日本酒お菓子などです。

肉や魚など殺生を連想させるものや、石鹸やシャンプーなどお供えにふさわしくない物は避けましょう。
お供え物の費用相場は、3,000円程度です。

故人と特に親しかった場合は5,000円1万円程度です。
しかし、地域によって相場は変わる場合があります。

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四十九日のお供えのまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで四十九日のお供えやその包み方などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 四十九日のお供え物には適したものと適さないものがある
  • お供え物はのしで包むことで、故人への敬意と遺族へのいたわりを表せる
  • お供え物は手渡しで渡すのが良い
  • 返礼品は消耗品やギフト券、お菓子、カタログギフトが適している

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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