法事法要
真言宗での仏壇の配置と必要な仏具を紹介!
更新日:2022.05.10 公開日:2021.12.23

記事のポイントを先取り!
- 真言宗のご本尊は大日如来
- 配置は、中心に大日如来、右に弘法大師空海、左に不動明王
- 仏具は、花立・火立・香炉の三具足は必要
- 真言宗の仏壇は本山中心の置き方を推奨している
仏壇にはさまざまな仏具が置かれますが、その配置についてはご存知でしょうか。
仏具には宗派ごとの特徴もあるので、真言宗の仏壇について知っておくと良いでしょう。
そこでこの記事では、真言宗における仏壇の配置について解説していきます。
真言宗の仏壇を部屋に置く方は、これらを参考に仏壇と仏具を配置してみましょう。
また、仏壇の適切な向きについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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真言宗の仏壇の配置
仏壇の配置には、それぞれ決まりがあります。
これから仏壇を置く方に向けて、ご本尊・脇侍(きょうじ・わきじ)・お位牌の配置の仕方を順に説明します。
ご本尊
真言宗の一般的なご本尊は、大日如来(だいにちにょらい)です。
大日如来は、空海が伝来した密教の中で最高位の仏様とされています。
ご本尊を祀る位置は、仏壇の中央かつ一番高いところと決められています。
また、お位牌よりもご本尊を高い位置に置くことが理想的です。
脇侍
脇侍を祀る配置は、向かって右側が弘法大師(こうぼうだいし)空海、向かって左側が不動明王です。
弘法大師空海は遣唐使として唐で密教を学び、日本に戻って真言宗を広めました。
不動明王は密教における五大明王の一人で、大日如来の化身ともいわれます。
一見怖い表情をしている不動明王ですが、煩悩を断ち切るように人々を導いてくれる仏様といわれています。
お位牌
宗派によってお位牌を飾るかどうかは変わりますが、真言宗はお位牌を飾る宗派です。
お位牌の種類やデザインに決まりはないため、故人のイメージや仏壇のデザインに合わせて自由に選びましょう。
真言宗の仏壇に必要な仏具
仏壇を置く際は、仏具を配置する必要があります。
真言宗の仏壇に飾る仏具には、どのような種類があるのか見ていきましょう。
ご本尊
ご本尊は仏壇の中でもっとも重要で、中央に配置する仏像や仏様の掛け軸のことです。
宗派が信仰している仏様を置くので、宗派によってご本尊は変わります。
真言宗の場合、ご本尊は大日如来です。
位牌
故人を記す板状のもので、戒名、没年月日、俗名、没年齢が刻まれています。
形と材質や素材は、さまざまなものがあります。
三具足
花立・火立・香炉の3点を表し、最低限なくてはならない仏具です。
花立と火立は名前の通り、花やロウソクを立てる道具のことをさします。
香炉は中に灰があり、そこにお線香を立て香を焚くために使われます。
五具足
花立と火立をそれぞれ一対と、香炉を合わせた5点のことです。
また近年では、三具足に仏飯器と茶湯器を合わせたものをさすこともあります。
仏飯器
お供えのご飯を盛る器のことです。
小さめのお茶碗で代用しているご家庭もあるようです。
角供花
角供花は、お菓子などをお供えする仏具のことをいいます。
八角のものや六角のものがあり、上から見るとお花のような形をしています。
おりん
お参りするときに鳴らす鐘のことです。
鐘の音があの世とこの世を繋ぐとされ、仏様を呼ぶ道具として使われています。
マッチ消し
ロウソクの火を消す時にかぶせる道具です。
必ず必要なものではないので、手であおいで火を消しても大丈夫です。
線香立て
線香を立てるために使われます。
これも場合によっては省略され、線香の箱を使うこともあります。
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真言宗の仏壇の選び方

真言宗の仏壇は、どのように選ぶのが良いのでしょうか。
ここでは仏壇のデザインと、サイズの選び方について紹介します。
デザイン
真言宗では、仏壇のデザインはとくに決められていないので、好みと予算に合わせて選んで大丈夫です。
一般的には、唐木仏壇かモダン仏壇から選びます。
浄土真宗などで使われている金仏壇は、真言宗では使わないので注意しましょう。
サイズ
仏壇のサイズについても、自由に選べます。
サイズは主に2種類あり、棚などに置く上置きと、床に置く下台付きです。
どちらを選ぶかは部屋の大きさや、仏壇を置く場所に合わせて決めると良いでしょう。
真言宗に適した仏壇仏具の選び方
新しく仏壇を購入する際は、仏具の選び方にも悩むかもしれません。
ここでは真言宗の、仏壇や仏具の選び方について紹介します。
仏壇
一般的に仏壇は、唐木仏壇かモダン仏壇から選びます。
真言宗で昔から使用されているのは唐木仏壇です。
素材は高級木材からプラスチックまでさまざまで、木目の表情が特徴的な仏壇でもあります。
モダン仏壇は近年人気のある仏壇で、住宅に置きやすいサイズ感とデザイン性が魅力です。
色や素材、大きさが種類豊富にあるため住宅に合わせた仏壇を選べます。
ご本尊
真言宗では基本的にご本尊には大日如来を祀ります。
自身で信仰している仏様がいる場合は、そちらを選んでも問題ありません。
全ての神仏がもともとは大日如来であり、どの神仏も大日如来が姿を変えた化身であるとされているからです。
仏具
基本的な仏具は花立・火立・香炉の三具足と呼ばれるものです。
香炉を中心に、花立と火立を一対ずつ脇に並べることで五具足と呼ばれます。
また最近では、花立・火立・香炉に仏飯器・茶湯器を加えた5点で五具足とすることもあるようです。
その他には線香消しやマッチ消し、おりんのついた仏具を祀るのが一般的とされています。
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真言宗の仏壇のお供え物
仏壇のお供え物に込められた意味と、お供え物の配置を解説します。
お供えする際はこれらを参考にして、お供え物を用意してみてください。
ご飯の供え方
ご飯のお供えは、食べ物に困らず生活できる感謝を意味しています。
仏壇へ置く位置は、中段の向かって右側です。
ご飯は朝に炊きたてのものをお供えしますが、毎日のお供えが大変な場合は月命日やお盆、お彼岸など節目の時に行うと良いでしょう。
お水の供え方
亡くなった方の喉が渇かないように、お水をお供えします。
また、お水は仏様の清らかな心や浄土を表すものでもあります。
仏壇に置く位置は、中段の向かって左側です。
お花の供え方
お花をお供えすることは、故人を想う気持ちのあらわれでもあります。
また、お花の美しさで邪気をはらい、その場を清らかにする意味も込められています。
お花を選ぶ際は、傷みにくく匂いの強くないものを選ぶのが良いでしょう。
プリザーブドフラワーは水をあげる手間がないため、お供え物としても人気を集めています。
ロウソクの供え方
ロウソクの灯は仏様の智慧(ちえ)を意味しており、誘導灯になることであの世とこの世を繋ぎます。
そのため、お線香の火はできるだけロウソクからつけると良いです。
またロウソクを買うときは、短いものを選ぶと倒れにくいので安全です。
お線香(香炉)の供え方
香炉で焚いたお線香の香りは、仏様の食べ物とされています。
真言宗ではお線香を3本ずつお供えし、香炉の中で逆三角形になるように立てます。
毎日行うのが難しい場合は、命日や月命日、お盆やお彼岸など節目の日に行うと良いでしょう。
真言宗仏壇の適切な向き(方角)
部屋に仏壇を置くとき、置く場所と向きに悩むことはないでしょうか。
ここでは真言宗が推奨している仏壇の置き方と、それぞれの向きについて紹介します。
仏壇を置く方角には意味や由来があるので、知っておくと良いでしょう。
真言宗推奨の向きは本山中心説
拝む方向に宗派の総本山がくるように、仏壇を配置する考え方です。
そのため、仏壇の決められた方角はとくにありません。
真言宗の仏壇を置く向きは、本山がある高野山の金剛峰寺の位置に合わせましょう。
拝んだときに、その先が金剛峰寺になるように仏壇を配置します。
そのため住んでいる場所と金剛峰寺の位置関係によって、仏壇の置き場所は変化します。
仏壇を部屋に置く前に、金剛峰寺がどちらの方角に位置しているのか確かめることが大切です。
西方浄土説
東に向けて仏壇を配置し、西を向いて拝むという考え方です。
インドでは、主人が立身出世の方角である東を向いて座ると良いとされており、それが由来ともいわれています。
また西の方角には極楽の世界、西方浄土があると信じられており、そこに向かって拝むという考え方でもあります。
南面北座説
仏壇の正面を南向きに配置する考え方です。
中国の慣習では、位の高い方が南を向いて座り、位の低い方は北を向いて座るとされていました。
そのため日本もこれに倣い、敬う方は南向きに座るようになりました。
敬う対象の仏様がいる仏壇も、同じ理由から南向きになります。
また、釈迦は南を向いて説法したともいわれています。
その他にも、この方角は風通しが良く、直射日光が当たりにくい利点が挙げられるでしょう。
こういった考えから、北向きに仏壇を置くことは好まれないことがあります。
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真言宗仏壇の配置まとめ

ここまで真言宗の仏壇や仏具の情報や、仏壇の向きについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 真言宗の仏壇のご本尊は大日如来
- 主な配置は中心が大日如来で、右側が弘法大師空海、左側に不動明王を置く
- 仏具に最低限必要なのは、花立・火立・香炉の三具足
- 仏壇のデザインは基本的には唐木仏壇かモダン仏壇から選ぶ
- 真言宗の仏壇は本山中心の置き方が推奨されている
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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