お墓
お墓の開け方とは?型別の開け方と開けるときの注意点をご紹介
更新日:2024.02.03 公開日:2021.07.18
お墓の開け方は形式などによって異なります。
しかし、自分のお墓がどのようなタイプなのかわからない方も多いと思います。
そこでこの記事では、お墓の開け方について詳しく説明していきます。
この機会にお墓の開け方やお墓を開ける際の注意点を覚えておきましょう。
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お墓は自分で開けても良い?
結論から言うと、お墓は自分で開けても問題ありません。
お墓は自分や遺族の方が管理している物のため、掃除をする際などにお墓を開けるのは何も問題はありません。
しかし、お寺や霊園によっては、勝手に開けてはいけないと言われる場合もあります。
そのため、お墓を開ける際は事前に管理しているお寺や霊園などへの相談をお勧めします。
所有者であれば開けても良い
お墓の管理者であれば、お墓を開けることに何も問題はありません。
ただし、お墓はほとんど石でできており、非常に重いです。
そのため、高齢者の方などは、蓋石を動かす際に腰を痛めてしまう場合があります。
そういった方以外でも、基本的にはお墓を開ける際は何人かで行うことをおすすめします。
開け方が難しい場合は業者に依頼
お墓の開け方は型によって異ります。
お墓の開け方が難しい場合は業者に依頼することもおすすめします。
無理をせずに少しでも難しいと感じた場合は、業者にお墓を開けてもらいましょう。
お墓の開け方について
開け方タイプによって開け方が異なり、カロート(納骨室のこと)には地上タイプと地下タイプの2種類があります。
それでは、ここからはお墓の開け方について、紹介していきます。
お墓の形式に分けた開け方も紹介しますので、是非参考にしてください。
カロートのタイプをチェック
カロートには地上タイプと地下タイプがあり、それぞれで開け方が異なります。
地上カロートの場合は、お墓の下部に観音開きで開く扉があります。
その扉を開けることで中を確認することができます。
地下カロートの場合は、香焚の位置を少しずらすと入口が見えてきます。
自分のお墓のタイプが不明の場合は、お墓の建設を依頼した石材店などに問い合わせして開け方を確認してみると良いでしょう。
お墓のタイプがわからない状態で、無理にこじ開けたりしないようにしましょう。
地域別にお墓の構造も異なる
関東・関西でもお墓の構造が異なり、関東では地下タイプ、関西では半地下タイプが多くなっています。
半地下タイプとは、地下タイプに比べて深さがかなり浅いカロートになります。
関東の瓶は比較的大きく、関西の瓶は比較的小さいため、このように分けられることが多いです。
関東式和型の開け方
関東式和型の場合は、基本的に以下の手順で開けます。
①香炉を手で持って安全な場所に移動する
②蓋の石の片側を持ち上げて開ける
このような簡単な手順で開けることができますが、いくつか注意点がありますので、紹介します。
- 石を傷付けないように慎重に開ける
- バールなどがあれば便利
- 開ける際は、一人ではなく業者に依頼するか、複数人で行う
- コーキング剤などでズレないように加工している場合がある
関西式和型の開け方
関西式和型の開け方を紹介します。
関西式和型の場合は、基本的に以下の手順で開けます。
①香炉や花台を横にスライドさせる
関西式和型の場合は関東式和型より簡単にお墓を開けることができます。
しかし、関東式よりも簡単に開けられる開け方とは言いましたが、墓石の重さは50キロを超える物もあります。
ですので、お墓を傷付けないように、慎重に、決して無理しない程度に行いましょう。
洋型墓石の開け方
洋型墓石の場合は、以下の手順で開けます。
①香炉と花立を一つずつ外して安全な場所に移動させる
②蓋の石を斜めにずらし、下から手を入れる隙間を作る
③少しずつずらしていき、安全な場所に移動させる
注意点も他のタイプと同様に、お墓を傷付かないように慎重に動かしましょう。
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お墓の開け方で覚えておきたい注意点
お墓の開け方で覚えておきたい注意点を紹介します。
作業時は汚れても良い服装を着用
墓石を動かす作業のほか、カロート内に入るのであれば、汚れても良い服装で行くことをおすすめします。
墓石を動かす際には、どうしても作業時にしゃがんで行うことが多く、服が汚れてしまいます。
しかし、サンダルなどで行くことはやめましょう。
墓地で滑って頭をぶつけてしまったり、墓石の角につまずき怪我をしてしまったりする場合があります。
そのため、十分に注意することが大切です。
必ず軍手を着用
墓石を移動させる際や蓋を持ち上げる際に、素手だと怪我をしてしまう場合があります。
そのため、素手で触るのはとても危険ですので、作業を行う際は必ず軍手を着用するようにしましょう。
軍手にも滑り止めが付いているタイプもあり、おすすめです。
滑り止めが付いていないと、滑って墓石を落としてしまう危険性があります。
大きめのタオルを持参する
香炉や水鉢などは些細な衝撃によって欠けてしまうことがあります。
そのため、移動する際はタオルの上に置いておくことをおすすめします。
また、墓石を動かす際タオルを下に挟むことで、少ない力で墓石を動かすこともできますので、何枚か持っていくことをおすすめします。
汚れをふき取る際にもタオルがあるととても便利です。
お墓を開けた時にすべきこととは?
次に、お墓を開けた時にすべきことをいくつか紹介していきます。
お墓をただ開けるだけではなく、これから紹介することを気にしながら作業を行いましょう。
カロート内の空気の入れ替え
カロート内は通気性が悪く、内部や湿気などの影響でカビが生えやすい状況です。
そのため、年に一度はお墓を開けカロート内の空気の入れ替えをすることをおすすめです。
何年も放置しておくと、カビが落ちにくくなったり、蜘蛛の巣だらけになってしまいます。
この時、骨壺を綺麗に拭いたり骨壺の周りを軽く拭いてあげたりするだけでも、綺麗に保つことができます。
遺族や親族と変わりながら行うことで、管理者の負担を減らすこともできます。
骨壺の水抜きを行う
カロート内にある骨壺は、壺内に水が溜まりやすくなっています。
そのため、お墓を開ける際には、骨壺の水抜きも同時に行うことをおすすめします。
必ず蓋を押さえてから横向きにして、少しずつ水抜きをしていきます。
そうしないと、万が一蓋が開いた場合遺骨がバラバラに飛び出してしまいます。
水抜きを行う際のポイントは、焦らず慎重に時間をかけて行うことです。
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業者にお墓を開けてもらうときの費用は?
5,000円ほどの費用が必要
業者に依頼するときの費用は、各業者によっても異なりまが、最低でも5,000円はかかります。
しかし、ただお墓を開けるだけでなく、骨壺の移動などを行う場合は別途費用がかかることがあります。
そのため、お墓を建てた石材店に見積もりや問い合わせすることをおすすめします。
お墓を開けるだけであれば無料で行ってくれる石材店もあります。
ただし、大きな墓石で、数人いないと開けられない場合などは5,000円以上の値段がかかることもあります。
あらかじめ問い合わせして聞いてみることをおすすめします。
業者に依頼するなら安いところを探す
業者によって依頼費用が異なりますので、複数の業者を比較して選ぶことがおすすめです。
また、業者に依頼する前に、お墓を管理しているお寺や霊園に確認を取ることも忘れないようにしましょう。
お墓の開け方まとめ
ここまでお墓の開け方や、お墓を開ける際の注意点などを中心にお伝えしてきました。
今回の記事をまとめていくと
- お墓は自分で開けても問題ない
- お墓の開け方は地域や墓の形によって異なる
- 汚れても良い服、軍手を着用し、大きめのタオルを持参する。
- お墓を開けたら、空気の入れ替えや水抜きを行う
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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