お葬式
通夜、葬儀・告別式のマナーは?それぞれの流れや葬儀の日程の決め方を紹介
更新日:2023.12.14 公開日:2021.09.25
仏式の葬儀では、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式を執り行います。
しかし、通夜、葬儀・告別式に参列する機会は少なく、流れやマナーについて不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、通夜、葬儀・告別式の意味や流れ、マナーをわかりやすく解説します。
宗教ごとのお葬式の違いも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
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- 通夜とは
- 葬儀・告別式とは
- 通夜のマナー
- 葬儀・告別式のマナー
- 通夜の流れ
- 葬儀・告別式の流れ
- 通夜、葬儀・告別式の日程の決め方
- 告別式の準備について
- 宗教ごとの葬儀の違い
- 通夜や告別式をしない葬儀
- よくある質問
- 通夜と葬儀と告別式のまとめ
通夜とは
通夜は、葬儀・告別式の前夜に執り行う儀式です。
家族や友人、知人が集まり、故人との最後の夜に思い出を語りながら別れを惜しむことが目的とされています。
昔は、近親者が夜通し故人を見守りながら過ごす時間だったため、通夜という名前がついていますが、近年では2時間〜3時間程度で終わる半通夜と呼ばれる形式が多く見られます。
時間の短縮だけでなく、宗教者や会場のスケジュールが合わなかった場合は、亡くなった当日の夜は身内のみで過ごし、翌日に宗教者、弔問客を招いて通常の通夜が行われることもあります。
身内のみで過ごす通夜を「仮通夜」、通常の通夜は「本通夜」と呼ばれ、3日目に葬儀・告別式を執り行います。
また、地域によっては通夜を行わないこともあります。
葬儀・告別式とは
最近では、葬儀と告別式が同時に執り行われることが一般的ですが、本来は葬儀の後に告別式が行われており、儀式の目的はそれぞれ別にあります。
葬儀は僧侶が読経し、故人の冥福を祈りながら送り出す宗教的な儀式を指します。
一方、告別式は親族や参列者が故人に最後の別れを告げる社会的な儀式です。
そのため、昔は葬儀には故人と近しい方だけが参列し、故人の友人や知人は告別式で別れを告げていました。
葬儀・告別式が同時に行われる現在では、友人や知人も葬儀から参列します。
葬儀では僧侶の読経とともに故人の冥福を祈り、告別式で故人に別れを告げることを意識することで、さらに故人へ敬意を持って参列できるでしょう。
告別式の成り立ち
現代の「葬儀・告別式」という形式は、江戸時代の葬儀の様式から大きく変化しています。
当時、故人の自宅で行われる通夜の後、葬列を組み寺院や墓地へ向かい、そこで僧侶による読経と引導が行われ、直接埋葬へと進むのが一般的でした。
しかし、告別式の起源を作ったのは中江兆民という人物です。
明治時代に活躍したこの思想家、政治家、そして新聞記者は、ルソーの『社会契約論』を翻訳し、54歳で咽頭がんと診断された後、遺言で「葬儀なしで火葬のみ行うこと」「医学の発展のため解剖を行うこと」を遺したことで知られています。
中江の死後、遺族や友人たちは宗教的要素を含まない新しい形式の儀礼を考案し、それが現在の告別式の元となりました。
中江兆民の告別式は、読経の代わりに演説や弔辞、弔歌、弔詩が行われ、参列者は焼香の代わりに棺前で敬礼しました。
これは、死者への哀悼と告別を表す新しいスタイルの儀式であり、現代の告別式の基礎を築いたと言えるでしょう。
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通夜のマナー
通夜のマナーをご紹介します。
通夜の服装
通夜に参列する服装は、黒や紺、グレーといった暗めの色のスーツを着用します。
通夜は故人が亡くなった当日、または翌日に行われるため、急に知らされることが多く出先や仕事場からそのまま直行することもあります。
その場合、派手なネクタイで行くのは避け、ネクタイピンも外してください。
黒のネクタイは、駅の売店やコンビニエンスストアなどで、売られていることも多いので探してみることをおすすめします。
女性はスカートやパンツスタイルでも問題ありませんが、派手なメイクやネイル、アクセサリーは避けるようにしましょう。
焼香
焼香とは、仏式のお葬式の際に使用される細かく砕いたお香のことを言います。
心や身体を浄化する意味も込められていて、近年ではカトリック教式の通夜でも焼香が使用されるようになりました。
焼香の回数は宗派によって異なりますが、一般的には遺族に一礼をした後に数珠を左手に持ちながら、右手で抹香を摘んで祈り、香炉の墨の中にくべてから祈るというのが基本的な流れとなっています。
焼香の順番は、最初に故人の身内が行い、その後に親族、最後に一般の参列者という流れです。
なお、自分自身が信仰している宗教に焼香の習慣が無い場合は、焼香を行っても行わないのでもどちらでも構いません。
この場合、参列のみでも大丈夫です。
香典
通夜に参列する場合は、必ず香典を持参します。
事前に香典を準備する際には、水引の崩れや袋のシワを防ぐために、必ず袱紗に包んで持ち運ぶのがマナーです。
袱紗の色は、紺色やグレー、緑色といった寒色系の色を使用しましょう。
受付で香典を渡す際には、袱紗の上に乗せた後に、相手から見て香典袋の文字が正面に来るようにして渡すのが基本マナーです。
またその際、そのまま香典を渡さずに、お盆や台の上に置いてから相手に渡すようにしましょう。
なお身内以外の香典の平均金額は、友人知人の場合は約5,000円、友人の配偶者や両親の場合は、約3,000円〜5,000円となります。
通夜振る舞いとは
お通夜に参列してくださった方々に、感謝の意味を込めた会食の席のことを、「通夜振る舞い」と言います。
お清めの意味もあり、故人の生前の思い出を語り合うなどをして故人を偲ぶ席になりますので、基本的に通夜に参列した場合には参加するのがマナーです。
予め予約したお店に足を運んで行う場合もあれば、葬儀場にある会食ができる会場を利用して行うなど、様々なやり方があります。
振る舞いの料理に関しては、お寿司やオードブル、刺身といった取りやすい大皿料理がおすすめです。開会と閉会の際には、喪主が挨拶をして、参列者に感謝の意を表すようにしましょう。
葬儀・告別式のマナー
葬儀・告別式のマナーをご紹介します。
葬儀・告別式の服装
近年では、自由葬を執り行う方も増えており、葬儀・告別式には平服でも参列できる場合もあります。しかし平服という喪主から指定がない限りは、喪服で参列することをおすすめします。
男性は光沢のない黒のスーツと、白いワイシャツ、黒のネクタイを着用してください。
全て無地を選び、ネクタイピンはつけないようにしましょう。
女性も、黒のスーツやワンピースを着用し、男性と同じく光沢がなく無地のものを選んでください。
肌の露出を避け、スカート丈は膝が隠れる長さを選び、ストッキングも黒色にすると良いでしょう。
香典
葬儀に参列する際には、香典を渡す必要があります。
通夜で香典を渡した場合には、受付の方で記帳を済ますだけで問題ありません。
一般的に相場の金額は3,000円以上で、1、3、5の数字が入った金額を選びましょう。
4、9など死や苦を連想する数字は縁起が悪いので避けるようにします。
不祝儀袋は宗派によって異なるので、宗派に合わせたものを選び、わからない場合は無地で白黒の水引を使用しましょう。
火葬から納骨
遺体は法律で、火葬をしなければならないと決まっていますので、告別式が終了した後には火葬場で火葬し、納骨をするのが一般的な流れです。
火葬場に到着したら、火葬炉の前で読経や焼香を行い、火葬をします。
そして火葬が終わるまで控室で待っていて、お茶やお茶菓子で参列者をもてなして待ちましょう。
火葬が終わったら、骨を収骨して骨壺に納めます。
お悔やみの言葉
香典を渡す際には、必ずお悔やみの言葉を伝え、声のトーンや声量を抑えて、短く話すのがマナーとなります。
「度々」など、重なる言葉は不幸が続くと言う意味合いも込めていますので、マナー違反となるので気をつけましょう。
「この度は、ご愁傷様でした」のような言葉が一般的なので、葬儀の場にふさわしい言葉を話すことがマナーです。
持ち物
葬儀に参列する際、必要な持ち物をどう選ぶかは重要なポイントです。
基本的には、小さめの黒いハンドバッグを用意し、中には香典袋、数珠、ハンカチ、財布といった最小限のアイテムを入れましょう。
特にハンカチは、白または黒の無地を選び、女性の場合は控えめなレースがついていても問題ありません。
数珠に関しては、葬儀の形式が多様化しているものの、一般的には仏式葬儀が多いため、持参することが望ましいです。
宗派によって種類が異なることがありますが、遺族の宗派に合わせる必要は特にありません。
また、ハンカチは黒やその近い落ち着いた色を選び、涙を拭う以外にも、袱紗を忘れた際の代用品として使うことができます。
弔事においては、紫色やグレー、紺色の袱紗を使用することが一般的で、香典を包んで持参し、受付で袱紗から出して渡すのがマナーです。
もし袱紗がなければ、ハンカチで代用可能です。
最後に、葬儀中に携帯電話が鳴らないよう、電源をオフにすることも忘れないでください。
これらの点を踏まえ、葬儀に適した持ち物を用意することで、故人とその遺族に対する敬意を表すことができます。
参列できないとき
事前に参加不可能であることが判明した場合、弔意を表す一つの方法として、弔電や手紙を利用することが推奨されます。
この際、参列できない理由を長々と説明する必要はありません。
「やむを得ず」「都合がつかない」といった短いフレーズで状況を伝え、遺族の心情に寄り添う表現を心がけましょう。
また、弔意を示す他の方法としては、供花や香典の送付が考えられます。
特に香典に関しては、他の参列者に託して届けてもらう、あるいは現金書留で直接送るといった方法があります。
こうした配慮は、遺族に対する敬意と哀悼の気持ちを適切に表現するうえで重要です。
葬儀に出席できない場合でも、これらの方法を通じて心からの哀悼の意を示すことができます。
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通夜の流れ
通夜は、18時頃から読経などが行われることが一般的です。
通夜の流れは以下の通りです。
- 17:00 受付開始
- 17:30 僧侶到着
- 18:00 読経開始(焼香の順番は、遺族から親族、一般参列者の順番で行われる)
- 18:40 読経終了で、僧侶が法話をした後、僧侶退場
- 19:00 一般参列者に対して喪主がお礼の挨拶をして、一般参列者は退場する
- 19:15 通夜の振る舞い席に移動して、振る舞いの開始
- 21:00 振る舞いの席がお開きとなり、喪主が参加者に向けて簡単な挨拶をする
振る舞い席終了後、参加者に改めて挨拶をしてお見送りをします。
遠方から訪れた方で、振る舞い席の会場が最寄り駅まで遠い場合や、会場から自宅までが遠い方に関してはタクシーチケットを用意し、タクシーを呼んであげましょう。
全て終了したら、ご遺族で棺守りをし、終夜ろうそくの明かりを絶やさないようにします。
葬儀・告別式の流れ
2日目の葬儀、告別式は、朝9時〜10時頃から開始されるのが一般的です。
流れは以下のようになっておりますので、参考にしてください。
- 9:00 受付開始
- 9:30 僧侶到着
- 9:40 ご遺族近親者が着席
- 10:00 葬儀社の担当者による挨拶の後、僧侶が入場し読経が始まる
読経中、通夜と同様に遺族、近親者、一般参列者の順番で焼香をしていく
読経終了後に僧侶は退場し、弔電の拝読や弔辞の拝受が行われる
- 10:45 閉会の辞
- 10:50 棺の前で花入れの儀式を行い、故人と最後のお別れをする
- 11:00 棺を親族などでかついで、霊柩車に入れた後に喪主の挨拶をする
- 出棺となり、手を合わせて霊柩車の出発を見守る
これらが終了した後、葬儀場と火葬場が別の場合はバスや車などで火葬場へ移動、火葬場と一緒になっている葬儀場の場合は歩いて火葬場へ移動します。
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通夜、葬儀・告別式の日程の決め方
通夜、葬儀・告別式の日程の決め方をご紹介します。
参列者や暦に配慮しながら日程調整する
葬儀の日程を決めるのであれば、最初に参列者に対する配慮を考えて日程を決めましょう。
参列者の中には遠方から訪れる方もいるので、交通機関の調整や予約状況なども配慮して日程を決める必要があります。
また古くから、葬儀告別式には元を担ぐという意味で「弔事に友を引く」と言われている友引の暦はなるべく避けるようにしましょう。
特に高齢の方は、友引に関して敏感になっている方が少なからずいらっしゃいます。
「友引に葬儀を絶対にやってはいけない」という訳では無いのですが、参列者の顔ぶれは意識して、日程を調整するようにしましょう。
火葬場の予約状況を考慮する
故人を火葬する場合は、必ず火葬場の予約を入れて火葬をしてもらわなければなりません。
なので、告別式の日程を考える際には、火葬場の予約状況も十分に配慮しましょう。
まず日程を考えるために、葬儀社を通して火葬場の予約を依頼します。
特に、関東や関西といった大都市圏の火葬場に関しては、予約が数日先まで埋まっているような状況もあるので、必ずしも希望通りの日程に予約が取れるわけではありません。
そのような背景も頭に入れて、通夜告別式の日程を考えるようにしましょう。
なお、多くの火葬場では友引が休館日となっていますので、そちらの確認も忘れないようにしてください。
葬儀社の選び方
葬儀や告別式は、葬儀社に依頼して行うようにします。
何もわからない状態で葬儀を行うのは難しいことなので、ネットなどの情報を頼りに信頼できる葬儀社を選ぶようにしましょう。
ネットを使用すれば、葬儀プランの種類や金額などが記載されてます。
他にも、葬儀社の担当者との相性も大事となってくるので、直接会ってしっかり相性を確認するようにしましょう。
特に葬儀社のスタッフは、喪主のそばでサポートをしてくれる存在ですので、話しやすくて細かいことも相談しやすい人であることがベストです。
予算も大事ですが、葬儀社との相性も大事になりますので妥協せずに選びましょう。
告別式の準備について
告別式は、故人との最終的な別れの場であり、その準備は喪主と家族にとって非常に重要です。
お通夜後、家族や喪主は告別式の具体的な計画を立て、詳細な段取りを決定します。
ここでは、告別式の準備において重要な要素を幾つか詳しく解説します。
席次の確定
告別式では、出席者が通夜や葬儀と異なる可能性があります。
それに伴い、席次を丁寧に調整し、参列者の間での混乱を避けることが大切です。
特に重要な人物や家族、親族の席は優先的に配慮します。
焼香の順序
焼香は、故人への敬意を表す重要な儀式です。
参列者の中で特に親しい関係にあった人から順に焼香を行うことが一般的です。
葬儀の流れに沿ってスムーズに進行できるように、葬儀担当者としっかりと打ち合わせを行います。
弔辞の順番と内容の確認
弔辞を設ける場合、発表者の順番は故人との関係性やその人物の地位に基づいて決定します。
故人への敬意を表す言葉や感謝の気持ちを込めることが望ましいため、故人の思い出や人柄を讃える内容にすると良いでしょう。
内容については、亡くなった方との親密な関係を反映させつつ、参列者全員が共感できるような言葉を選ぶことが重要です。
弔電の取り扱いと読み上げ
弔電は故人との関係性や付き合いの深さに基づいて読み上げる順番を決めます。
重要な人物や故人と特別な関係にあった人から読むことが一般的です。
弔電が多数ある場合、すべてを読み上げることが難しいため、特に重要な弔電を選んで読み上げることになります。
これには故人の意志や家族の意向を反映させることが大切です。
挨拶の準備と内容
喪主が高齢である場合や挨拶を行うことに不安を感じている場合は、他の家族が代理で挨拶を行うことがあります。
挨拶をする人は、故人との関係性や家族内の地位を考慮して決めます。
挨拶では、参列者に対する感謝の気持ちを表現し、故人に対する最後の敬意を表すことが重要です。
喪主挨拶のサンプルを葬儀社から提供されることもありますので、それらを参考にしながら心に響く言葉を選びましょう。
火葬場への同行者の人数確認
火葬場への移動に必要な車両の手配や、その後の精進落としの食事の人数を正確に把握することが重要です。
人数の把握は、通夜時に行うのが一般的ですが、一日葬の場合は前日までに確定しておくことが望ましいです。
急な人数変更があった場合は、当日では対応が難しいこともあるため、前日までに最終的な人数を確定させることが重要です。
特に火葬場への車両の手配や食事の準備には正確な人数が必要です。
供花・供物の取り扱い
供花は通常、式の終了時に摘み取って棺に納められますが、供花の量が多い場合や喪主の意向に応じて、異なる取り扱い方法を選ぶことがあります。
参列者や親族に供養分けとして持ち帰ってもらうことも一つの方法です。
これは、故人への追悼の意を共有するための素晴らしい方法となり得ます。
缶詰などの供物については、自宅に持ち帰る、親族に分配する、寺院へ供えるなど、様々な取り扱い方法があります。
これらの取り扱い方法は地域の風習や家族の考え方によって異なります。
事前に担当者と相談し、具体的な意向を伝えることで、告別式当日の段取りがスムーズになります。
葬儀は故人への最後の敬意を表す大切な儀式ですので、細部にわたる準備に注意を払い、心に残る別れの場を作り上げましょう。
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宗教ごとの葬儀の違い
葬式の流れは、宗教によっても異なってきます。
以下で宗教ごとの主な特徴について解説します。
仏教の葬儀
日本で最も多いのが仏式葬儀です。
僧侶による読経から始まり、参列者の焼香の後、最後に喪主もしくは親族代表の挨拶で終わる形式が一般的です。
中でも焼香は仏式でしか行われない儀式です。
お焼香のパターンが「立札焼香」「座礼焼香」「回し焼香」の3つあり、いずれかの方法でお焼香します。
宗教による違いもあるので事前に詳しく調べておくことをおすすめします。
焼香の基本マナーは、喪主を始めとして故人との関係が深い順に焼香をします。
また、焼香で抹香をつまむ際は、右手の親指・人差し指・中指の3本指を使って目の高さまで捧げ、香炉に静かに落とすようにしましょう。
神式の葬儀
神式では葬儀のことを葬場祭(そうじょうさい)と呼びます。
故人が亡くなってから火葬までの大きな流れは、仏教とほとんど変わりません。
特徴となるのは玉串奉奠(たまぐしほうてん)という礼拝の仕方と、香典の代わりに御玉串料(おんたまぐしりょう)を持参することです。
玉串奉奠では、「玉串」と呼ばれる榊の枝に「四手」という紙をさげたものを使います。
この玉串には神の霊が宿ると言われており、それを祭壇に捧げることで故人の冥福を祈ります。
キリスト教の葬儀
キリスト教の葬式は主に教会で行われます。
喪主、遺族、一般弔問客の区別はなく、故人の霊を慰めることを目的として会葬します。
キリスト教では、焼香の代わりに献花を行います。
参列者が1人1人祭壇の前に進み、故人に花を捧げます。
献花に使われる花は、カーネーションやデンファレのような茎の長い白い花が多いです。
会場に花が用意されていることがほとんどなので、参列者が持っていく必要はありません。
通夜や告別式をしない葬儀
ここまで通夜や告別式、葬儀の違いやそれぞれの特徴について説明をしてきました。
しかし、近年では通夜や告別式を行わない葬儀形式が生まれ、浸透しつつあります。
通夜や告別式を省略する一日葬と直葬について解説します。
一日葬
一日葬とは、通夜を行わない葬儀のスタイルです。
通夜を行わないこと以外は一般的な葬儀と同じです。
メリットは通夜式を行わないため、遺族の負担が軽減できるところです。
また、儀式にかける時間が1日だけなので、前日は家族だけでゆっくりと故人を偲ぶことができます。
デメリットは、一般の参列者が弔問しにくい点です。
通夜は夕刻から行われることから時間の都合が付けやすく、近親者以外の参列者は通夜にくることが多いです。
一日葬では通夜を行わないため、時間の都合が合わず参列できない可能性も高くなってしまいます。
セレモニーよりも家族の別れの時間を大切にしたいと考えている方におすすめです。
直葬
直葬は、通夜・告別式を行わないシンプルなスタイルです。
ご遺体を安置施設等に安置した後、火葬します。
火葬の直前に、火葬式という簡易的な儀式を行うことが多いです。
基本的に近親者だけで集まり、出棺時や火葬炉の前で僧侶による読経が行われます。
火葬後、最後に骨上げを行って終わりです。
メリットとしては、一般葬と比べて費用を大幅に抑えられる点が挙げられます。
一般葬を行う場合、およそ200万円ほどの予算が必要ですが、直葬の場合は20万円ほどで故人を弔うことが出来ます。
デメリットとしては、葬儀に参列したいと考えていた人とのトラブルが起こる可能性があります。
そのため、直葬を行った後に弔問の機会を設ける必要がでてくる場合もあります。
また、お寺によっては宗教的儀礼である通夜や告別式を省いたことを理由に、納骨を認めてくれないところもあるようです。
トラブルにならないよう、直葬を行う前に周囲と相談しておく必要があるでしょう。
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よくある質問
通夜と葬儀と告別式の質問にお答えしていきます。
通夜と葬儀はどっちに行くべきですか?
お通夜は本来、故人と親しかった人や親族が参列するものですが、最近は会社の仕事の都合によって、仕事関係の方が夕方以降に行われるお通夜のみに参列するという機会が増えてきました。
故人と親しい関係にある場合は、お通夜と葬式両方に参列し、知人や仕事での関係のみという場合はお葬式のみに参列しましょう。
どうしても日中に都合の悪い場合は、お通夜のみでも問題ありません。
葬儀と葬式の違いはなんですか?
葬儀は、火葬の前に行う宗教儀礼のことを言い、葬式と言うのは葬儀式と告別式を含んだ式のことです。
しかし、両者の違いは曖昧で、ほぼ同じ意味と捉えられています。
ちなみに神式では神葬祭、キリスト教では葬儀式や葬儀ミサが葬式、葬儀と同じ意味になります。
通夜と告別式の違いはなんですか?
通夜は夜に行われ、告別式は昼間に行われるという意味の他に、通夜とは元々身内や親族のみが参列して線香の火を絶やさないようにする宗教的儀式の意味もあり、告別式は故人に最後のお別れをする社会的な儀式という意味があります。
スポンサーリンク通夜と葬儀と告別式のまとめ
ここまで、通夜、葬儀、告別式のそれぞれの違いや宗教ごとの葬式の違いを中心にご紹介してきました。
ここまでの記事のポイントをまとめると以下の通りです。
- 通夜とは、葬儀・告別式の前日に行う儀式
- 葬儀は、火葬までの儀式全体を指す
- 告別式は、参列者が別れを惜しむ社会的な儀式
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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