法事法要
お盆にお供えする野菜の種類は?お供えする野菜の意味や飾り方などを解説
更新日:2022.08.07 公開日:2021.10.20

記事のポイントを先取り!
- お盆のお供えは夏野菜が多い
- きゅうりとナスでお供物を作る
- お供えした野菜は自然に還る方法で処分する
お盆のお供え物で、きゅうりやなすの動物を見かけたことがないでしょうか。
何のためにきゅうりやなすの動物がお供えされているのか、気になる方も多いと思います。
そこでこの記事では、お盆の飾り物に使われる野菜の種類について解説していきます。
あわせてお盆にお供えするおすすめの果物についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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お盆にお供えする野菜の種類
もともとお盆に供える野菜は、自宅で収穫されたものでした。
収穫された野菜をご先祖様にも召し上がっていただきたい、という意味が込められています。
お盆にお供えする野菜には、以下のようなものがあります。
かぼちゃ・きゅうり・なすなどの夏野菜
一番多く使用されるのがきゅうりやなす、カボチャなどの夏野菜です。
きゅうりやなすが飾り物によく使用される理由の1つに、収穫数が多いことが挙げられます。
きゅうりやカボチャはウリ科で種子が多く、強い生命力の象徴としてお供えします。
なすは夏の体力増進に欠かせない野菜として、重宝されてきました。
調理方法も多く万能である、という意味合いもあるようです。
きゅうりやなすをさいの目に切り、洗ったお米を混ぜる「水の子」を作る地域もあります。
水の子はご先祖様だけでなく、悪の道に落ちた餓鬼(がき)という無縁仏を供養する役割も兼ねているそうです。
野菜とお米を混ぜたものを蓮の葉にのせ、水を張った器に浮かべてお供えします。
さつまいも・さといもなどのいも類
さつまいもは、戦後の食糧危機の際などに、人々の暮らしを救う大切な食べ物でした。
いも類は土の中でしっかりと育ちます。
目に見えないところでも、たくましく成長する生命力の象徴としてお供えします。
いんげん・ささげなどの豆類
豆類は細長いさやの中にたくさんの種子を持ちます。
そのため、マメに働いて多くの結果を残せるように、という意味があります。
細長いさやを人生に例えているといわれています。
日持ちが悪いものや、匂いのきつい野菜は避ける
トマトやにんにくも夏野菜の一種です。
しかしトマトは日持ちが悪く、にんにくは香りがきついため飾り物には向きません。
お盆期間中は飾り続けることが可能な、日持ちする野菜を選びましょう。
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なすときゅうりをお盆で供える理由

きゅうりの飾り物を精霊馬(しょうりょううま)、なすの飾り物を精霊牛(しょうりょううし)といいます。
ご先祖様があの世から帰ってくるときは、早く来てほしいので精霊馬に乗ります。
現世からあの世に帰るときは、いつまでも見送っていたいので精霊牛に乗ってもらいます。
ほかにもご先祖様が馬に乗り、牛には荷物を持たせるという説もあります。
このように精霊馬と精霊牛の意味には諸説あり、地域によっても考え方が異なるようです。
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精霊馬・精霊牛の作り方
精霊馬と精霊牛の作り方を説明します。
材料
- なす
力強い牛を表現できるよう、短くなるべくどっしりとした形を選びます。
- きゅうり
リアルな馬に近づけるには少し曲がった形がおすすめです。
- とうもろこしの髭
馬のしっぽの材料です。
- 割りばし(一膳)
馬と牛の足になります。
- つまようじ
馬のしっぽをまき付ける材料です。
割り箸の代わりに足にするのもよいです。
作り方
- 割り箸をそれぞれ半分にします。
半分にした割り箸を、さらに2等分して8本の足を作ります。
つまようじを足にする場合、ようじの長さはそのままで8本用意しておきます。 - なすときゅうりに足を1本ずつ、バランスを見ながら刺していきます。
優しく、斜めに刺し込むのがコツです。
長かったらカットしてきちんと立つように調整します。 - つまようじの片側にボンドをつけ、トウモロコシのひげを巻き付けます。
きゅうりのお尻部分に刺せるくらい残してカットし、刺し込んで完成です。
こちらの記事で、なすやきゅうりを使ったお供え物の作り方を解説しているので、ぜひご覧ください。
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精霊馬と精霊牛を置く場所
精霊棚に置く
精霊棚とは、お盆のお供え物を置いて精霊をお迎えする棚のことです。
盆棚や先祖棚とも呼ばれています。
精霊馬と精霊牛は、精霊棚に向かって右側に置かれることが多いです。
お供えは、まこもという小さなゴザのようなものを敷いた上に置きます。
精霊馬と精霊牛を同じ方向に向かせて置く場合、お迎え時は盆棚の内側に頭を向かせます。
そして、見送るときは盆棚の外側に頭を向かせます。
別々の方向を向かせる場合、馬は自宅の内側に頭を向かせ、牛は自宅の外側に頭を向かせます。
地域によって置き方は異なります。
内向き外向きではなく、お迎えが西向きで見送りが東向きという地域もあるようです。
玄関先に置く
玄関先や門に置く地域もあります。
玄関に置く場合は、自宅の外側に向けた状態にします。
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お盆にお供えする果物
お盆のお供え物として、果物を持参する方が多いようです。
お供えするのに適した果物はあるのでしょうか?
お盆にお供えする果物の種類
お盆のお供え物として適している果物は、丸いものと日持ちするものです。
丸いものは「円=縁」というように考えられています。
スイカやメロン、梨などがいいでしょう。
ブドウも丸いですが、あまり日持ちしないのでおすすめはできません。
果物はどこで買う?
お盆用の果物はフルーツ専門店や百貨店、スーパーで購入できます。
お盆の季節になると、販売店ではお供え用のフルーツバスケットが用意されていたりします。
お盆用のフルーツバスケットは、お供えされることを考慮して少し未熟な状態の果物が入っているようです。
もちろん、自分で組み合わせて購入しても問題ありません。
自分で購入する場合は、果物の数が奇数になるようにします。
偶数は割り切れる数のため、故人と縁が切れるという意味になってしまいます。
また、のしも忘れずにつけます。
のしには「御供物」や「御佛前」と書き、包装紙は落ち着いた色味を選びます。
水引は結び切りで黄白を選びます。
地域によっては青白を選ぶところもあるようです。
お盆にお供えした果物はいつ食べる?
お供えする果物は皮をむき、フォークなどを添えて置きます。
ご先祖様と同じタイミングでいただく、というのが基本的なマナーのためです。
一旦お供えしたら、果物を下げてみんなで一緒にいただきます。
果物は傷みやすいため、なるべく早めに食べるようにしましょう。
お供えを食べることは仏様のお下がりをいただくことなので、問題はありません。
こちらの記事でお盆にお供えする果物について解説しているので、ぜひご覧ください。
お盆飾りをする時期

精霊馬や精霊牛はいつまでに準備するのでしょうか?
また、いつ頃に処分するべきなのでしょうか?
お盆飾りを飾る期間
一般的にお盆飾りを飾る期間は、7月か8月の13日~16日です。
お盆飾りは12日の夕方にお供えして、16日(17日)の朝まで飾ったら処分します。
お盆の期間中は、迎え盆と送り盆があります。
迎え盆とは、ご先祖様をこの世に受け入れる期間のことで、13日に行います。
送り盆は、ご先祖様をあの世に送り届ける期間のことで、16日に行います。
13日から16日までは、お盆飾りをお供えしたままにします。
こちらの記事でお盆の時期について解説しているので、ぜひご覧ください。
お盆にお供えした野菜の処分方法は?
お供えが終わったお盆飾りの野菜は、自然に還る方法で処分するのがおすすめです。
土に埋めたり、川に流す方法があります。
しかし、近年は住宅事情や法令上、そのような処分方法は難しいかもしれません。
埋めたり燃やしたりする場所がなければ、生ごみとして処分するのが一般的です。
その場合は、処分する前に、飾り物に手を合わせ塩を振って清めます。
清めた後、半紙に包んで処分するのがおすすめです。
ゴミとして処分するのに抵抗があるのなら、お寺でお焚き上げをお願いしてもいいでしょう。
地域によっては、送り火で飾り物を燃やすところもあるようです。
お供え物の果物は基本的に食べますが、ご先祖様に供えた品物を口にするのは失礼に当たるという意見もあります。
事前に親戚などに確認してみると良いです。
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お盆にお供えする野菜まとめ

ここまで、お盆にお供えする野菜についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると、以下の通りです。
- お盆飾りには夏野菜・いも類・豆類をお供えすることが多い
- お盆飾りは7月もしくは8月の13日から16日まで、精霊棚にお供えする
- お盆の飾り物の処分方法は土に埋める、送り火で燃やすなどがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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