法事法要
法事の際はどんなストッキングを履けばいい?パンツスーツについても解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.10.27

記事のポイントを先取り!
- 法事に参列する際のストッキングは、黒の20~30デニールのものが適切
- 女性の喪服は基本的に華美なものを避け、光沢のあるものは避ける
- パンツスーツは略喪服なので、法事で着用する際は平服でと案内がある場合のみ
弔事の儀式の場では、肌を極力露出しないことがマナーとされています。
そのため女性の足元は、季節に関わらずストッキングを着用するのが望ましいです。
ただし、着用するストッキングにもいくつかのマナーが存在します。
そこで本記事では、以下の点について詳しく解説いたします。
- 法事に参列する際のストッキングについて
- 女性の喪服の基本的なマナー
- パンツスーツを着用する際のポイント
鞄などの小物や、男性の靴下のマナーについても触れて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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法事のストッキングのマナー
法事は厳かな儀式の場ですので、社会人としてマナーを重んじた服装を心がけたいものです。
適切な範囲を知り、正しい装いができるよう最低限のマナーを抑えておきましょう。
法事のストッキングの色
法事で着用するストッキングは、黒か黒に近いグレーが望ましいとされています。
また夏場だとしても、基本的に肌色のストッキングは用いません。
平服での参列であれば肌色で問題ないともいわれています。
しかし法事の種類や地域の風習にもよるので避けた方が無難です。
夏場は、黒でデニールが低い薄手のタイプを選択すると良いでしょう。
ストッキングの生地
ストッキングの生地は、デニールという厚さを表す単位により変わります。
法事で着用するストッキングは、20~30デニールの範囲が適切とされています。
ただし、デニールは糸の太さが基準となっており、メーカーによって見た目が異なります。
厚すぎる見た目のものはカジュアルな印象を与えてしまうので、注意しましょう。
ストッキングの柄
ストッキングは柄の入っていない無地のものを選びましょう。
そのため、デニールが適切な黒ストッキングであっても、ワンポイントや模様の入っているものはNGです。
ストッキングのサイズ
ストッキングのサイズは、自身の身長とヒップサイズで選びます。
サイズが合わないものは長時間座っていると締め付けがきつく、体調を崩す原因になってしまいますので注意しましょう。
また、法事は普段着なれない喪服で長時間座っていなければならず、儀式のあとは会食と続く場合も多くあります。
ストッキングはウエスト周りに締め付けが強いものも多いので、なるべくゆったりしたサイズを選ぶと良いでしょう。
タイツは避ける
ストッキングとタイツの違いは、デニールで分かれます。
一般的に25デニール以下のものはストッキング、30デニールを超えるものはタイツといいます。
法事に相応しいのは20~30デニールのストッキング(30デニールはタイツ)ですが、やはり厚手に見えるものは避けた方が無難でしょう。
ただし、真冬で雪が深い地域などでは防寒も大切ですのでこの限りではありません。
法要を執り行う場所や天候、自身の体調を第一に判断すべきでしょう。
気になる場合は、主催者側である施主や近しい親族に確認するのもいいでしょう。
ペディキュアはNG
弔事の場では、カジュアルな印象を与えるペディキュアはマナー違反となります。
近年ではご葬儀の席では椅子席が増えていますが、菩提寺で行う法事などは、まだまだ靴を脱ぐ機会が多いものです。
マナーに配慮した装いをしても、ペディキュアが透けて見えてしまうと台無しになってしまいます。
ただ、爪の色に近いナチュラルなものであれば問題ないとされる場合もあります。
華美な印象を与えるカラーや、ラメ、ストーンが入っている場合は落としてから参列しましょう。
予備のストッキングを用意する
法事の場では、立ち座りの動作が意外と多くなります。
立った拍子、座った拍子に椅子に引っ掛けてしまうなど爪で伝線させてしまうこともよくあります。
特に、黒のストッキングは伝線すると非常に目立ちます。
そのため万が一の時にすぐに履き替えられるよう、予備のストッキングを準備しておくと安心です。
法事における女性の喪服のマナー
法事の際、主催者側から「平服でお越しください」とご案内がない場合は、喪服を着用し参列します。
スカートの丈
スカートの丈は、ひざ下丈を基準にしましょう。
これは、ワンピースやセットアップでも同じ考え方になります。
長すぎるとカジュアルな印象になってしまいます。
また丈が短く、座ったときに太ももが露出されてしまうのは法事の場には相応しくありません。
座ったときにひざが隠れる程度を目安に準備すると良いでしょう。
光沢のある物は避ける
基本的に法事のような弔事の場においては、光沢のある素材のものは避けましょう。
例えば、エナメル素材や金具がついているようなものがそれに該当します。
鞄などもツヤ消しの加工がされているものを選ぶ必要があります。
故人を悼み、供養をさせて頂く場ですから、着飾る必要はありません。
メイクはナチュラル
女性のメイクは身だしなみの一つですが、弔事の場でのメイクは華美な印象を与えるものはNGです
華美な印象を与えやすい目元や頬、リップはカラーを控えめにしたナチュラルメイクが良いでしょう。
もちろんラメやパールが配合されているものは控えます。
また、マスカラにも注意が必要です。
マスカラを付けていると涙しないことが前提のように見えてしまうこともあります。
どうしてもマスカラをつけたい場合は、クリアタイプでウォータープルーフのものがおすすめです。
またノーメイクもマナー違反とされているため、注意が必要です。
アクセサリーはパールのみ
法事の場では結婚指輪以外のアクセサリーは身につけないのが一般的とされています。
パール(真珠)であればマナー違反にはあたりません。
なぜならパールは「涙の象徴」と捉えられているからです。
ただし、連なっているものは「不幸が重なる」と解釈されてしまいます。
ネックレスであれば一連、ピアスであれば一粒のものを選びます。
アクセサリーの土台や留め具も、シルバーなど控えめなものであることが重要です。
ヘアアクセサリーは黒が基本
ヘアアクセサリーも華美なものを避け、黒でまとめると良いでしょう。
大判のフラワーモチーフなどがついたバレッタやクリップは、上品な印象を与えます。
また、小ぶりなリボンモチーフやシンプルなシュシュなども控えめで良いでしょう。
パンプスは低めのヒール
法事に参列する際はフォーマルなデザインのパンプスがおすすめです。
飾りがないシンプルなパンプスは使う場所を選びませんので、一つ持っておくと良いでしょう。
つま先はラウンドトゥ、スクエアトゥ、アーモンドトゥが無難です。
また、ヒールは出来るだけ低めのものを選びます。
ヒールが高くなるとカジュアルな印象を与えてしまいます。
歩いた時にコツコツと音がなるのは法事の場では相応しくありません。
革製品NG
弔事の場では殺生を連想させるものはNGとされています。
本来であれば革製品のものも避けたほうがいいです。
しかし、最近では男性の装いとして革靴や革のベルトを身につける人は非常に多くなっています。
また、女性でも革のバッグを用いる方も少しずつ増えてきました。
そのため、以前よりは革製品に対して寛大になっているともいえるでしょう。
ただし革製品の中でもワニ革やヘビ革など、動物を連想させるようなものは避けるべきです。
革製品を使用する場合はツヤ消し加工がしてあり、装飾のないシンプルなものを選びましょう。
まとめ髪にする
肩より長い髪はアップにするなど、まとめ髪にするのが良いでしょう。
お辞儀やご焼香の際に邪魔になるほか、見た目の清潔感にも直結します。
耳より低い位置でまとめると落ち着いた印象になります。
ヘアアクセサリーは先述の通り黒で統一するのが良いです。
なければピンやゴムで簡単にアレンジをしても良いでしょう。
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法事でのパンツスーツの着用
女性のパンツスーツはマナー違反ではありませんが、あくまでも略喪服です。
パンツスーツで問題ないとされる場面について解説します。
法事でのパンツスーツ着用がOKな場合
法事において略喪服で構わないとされる場面は限られます。
主に「平服」と指定された場面で着用できます。弔事の場では遺族に対する配慮も必要です。
基本的に、女性のパンツスーツの着用は以下のポイントをご参考頂けると良いでしょう。
三回忌以降
三回忌以降の法事は親族だけの小規模で行うことが多いです。
そのため、略喪服であるパンツスーツでも問題ないとされます。
ただ親族の中にも服装やしきたりを重んじる方がいれば、この限りではありません。
親族から「平服で」とご案内があればパンツスーツでも構いません。
しかしそうでない場合は控える方が良いでしょう。
高齢者
高齢者で、どうしても足元が冷えるなどの場合はパンツスーツでも良いでしょう。
特に寒い地方である場合は身体を冷やさないよう気をつけましょう。
足の悪い方
高齢者と同じく、足の悪い方もパンツスーツを着用しても問題ありません。
足が悪い方はワンピースなどのスカートタイプの喪服は着用しづらい場合も多いものです。
足の悪い事情は親族の方も理解している場合が多いため、マナー違反とされることもないでしょう。
法事でのパンツスーツ着用がNGな場合
先述の通り、法事においてのパンツスーツは略喪服に該当します。
略喪服はいわゆる平服をさし、儀式には相応しくないとされる場面が多いです。
昨今では、自身が一般会葬者であればそれらのタイミングでパンツスーツを着用しても問題ないとされています。
しかし、やはりパンツスーツが一般的とまでは言えません。
特に親族の立場で法事に参列する場合はやはり避けた方が良いでしょう。
法事における男性の靴下
女性は適切なストッキングを着用するのがマナーとされています。
男性の靴下はどうでしょうか。
男性の靴下におけるマナーについてもあわせて解説します。
靴下は無地
男性の靴下は、黒の無地が基本です。
男性の靴下で無地のものは数多く取り扱いがあり、最近ではコンビニエンスストアでも購入できます。
ラインやワンポイントが入っているものは適切ではありませんので、注意しましょう。
五本指はNG
五本指のソックスは自宅用や作業用と考えられる場合が多いため、法事の場では相応しくないでしょう。
非常識だというわけではありませんが、正式な装いで参列するのが望ましいでしょう。
くるぶしはNG
くるぶし丈のソックスは椅子に座った際に足首部分が露出してしまいますので、避けた方が良いです。
黒無地の靴下を用意しても、くるぶし丈であれば肌を極力露出しないというマナーに抵触します。
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法事の鞄のマナー
法事に参列する際の鞄は、シンプルなものであればなんでも良いというわけではありません。
弔事の儀式の場において相応しいものには、いくつかの基準があります。
個々について詳しく解説します。
色は黒が基本
法事に参列する際の鞄は、アクセサリーや靴と同様、基本的には黒の鞄が良いでしょう。
ツヤや光沢がない、布製のものが正式とされています。
また留め具も、鞄のかぶせで隠れるものか、隠れないものについてもシンプルなものが良いです。
女性用のフォーマルバッグはシンプルなものでも種類がデザインが豊富に揃えられています。
リボンモチーフやファスナータイプなど、自身の喪服に合わせて選ぶと良いでしょう。
本革はNG
前項で触れましたが、弔事の場では殺生を連想させるものはNGです。
そのため、本革などの革製品においても基本的には避けた方が無難でしょう。
以前よりは革製品に関して寛容な見方が強くなっているとも捉えられますが、やはり爬虫類系など一目で動物を連想させるものは避けるべきです。
ツヤ消しの加工が施してあるものやデザインが控えめなタイプが好ましいです。
法事では、大きすぎる鞄はNG
法事の席では大きすぎる鞄は避けましょう。
色や装飾は控えめでも、トートバッグやリュックサックなどは見た目でカジュアルな印象を与えてしまいます。
腕にかけられる小ぶりのフォーマルバッグを一つ準備しておくと便利でしょう。
また最近では細かいものを入れやすいよう、開口部のマチが広く設計されているものも多くあります。
光る金具はNG
フォーマルバッグでも、光る金具がついているものはNGです。
金具に光が反射することで華美な印象を与えてしまいます。
留め具部分が露出しているデザインのものや、持ち手部分もチェーンであるものは避けましょう。
ただ、露出しない留め具や鞄底にある鋲などはついていても問題ありません。
最近では留め具が光に反射しにくい素材やグレーに着色されたものなどが多く販売されています。
弔事の場に使用する鞄は、そういった控えめのデザインから選ぶと良いでしょう。
法事のストッキングのまとめ

これまで法事でのストッキングの選び方の情報や、喪服のマナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 法事に参列する際のストッキングは、黒の20~30デニールのものが適切とされる。
- 女性の喪服は基本的に華美なものを避け、光沢のあるものは避ける。
- パンツスーツは略喪服なので、法事で着用する際は平服でと案内がある場合のみ。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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