お葬式
通夜・葬儀は片化粧で参列!ふさわしいメイクマナーを解説
更新日:2022.11.18 公開日:2021.06.29
葬儀に参列する際に、服装のマナーがあるように、メイクに関するマナーもあります。
女性は葬儀に片化粧で参列することがマナーとなっています。
この記事では片化粧や具体的な化粧方法について解説していきます。
パーツごとの化粧方法や、やってはいけない化粧方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 通夜・葬儀でのメイク「方化粧」とは?
- 葬儀にふさわしいベースメイク
- 葬儀にふさわしいアイメイク
- 葬儀にふさわしいリップ・眉毛メイク
- 通夜・葬儀でやってはいけないメイク
- 葬儀にふさわしい高校生のメイク
- 急な参列になったときの対処法
- 葬儀にふさわしいメガネの選び方
- 通夜・葬儀での髪型のマナー
- 通夜・葬儀でのネイルのマナー
- よくある質問
- 通夜・葬儀でのメイクマナーまとめ
通夜・葬儀でのメイク「方化粧」とは?
葬儀でのメイクにはマナーがあります。
葬儀では片化粧をします。
片化粧は普段のメイクとは違うので、注意しましょう。
方化粧とは
片化粧とは、控えめで色味を薄くした化粧のことで、薄化粧ともいいます。
化粧の色が薄くても、ナチュラルメイクとは違うものです。
ナチュラルメイクは、自然に見せながらもしっかり化粧をしますが、片化粧は全体的に化粧を薄めにします。
葬儀での主役は故人であり、遺族や参列する側ではないので、メイクは控えめにします。
色の濃い派手な化粧はやめましょう。
ノーメイクはNG
化粧を控えめにするとはいえ、ノーメイクでの参列はNGになります。
ノーメイクは手を抜いていると思われ、葬儀の場にはふさわしくありません。
フォーマルな場なので、最低限のメイクをして、哀悼の意を表すようにしましょう。
葬儀にふさわしいベースメイク
メイクをするときは、まずベースから整えていきますが、葬儀にふさわしいベースメイクにはポイントがあります。
ファンデーションの艶感は控えめに
艶感やみずみずしさを強調できるファンデーションがありますが、葬儀のメイクでは、ファンデーションの艶感は控えめに、マット肌で艶を抑えるようにしましょう。
パウダータイプのファンデーションだと、マット肌にしやすいです。
普段リキッドタイプのファンデーションを使っていて、艶感が出てしまう場合、ファンデーションの上からプレストパウダーをつけると、艶を減らすことができます。
ラメ入りのファンデーションもありますが、ラメ入りのファンデーションは使わないようにしましょう。
ファンデーションも、なるべく薄めに付けましょう。
艶感が出ないから大丈夫だといって、厚塗りしてしまってはいけません。
シミやクマがあって目立つ場合は、コンシーラーで隠してからファンデーションを付けましょう。
チークは使わない
基本的にチークは使いません。
チークは血色を良くし、健康的に見せるためにつけますが、葬儀の場では必要以上に健康的に見えるのはふさわしくありません。
チークを使わないと血色が悪く、どうしても不健康に見えてしまう場合は、肌と近い色のチークを薄く頬に入れます。
パール入りのものや、ラメ入りのものもありますが、使わないようにしましょう。
ハイライトは使わない
普段のメイクでは、顔の立体感を出すためにハイライトを入れますが、ハイライトは明るく活発に見えてしまうため、使いません。
ハイライトを入れると艶が出てしまうこともあるので、葬儀の場では使わないようにしましょう。
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葬儀にふさわしいアイメイク
アイメイクも、普段と違う方法で行います。
普段濃いめのアイメイクになってしまう人は、注意しましょう。
アイシャドウはナチュラルカラー
アイシャドウは基本的には使いませんが、不健康に見えてしまう場合はナチュラルカラーのものを使います。
ブラウン系やベージュ系のアイシャドウは、何色かで1セットになっているので便利です。
ナチュラルカラーでも、ラメやパールの入っているアイシャドウは派手になってしまうため、使わないようにしましょう。
アイラインは使わない
アイラインを引くと、目元がぱっちりして強調されるため、基本的には使いません。
アイラインを引きたいなら、さりげなく引き、線が長くならないようにします。
カラータイプのアイラインは派手になってしまうため、黒や茶色であまり目立たないように引きましょう。
葬儀の場では泣いてしまうこともあります。
涙でアイラインが落ちてしまうので、ウォータープルーフのアイラインを使いましょう。
ウォータープルーフのマスカラ
マスカラも基本的には使いません。
マスカラを使う場合、一回塗るだけにしておきます。
何度も塗ると長さやボリュームが出てしまい、華やかになってしまいます。
結婚式なら華やかでも良いですが、葬儀の場にはふさわしくありません。
少し塗るだけにしましょう。
マスカラもアイラインと同じように、泣いたときに取れてしまわないよう、ウォータープルーフのものを使いましょう。
つけまつげの色・長さには注意
元々葬儀の場でつけまつげを付けるのはマナー違反でしたが、最近はまつげのエクステを付けていたり、常日頃つけまつげを付けている人もいます。
つけまつげが長かったり、派手になりすぎていなければ、葬儀でつけていても大丈夫です。
色付きのつけまつげや、ボリュームがあるつけまつげはやめましょう。
葬儀にふさわしいリップ・眉毛メイク
リップや眉毛のメイクは、自然な感じにすることを心がけましょう。
ただ、普段通りにすると派手な化粧になりかねないので、気をつけましょう。
派手なリップメイクは避ける
本来葬儀の場ではリップは塗らないのがマナーでしたが、リップを塗らないと血色が悪くなり、心配されてしまうことがあるので、最近はリップを塗っても良くなりました。
葬儀では、派手な色や明るい色のリップはやめましょう。
紅色のリップを普段使いしている人もいるでしょうが、紅色は慶事を連想させるため、葬儀の場では使いません。
ベージュピンクや薄いピンクなど、ナチュラルで控えめな色を使いましょう。
ラメやパールの入ったリップは、色が薄くても派手になってしまうので使わないようにしましょう。
グロスは艶感が出てしまうので、使いません。
地域によっては、リップをつけてはいけないところもあるので、リップを付けたい場合は葬儀社に確認すると良いでしょう。
眉は自然な形に
眉は自然な形に整えます。
太眉メイクや、細眉メイクなど、流行によって眉のメイクは変わりますが、太すぎず細すぎない眉にしましょう。
アイブロウはペンシルタイプでしっかり書くよりも、パウダータイプで薄くすると良いです。
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通夜・葬儀でやってはいけないメイク
葬儀でのメイクマナーには、ノーメイク以外にも避けるべき行為があります。
以下に挙げる点もチェックして、実際にやらないように気を付けましょう。
ラメ、パールなどキラキラするものはNG
ラメやパールのようなキラキラ光るものは避けましょう。
葬儀では光沢が目立つ光物は、派手さがあるためにタブーとされているからです。
なので、グロスの使用も避けましょう。
ハイライトはNG
葬儀の場においてハイライトは使わないようにしましょう。
光を集める作用がある分、肌の明るさが目立ってしまうためです。
あくまでも薄塗りと艶を抑える点を意識しながら、ベースを整えると良いでしょう。
カラーコンタクトはNG
葬儀の場でのカラーコンタクトは、派手な印象を与えるため外していくべきです。
視力を矯正するために使用するのであれば、黒や茶色など落ち着いた色のものを選ぶのがおすすめです。
香水はNG
香水についても派手な印象を与えるため、付けて出席しないようにしましょう。
葬儀に置ける香の香りを妨げないようにという意味もあります。
葬儀にふさわしい高校生のメイク
葬儀のマナーとして派手なメイクは禁じられているものの、女性の場合はノーメイクもまたマナー違反とされています。
しかし、普段メイクをしない方や濃いめのメイクをしがちな方にとって、丁度いいメイクの判断は難しいでしょう。
今回は、主に高校生がするべき、葬儀時のメイクを簡単に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ベースメイク
ベースメイクは化粧の下地となる部分であり、メイクするうえでも重要な部分となるでしょう。
葬儀におけるベースメイクは、落ち着いた色合いでの調整が大切です。
自然な仕上がりになるのが理想的なベースメイクです。
また、光沢などもでないように注意しましょう。
BBクリームを使用することで、さまざまな肌事情にも対応できますし自然な仕上がりを目指すことも可能です。
BBクリームとちょっとした手直しをする程度で問題ないでしょう。
眉
眉のメイクはほとんど不要で、多少整える程度で良いでしょう。
普段のメイク状況から眉毛をほとんど剃ってしまっている方などは、ちょっと描くよりも太めに描くことで自然な眉毛を装えます。
自然な太さで描いて落ち着いた色合いで整えれば問題ありません。
目元
目元のメイクも、基本的には落ち着いた雰囲気で仕上げるのが理想的です。
葬儀では故人のことを思い出して涙を流すこともありますので、耐水性のものを選ぶと良いでしょう。
ビューラーなどを使用してしまえば自然なメイクにはなりにくいため、ビューラーの使用を避けつつ、マスカラやアイシャドウでのメイクがおすすめです。
それぞれ派手なものは避ける必要があるため、ラメやパールなどの入っていないものでメイクしましょう。
チーク
基本的にはベースメイクで肌のメイクを終えるのが、葬儀における理想的なメイクです。
そのため、チークの使用は避けるのが無難でしょう。
とはいえ、雰囲気が暗くなりがちな葬儀で顔色が悪かったりするのも避ける必要があります。
普段の顔色が悪い方などは、自然な仕上がりとなるようにメイクして、チークの存在を感じさせないように心がけましょう。
髪型
長い髪の方は髪型にも注意する必要があります。
焼香などでかがんだ際、髪が顔にかかったり火に触れたりするのを避けるため、ひとつにまとめておくと良いでしょう。
この際、高い位置でまとめるのは慶事向けとされているため、低い位置でまとめるようにしてください。
あまり華やかなイメージも好ましくないので、耳より下の後ろ側でまとめるのが理想的な髪型となります。
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急な参列になったときの対処法
場合によっては、職場などから急に参列することになるときもあるでしょう。急な参列で化粧する際は、化粧を整えた上で、ティッシュなどで対応するのがおすすめです。
ティッシュを使う場合、余計な分のグロスや口紅をぬぐえる分、控えめに仕上げることができます。ベース部分については、フェイスパウダーとティッシュを一緒に使えば、全体的に落ち着いた印象になります。
葬儀にふさわしいメガネの選び方
視力の悪い方でコンタクトレンズなどを使っていない方は、葬儀においてもメガネをかけていくことになります。
基本的に普段のメガネで問題ありませんが、一般的なマナーとしてのメガネのデザインもありますのでご紹介します。
葬儀にふさわしいメガネ
葬儀にはどのようなメガネがふさわしいのか紹介します。
普段使いのメガネがふさわしいかどうか、ぜひ参考にしてください。
色やデザインがシンプルなメガネ
葬儀では、さまざまな部分で地味なものが好ましいとされています。
これはメガネも例外ではなく、メガネのデザインも地味な色合いが良いでしょう。
地味といっても完全なダークカラーを選ぶ必要はありませんので、光沢のないシルバーなどでも問題ありません。
基本的にあまり目立たなければ大丈夫です。
リムレスメガネ
縁のないリムレスメガネは、葬儀に参列する際に適したメガネです。
縁がないことから主張する部分も少なく、落ち着いた雰囲気のメガネと言えるでしょう。
同様の理由で、金属フレームのメガネなどは全体的に線が細くみえるのでおすすめです。
葬儀で避けるべきメガネ
葬儀において避けるべきメガネというものもありますので、覚えておくようにしましょう。
葬儀で避けるべき主なメガネのデザインは以下のようになりますので、ぜひ参考にしてください。
カラーフレームメガネ
フレームに特別な色を加えているメガネは、葬儀においてあまりおすすめできません。
カラーフレームのメガネの多くは主張が激しく、仮に白などの色合いであっても意外と目立ってしまいます。
ダークカラーであれば多少は落ち着いたものとなりますが、基本的には特別な装飾が為されていないメガネを選ぶと良いでしょう。
フレームが大きいなどの個性的なメガネ
フレームの太さや形が個性的なメガネも避けるべきデザインです。
おしゃれな印象を与えるものはもちろんのこと、少しでも目立ったデザインのものは葬儀にはふさわしくありません。
葬儀ではシンプルで地味な色合いのものを用意しておきましょう。
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通夜・葬儀での髪型のマナー
葬儀では髪型にも注意が必要です。
長めの場合は、髪の色に合わせて黒色のヘアゴムで低めの位置で1つにまとめます。その際、ハーフアップなど、華やかなヘアアレンジはしないようにしましょう。
セミロングで、邪魔になる際はヘアピンで留めると良いでしょう。髪の色については、黒色が理想的です。
茶髪などの場合は、市販のヘアスプレーなどで一時的に黒色に染めるべきでしょう。
通夜・葬儀でのネイルのマナー
ネイルについては、基本的には何も付けないようにします。マニキュアやジェルが塗ってある場合は、原則として落とすべきです。
もし落としにくいジェルを付けている場合は、弔事用の黒い手袋などで隠します。手袋は、焼香の際は外すのがマナーです。
フットネイルの対処法などは「葬儀でネイルは落とすべき?急な葬儀での対処法も解説!」という記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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よくある質問
Q:高校生の娘が葬儀に参列するときのメイクは?
葬儀でのメイクは基本的に、薄化粧の中でも片化粧が良いとされています。
目立つような化粧品の使用を避け、自然な仕上がりを目指すようにしてください。
葬儀でのメイクは通常のマナーとしてのメイクであり、人に見せるためのメイクではありません。
あくまで雰囲気にふさわしい、最低限の自然なメイクを心がけましょう。
Q:葬儀にカラコンはだめ?
葬儀では基本的に、着飾ることがマナー違反です。
そのため、カラーコンタクトなどの着飾るためのメイクは避けるのが無難です。
ハーフや国外の方で、普段の目の色が明るすぎるような場合などでは、黒のカラーコンタクトなどの使用は問題ありません。
Q:葬儀の際にアイシャドウはどうする?
自然なメイクを心がけてさえいれば、アイシャドウの使用も問題ありません。
あくまで地味な色合いを選択し、ラメやパールの入ったものは避けてください。
目立ちすぎず自然な仕上がりになるメイクを心がけましょう。
通夜・葬儀でのメイクマナーまとめ
今回は通夜・葬儀でのメイクマナーについて中心にお伝えしてきました。
内容をまとめると、以下の通りです。
- 通夜・葬儀の場では片化粧(薄化粧)が適切
- 派手さがあり、目立つメイクはNG
- 急に参列する場合は、仕事用のメイクで化粧し、ティッシュなどを使って整える
- 髪型やネイルも落ち着いたものにする
通夜・葬儀に参列する機会はあまり多くない分、適切なメイクのマナーややり方も覚えづらいところがあります。
しかし事前に確認しておけば、参列することになっても落ち着いて準備できるでしょう。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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