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法事法要

お盆の送り火のやり方とは?迎え火との違いとやり方の注意点を紹介

更新日:2022.05.17 公開日:2021.11.09

お盆

お盆の迎え火

記事のポイントを先取り!

  • 送り火・迎え火では仏様を導く
  • 火事にならないように注意
  • 地域ごとに供養方法が異なる

お盆には、ご先祖さまをお迎えする「迎え火」を焚く風習があります。

また、極楽にお帰りになるご先祖様をお送りするために「送り火」を焚く風習も残っています。それらのやり方を詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。

今回の記事は、送り火や迎え火の方法をあまり知らない人や、これからお盆の法要を行う人にはおすすめの記事となっています。この機会にぜひご覧ください。

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  1. お盆の迎え火と送り火とは?
  2. お盆の送り火のやり方
  3. お盆の迎え火のやり方
  4. お盆の送り火で注意すべきポイントは?
  5. お盆の送り火のやり方は地域によって違う?
  6. お盆の送り火のやり方まとめ
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お盆の迎え火と送り火とは?

まず、お盆の迎え火や送り火についてどのような意味があるのかを解説します。

迎え火はご先祖様を導くために行う

迎え火は、極楽から帰ってくる仏様が道に迷わないよう、目印として火を焚いて道を示す意味を持っています。

8月13日にはお墓にお参りした後、自宅の玄関などで提灯に火を灯し、ご先祖様の霊を家まで導いたり、玄関や門の前でオガラなどを燃やすのが一般的な方法です。

送り火はご先祖様が迷わずあの世に行けるように行う

一方、送り火は仏様が極楽へと戻るのを見送るために、火を焚いて道を照らす意味で行われる風習です。

京都の大文字焼は、毎年8月16日に灯されていますが、あれは送り火として行われているもので、通称「五山の送り火」と言われています。

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お盆の送り火のやり方

この章では、お盆の送り火のやり方を手順を追って解説します。

そもそも送り火とは「ここから仏様を見送っています」という目印の火です。迎え火と同じく、煙にのって極楽へお帰りになる仏様の足元を照らすために灯す火のため、大事な供養として行いましょう。

実際に送り火を焚く時のやり方について、その手順の一例をご紹介します。

  • 仏壇等のロウソクから火をもらう
  • 玄関先あるいは門の付近でオガラに火をつけて燃やす
  • 30分程度燃やし、火を消しておく
  • この時、30分程度で燃え尽きるようにオガラの量を調節しておくとよい

地域によっては、ロウソクから提灯に火をうつして、その灯りを目印にお墓まで仏様を送る風習もあります。また、「灯籠流し」などとして、川にお供え物やロウソクを灯した藁舟を流す風習が残っている地域もあります。

8月16日に送り火を焚くところもあれば、8月15日に焚くところもあるので、実際のやり方は地域の風習に従って行うようにしましょう。

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お盆の迎え火のやり方

迎え火・送り火

お盆の迎え火のやり方についても、この機に合わせて覚えておきましょう。迎え火は仏様が自宅に帰ってこられるにあたって、玄関先を明るくしてお迎えします。

「私たちがしっかりここでお迎えしています」という目印であり、歓迎の意味を込めて焚く火となります。では、実際に迎え火を焚く手順をご紹介します。

  • 玄関先でオガラに火をともす
  • オガラに灯した火をロウソクで分けて、提灯に移して玄関や門などに掲げておく
  • 提灯のロウソクから仏壇のロウソクに火を分けて、その日を使ってお線香を供え、供養をする

迎え火のやり方としては、玄関先でオガラに火を灯し、それを提灯、仏壇へと移していくのが基本です。玄関先のオガラは、よく火の不始末が起きやすいので、確実に消したかどうかを確認しましょう。

地域によっては、オガラを使わないで盆提灯だけを使う場合もあります。また、お墓参りをしてその場で火を灯し、提灯を道案内にして家まで仏様をお連れする風習もあります。

それぞれの地域で風習がありますので、地域の実情に合わせて迎え火を行いましょう。

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お盆の送り火で注意すべきポイントは?

お盆の送り火のやり方で特に注意すべきことを説明します。

送り火を行う時間は17~19時

お盆の送り火のやり方で覚えておきたいのは時間帯です。送り火の時間帯は17~19時が一般的です。

誰しも、日が暮れないうちに自宅に帰ってくる心掛けがあるように、仏様も夜になる前にお帰りになってくる、というのが考え方にあるようです。

17時以降に送り火を焚くことはダメではありませんが、「足元が見えにくいのでお墓参りが危ない」など、多少リスクが増えます。

なので、避けられるならなるべく17時までにお迎えの行事を終えられるようにしましょう。

火事に注意

送り火はどうしても火気を伴います。そのため、オガラを焚くときなどは火災が起きないよう、やり方に十分に留意して行います。具体的には、次のような配慮が必要です。

  • オガラを焚くときは、お皿など周辺に飛散しない容器に入れて行う
  • 子どもが火遊びをしないように、大人が必ず行う
  • 提灯のロウソクが倒れたりしないよう、確実に立てておく
  • 風の強い日などは、オガラや提灯が飛ばされないように安全な場所を選ぶ
  • 仏壇のロウソクや線香には、特に注意する

最近では、電気ロウソクも使われるようになりました。高齢者だけの世帯や1人暮らしの世帯の場合は、安全を優先してそれらを使っても問題ありません。

送り火ができないときは盆提灯で代用

送り火ができない場合は、その代わりに盆提灯(ぼんちょうちん)を飾ることで、送り火のやり方の代わりとすることができます。

灯した盆提灯を手元に持ち玄関から外に向かって黙礼し、「お気をつけてお帰りください」という意味を込めて、仏様を送り出します。

田舎の旧家であれば、玄関先で火を焚いても問題はありませんが、都心部のマンションなどでオガラを使うわけにもいきません。そのような場合に盆提灯を使います。

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お盆の送り火のやり方は地域によって違う?

ほおずき

お盆の送り火は、地域によってさまざまな風習があります。特徴のあるお盆の送り火のやり方について、いくつかご紹介します。

京都では五山送り火が大々的に行われる

京都では、8月16日に「五山の送り火」として、送り火を焚く風習があります。

一般的に知られているのは「大」の字ですが、その他にも「妙」「法」「船形」「左大文字」「鳥居形」が順番に点灯され、それぞれ約30分間送り火が焚かれます。

これらの文字は、弘法大師(空海)の教えに基づくものと言われています。ちなみに大文字焼は、毎年8月15日に奈良市内の春日大社周辺や若草山周辺でも行われています。

長崎の精霊流しも送り火として行われる

長崎市内で毎年8月15日に行われる精霊流しは、盆前に死去した人の遺族が、故人の霊を弔うために手作りの船を造るものです。

作った船は、台車などにのせて船を曳きながら町内を練り歩き、極楽浄土にお導きをします。船の飾り付けには故人の趣味などを反映させたり、町内の人たちが一緒に大きな船を作ったりと、さまざまな送り火ならぬ「送り船」が見られるようになります。

特に8月15日は、色鮮やかな送り船が多数登場することもあり、観光行事としても定着している行事です。

地域によって盆の時期が異なる

送り火は、地域によって行う時期が異なります。お盆の時期が地域によって異なることも原因の1つです。

仏教の教えでは、お盆は新盆と呼ばれる7月15日に行われるのがふさわしいとされています。一方、旧暦のお盆の時期に近い8月15日にお盆が行われるようになった地域も多いです。7月半ばのこの時期は農作業に追われて供養を行えないことが理由とされています。

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お盆の送り火のやり方まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまでお盆の送り火の意味や、実際の送り火のやり方などを中心にお伝えしてきました。この記事のポイントをおさらいすると、以下のとおりです。

  • 送り火や迎え火は、お盆の始まりと終わりに仏様を導くために行う供養の風習の1つ
  • 火気を使うこともあり、火災にならないようにするなど、一定の注意が必要
  • お盆の時期や送り火の風習が異なったりと、地域によって供養の方法に違いがある

これらの情報が、少しでもみなさまのお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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