お通夜の香典袋に適しているのは御霊前？御仏前？金額相場や入れ方も解説

更新日：2022.05.17

香典

記事のポイントを先取り！

• お通夜の香典の表書きは基本的に「御霊前」を使用する
• 浄土真宗であれば「御仏前」を使用する
• お通夜の香典相場は3,000〜10万円と幅広い

関係者の訃報は、多くの場合突然訪れるものです。

お通夜や告別式などの案内を確認して、まず用意するのは香典ではないでしょうか。

しかし香典の相場や表書きの名称の違いなど、知らない人も少なくありません。

そこでこの記事では、お通夜で用意する香典について解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

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香典の相場・書き方・包み方・渡し方について徹底解説

1. お通夜とは
2. お通夜の香典の書き方
3. お通夜の香典の相場
4. お通夜の香典袋の渡し方
5. 香典はお通夜と告別式どっちで渡す？
6. 家族葬なら香典は必要ない？
7. お通夜の香典まとめ

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お通夜とは

お通夜とは、葬儀や告別式の前日に行われる儀式です。

主に家族や親族といった近しい関係者で行われますが、一般の参列者も訪れます。

故人と過ごす最後の夜ということで、かつては夜通し線香の煙を夜通し絶やさず焚いたことから、通夜と呼ばれるようになりました。

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お通夜の香典の書き方

お通夜の香典の書き方は、他の法事法要の時などでの書き方と大きく異なります。
特に表書きについては注意深くご覧ください。

お通夜の表書きは基本的に「御霊前」

多くの宗派で、お通夜の香典の表書きに用いられるのが「御霊前」です。
ですが、浄土真宗は例外で「御仏前」を表書きに使用します。
宗派に関係なくお通夜に使用できる表書きとしては、「御香典」や「御香料」があります。

仏教の教えの多くは、人が亡くなってから49日までの間は成仏する前とされています。
そのためお通夜を含め四十九日前に納める香典の表書きには、仏になる前の「霊」に捧げる「御霊前」を書きます。

一方、浄土真宗の教えでは、人は亡くなると誰でもすぐに成仏するものとされていることから「御仏前」が用いられます。

中袋の書き方

香典袋は、外袋と中袋に分かれています。

外袋には自分の氏名を書きます。

中袋は、表面と裏面に必要な情報を書く必要があります。

表面は包んだ金額を、裏面には郵便番号と住所・氏名を書きます。

金額は漢数字で表記することが正式とされています。

近年では算用数字で書くケースもありますが、1は壱、3は参、5は伍、1000は仟、1万は壱萬のように書くとよいでしょう。

香典袋は袱紗に包む

香典袋はお通夜ものもに限らず、必ず袱紗（ふくさ）に包みます。

袱紗とは、冠婚葬祭で持参する祝儀・不祝儀袋を包む布製の入れ物です。

香典袋は白無地がベースなので汚れがつきやすいです。

バッグやポケットに直接入れると汚れてしまいますので、袱紗に包みます。

弔事の袱紗は、寒色系の紫や灰色などを用意しましょう。

香典袋の選び方

香典袋はスーパーやホームセンター・コンビニでも手に入ります。

基本的には白無地の袋を選びますが、仏式のお通夜であれば蓮の花模様が入った香典袋も問題ありません。

お通夜の香典袋は、結び切りの水引が入った袋を選びます。

水引とは、封筒装飾される結ばれた紐の飾りや印刷のことです。

お祝い事や弔事などによって意味が異なるため、水引を選ぶ際は注意が必要です。

お通夜の香典袋には「同じことが繰り返されないように」という意味の結び切りの水引を選びましょう。

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お通夜の香典の相場

お通夜の香典で包む金額の相場は、主に故人との関係性によって異なります。

一般的な相場は以下の通りです。

子供	5万～10万円
孫	2万～10万円
友人・同級生	5000～1万円
友人の父母	3000～5000円
社長・上司・同僚・部下	5000～1万円
取引先の担当者	5000～1万円
取引先の社長	1万～10万円
取引先の社長の親族	5000～5万円

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お通夜の香典袋の渡し方

お通夜に参列する際には、香典を持参します。

お通夜の受付で香典を渡す際は、封筒の表書きを受付の人側に向けて両手で渡します。

また無言で渡すのではなく、一言声をかけるとよいでしょう。

「この度はご愁傷様でした」とシンプルに伝えるケースが一般的です。

さらに「心からお悔やみ申し上げます」と付け加えると丁寧な印象になります。

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香典はお通夜と告別式どっちで渡す？

お通夜と告別式は、どちらも故人を偲ぶ儀式です。

用意した香典はどちらで渡すべきなのでしょうか。

渡すのはどちらでも良い

香典はお通夜でも告別式でも渡すことができます。

都合がつかず、お通夜か告別式どちらか片方だけにしか参列できない場合は、参列するどちらかの受付で渡します。

両方で渡すのはマナー違反

どちらでも香典を渡せますが、お通夜と告別式の両日に参列する場合、両方で香典を渡すことはよくありません。

両日参列する場合は、お通夜の時にだけ香典を渡します。

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家族葬なら香典は必要ない？

近年では、葬儀のスタイルに多様化が見られるようになりました。

傾向としては一般的な葬儀から、よりコンパクトな葬儀が取り入れられるケースが増えています。

その代表例として、家族葬という葬儀があります。

家族葬での香典の有無やマナーについて解説します。

家族葬とは

家族葬とは故人の遺族や近しい親族など、ごく少数で小さく執り行う葬儀のことです。

通常の葬儀と家族葬に違いについて、明確な定義はないとされています。

家族葬を選択する理由としては、大きな儀式としての葬儀を好まない場合や、参列者への挨拶や香典返しを負担に思う場合に採用されます。

一般の参列者の訪問を控えてもらったり、香典や供物をお断りする場合には、案内を出すなど事前の段取りが必要です。

家族葬でも香典は必要

家族葬であっても、葬儀に呼ばれた場合には香典が必要です。

自分と故人との関係性を考慮して、適切な相場の香典金額を包みましょう。

家族葬だと辞退されることもある

遺族側から香典やお供え物は不要という案内がある場合は、その意向を尊重して香典は持参しません。

遺族が辞退しているにも関わらず、香典を渡すことはマナー違反です。

また仕事などで忙しく、事前に状況がわからないまま葬儀当日を迎えてしまうこともあるかもしれません。

遺族の意向がわからずに、香典を辞退しているかどうか判断できないケースもありえます。

その場合は香典を用意して持参した上で、他の参列者が香典を渡しているかを確認して判断しましょう。

香典を渡すタイミング

香典を渡すタイミングは家族葬であっても、一般の葬儀と同じく受付で渡します。

また、家族葬は少人数で執り行うため受付がない場合があります。

その際には、式が始まる前に遺族へ香典を渡します。

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お通夜の香典まとめ

ここまでお通夜の香典についての情報や、香典の作法などを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• お通夜は葬儀や告別式の前夜に行われる儀式
• 浄土真宗は「御仏前」それ以外の宗派は「御霊前」が適切
• 香典は必ず袱紗に包み、受付で一言添えて渡す

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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