閉じる

法事法要

お通夜に包む香典袋の書き方は?水引の選び方や相場も紹介

更新日:2024.02.04

香典

香典と数珠と黒いネクタイ

記事のポイントを先取り!

  • 表書きは宗教や宗派で異なる
  • お通夜の香典袋は薄墨で書く
  • 古札を使用し、向きを揃える

お通夜に参列する際には、香典を持参するのがマナーです。
しかし普段あまり弔事に参加しない方は、香典を入れる香典袋の書き方に迷う方が多いです。

そこでこの記事では、お通夜で渡す香典袋の書き方について解説していきます。
香典袋の書き方やマナーを知り、遺族に失礼のないようにしましょう。

水引の選び方や香典の相場、家族葬の際の香典の扱いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

  1. お通夜に渡す香典袋の書き方
  2. 香典袋の選び方
  3. 香典の相場とお札の入れ方
  4. 香典袋の渡し方
  5. 家族葬なら香典は必要ない?
  6. お通夜と告別式のどちらに参列する?
  7. よくある質問
  8. お通夜の香典袋まとめ
スポンサーリンク

お通夜に渡す香典袋の書き方

香典袋に筆ペンで書こうとしている手

お通夜に渡す袋の書き方について解説します。
遺族に失礼のないよう、また自身も恥を書かないようにしっかりと把握しておきましょう。

表書きの書き方

香典袋の上段中央に書く表書きは、基本的に故人の宗教に合わせた形式で書きます。
一般的な仏式のお通夜の場合には「御霊前」です。

仏教では、人が亡くなると四十九日までは霊として存在し、四十九日目に成仏して仏様になると考えられています。
そのためお通夜で持参する香典袋には「御霊前」、四十九日を過ぎてから香典をお渡しする場合には「御仏前」と記入するのがマナーです。

しかし浄土真宗の場合、「御霊前」という表書きは不適切なので注意してください。
浄土真宗では、死者は亡くなってすぐに仏様になるという「即身成仏」の教えがあるためです。

浄土真宗の場合には、四十九日の前後どちらでも「御仏前」と書きます。
「御霊前」はカトリックや神式のお葬式の場合にも用いることができます。

宗教・宗派ごとの表書き

宗教や宗派によって、表書きの種類は異なります。
葬儀の宗教・宗派が分からない場合には、担当する葬儀社に問い合わせましょう

「●月●日に行われる○○様(○○家)のお通夜に参列する予定なのですが、どの宗教宗派のごお葬式になりますか?」のように尋ねるとスムーズです。

仏式の表書

仏式のお通夜の場合には「御霊前」または「御香典」と書きます。
浄土真宗の場合には、即身成仏の考え方があるため「御霊前」ではなく「御仏前」と書くのが適切です。

宗派が分からない場合には、仏教であればどの宗派でも使える「御香典」と書けば間違いありません
浄土真宗と分かっている場合には「御仏前」としましょう。

神式の表書

神式のお通夜の場合には「御玉串料」「御榊料」「御神前」「御神饌料」のいずれかを記入します。
また、神式の場合でも「御霊前」を使うことができます。

神道では、死者は50日間でその家を守る祖霊となるとされているためです。

「御香典」や「御仏前」は仏教でしか使用できないため、使わないようにしましょう。

キリスト教の表書

キリスト教の場合、プロテスタントかカトリックかによっても表書きのマナーが異なるので注意しましょう。
まず、どちらにも使用できるのが「御花料」です。

プロテスタントかカトリックか分からない場合には「御花料」と書きましょう。
プロテスタントの場合、霊は偶像崇拝であると考えられているため「御霊前」と書くのはマナー違反となります。
カトリックの場合には「御霊前」「御花料」どちらを使用しても問題ありません。

またカトリックであれば「御ミサ料」という表書きも使用できます。
キリスト教のお葬式では、お焼香などはなく献花という形でお花を故人に手向けます。

そのため「お香」の代わりにとして金銭をお供えする、という意味を持つ「御香典」は、キリスト教では使えないため注意しましょう。

また、キリスト教の香典袋に水引は使用しません。

中袋の書き方

香典袋には中袋が同封されています。
中袋の表面に金額中袋の裏面に参列者の氏名住所を書きます

中袋は薄墨ではなく、普通のペンではっきりと書きます。

裏書きの書き方

中袋が同封されていない封筒を使用する場合は外袋の裏面に金額と住所を記載します。

金額の書き方

お札を入れる中袋には、香典として入れた金額を記入します。
中袋がない場合には、外袋の裏側に書きましょう。

縦書きで「金○○圓也」と書くのが基本です。
香典袋に書く数字は、基本的に改ざんの難しい大字と呼ばれる旧式の漢数字を用います。
具体的には「壱(1)、参(3)、伍(5)、拾(10)、仟(1000)、萬(万)」などです。

例えば5000円を包む場合は、「金五仟圓也」と記載します。

薄墨で書く

お通夜の香典袋は、基本的に薄墨を使用して書きます。
「悲しみの涙で墨が薄まってしまった」「急いで駆けつけたため墨が十分に擦れなかった」という弔意を表すとされているためです。

実際に硯で墨をすって毛筆を使用しても、市販の薄墨の筆ペンを使用しても構いません

スポンサーリンク

香典袋の選び方

白黒の水引の香典

香典袋には水引が結ばれています。
水引とは、封筒にかける帯紐のことです。

もともとは魔除けや、未開封であることを証明するためなどの意味があります。

お通夜に使う香典袋の水引には、様々な色や種類がありますが、中に包む金額や宗教に合わせたものを選びましょう

白黒の水引の香典袋

香典の金額が5000円以下のときに白黒あるいは青白の水引が印刷されている香典袋を使用します。
白黒の水引は地域問わずに、葬儀、法要で使用できます。

1万円以上の場合にはプリントされたものではなく、実際に紐が結んである物を使用します。

双銀の水引の香典袋

5万円以上の香典を包んだときに双銀の水引が結ばれている香典袋を使用します。
5~10万円であれば中金封」、10万円以上では大金封と呼ばれる少し大き目の香典袋を用いて双銀の水引を結びます

黄白の水引の香典袋

関西地方では、1~5万円の香典を包んだときに、黄白の水引が結ばれている香典袋を使用することが多いです。

水引の結び方

不祝儀での水引は、結び切り淡路結びで結びます。
結び切りは、「不幸を2度と繰り返さないように」という願いが込められています。

淡路結びは、「お寺と家族が硬い縁でむすばれるよう」にという願いが込められています。

水引の本数

水引の紐の本数は5本が基本です。
格式が高い法事法要では7本の水引が使われることがあります。

また香典の金額が10万円の場合は、10本の水引が使われます。


みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

香典の相場とお札の入れ方

開いた本の上に置かれた虫眼鏡

次にお通夜の香典袋のマナーをご紹介します。

相場

まず香典袋の中に入れる金額の相場を解説します。

香典の相場は、故人との関係性や自身の年齢によって相場が異なります
故人との関係性や、年齢別の相場は下記の通りです。

20代の場合

  • 父母・配偶者の父母:3万~10万円
  • 祖父母・配偶者の祖父母:1万~3万円
  • 兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹:3万~5万円
  • 叔父・叔母:1万~3万円
  • 親戚:5000~1万円
  • 社長の配偶者・親族:5000円
  • 上司の配偶者・親族:5000円

30代の場合

  • 父母・配偶者の父母:3万~10万円
  • 祖父母・配偶者の祖父母:1万~3万円
  • 兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹:5万円
  • 叔父・叔母:2万~3万円
  • 親戚:5000~1万円
  • 社長の配偶者・親族:5000~1万円
  • 上司の配偶者・親族:5000~1万円

40代の場合

  • 父母・配偶者の父母:5万~10万円以上
  • 祖父母・配偶者の祖父母:3万~5万円
  • 兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹:5万円
  • 叔父・叔母:2万~3万円
  • 親戚:1万~2万円
  • 社長の配偶者・親族:1万円
  • 上司の配偶者・親族:1万円

身内に包む香典は1~10万円、身内以外は5000~1万円が相場です。

古札を入れる

香典には基本的に古札を入れます
新札を入れるのは「不幸を予期して事前に用意をしていた」という印象を与えてしまうためマナー違反です。

もし新札を入れる場合には、一折りして折り目を付けた状態にして香典袋に入れます。
ただし余りにシワシワだったり、破れたお札を入れるのも失礼に当たるため注意しましょう。

向きをそろえる

香典は、後で遺族が金額を確認する必要があります。
そのため複数枚お札を入れる際には、遺族が金額を確認しやすいよう向きを揃えましょう

人物画がある方が裏側、金額が書いてある方が上になるように入れるのが一般的です。
人物画を伏せることで、顔を伏せて悲しみを表現する意味合いもあります。

スポンサーリンク

香典袋の渡し方

香典_渡し方

ここからはお通夜での香典の渡し方について解説します。
香典を渡す際にも、マナーを守らないと遺族に失礼に当たります。

渡すタイミング

お通夜において、香典を渡すタイミングは記帳を済ませた後が基本です。
名前や住所などの記帳を済ませた後で、香典を渡します。

渡し方

香典袋は袱紗(ふくさ)と呼ばれる布包みに包んで持ち歩きます。
受付で袱紗に包んだまま渡すのはマナー違反です。

受付前で袱紗から香典袋を取り出し、袱紗を畳んで袱紗の上に香典袋を置きます。
そして袱紗ごと両手で差し出します。

その時に、相手から文字が読める向きになるように注意しましょう。

一言添えて渡す

香典を渡す際には「この度はご愁傷さまでございます。」と必ず一言お悔やみの言葉を添えましょう
あまりに長いお悔やみの挨拶は迷惑となってしまうため、その場では一言にとどめるのがマナーです。

また声の大きさにも注意しましょう。
お通夜の場に似つかわしくない大きな声は、迷惑になってしまいます。

お悔やみの言葉は声だかに言うものではなく、受け取る相手だけに聞こえる程度が適切です。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

家族葬なら香典は必要ない?

数珠をもって合掌する喪服の男女

近年、家族や親族などだけで小規模に行う「家族葬」が増えてきています。
家族葬の場合には、香典は必要なのでしょうか。

家族葬でも基本的には必要

基本的に家族葬でも一般葬と同様、参列する際には香典が必要です。
明らかな辞退の案内や記載がない場合には、用意しておきましょう。

書き方や金額の相場は一般葬と同様です。

辞退されたら不要

家族葬では遺族から、訃報の案内の際に香典の辞退をされることが多いです。
香典辞退の意向が明らかな場合には、遺族の気持ちを尊重し香典は不要となります。

もし分からない場合には、担当の葬儀会社に確認するといいでしょう。

家族葬にかかる費用|内訳や費用を抑えるポイント

スポンサーリンク

お通夜と告別式のどちらに参列する?

AとBを比べるオペレーターの女性

そもそもお通夜と告別式のどちらに参列するべきなのか疑問に思う方もいるでしょう。
結論としては、遺族から特に指定がない限りはどちらでも問題ありません

本来のお通夜は、家族や故人と生前親しかった友人が故人との最後のお別れの時間を過ごすためのものです。
それに対し告別式は、会社関係の知人なども含めた幅広い方が故人とお別れをする時間という意味の違いがあります。

そのため本来の意味から考えると、故人と親しい間柄だった場合にはお通夜に参列し、会社関係等の場合には告別式に参列するのが適切です。

しかし夕方から行われるお通夜の方が参列がしやすいことから、仕事関係の知人などでもお通夜に参列するケースが多くなっています。

そのため仕事の都合などで日中の告別式への参列が難しい場合は、お通夜へ参列しても問題ありません。
もちろん両方に参列しても問題ありません

ただし両方に参列する場合は、香典を渡すのは1回にしておきましょう。
二回渡すと不幸が重なることを連想させてしまい、マナー違反となります。

訃報連絡の際に、もし遺族から指定があればそれに従いましょう。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

よくある質問

Q:お通夜の香典袋は何をつかう?

A:四十九日前は「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」と書かれた不祝儀袋を使います。
浄土真宗では四十九日前でも「御仏前」と書いてある不祝儀袋を使います。

Q:お通夜の香典はいくら包む?

A:身内の場合は1~10万円、身内以外は5000~1万円が香典の相場です。

Q:香典はいつ渡す?

A:受付で帳簿を書いた後に渡すのが一般的です。

スポンサーリンク

お通夜の香典袋まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまでお通夜に用意する香典袋の書き方や、香典袋のマナーなどを中心に書いてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 香典袋の書き方は、宗教や宗派によって異なる
  • お通夜の香典袋は基本的に薄墨で書く
  • 香典には古札を入れ、複数枚入れるときには向きを揃える

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

法事法要の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

葬儀・お葬式を地域から探す

みんなが選んだお葬式は葬儀場・葬儀社をご案内/