法事法要
仏壇に最適な配置場所とは?おすすめの場所・置く時の注意点を解説
更新日:2023.11.19 公開日:2021.12.12

記事のポイントを先取り!
- 仏壇はどの方角でもOK
- 仏壇を傷めない場所に置く
- 仏具やお供え物の配置はルールがある
家族に不幸があった場合など、自宅に仏壇を置いていつも供養したいと考えることもあるでしょう。
いざ、仏壇を買おうと思っても、自宅のどこに置けばいいのか分からずお困りではありませんか?
また、仏壇は先祖を祀り、故人を弔うものであることから、しきたりや宗派の決まりなども気になることでしょう。
そこでこの記事では、仏壇の配置場所について詳しく説明していきます。
また、仏具やお供え物を仏壇にどう配置すればよいかについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏壇に最適な配置場所の条件
仏壇は長く使うものですし、本尊を祀り、先祖や故人を弔うものでもありますので、適切な場所に配置したいものです。
仏間のある住宅であれば仏間に置けばよいのですが、一般の住宅では仏間がないことが多いので、配置する場所を選定する必要があります。
仏壇を配置する上で都合の良い条件を見ていきましょう。
直射日光の当たらない場所
仏壇は木製ですし、塗装などを施している場合があります。
こうした仏壇は、直射日光にさらされ続けると、変色したり変形したりする恐れがあります。
そのため、できるだけ直射日光の当たらない場所に配置しましょう。
湿気の少ない場所
仏壇本体や仏具は木製のものが多く、湿気が多いといたみが早くなる恐れがあります。
なるべく、湿気の少ない場所、風通しの良い場所を選びましょう。
エアコンのあたりにくい場所
エアコンの冷風や熱風が、常時仏壇に吹き付けられると仏壇の劣化を早めることにもなりかねません。
そのため、エアコンの風が直接当たる場所に仏壇を配置することは避けるべきです。
おすすめの仏壇の配置場所
仏壇は小さなお寺のようなものであり、毎日手を合わせて拝むものです。
ここでは、そうしたことに適したおすすめの仏壇の配置場所を紹介します。
家族が集まりやすいリビング
仏壇には先祖の位牌を安置します。
家族が集まりやすい場所に仏壇を置けば、家族がいつでも先祖に手を合わせることができます。
また、家族が集まっていれば先祖も子孫を見守ることができるというものです。
こうした理由から、リビングに仏壇を配置するのもいいでしょう。
和室・床の間
仏壇はご本尊を祀る場所でもあります。
そのため、和室の床の間に飾るのは、家の中で最も立派な部屋に仏壇を安置するという考えによるもので、浄土真宗の家によくみられるものです。
また、浄土真宗では、当番の家に檀家が集まって聞法会(もんぼうかい)や報恩講(ほうおんこう)という集まりを開くことがあり、その際に手を合わせやすいようにという意味もあるようです。
こうしたことから、床の間付きの部屋に仏壇を置くことがよいとされています。
押入れの上部
仏壇の配置に当たっては、高さに気を付ける必要があります。
座って拝むときは本尊の位置が目より少し上になるように、立って拝むときは本尊が胸よりも少し上くらいになるようにするとよいとされています。
この点では、押入れの上部などは好都合です。
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仏壇の配置の注意点

仏壇を置く場所や向きに決まりはなく、自分の家の環境に合わせて置くことができます。
しかし、仏壇を置く際に留意すべきことがいくつかあり、以下で説明します。
神棚と上下・向かい合わせは避ける
仏壇と神棚を同じ部屋に祀っても特に問題はありません。
古来、日本は多神教的な考え方であり、神仏習合といって仏壇と神棚を並べて祀っていました。
お寺と神社が一緒だった時代もあり、分離したのは明治時代の神仏分離令以降です。
ただし、同じ部屋に仏壇と神棚を配置するときは、並ぶように配置し、上下に置いたり向かい合わせにしないように留意する必要があります。
棚などの上段と下段を使うと、どちらかがどちらかを踏みつける形になってしまいます。
向かい合わせにすると、一方を拝むときに他方にお尻を向けることになってしまいます。
神様や仏様に失礼のないことを念頭に置いて配置を考えましょう。
仏壇の上に何も置かないようにする
仏壇の上に何も置かないようにしましょう。
仏壇に祀ってあるご本尊や先祖の位牌は尊いものです。
各宗派のご本尊は最高の位に位置します。
仏壇の上にものを置くということは、こうした尊いものより上のものがあるということになり、仏様を下に見ることにつながるからです。
仏壇の向きや方角に決まりはある?
仏壇の向きや方角は気になるところで、いろいろな説があります。
しかし、結論から言えば向きや方角に決まりはありません。
というのも、仏さまはどの方角にもいらっしゃるので、仏壇を特定の向きに安置する必要はなく、環境に合わせて配置すればよいということです。
ただし、宗派によっては推奨する方角があることから、どうしても気になる場合はお坊様に確認してみるのもよいでしょう。
以下では、主な説を紹介します。
南面北座説
仏壇の正面が南を向くように置くという考え方です。
この場合は、北向きに座って仏壇に向かうことになるので、南面北座と名付けられています。
古代の中国では王などの高貴な人は南向きに座っていたことに由来するともいわれています。
曹洞宗や臨済宗で推奨されている置き方です。
西方浄土説
仏教では極楽浄土のことを西方浄土と呼び、西の方向にあると信じられてきました。
このため、仏壇の正面が東を向くように置けば、西向きに座って仏壇に向かうことになり、西方浄土も拝めるという考え方です。
浄土真宗・浄土宗・天台宗で推奨されている置き方です。
本山中心説
特定の方角を決めるのではなく、仏壇の正面が宗派の本山を向くように置くという考え方です。
この場合は、本山と自分の住まいの関係から方角を決めることになります。
真言宗で推奨されている置き方で、高野山の金剛峯寺に向かうように安置します。
春夏秋冬説
方角を季節で表現するもので、どの方角にもよいことがあるという考え方です。
春(東):全てのものごとの始まり
夏(南):実を結ぶ
秋(西):収穫の時期を迎える
冬(北):収める
また、十方浄土といって、どの方向にも仏の世界があるという考え方もあります。
十方とは、東、西、南、北、四維(東南、南西、東北、北西)、上、下のことです。
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仏壇の仏具・お供え物の配置

仏壇には、本尊や位牌、仏具やお供え物などを配置します。
最近のミニ仏壇などの配置は自由にしてもよいといわれていますが、従来の仏壇には配置の仕方に決まりがあります。
最上段
最上段の中心には本尊を配置します。
本尊はいわゆる仏像が多く、掛け軸の場合もあります。
そして、本尊の両脇には、脇仏という掛け軸を飾るとより丁重にお祀りすることになります。
なお、本尊や脇仏は宗派によって異なりますので、自分の家の宗派に合うものを配置するようにしましょう。
中段
中段には、位牌と仏さまに供える食べ物を置きます。
食べ物を入れる仏具として、仏飯器と茶湯器を仏器膳に載せて中央に配置します。
位牌は本尊を隠してしまわないように、中央ではなく両脇に配置します。
また、位牌は本尊の目線より低い位置に置くのが基本といわれています。
最下段
三具足(花立、香炉、火立)、りん、線香立てなどの仏具を飾ります。
このほか、線香やろうそくなども置きますが、入りきらない場合は仏壇の前に台を置くとよいでしょう。
仏壇の配置まとめ
ここまで、仏壇の配置方法について、方向や向きについて中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇の配置に決まりはないが、宗教によって推奨されていることはある
- 仏壇は木製が多いことから、直射日光やエアコンは避ける方がよい
- 仏壇と神棚を同じ部屋においても問題ないが向きや配置を考慮すべき
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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