お葬式
着物の喪服の着付け方は?着物のマナーも合わせてご紹介
更新日:2025.03.04 公開日:2021.12.13

記事のポイントを先取り!
- 着物の喪服は最も格式が高い
- 着付けには様々な準備が必要
- 季節ごとに準備する物が異なる
喪服は、葬儀や法事の身だしなみとして用いられてきました。
昔より行われてきた風習の一つで、今も礼儀として大切にされています。
着物の喪服の着付けについて、気になる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、着物の喪服の着付けについて詳しく解説していきます。
この機会に喪服の着付けについて学び、実際の着付けで困らないようにしましょう。
着物の喪服をレンタルする方法にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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着物の喪服とは
着物の喪服は、葬儀や法事などでのもっとも格式の高い礼装とされています。
一般的には第一礼装と呼ばれていて、葬儀では喪主の人が着用するべきものです。
羽二重(はぶたえ)や縮緬(ちりめん)など光沢のない生地の黒無地の着物が一般的とされています。
喪服の着付けで必要になるもの
喪服の着付けで必要になるものは以下の通りです。
- 着物:1
- 帯:1
- 帯揚げ :1
- 帯締め :1
- 肌襦袢・裾除け(ワンピース式のものでもOK):各1
- 長襦袢(半衿付きのもの):1
- 衿芯(えりしん):1
- タオル:3〜4
- 腰紐:4〜6
- 伊達締め:2
- 帯板:1
- 帯枕:1
- 足袋:1
- 草履:1
それぞれ、順番に解説していきます。
着物など
着物などは、以下のようになります。
- 黒喪服
- 黒喪帯
- 帯揚げ(黒)
- 帯締め(黒)
下着類
次に下着類は下記のとおりです。
- 肌襦袢
- 裾避け
- 足袋
- 補正用タオル
- 着物の下に着るもの
- 半衿
- 衿芯
下着類は着物の下に着けるもので、肌と直接触れるものをいいます。
普段洋服を着ている人は違和感があるかもしれませんが、自前の肌襦袢を用意する必要があります。
また体形によっては、補正をしないと上手く着付けができない場合があるので、補正用のタオルも用意しておいた方が良いでしょう。
小物
小物については、下記のようなものが必要になってきます。
- 伊達締め:2本
- 帯枕(黒のもの):1つ
- 前板:1枚
- 腰ひも:4〜6本
伊達締めには色々な種類があり、着付師の方によって使いやすいものが変わってきます。
そのため、あらかじめどのようなものを用意しないといけないのか聞いておくと安心です。
その他
その他、以下のようなものがあります。
- 草履(黒)
- バッグ(黒)
- コーリンベルト
- ウエストベルトなど
あったら便利な小物として、コーリンベルトやウエストベルトなどを紹介しています。
よろしければ、参考にしてください。
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着物の喪服を着付ける方法
着物の喪服を着付ける方法は、自分で着付ける方法と人に着付けてもらう方法の2通りの方法があります。
順番に解説していきます。
自分で着付ける方法
自分で着付ける方法は、下記のとおりです。
- 長襦袢をなるべく上の方であわせておく
- 衿のスナップを留めて掛け衿先をかける
- 袖を通して左右の振りを揃える
- 紋位置を確認する
- 着丈は床すれすれに合わせ、上前衿をする
- 腰ひもはひきつけるようにしっかりかけてむすぶ
- おはしょりは前後共に、キレイに落とす
- 再度、背紋の位置を確認する
- 衿巾、半衿幅共に控えめに整える
- 着付けベルトの位置が高くなりすぎないようにする
- 下前はしょりを裏へ折り上げる
- 着付けベルトがきついとシワになりやすいので注意する
- 背中心がズレないように背シワをとる
- 脇をキレイに整えて抱き紋がキレイにみえるようにする
- 上から補足で紐を軽く締める
- はしょり線を床と水平になるようにする
- 伊達締めは、おはしょりを持ち上げた所を抑えるようにかける
- 左右の抱き紋位置を確認する
人に着付けてもらう方法
自分で着付けが難しい人は、人に着付けてもらう方法で着付けを行ってください。
着物の喪服をレンタルしてくれる葬儀会社は、美容室や葬儀場の人・出張サービスなども用意してくれるので、相談してみましょう。
スポンサーリンク着物の喪服を着用するときのマナー
着物の喪服を着用するときのマナーとして気をつけたいことは、下記の通りです。
- 季節によって使い分ける
- 着物に合わせる帯
- 着物に合わせる小物
それぞれ、順番に解説していきます。
季節によって使い分ける
着物は基本的に、季節によって使い分ける必要があります。
10月〜5月・6月と9月・7月と8月で分かれるので、それぞれ順番に解説していきます。
10月〜5月
10月〜5月では、胴裏・袖裏・袖回しなど、裏地を付けて仕上げる、袷(あわせ)仕立ての着物を着用します。
6月・9月
6月や9月には、裏地をすべて除いた単衣(ひとえ)仕立ての喪服を着用します。
7月8月
7月や8月の暑い時分には、糸の密度を粗くして風通しをよくした絽を用いた薄物(うすもの)を着用することが通例となっています。
着物に合わせる帯
帯は、着物を固定する役割がある大切なものです。
きちんと着物に合わせるよう、黒喪帯・帯揚げ(黒)・帯締め(黒)を準備するようにしましょう。
長い間しまいっぱなしにしている着物は、帯などがカビている場合があります。
自分の喪服を持っている方は、定期的に風通しを良くしたり、確認をしておくとよいでしょう。
着物に合わせる小物
小物も季節のものがありますので、あらかじめ自分がどの小物を持っているかを確認しておくとよいでしょう。
もしなければ、レンタルすることも可能ですので慌てず確認してください。
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着物の喪服をレンタルする方法
喪服は急に必要になってしまうため、あらかじめ用意しておきたいところです。
着物の喪服をレンタルする方法は、下記の通りです。
- 貸衣装店
- 葬儀社
- インターネットによる宅配レンタル
それぞれ、順番に解説していきます。
貸衣装店
まず、知り合いや近くの呉服店、貸衣装店に問い合わせてみましょう。
一番自分に合った着物の喪服を準備することができます。
また知り合いの場合には、急に必要になった場合でも早急に対応してくれることが大きなメリットだといえます。
葬儀社
葬儀会社によっては、着物の喪服を用意してくれるところもあります。
レンタル料も2万円前後と安くなっていて、着付けも行ってくれるので比較的利用しやすいといえます。
とはいえサイズがそれほどないので、合わなければ洋服で参列しないといけなくなる点は注意が必要です。
インターネットによる宅配レンタル
インターネットによる宅配レンタルを利用することで、自宅や会館にいながら着物の喪服を用意することができます。
レンタルの価格も幅が大きいですが、10万円前後でレンタルすることができます。
その間、葬儀の準備や打ち合わせなどをすることができることが大きなメリットといえます。
しかし、自分で着付けができるようになっていないと、そもそも最適な大きさがわかりませんので、ある程度着物の着付けを覚える必要があります。
これらのレンタルをするときの注意点としては、肌着や足袋などのものはレンタルできないので、自分で用意する必要があります。
喪服の着付けまとめ

ここまで喪服の着付けについての情報や、着物の喪服をレンタルする方法などを中心に解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 着物の喪服は、葬儀や法事などでもっとも格式の高い礼装
- 喪服の着付けで必要になるものは、着物・帯・下着・小物やその他
- 着物の喪服を着用するときのマナーは、きちんと季節のものを揃えるようにする
- 着物の喪服を用意できないときは、色々なレンタル方法がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
参考:長襦袢の洗濯はクリーニングが基本!自宅で洗う場合は素材に注意を – きものtotonoe
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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