法事法要
仏壇の掃除はどうやるの?仏具の掃除方法や普段の掃除方法も紹介
更新日:2022.05.10 公開日:2021.12.15

記事のポイントを先取り!
- 仏壇掃除の基本は乾拭き
- 金属部分は白手袋を着用
- 業者へ仏壇掃除を依頼する際は見積もりで比較
部屋を掃除するのと同様、仏壇も定期的な掃除が必要です。
とはいえ、仏壇の掃除方法がわからない方や不安に思う方もいるでしょう。
そこでこの記事では、仏壇の掃除の仕方について詳しく説明していきます。
この機会に、ご先祖様や故人のためにも仏壇の正しい掃除の方法を知っておきましょう。
仏壇の掃除業者についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏壇の掃除の仕方
初めに、仏壇の掃除の仕方について詳しく紹介していきます。
部屋がきれいだと気持ちよく過ごせるのと同じように、仏壇も清潔に保たれていればご先祖様や故人が喜びます。
ぜひ当記事を参考にして、掃除をしてみてください。
必要な道具
仏壇掃除に必要な道具をご説明します。
毛ばたき
仏具店で扱っている、仏壇掃除用のはけです。
細かい部分も掃除できるように、大小サイズ別に用意すると便利です。
雑巾
仏具店にある仏壇掃除用のクロスか、一般的な雑巾でも問題ありません。
仏壇クリーム
仏具店で手に入れられます。
仏壇だけでなく、木製品全般に使用可能です。
ロウ落とし
ろうそくのロウを落とすための道具です。汚れが酷いときに使用します。
金属みがき
金仏壇の金属部分を磨くために必要な道具です。唐木仏壇では使用しません。
綿棒
細かい部分の掃除に適しています。
使い古しの布類
綿100%の肌着やシャツの使い古しは、仏壇掃除に最適です。
使用済みストッキング
使い古しの布で拭いたあとに仕上げで使用すると光沢が出ます。
新聞紙
仏具を置く際に床や畳を傷つけないように下に敷きます。
白手袋
宝石や骨董品などを扱う際に使用する薄地の布手袋を指します。
掃除の手順
仏壇は故人やご先祖様とつながるための特別なものです。
そのため、掃除をする際にも手順があります。
仏様への失礼に当たらないように、下記手順を参考にして掃除してください。
合掌
仏壇を掃除する前に、まずは仏壇の前で合掌礼拝します。
掃除をする際には、仏壇に置かれているさまざまな仏具を取り出さなければいけません。
マナーとして、これから掃除することを仏様へ伝えましょう。
仏具を取り出す
次に、仏壇に置かれているすべての仏具を取り出します。
一見するとわからないような仏具の隙間に埃が入り込んでいる場合もあるため、取り出すことで仏壇の隅々まで掃除が可能になります。
また、仏壇自体の損傷部分や傷みにも気づきやすくなります。
なお、仏具の細かな配置などは、慣れていないと頭に入っていないかもしれません。
配置確認のための写真を事前に撮影しておくと、元に戻す際にもスムーズで安心でしょう。
埃を払う
仏具を取り出したら、毛ばたきで埃を払っていきます。
換気のため、窓は開けておきましょう。
仏壇の上から順に掃除していけば、効率よく掃除ができます。
手が届かない場合は、安全性に十分配慮しながら、台などに乗って掃除してください。
また、強くこすると仏壇の彫刻部分や装飾部分などが破損してしまうこともあるので、軽く埃を払っていくようにしましょう。
仏壇の中側を拭き掃除する
埃をきれいに払えたら、化学雑巾で仏壇の中を拭いていきましょう。
金仏壇の場合や、金箔・金粉で装飾された部分は、濡れた雑巾を使わないように注意する必要があります。
金箔が濡れてしまったり、剥がれたりすると、専門の業者を呼んで対応してもらわなければなりません。
また、漆塗りの部分も水気には弱いため、乾拭きするようにしましょう。
仕上げには、つや出し剤を使用してもOKです。
仏壇の外側を拭き掃除する
仏壇の内側の掃除が済んだら、外側を拭き掃除します。
内側と同様に、外側も上から下へ毛ばたきで埃を払ってから化学雑巾で拭きましょう。
汚れの度合いが強い場合には、仏壇専用のクリームを布に付けて使用することをおすすめします。
ただし、無理にこすることはしないようにしてください。
また、水や洗剤、研磨剤などを使用すると、変色したりカビの原因になったりするので注意が必要です。
仏具を戻す
仏壇全体がきれいになったら、最初に取り出していた仏具を元の位置に戻します。
最初に撮影していた写真を見て位置を確認しながら、仏具を戻していきましょう。
仏壇の掃除のタイミング
仏壇の掃除はいつ、どのようなタイミングですればいいのか疑問に思っている方もいるでしょう。
毛ばたきで埃を払うくらいの軽い掃除であれば、部屋の掃除のついでや埃に気がついた時などに、適宜行いましょう。
本格的な仏壇の掃除に適した時期としては、お盆や春と秋のお彼岸前、大晦日などの節目の時などです。
清潔な仏壇で法要を迎えることができれば、ご先祖様や故人も喜ばれるでしょう。
梅雨の時期や雨の日は避け、できれば晴れの日に掃除するのがいいでしょう。
仏壇は水気に弱く、湿気を嫌うためです。
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掃除のポイント
仏具には、金属製のものや金箔などで装飾されたものが数多くあります。
そのため、普通の家具とは違い、取り扱いに注意が必要です。
ここでは、仏壇を掃除する際のポイントや注意すべき点について紹介していきます。
金箔や金粉部分には直接触れない
金箔や金粉部分に直接素手で触れると、手の油や汗、指紋などが付きやすくなります。
指紋は一度付いてしまうと、なかなか落ちません。
また、金箔が剥がれてしまうと、貼り直しなどの余分な費用もかかってしまうので、取り扱いには十分注意が必要です。
この時に活躍するのが、必要な道具で紹介した白手袋です。
仏壇や仏具の金属製の部分を触る際には、白手袋の装着をおすすめします。
基本は乾拭き
仏壇や仏具に水気が残るとカビや腐敗、変色の原因になってしまうため、仏壇の掃除は基本的に乾拭きとなります。
水拭き可能な仏具であったとしても、最終的には乾いた布で拭き取ってしっかりと水気を取ることがポイントです。
配線などに注意
配線が古くなっていたり、配線に埃が付着したりしていないかも、掃除の際には確認してください。
古くて破損した配線や、コンセントの周りに埃があるものを使い続けると漏電したり、火事の原因になったりします。
そのため、仏壇掃除をする前には、配線部分の確認をしっかりと行う必要があります。
また、仏壇にガタつきがあると地震の際に倒れてしまい、怪我や破損の原因にもなりかねません。
仏壇が安定しているかもしっかりと確認しておきましょう。
仏具の掃除方法
次に、仏具の掃除方法について紹介します。
仏壇同様に仏具にも掃除する際の注意点があるため、ぜひ参考にしてください。
必要な道具
まずは、必要な道具の確認です。
・仏壇クリーム
・新聞紙
・白手袋
・毛ばたき
・ロウ落とし
・金属みがき
・使い古しの布類
・使用済みストッキング
仏壇掃除の際の道具とほとんど変わりませんので、道具の説明は前述したものを参考にしてください。
金属製仏具の掃除方法
金属製仏具の中でも、黒の色付けや金メッキ加工などが施されているものは、加工が剥がれる恐れがあるため柔らかい布で拭くだけにします。
真鍮製の仏具は、研磨剤で磨いたあと柔らかい布で汚れを拭き取りましょう。
金箔や金粉部分は素手で触ると指紋などの汚れが付着してしまうため、必ず白手袋を装着して作業してください。
木製仏具の掃除方法
木製仏具の場合は、まず埃を払い、柔らかい布で水拭きします。
仕上げに、乾いた布で水気を完全に拭き取りましょう。
水拭きの際のポイントとしては布を固く絞り、水気を最低限にしておくことです。
また、金箔などで装飾された部分は、無理にこすらないようにしましょう。
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普段の掃除方法
仏壇は、普段からこまめに掃除をしておけば、汚れがたまりにくくなり、清潔を保てます。
汚れがたまれば掃除も大変になってしまうので、普段の生活の合間にできる簡単な仏壇掃除を取り入れてみましょう。
仏壇の前で手を合わせることは、毎日行っている方も多いのではないでしょうか。
その際に、毛ばたきで埃を払うことを習慣にしてみましょう。
これくらいの掃除であれば時間もかからないため、手を合わせたついでに行うことで習慣化しやすくなります。
普段から掃除を続けていることで、ご先祖様への感謝の気持ちや、大切に思う気持ちが伝わり、供養にもつながるのです。
仏壇の掃除業者について
ここまでは、自分で仏壇を掃除する方法を紹介してきました。
しかし、汚れがひどくて自分で掃除するのが難しい場合や時間がない場合には、仏壇の掃除を業者に依頼することも可能です。
ここでは、掃除業者に依頼した際の掃除の内容や相場などを紹介していきます。
掃除の内容
掃除の内容は業者によっても異なるため、一概には言えませんが、一般的なものを紹介します。
大抵の業者では仏壇のクリーニングとして、素人では落としにくいような金属部分の汚れ取りを行ったり、光沢を取り戻したりなどの作業を行います。
中には仏壇を解体して破損部分の補修や修復を行い、新品同様に仕上げてくれる業者もあります。
仏壇のクリーニングやリフォームをイメージするとわかりやすいでしょう。
依頼の相場
仏壇の掃除を業者に依頼する場合、一般的には仏壇の大きさや材質によってかかる金額の相場が変わってきます。
大きさは、大きければ大きいほど価格が上がり、金属仏壇のほうが唐木仏壇よりも相場は高くなります。
業者によって価格の幅が大きいため、気になった業者に見積もりを依頼して比較するのがおすすめです。
最終的に掃除の内容と見積もりを照らし合わせてみて、納得のいく業者に依頼しましょう。
悪徳業者に注意
仏壇の掃除を定期的にしていれば、業者に依頼しなければいけないほど汚れたり、破損したりすることはあまりないでしょう。
そのため、仏壇掃除を業者に依頼した際の相場や詳しい内容などは、よく知られていないかもしれません。
中には、悪徳業者も存在するため注意が必要です。
悪徳業者にだまされないためのポイントを以下に挙げます。
・必ず見積もりを依頼する
・店舗が実在しているのか確認する
・仏壇掃除の詳細内容を確認する
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仏壇の掃除まとめ
ここまで仏壇の掃除方法や、掃除する際の注意点などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇掃除は、配置確認のために事前に写真撮影をするとよい
- 仏壇は繊細なため、強くこすったりすることはNG
- 水気が残ると、変色やカビの原因になるため注意が必要
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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