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法事法要

位牌の種類と役割は?それぞれの特徴・相場価格を紹介!

更新日:2022.02.19 公開日:2022.01.04

仏壇

線香が立てられた仏壇

記事のポイントを先取り!

  • 白木位牌と本位牌、寺位牌の役割が違う
  • 本位牌の種類や特徴、価格は素材などにより違う
  • 種類ごとに位牌の価格が違うのは3つの理由がある

仏壇には亡くなった家族の位牌を安置しますが、その種類についてご存知でしょうか。

どのような条件や基準で、位牌を選べばいいか知っておきましょう。

そこでこの記事では位牌の種類について、詳しく説明していきます。

この機会に、過去帳についても覚えておきましょう。

位牌の価格の違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 位牌とは
  2. 位牌は3種類ある
  3. 本位牌の種類・特徴・価格
  4. 位牌の価格が違う理由
  5. 位牌と過去帳の違い
  6. 位牌の種類のまとめ
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位牌とは

葬儀の仏壇

位牌とは、没年月日などが記された木の板のことで、その他に亡くなった方の戒名や没命日が記されます。

また、位牌は手を合わせる祈りの対象ともされ、主に家の仏壇やお寺の祭壇に置かれます。

時期によって役割が異なり、形状やデザイン、コーティング、加工もさまざまで、いろいろな種類があります。

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位牌は3種類ある

「1」「2」「3」と書かれた積み木

位牌は、役割によって3種類あります。

ひとくちに位牌といっても、その種類は複数存在します。

さまざまな位牌の種類を分類するために、まずは役割ごとに大きく3つに分けてをご紹介します。

白木位牌(仮位牌・内位牌・野位牌)

白木位牌は、葬儀から四十九日までに使われる位牌で、仮位牌や内位牌、野位牌とも呼ばれます。

後述する本位牌が届くまで、故人の位牌としての役割があります。

仮位牌という名前の通り、造りは簡素でコーティングなどはされていません。

本位牌

本位牌は、四十九日後から使われる位牌のことです。

故人の魂が成仏した証ともいわれ、長期間にわたり仏壇に祀られます。

代表的な本位牌には、塗位牌や唐木位牌があります。

寺位牌

寺位牌は文字通り、家の仏壇ではなくお寺に安置されるために作られた位牌のことです。

家庭の事情によって、位牌を自宅に置けない方や、故人を永代供養することにした遺族が選ぶ位牌です。

他の寺位牌と一緒に供養してもらうことができます。

また、事情を受け入れてもらえれば、自宅の位牌も持ち込み可能です。

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本位牌の種類・特徴・価格

開いた本の上に置かれた虫眼鏡

位牌の種類には、先にあげた役割以外にも、実に多くの種類があります。

なかでも本位牌の種類は、価格も特徴も千差万別です。

以下で本位牌の種類・特徴・価格について解説しますので、位牌購入を検討されている方は参考にしてください。

塗位牌

塗位牌とは、伝統的な高級感のある本位牌です。

白木を材料としており、コーティングには漆を使用しています。

一般的に多くの方がイメージするタイプの位牌形状が、塗位牌でしょう。

そのため需要が多く、販売される数も豊富で、価格帯の幅が広いです。

価格

国産の塗り位牌は2万〜10万円くらい、外国製であれば8,000〜3万円くらいが価格相場といわれています。

一部高額なものになると20万〜30万円くらいとなり、非常に高価な塗位牌があるようです。

唐木位牌

唐木位牌は、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)を素材とした塗位牌に並ぶ代表的な本位牌です。

黒檀や紫檀は唐木の種類で高品質とされ、美しい木目や重厚感が特徴です。

その一方で、華やかさでは塗位牌と比べ、落ち着きのある印象に仕上がっています。

また、仏壇との調和を考慮する際には、唐木位牌が適切です。

唐木は仏壇の素材として用いられるため、位牌と仏壇の素材を統一できるからです。

価格

唐木位牌の値段相場は、1万〜7万円くらいです。

唐木位牌には、細かい彫刻が施されるなど芸術品としての側面も高いです。

そのため、高いものでは30万円以上する唐木位牌もあるようです。

モダン位牌

モダン位牌は、シンプルな造りの位牌が多く、現代の一般家庭にも合いやすいデザインが多いです。

そのため、モダン位牌であれば、自宅の部屋や家具といったインテリアにも自然と溶け込みやすいです。

仏壇や位牌を置く場所に悩む方が多いため、モダン位牌は現在人気の種類となっています。

素材には、タモやウォールナットといった素材がよく使われます。

また、ガラス製やクリスタルといった一風変わった素材のモダン位牌もあります。

価格

モダン位牌の値段相場は、1万~5万円くらいのものが多いです。

​​蒔絵位牌

蒔絵位牌とは、伝統工芸の技法蒔絵(まきえ)という漆塗りがされた位牌です。

蒔絵の技術は、いろいろな種類の模様や文字を表すことができるため、独特なデザインの位牌に仕上がります。

漆が乾燥して固まる前に、金や銀の粉を蒔いて模様を出すという仕組みになっています。

価格

国産の蒔絵位牌は4万〜10万円くらい、外国製で2万~5万円くらいです。

繰出位牌

繰出位牌(くりだしいはい)とは、薄い木の板を10枚程度まとめて収納できる位牌です。

薄い板自体が故人それぞれの位牌でもあり、故人の戒名など位牌と同じ内容が書かれています。

この薄い板と収納機能によって、複数の故人を位牌一つにまとめることができます。

価格

繰出位牌の価格相場は、2万〜20万円くらいです。

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位牌の価格が違う理由

頭の中にクエスチョンマークがある顔のシルエット

一般的な製品と同様に、位牌もまた種類ごとに値段が変わります。

位牌の価格が違のは、主に3つの理由があるためです。

その理由についての要因をご紹介します。

国産・海外産の違い

位牌においては、国産のものは高額外国産は安価にある傾向が強いです。

その理由は、人件費によるもので、国内生産では職人が手作りで仕上げるものがあるため高くなります。

その一方で、コストを重視した経費が少ない国で大量生産された位牌は、国産よりも安くなりがちです。

工程の数の違い

工数が多いか少ないかで、かかる手間や材料、輸送費、管理費が変わってきます。

そのため、工数は多くなると値段は上昇し、少なくなると下降するものです。

位牌の種類ごとに工数が変わる場合と、ひとつの工程の手間が多いか少ないかでも価格が違います。

使用する素材の違い

多くの位牌で使用される素材に、木材があります。

木材にも国産や外国産に加え、それぞれさまざまな種類があります。

さらに、モダン位牌では金属やガラス製など多岐にわたります。

使用する素材の違いは、位牌の価格に直接影響する要因となります

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位牌と過去帳の違い

AとBを比べるオペレーターの女性

仏壇を自宅に置く家庭では、位牌を置くのではなく過去帳を置くところもあります。

そこで気になるのが位牌と過去帳の違いについてです。

実は位牌と過去帳の違いはひとつだけではなく、いくつかあります。

それぞれの目的や使用用途、さらには同じ仏教でも宗派による違いなどがあります。

目的が違う

位牌と過去帳では作られる目的仏壇に安置する目的が違います。

過去帳は、故人の戒名や俗名、没年月日などを「記録しておく帳簿」のことを指します。

俗名(ぞくみょう)とは、故人が生前使っていた氏名のことです。

それに対して位牌は、故人の戒名や没年月日を記し、精入れ・魂入れを行うことで「祈りの対象」として用いられます。

精入れ(しょういれ)・魂入れとは、位牌や仏壇、お墓などの仏具に行う供養のことです。

新たに所有した仏具は、そのままだと「ただの物」なので、仏様が宿る供養が必要です。

浄土真宗では位牌の代わりとなる

仏教のほとんどの宗派では、位牌が使われますが、浄土真宗では位牌を祀らずに過去帳や法名軸を仏壇に祀ります。

また、浄土真宗では戒名ではなく、法名を授かるという点も他の宗派と異なります。

そのため、過去帳に記載されるのは多くの場合、戒名よりも法名が多くなります。

家系図として使う

過去帳は、家系図と同様な使われ方があります。

過去帳は位牌と同じく、その家に代々引き継がれるものです。

また、記録しておく帳簿としての役割があるため、ご先祖さまについての情報が残ります。

過去帳に「続柄」を記載している家もあるようです。

そのため、過去帳には家系図としての機能もあるとされているのです。

過去帳のはじまりは、鎌倉時代にとある寺院から使われたという説があります。

その後、江戸時代には過去帳による記録が広まり、現代の戸籍管理に繋がっているとも考えられます。

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位牌の種類のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで位牌の情報や、位牌の種類と違いなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 位牌には役割が違う白木位牌と本位牌と寺位牌の3つがある
  • 本位牌は種類が多く、それぞれ特徴があり、値段も異なる
  • 位牌の価格が違う理由には、産地や工数、素材の違いがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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