法事法要
位牌のサイズ選びのポイントとは?位牌が複数ある場合はどうする?
更新日:2022.01.06 公開日:2022.01.06

記事のポイントを先取り!
- 位牌には白木位牌(仮位牌)と本位牌がある
- 位牌のサイズは「寸」で表し1寸はおよそ3cm
- 位牌は家の仏壇に見合ったサイズにする
位牌は故人を供養するため、仏壇に安置するものです。
位牌には様々なサイズのものがありますが、どれくらいのサイズが好ましいのでしょうか。
そこでこの記事では、位牌のサイズ選びのポイントについて詳しく説明していきます。
この機会に位牌のサイズについての知識を深めておきましょう。
位牌を作るタイミングについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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位牌とは
位牌とは、故人の霊が宿る場所です。
位牌が各家庭の仏壇やお寺の位牌壇に置かれているのを見たことがある方は多いでしょう。
この位牌の前で手を合わせることで、故人やご先祖様の供養ができると考えられています。
位牌は木の札でできていて、表には故人の戒名(かいみょう)が記載されています。
裏には、没年月日(ぼつねんがっぴ)や享年(きょうねん)、俗名(ぞくみょう、ぞくめい)が記載されています。
没年月日は故人が亡くなった日のこと、享年は天から授かった年齢で数え年を指すことが多く、俗名は生前使っていた本名のことです。
位牌は、葬儀から四十九日法要までの間に2つ用意しなければなりません。
葬儀の際に使われる位牌は、白木位牌(仮位牌または野位牌)と呼ばれます。
仮位牌とも言われるように、四十九日法要まで使われる仮の位牌なので、塗りが施されていない白木のままの状態です。
一般的には、葬儀のタイミングで葬儀社から購入します。
次に、葬儀終了後から四十九日法要までの間に、本位牌を購入する必要があります。
本位牌は、葬儀社からではなく仏壇店などで遺族の方が購入します。
四十九日法要で僧侶を招いた際に、開眼供養(かいげんくよう)をしてもらい、それまであった白木位牌と本位牌を差し替えることになるのです。
ちなみに開眼供養とは、位牌などを新しくした際に僧侶を招き、お経を読んでもらい、魂を込める法要のことを言います。
この魂入れ後、単なる木の札だった位牌が手を合わせる対象となるのです。
四十九日法要の後には、白木位牌はお焚き上げ(おたきあげ)で処分してもらいます。
位牌のサイズの単位は「寸」
位牌のサイズの単位は、「寸(すん)」で表します。
1寸とは約3.03cmなので、だいたい3cmと覚えておくと便利です。
大人の位牌の一般的なサイズは3.5寸から4寸なので、だいたい12cmぐらいと見ておきましょう。
実は、この表示サイズは位牌全体のサイズ(総高)ではなく、木の札の長さ(札高さ)のみを指しています。
木の札の下に付いている土台は含まれていないので、購入時にはご注意ください。
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位牌のサイズの選び方
ここでは、位牌のサイズの選び方について詳しく説明していきます。
「位牌を初めて作る場合」「先祖の位牌が既にある場合」「夫婦位牌の場合」「故人が子供または水子供養の場合」の4つの項目に分けてまとめました。
①位牌を初めて作る場合
仏壇に入る大きさ
位牌を初めて作る場合は、持っている仏壇の内部の大きさに合ったものを選ぶ必要があります。
現在販売されている位牌のサイズは、小さいものは2.5寸(約7.5cm)、1番大きなもので8寸(約24cm)まであります。
近年では、コンパクトな上置きタイプの仏壇(ミニ仏壇)が広く利用されています。
その場合の位牌のサイズは、4寸から4.5寸(約12cm)が選ばれることが多いようです。
仏壇の大きさによっては3寸(約9cm)を選ぶことで、一般的な大きさから離れすぎずに丁度良い存在感となるでしょう。
ご本尊の総高・目線を超えない
仏壇では御本尊(ごほんぞん)が最も大切なものなので、位牌は御本尊より高くならないようにしなければなりません。
ちなみに、御本尊とは仏壇に祀られている仏や、菩薩などの仏像や掛け軸のことを指します。
②先祖位牌がある場合
先祖位牌より小さいものを選ぶ
仏壇にご先祖様の位牌が元々置いてある場合は、新たに置く位牌はご先祖様のものより小さくしなくてはなりません。
その理由は、子孫の位牌の方が立派だとご先祖様が嫌な思いをするとの心づかいからです。
目安として、ご先祖様の位牌が10と仮定すると、新たに置く位牌は7の大きさにすると良いでしょう。
並べる順番
仏壇に複数の位牌がある場合は、並べる順番にも気を配る必要があります。
仏壇に向かって右側が上座(かみざ)です。
そのため右側に先祖の位牌、次にその左、一段下がって右、次にその左と年功序列に並べます。
③夫婦位牌の場合
夫婦位牌の場合、昔からずっと男性の位牌の方を女性の位牌より少し大きく作ることが当たり前とされてきました。
しかし、次第に夫婦の位牌の大きさを同じに揃える風潮が広まってきています。
④故人が子供・水子供養の場合
故人が子供や水子供養の場合、位牌は小さなものを選びます。
決まったサイズはありませんが、幼くして亡くなった子の位牌よりも水子の位牌の方がさらに小さいサイズになります。
子供用に販売されている位牌は種類が豊富で、木の札以外にクリスタルでできたものなどもあります。
位牌を作るタイミング
位牌をつくるベストなタイミングについて、これから説明していきます。
また、位牌を用意する上で知っておいた方が良い情報にも触れています。
以下の3つの項目をご覧ください。
四十九日法要までに用意する
前述でも触れましたが、位牌は、葬儀から四十九日法要までの間に2つ用意しなければなりません。
一般的には、葬儀のタイミングで葬儀社から購入するので、担当者にお任せすれば間違いないでしょう。
次に、葬儀が終了してから四十九日法要までの間に本位牌を用意しなければなりませんが、これは葬儀社からではなく仏壇店などで遺族の方が購入しなければなりません。
四十九日法要で僧侶を招いた際に開眼供養してもらい、それまで置いていた白木位牌と本位牌を入れ替えることになります。
四十九日法要の後には白木位牌をお寺に納め、お焚き上げ(おたきあげ)をしてもらいましょう。
位牌を作らない場合もある
浄土真宗では、位牌を仏壇に祀ることはしません。
浄土真宗の教義では、故人は死後すぐに成仏して仏様に生まれ変わると教えています。
そのため位牌を作りません。
また、無宗教者の方も位牌を作る必要はありません。
戒名がなくても位牌は作れる
無宗教者の方には戒名がありませんが、その場合でも位牌は俗名で作ることができます。
毎日手を合わせる際に、何か対象となるものが欲しいとのことで購入される方もいます。
また最近では、仏教徒であっても戒名を入れずに、俗名だけで位牌を作る方が増えてきました。
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多くなった位牌をまとめる方法
ここでは、位牌の数が増え、新しい位牌を置くスペースがない場合に、ご先祖様の位牌をまとめる方法についてご紹介します。
その方法には以下に示した3つがあります。
先祖位牌
先祖位牌は、複数のご先祖様の位牌をまとめてお祀りするための位牌です。
先祖位牌にまとめても良い時期は、33回忌または50回忌の弔い上げの後とされています。
ちなみに弔い上げとは、最後の法要のことです。
法要には、故人の33回忌または50回忌をもってそれ以降の法要は行わないというルールがあります。
形はよくあるタイプの位牌と同じですが、表には「〇〇家先祖代々之霊位」と記され、裏には何も書かれていません。
先祖位牌を作った後には、元々祀っていたご先祖様の各位牌をお焚き上げしてもらいます。
その前にご先祖様の戒名・俗名・没年月日・享年を「過去帳」に書き写して「見台」にのせて飾っておけば、ご先祖様の記録をきちんと残すことができます。
ちなみに過去帳とは、先祖代々の歴史を知ることのできる帳面です。
見台は過去帳をのせる専用の台で、どちらも仏具店で手に入ります。
回出位牌
回出位牌(くりだしいはい)は、繰り出し位牌と書かれることもあります。
この回出位牌は、先ほど説明した先祖位牌と同様、ご先祖様の位牌をひとつにまとめた位牌です.
箱型の大きめな位牌で、この中に10枚ほどの札板が入っています。
各札板にはご先祖様の戒名などの情報が記されているので、過去帳に記録する必要がありません。
札板は一番上が「〇〇家先祖代々之霊位」と記されたもの、次からは命日が近いものから順に入れます。
命日が過ぎた札板は一番後ろに回すのですが、この動作を繰り返すことから回出位牌と呼ばれているのです。
夫婦位牌
夫婦位牌(めおといはい)は、夫婦の位牌2つを連名にしてひとつにまとめたものです。
仏壇を管理していく家族の手間を省くことや、死後も夫婦で一緒にいたいという思いで作られる方が多いようです。
夫婦位牌を作る方法は、2つあります。
1つ目は夫婦のどちらかが亡くなった時に位牌を購入し、位牌の片側に故人の戒名を記して隣は空欄にしておく方法です。
この方法は、もう一人が亡くなるのを待つように感じて抵抗感がある方もいらっしゃいます。
2つ目は、先に亡くなった方の位牌は通常通り作り、後にもう一人の方が亡くなった際に夫婦位牌に作り変える方法です。
この場合は、元の位牌をお焚き上げで処分し、新しい位牌にします。
位牌のサイズのまとめ

ここまで位牌のサイズ選びについての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 位牌には、葬儀で使う白木位牌(仮位牌)と四十九日法要後に使う本位牌がある
- 位牌のサイズ単位は「寸」で、1寸はおよそ3cm
- 位牌は、仏壇内部の大きさに見合った適切なサイズを選ぶ
- 複数の位牌をまとめる方法には「先祖位牌」「回出位牌」「夫婦位牌」がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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