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法事法要

浄土真宗で位牌は必要ない?位牌の代わりとなる法名軸・過去帳とは?

更新日:2022.02.19

仏壇

クエスチョンマークが書かれた積み木が3つ積まれている

記事のポイントを先取り!

  • 浄土真宗に位牌は必要ないが禁止されてはいない
  • 浄土真宗では位牌の代わりに法名軸と過去帳を使う
  • 浄土真宗の位牌選びにはルールはない

浄土真宗では、位牌は必要ないことはご存じでしたか?
浄土真宗には、位牌の代わりに用意するものがあります。

そこで、今回は浄土真宗で位牌の代わりに用意しなくてはいけない法名軸過去帳について紹介していきます。
浄土真宗で位牌を用いる場合についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 位牌とは
  2. 浄土真宗とは
  3. 浄土真宗では位牌は必要ない?
  4. 浄土真宗でも位牌を作ることはできる
  5. 浄土真宗の位牌まとめ
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位牌とは

位牌には亡くなった方の俗名、戒名、没年月日が書かれており、故人の霊魂が宿るとされています。
仏壇に置かれることが一般的で、故人への祈りを捧げる対象として存在します。

位牌はもとは仏教のものではなく、中国の儒教の風習が、鎌倉時代に日本に伝わって根付いたとされています。
位牌の「位」は地位を表していて、もとは庶民ではなく地位の高い方たちを対象にしていました。

庶民へと広まったのは、江戸時代以降とされています。
一方、位牌の「牌」はお札という意味で、縦長の木や紙などの札に文字を書いたものを指しています。

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浄土真宗とは

浄土真宗は、鎌倉時代に宗祖の親鸞聖人が開いた宗派です。
浄土真宗は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」をご本尊(ごほんぞん)としています。
「阿弥陀如来を信仰する心があれば誰もが等しく救われる」というのが、浄土真宗の教えの特徴です。

日本仏教は主要な分け方で13の宗派があり、その中でも信仰者の数が最も多いのが浄土真宗です。
浄土真宗はさらに多くの宗派にわかれており、主な10派が「真宗十派」と呼ばれています。
その真宗十派が、浄土真宗の教えと立場を正しく広めるために真宗教団連合が結成されました。 

浄土真宗の中でも特に信者が多い宗派は、大谷派本願寺派の2派です。
大谷派と本願寺派はともに京都市内にあり、東本願寺が大谷派、西本願寺が本願寺派の本山です。
それぞれ「お東さん」、「お西さん」と呼ばれ親しまれています。

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浄土真宗では位牌は必要ない?

実は、浄土真宗では位牌を使用しません。
その理由と浄土真宗においての位牌の代わりについて説明します。

浄土真宗で位牌を使用しない理由

仏壇は、故人やご先祖様を祀る場所のひとつです。
浄土真宗の仏壇は、漆塗りや金箔押しできらびやかなものが多く、阿弥陀如来のいる極楽浄土を表しています。
一般的に位牌には故人の魂が宿るとされていますが、浄土真宗で位牌を使わないのにはその教えが深く関わっています。

浄土真宗では、阿弥陀如来を信仰する念仏「南無阿弥陀仏」を唱えると、みな等しく極楽浄土に導かれ、仏になるとされています。
亡くなった方はすぐに仏になると考えるため、位牌に魂を宿す必要がないとされているのです。

位牌の代わりとなる「法名軸」「過去帳」

浄土真宗では位牌を作らない代わりに、法名軸(ほうみょうじく)過去帳(かこちょう)を用意します。
この2つに法名や俗名、没年月日を書き記します。

この二つについて説明します。

法名軸

浄土真宗では、他宗派における位牌に対して、法名軸を用意します。
法名軸には故人の現世での名前である俗名、浄土真宗では死後にいただく戒名の代わりである法名と、没年月日を書いていきます。

一般に、白紙と、糸に金箔を巻きつけた金糸などを使用した紋織物を掛軸に仕立てたものです。
法名軸は仏具店等で用意し、お寺の住職に法名を書いていただきましょう。

仏壇の中のご本尊が隠れてしまうと失礼にあたるため、仏壇に向かって右側の壁にかけ、左側の壁には一族の法名を記した総法名軸をかけます。 

過去帳

過去帳とは仏教で使われる仏具の1つで、ご先祖様の俗名、法名、没年月日等を書き記した帳簿のことです。
仏式の供養で使われる覚書であると同時に、先祖代々の歴史を子孫に残していく家系図の役割も果たします。

過去帳を誰が書くのかには、特に決まりはありません。
お寺の住職に依頼するほか、親族や故人の友人が書く場合もあるでしょう。
普段は仏壇の引き出しにしまっておき、法事などの際に見台へ安置するのが一般的です。

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浄土真宗でも位牌を作ることはできる

浄土真宗の仏壇に位牌は必要ないですが、実は位牌を作ることは禁止されていません。
実際に位牌を作った方も多くいらっしゃいます。

ここでは、浄土真宗で位牌を作る際、注意しなければならないことを説明します。

四十九日法要での魂入れを事前に相談する

浄土真宗以外の宗派では、故人の魂は亡くなった日から7週間(49日間)はこの世とあの世をさまよっていると考えます。
そのため四十九日法要では、亡くなった方の成仏を願い、白木位牌(仮の位牌)から本位牌への魂の移し替え(魂入れ)を行います。

一方、浄土真宗では基本的に位牌を用いません。
亡くなった方はすぐに仏になるという考えから、位牌を作らなくてよいとされています。
同じ理由から、四十九日法要での位牌への魂入れも行わないのが一般的です。

しかし、位牌を作りたいと考える方も多くいらっしゃいます。
位牌には、亡くなった方を偲ぶための拠りどころとしての意味もあります。
位牌という目に見える供養の対象があることで、より故人へ想いを馳せることができるでしょう。

そのため、浄土真宗でも位牌を作ることを認めてもらえるお寺が多くあります。
位牌を作りたい場合は、四十九日法要の際に位牌に魂入れをしていただくよう、お寺の住職に相談しておきましょう。

位牌は好きなものを選んでよい

浄土真宗ではもともと位牌を用いないので、位牌に決まりはありません。
位牌には古来からある形のものや、素敵なデザインをした位牌がありますので、亡くなった方のイメージにあったものを選ぶとよいでしょう。

ただし、位牌を選ぶときには注意しなくてはいけないことがあります。
すでに仏壇がある場合には、置いてあるお仏壇と統一感を持たせるようなデザインの位牌を選んでいきます。
サイズは、ご先祖様のご位牌よりも小さいものを選ぶのが良いでしょう。

初めて仏壇と一緒に位牌を注文する場合は、ご本尊よりも高すぎず隠れないサイズを選びます。
仏壇のデザインと統一感がある位牌を選びましょう。
葬儀に使用した白木位牌は、仮の位牌とされているため、法要後にお寺に相談してお焚き上げをしてください。

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浄土真宗の位牌まとめ

線香が立てられた仏壇

ここまで、浄土真宗の位牌や法名軸、過去帳などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

・浄土真宗では、故人はすぐに仏になると考えるため、基本的に位牌は必要ない。

・位牌の代わりに法名軸と過去帳を用意するのが正式な方法。

・お寺に相談すれば浄土真宗でも位牌を作ることができる。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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