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法事法要

浄土宗の位牌の特徴は?位牌の種類と仏壇の安置場所を説明!

更新日:2022.12.24 公開日:2022.01.11

仏壇

お花が供えられて手桶が置いてあるお墓

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  • 白木位牌(仮位牌)、塗り位牌、唐木位牌、板位牌、繰出位牌の種類がある
  • 生前の功績やお布施の金額によって、戒名のランクが決まる
  • 戒名にはふさわしくない漢字がある

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  1. 浄土宗の位牌について
  2. 位牌とは
  3. 浄土宗の位牌の種類
  4. 浄土宗の位牌の安置場所
  5. 浄土宗の位牌に入れる文字
  6. 浄土宗の戒名について
  7. 戒名の決め方
  8. 浄土宗の位牌まとめ
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浄土宗の位牌について

ご家族が亡くなった時に位牌を作ります。
その位牌にどのような意味や役割があるかは、ご存じでしょうか。

また宗派によって考え方や扱いが違ってきますが、浄土宗の位牌にはどのような決まりがあるのでしょう。
そこで今回は、浄土宗の位牌の意味、史類、置き方の項目を中心に解説していきます。

戒名を授かる時に存在するランクや、お布施の相場についても触れています。
ぜひ最後までご覧ください。

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位牌とは

位牌とは台座の付いた木の板でできたもので、拝礼の対象となるものです。
表面には故人の戒名や命日が記され、裏面には俗名や享年が記されています。

故人の魂が宿る場所と考えられていて、仏壇の中に安置することが一般的です。
日常的に故人を供養することができる、家庭の中のお寺のような存在だと言えるでしょう。

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浄土宗の位牌の種類

位牌にはいくつか種類があります。
浄土宗で使われる位牌の種類を、紹介していきましょう。

白木位牌

白木位牌とは、亡くなってすぐに作られる、白木のままの位牌のことです。
お通夜と葬儀に祭壇に安置されるもので、四十九日までしか使われないことから、仮位牌と呼ばれることもあります。
白木位牌は、野位牌内位牌の2種類がありますが、用途が異なります。
野位牌は納棺の際に喪主が抱き、火葬場まで持って行くものです。

内位牌は故人の自宅に持ち帰り、四十九日の忌明け以降に板位牌に作り変えるまで中陰壇(ちゅういんだん)と呼ばれる特別な祭壇に祀ります。
白木位牌はいわば忌明けまでの仮の位牌という位置づけのものになるので、仏壇に安置することはありません。

本位牌

本位牌とは、四十九日法要の際に白木位牌から引き継がれる位牌のことで、仏壇に安置します。

本位牌には二種類あり、板位牌繰出位牌(くりだしいはい)とよばれます。
板位牌とは故人のための個別の位牌で、台座に直接板札をつけた形になります。
繰出位牌とはいくつかの位牌をまとめた物です。

浄土宗の場合位牌のついては、細かい決まりごとはありません。
先ずは、代表的な仕上げで作られた二種類の板位牌を紹介します。

板位牌の種類~塗り位牌

塗り位牌は白木を土台として作られた位牌で、黒や金の蒔絵で塗り上げたものです。
位牌と聞いて、誰もが思い浮かべる最もポピュラーなデザインのものだと言えるでしょう。

塗り位牌の作業工程は手が込んでいて、乾燥と塗りを何回も繰り返して作っていきます。
艶やかな黒と、金色の蒔絵が美しい位牌です。

板位牌の種類~唐木位牌

唐木位牌とは、塗りの作業をしていない、木目が見える位牌です。
黒檀や紫檀などの、熱帯地方産の木材を使用して作ります。
黒檀や紫檀は、元々中国を経由して日本に入ってきたので、唐木位牌と呼ばれています。

天然の木目は美しく、唯一無二の模様を楽しめる点が特徴的な位牌と言えるでしょう。

繰出位牌

繰り出し位牌とは数枚の戒名を記した板を収納できる、扉の付いた位牌です。
箱型になっていて、仏像や経典などを納める厨子のような形をしています。

ご先祖様の位牌がたくさんあると、仏壇の中が位牌で一杯になってしまいます。
そこでご先祖様の位牌をシンプルな板状にして、重ねて収納するのが繰り出し位牌なのです。

板位牌、繰り出し位牌共に本位牌ではありますが、個別に祀るものか複数枚をまとめるものかの違いになります。
三十三回忌や五十回忌の弔い上げの際に、板位牌から繰り出し位牌に切り替えるケースもあるようです。

過去帳

過去帳とは、先祖代々の俗名と戒名、命日などが記録された帳面です。
お経の書かれた本のような形をしています。
過去帳は位牌とは違って、故人の魂が込められたものではありませんが
祀るご先祖の多い家系では三十三回忌や五十回忌の弔い上げの際に書き写すこともあります。

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浄土宗の位牌の安置場所

まずは仏壇の一番上の段の中央に、御本尊である阿弥陀如来像を安置します。
そして左脇侍には、浄土宗の開祖である法然上人を安置します。
右脇侍に安置するのは、法然上人に多大な影響を与えたと言われる善導大師です。
位牌を安置するのは、御本尊や左右の脇侍よりも一段下の段です。

位牌を置いた際に、御本尊が隠れないようにして安置しましょう。
複数の位牌がある場合には、年長者の順に右から置いていきます。

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浄土宗の位牌に入れる文字

梵字の書かれた小石が三つ

位牌には戒名が記されますが、戒名以外にも文字が記される場合があります。

梵字について

位牌の戒名の上に、見慣れぬ記号のようなものが記されている場合があります。
これは梵字という古代インドの文字で、「神仏を一字で表す文字」として
日本に伝わりました。

浄土宗の位牌には御本尊である阿弥陀如来を現す「キリーク」という文字が多く使われます。
とはいえ、必ずしも梵字を入れるわけではありません。
お寺によって考え方も異なるようなので、気になる方は菩提寺に相談してみるといいでしょう。

戒名の下の置き字について

白木位牌の戒名の下には「霊位」と記されています。
戒名の下にある、この「霊位」という文字が置き字です。

四十九日までは白木位牌を使いますが、四十九日以降は板の本位牌になります。
板位牌になると、置き字の「霊」が取れて、「位」になるのが一般的です。
これは故人が四十九日を経て霊から仏になったということで、「霊」の字が取れるのです。

ただし全ての位牌に、置き字を記すわけではありません。
厳格な決まりがあるわけではないので、置き字がなく戒名の位号で終わる位牌でも問題ありません。

「没」「寂」の文字はあまり入れない

白木位牌には、没年月日のところに「没」や「寂」といった文字が入っています。
しかし板位牌にする際には、これらの「没」や「寂」の文字は入れません。
板位牌には、命日の日付のみを記すことが一般的です。

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浄土宗の戒名について

青空の下で海に向かって立つ僧侶の後ろ姿

戒名とは仏の弟子になる際の名前で、個々に授けられるものです。
浄土宗の戒名の特徴について解説します。

浄土宗の戒名のランク

まずは戒名の構成から説明しておきましょう。
戒名は概ね、以下のようになっています。

「○○院△△××居士」
○○の部分を院号、△△の部分を誉号(よごう)、××の部分を戒名、最後の居士の部分を位号と言います。

戒名にはランクが有り、院の付くものが最高位となります。
男性の場合…○○院△△××居士
女性の場合…○○院△△××大姉

同じ院が付くものでも、位号が信士になると、居士のものよりもやや低くなります。
男性の場合…○○院△△××信士
女性の場合…○○院△△××信女

続いての位は、院が無くて、道号と戒名の後の位号が居士、または大姉のものです。
男性の場合…△△××居士
女性の場合…△△××大姉

そして最も位の低いものは、最後の位号が信士、もしくは信女となるものです。
男性の場合…△△××信士
女性の場合…△△××信女

戒名の構成の中の「誉号(よごう)」の部分は
西山派では「道号」「空号」
名越派では「良号」
といった名称になります。

これらの戒名の位の違いは、生前の功績によって決められます。
社会的に広く人の役に立った場合や、宗教的に貢献の高かった場合は位が高くなります。
院号が付く戒名は、生前の功績が相当高かった証と言えるでしょう。
またお布施の額によっても、戒名の位が変わってきます。

戒名のお布施の目安

戒名を授かる際のお布施の相場は、有って無いようなものです。
故人の生前の行いや菩提寺とのおつきあい、またお寺の考え方なども影響するからです。
あくまでも目安として示すとすれば、位別の戒名のお布施額は以下のようになります。

  • 院居士、院大姉…100万円~
  • 院信士、院信女…50万円~100万円
  • 居士、大姉…50万~80万円
  • 信士、信女…10万~50万円

多額のお布施を包んだとしても、高い位の戒名を授かるとはかぎりません。
戒名の位は、お金で買うものではないので、生前にどれだけの徳を積んだか、ということが大切であると覚えておきましょう。

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戒名の決め方

戒名は菩提寺が付けるものであり、自分で好きなように付けられるものではありません。
ただし、ある程度の希望は聞いてもらえる可能性もあるので、菩提寺と相談してみればいいでしょう。

相応しくない文字

戒名の意味とは、仏門に入って仏の弟子になることです。
そのため仏の弟子としては、相応しくない文字もあります。
戒名として相応しくない文字は、三除の法と呼ばれる三原則で定められています。
三除の法とは以下の通りです。

  • 奇怪な難字…通常使うことのない読みの難しい字
  • 無詮の空字…意味のない文字(乃・也・於・但など)
  • 不穏の異字…発音が好ましくない文字(争・敵・恥・悩など)

避けた方がよい文字

二箇の大事と呼ばれる、戒名として避けたほうがいい文字もあります。
二個の大事とは、歴代の天皇や高僧、歴代本山の名前と同様の文字と、けもの編の文字です。
ただし獣の中でも、龍や鳳、鶴や亀などの、吉兆を表わすものは良しとされています。

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浄土宗の位牌まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで浄土宗の位牌の種類や、戒名のランクなどを中心にお伝えしてきました。
記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 位牌とは故人の魂が宿る、戒名が書かれている木の札
  • 四十九日までは白木位牌を仮位牌、忌明け以降は塗り位牌や唐木位牌を
  • 本位牌とする
  • 浄土宗の御本尊である、阿弥陀如来像の一段下の段に安置する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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