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法事法要

正しい三具足の並べ方とは?五具足と四具足の場合も紹介

更新日:2022.02.23

仏壇

火のついた一本のロウソクの手前に数珠

記事のポイントを先取り!

  • 三具足が具体的にどのようなものかの説明
  • 三具足の並べ方には決まった法則がある
  • 三具足に込められた意味を知れば必要性が理解できる

三具足(さんぐそく・みつぐそく)をお仏壇で目にしたことがある方は非常に多いと思います。

しかし、三具足の正しい配置の仕方までご存じの方はかなり少ないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、三具足の正しい並べ方について詳しく説明していきます。

三具足の並べ方を覚えれば、正しく供養できるようになります。

また、五具足(ごぐそく)や四具足(しぐそく)についても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 三具足とは
  2. 三具足の並べ方
  3. 五具足と四具足の並べ方
  4. りんと線香差しの並べ方
  5. 三具足は無くても問題ない?
  6. 三具足の並べ方まとめ
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三具足とは

三具足とは、お仏壇などで故人を供養する際に使用する仏具のことを指します。

具足とは一般的には鎧や甲冑のことを示す言葉ですが、ここでは道具という意味や必要なものがそろっているという意味で使われています。

この仏具は、仏教系の宗教だけで見られる道具ですが、他の宗教で似た発想の道具がないわけではありません。

一つの仏具の呼び名ではなく、燭台(しょくだい)・香炉(こうろ)・花立て(はなたて)の三つの道具の総称が三具足となります。

燭台はろうそく立て、香炉は線香立て、花立ては花瓶のことです。

それぞれの道具に意味があり、燭台は仏の知恵を示す光で人間の心を照らし、香炉は供養するものの身を清め、花立ては仏の慈悲を表しています。

この三具足は、故人が息を引き取った直後に設置する小さな祭壇である「枕飾り」から、家での日々の供養に使う「仏壇」まで、供養に関するほぼすべての場面で登場します。

そのため、仏教で使用される道具の中でも非常に重要なものであると考えられています。

宗派や地域によって意味や飾り方に多少の違いが出ることもあります。

どの宗派でも必ず使われるため、特別な位置にある道具だということがよくわかります。

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三具足の並べ方

三具足の並べ方には、正式な決まりがあります。

ここでは三具足をお仏壇へ並べるときの決まりと、その他の仏具をどう配置するかも説明します。

お仏壇の中心となるのは、仏像と掛け軸です。

一番上の段の中心に仏像を配置し、その両横に掛け軸を掛けます。

同じ段か一つ下の段に位牌を配置します。

この時、仏像が位牌で隠されることがないように注意しましょう。

その次の段は、食べ物をお供えするための段になります。

仏器膳を中央に置き、その上に仏飯器と茶湯器を乗せ、その左右に高月や高杯を置きます。

そして、一番下の段に三具足を置くのがお仏壇の標準的な飾り方の順番となっています。

最近はおしゃれなお仏壇や小さいお仏壇が増えてきているため、必ずしもこの順番どおりに飾ることが出来るわけではないのです。

しかし、基本的にこの考え方に従って配置していきます。

また、仏像の種類は各宗派によって変わってくるので、自身が属する宗派のものを飾りましょう。

並べる順番

三具足は決まりどおりの配置で並べなければ、違和感を感じさせてしまいます。

お仏壇を祀るうえでの中心的な役割を果たすのが三具足のため、正しい順番を学ぶことでしっかりと供養できるようになるでしょう。

三具足の並べ方ですが、お仏壇に向かって左側から花立て、香炉、燭台の順番で配置します。

花立てと燭台の位置が逆になってしまうことがよくあるので、注意が必要になります。

法事などの大きな行事ではない普段の供養ならば、三具足をこの並べ方で飾れば大丈夫です。

香炉の向き

香炉には三つ足のものと足がないものが存在します。

足がないものの場合は何も気にする必要はありませんが、三つ足の場合は向きが決まっているので注意が必要です。

三つ足の香炉は一本の足が手前に来るように配置しましょう。

また、三具足すべてが三つ足になっているものもありますので、その場合もすべて一本の足が手前になるように飾ります。

三具足を置く場所

作法としては三具足を仏壇の中に配置することが一般的ではありますが、お仏壇の大きさによってはそうすることができないものもあるでしょう。

その場合には、お仏壇の前に棚や机を置きその上に三具足を配置しても大丈夫です。

棚や机を使用するときは、打敷という飾り用の布を敷くと良いでしょう。

そのまま棚や机を使うよりも、お仏壇との一体感が出ます。

また、三具足を中に配置することができる大きなお仏壇でも、手前に机がついてくるものもあります。

この机には、三具足を置かないほうが賢明です。

これは経卓(きょうじょく)といい、経本を置くための机となります。

この上に、三具足などの他の仏具をおいてしまうと雑然とした雰囲気になってしまうので、用途どおりに経本だけを置いておきましょう。

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五具足と四具足の並べ方

三具足と似た仏具で、五具足と四具足があります。

五具足は、三具足に燭台と花立てをそれぞれ一つずつ加えた五つの仏具のことです。

五具足は、三具足を豪華にしたもので、葬儀や法事などの大きな儀式で使用されることが一般的です。

また、お仏壇の大きさや菩提寺の教えなどによっては、普段から家庭で採用される場合もあります。

しかし、通常時は略式の三具足でかまわないので、五具足を持っていないからといって新たに用意する必要はありません。

四具足は三具足に花立てを一つ加えた、計四つの仏具です。

四具足は主に浄土真宗系の宗派で使用されるもので、大谷派では花立てではなく仏飯器を使用しています。

その他の宗派で使われることもありますが、四具足という名前で呼ばれることはあまり多くはありません。

五具足の並べ方

五具足の並べ方は、お仏壇に向かって左から花立て、燭台、香炉、燭台、花立ての順番です。

四具足の並べ方

四具足の並べ方は、左から花立て、香炉、燭台、花立てとなります。

大谷派の場合は、仏飯器、香炉、燭台、仏飯器の順番です。

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りんと線香差しの並べ方

りんや線香差しは、三具足と同じ段に並べます。

りんは燭台の右側の空いているスペースに、りんを鳴らすためのりん棒と一緒に配置します。

線香差しはりんの反対側で、花立ての左側の空いているスペースに、マッチやマッチ消しと一緒に並べます。

仏具屋さんによっては、このりんや線香差しを五具足と合わせて、七具足として販売している場合もあります。

また、マンション住まいでスペースがないお宅や、家の雰囲気に大きなお仏壇が合わないお宅などでは、遺影と三具足、りんだけを使った小さなお仏壇を選ぶ場合も増えてきたようです。

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三具足は無くても問題ない?

お仏壇や遺影、位牌などがあり供養する気持ちを持っていれば、三具足はなくても大丈夫ではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ここではそんな疑問に対して、具体的な例を挙げて答えていこうと思います。

三具足は絶対に必要

三具足は上記でも触れたように、仏教においてほぼすべての場面で登場する仏具になります。

具足の「必要なものがすべてそろっている」という意味のとおり、仏教に必要なものがこの三つに集約されているといってよいでしょう。

三具足が必要な理由

三具足に使われるそれぞれの仏具の意味を知れば、三具足が絶対に必要な理由が理解できると思います。

蝋燭の意味

ろうそくは仏様の知恵の象徴であるとされており、暗闇を明るく照らしてくれると考えられています。

また、ろうそくの火は人間の心の中まで照らしてくれ、心にある闇や煩悩をはらう力もあります。

さらに、極楽にわたる際や、お盆でこちらに帰ってくる際の道のりを照らす目印にもなるといわれています。

香炉の意味

線香は、故人との心を通じ合わせるために焚かれます。

線香の煙が架け橋となって仏様となった故人との対話をするために使用するのです。

また、四十九日までは線香の煙が故人の食べ物の代わりになるとされており、極楽への旅路で食料に困らないようにとの願いも込められています。

煙にはお清めの力があると考えられており、供養する側の私たちは清らかな気持ちで故人と向き合うことができるようになります。

花の意味

花はつぼみから花開く姿が、修行を行い仏様になる過程と重なることから、お供え物に選ばれるようになりました。

また、故人の好きだった花や伝えたい気持ちを花言葉に託して贈ることから、故人への気持ちを表すものとして扱われています。

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三具足の並べ方まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで三具足の正しい並べ方や、その必要性に関する情報を中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 三具足には決まった並べ方がある
  • 三具足は供養する時に絶対必要
  • 三具足それぞれに込められた意味がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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