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浄土真宗は戒名でなく法名を用いる?戒名との違いやつけ方を解説

更新日:2022.04.08

戒名

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  • 浄土真宗では法名を用いる
  • 法名は仏弟子の意味で与えられる
  • 法名は生前に授かることが出来る
  • 法名軸には故人の法名を記す

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  1. 浄土真宗の戒名について
  2. 戒名とは
  3. 浄土真宗は戒名ではなく「法名」を用いる
  4. 「戒名」と浄土真宗の「法名」の違い
  5. 「戒名」と浄土真宗の「法名」の共通点
  6. 浄土真宗で法名を授かる方法
  7. 浄土真宗における戒名(法名)の相場
  8. 浄土真宗における戒名(法名)のつけ方
  9. 浄土真宗以外の宗派ごとの戒名の特徴
  10. 浄土真宗以外の戒名の構成と意味
  11. 浄土真宗は位牌の代わりに法名軸を用いる?
  12. 浄土真宗の戒名のまとめ
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浄土真宗の戒名について

浄土真宗は、戒名ではなく法名を用いることをご存知でしょうか。

浄土真宗で用いる法名は、戒名とどのような違いがあるのか知っておきましょう。

そこでこの記事では、浄土真宗が戒名でなく法名を用いることについて詳しく説明していきます。

この機会に、戒名との違いやつけ方について覚えておきましょう。

浄土真宗で位牌の代わりに法名軸を用いることにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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戒名とは

戒名とは、仏様の弟子になった証としてつけられる名前です。

すなわち戒名を授かるということは、仏門に入ったことを意味します。

戒名は仏の世界での名前となるのです。

元々戒名は出家した者にだけ与えられていましたが、出家していなくても極楽浄土に迷うことなく行けるようにと、戒名がつけられるようになりました。

一般的に、戒名は故人が亡くなられた後に僧侶から授けてもらいますが、生前に戒名を授けてもらうこともあるようです。

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浄土真宗は戒名ではなく「法名」を用いる

浄土真宗では、戒名ではなく法名というものを使います。

浄土信宗で用いる法名とはなにか、法名で用いる釋についてご説明します。

浄土真宗の「法名」とは

仏様の弟子となり仏門に入った証として、仏の世界での名前が与えられます。

一般的な仏教宗派ではその名前を戒名と呼びますが、意味合いの違いにより、浄土真宗では法名と呼ばれます

ちなみに、日蓮宗では法号と呼ばれるようです。

浄土真宗で使われる「釋(しゃく)」とは

この釋とは釈の旧字にあたるもので、お釈迦様の弟子という意味があります。

浄土真宗の中でも宗派によって、男性は「釋〇〇」、女性は「釋尼〇〇」と使い分けることもあります。

釋の後に入る〇〇に入る文字は、一般的に生前の名前などから文字を取って2文字にするようです。

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「戒名」と浄土真宗の「法名」の違い

戒名も法名も仏門に入った証としてつけられる名前ですが、少し意味合いが異なるようです。

戒名と法名の違いや、構成・儀式の違いについてご説明します。

本来の意味の違い

本来戒名は、仏門に入り仏様の弟子として戒律や導きを与えられ、その戒律を守る証として僧侶から授けられる名前のことです。

戒名とは、仏教の戒律を守って修行を行う証として授けられます。

しかし浄土真宗では、修行ではなく阿弥陀如来の教えである法を守って生きる人につけられるため、法名と呼びます。

浄土真宗では、仏様の弟子としての戒律を守るという意味ではなく、純粋に仏様の弟子という意味で法名を授けてもらうため、戒名とは少し意味合いが異なります。

構成の違い

儀式の違い

一般的には、戒名や法名は亡くなられた後に授けてもらうことが多いですが、生前に授けてもらう場合、戒名と法名では儀式が異なります。

戒名を生前に授けてもらう場合は、授戒会(じゅかいえ)という儀式を受け、法名の場合には帰敬式(ききょうしき)という儀式を行います。

一般的に戒名につけられる文字の構成は本来、修行の経歴を表す道号(どうごう)、修行形態を表す位号(いごう)がつけられます。

位号は修行の度合いや信仰心の深さにより、居士や信士など付けられる名称が異なります。

現在では道号が故人の人格など、位号は社会やお寺への貢献度によって付けられるものです。

一方、浄土真宗で授けられる法名は、釋の1文字と法名の2文字を付け、合計3文字の構成です。

宗派によっては、女性は釋ではなく釋尼となる宗派もあります。

また、戒名や法名に同じように付けられる院号というものがあります。

これは、寺院に貢献した場合や、身分などが高い人あるいは世間に対し高い功績を残した人に付けられるものです。

院号を付ける場合は、戒名であっても法名であっても最初に付けられます。

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「戒名」と浄土真宗の「法名」の共通点

戒名と法名は、生前でも授けてもらえるという共通点があります。

生前戒名について、どのようなものか説明します。

本来は生前に受けるもの

戒名と法名には意味合いの違いがありますが、両者とも生前に受け取ることができるという共通点があります。

現在では一般的ではありませんが、戒名も法名も本来は生きている間に仏弟子となることを志願して授けられるものだったからです。

生前戒名

生前に戒名を授けてもらうことを生前戒名といいます。

戒名を生前に授けてもらう場合は、授戒会という儀式を受けて、戒律を守り修行を行っていくことを誓います。

また法名を生前に授けてもらう場合は、帰敬式という儀式を行い、阿弥陀如来を敬い、阿弥陀如来の教えにそって生きることを表明します。

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浄土真宗で法名を授かる方法

浄土真宗では帰敬式という儀式を行い、僧侶から法名を授けてもらいます。

帰敬式とは、別名「おかみそり」とも呼ばれる儀式で、阿弥陀如来の教えを学び新たな人生を歩むために行われる儀式です。

浄土真宗には、三宝という考えがあります。

阿弥陀如来を表す「仏」、その教えを示す「法」、教えを伝える僧侶を「僧」として、その三法にすがる他力本願という考えです。

帰敬式は、この三宝に従い生きていくことを誓うための儀式となっています。

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浄土真宗における戒名(法名)の相場

浄土真宗の中でも、宗派によって法名の相場が異なります。

それぞれの相場について説明していきましょう。

浄土真宗大谷派

生前に法名を授かる場合の帰敬式の料金は、5,000円〜1万円です。

葬儀の際に法名を授けてもらう場合は、通夜から初七日までの間に付けられるのが一般的なため、全体のお布施である20〜30万円の中に含まれています。

浄土真宗本願寺派

生前に法名を受け取る場合の帰敬式の料金は、5,000円〜1万円で、生前に法名を授からなかった場合は、通夜で行われる臨終勤行で授かります。

葬儀で渡すお布施の中に、読経や法名を授けてもらったお礼が込められているとされているようです。

浄土真宗興正派

生前に法名を受け取る場合の帰敬式の料金は、年齢を問わず1万円です。

生前に法名を授からなかった場合は、通夜から葬儀を行う中で授かることが可能なようです。

浄土真宗木辺派

生前に法名を受け取る場合の帰敬式の料金は、年齢を問わず1万円です。

生前に法名を授からなかった場合は、本願寺派と同様に臨終勤行で授けてもらうことができます。

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浄土真宗における戒名(法名)のつけ方

浄土真宗における法名の文字数や構成、性別や年齢による付け方についてご説明します。

法名の文字数

浄土真宗の法名というと、釋〇〇という3文字を目にすることが多いと思いますが、釋は仏様の弟子であることを意味するもので、〇〇に付ける2文字が本来の法名です。

この2文字が個人を示すもので、生前の名前からとったり故人の信条に由来するものから付けられたりします。

浄土真宗には、戒名のように修行の経歴や形態によりランクがあるわけではありません。

法名の構成

法名は釋+二文字の法名、という構成が基本です。

戒名に比べ法名は短く感じるかもしれませんが、浄土真宗の宗祖、親鸞の法名も釋親鸞です。

性別・年齢によるつけ方

法名では男性は釋、女性は釋尼と使い分ける場合もあります。

浄土真宗の宗派によっても違いはあるようですが、本願寺派では男女ともに釋を使うようになっているようです。

戒名では位号は年齢などによって使い分けますが、法名の釋号に関しては年齢問わず釋や釋尼を使います。

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浄土真宗以外の宗派ごとの戒名の特徴

浄土真宗の法名のように、他の宗派の戒名にもそれぞれ意味や特徴があります。

主な宗派の戒名の特徴を紹介します。

真言宗

真言宗の戒名には、大日如来の弟子という意味があります。

戒名の1文字目に使われている、アの梵字は大日如来を表していて、幼児の場合にはカの梵字が入り、これは地蔵菩薩を意味しています。

浄土宗

浄土宗の戒名には、誉の文字が与えられ、これは念仏の教えを授けた証を表したものです。

菩提寺によっては、院号の下に誉号が付き道号が付かないこともあります。

白木位牌の1文字目に、キリークの梵字という阿弥陀如来を意味する梵字を使うことがあります。

天台宗

天台宗の戒名には、白木位牌の一文字目に阿弥陀如来を表すキリークの梵字や、大日如来を表すア号の梵字が使われることが一般的のようです。

他の部分に関しては、一般的な戒名と同じになります。

曹洞宗・臨済

曹洞宗や臨済宗の戒名は、白木位牌の一文字目に上文字として、現世の務めを終えあの世に帰るという意味の「新帰元」が記されます。

これはあくまで白木位牌であり、本位牌には記されません。

基本的な戒名については、一般的なものと同じです。

日蓮宗

日蓮宗では、戒名ではなく法号が授けられます。

法号の特徴としては、日の文字が入ることです。

また、道号には冠字である文字が付き、男性は法、女性は妙となります。

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浄土真宗以外の戒名の構成と意味

戒名には一定のルールがあります。

戒名の構成と意味について説明します。

院号・院殿号

院号はすべての人に付くものではなく、社会的な貢献度が高い方に与えられる文字です。

院殿号は、院号の次の位となる戒名ですが、院号を使う方に比べて院殿号を使う人が少ないため、院殿号は戒名の中で最高位とされています。

院号も院殿号も、〇〇院や〇〇院殿と表され、戒名の最初につけられます。

道号

本来、悟りを開いた者に与えられる称号が、道号です。

院号や院殿号が付いていない場合は、戒名の始まりが道号になります。

現代の道号は故人の人柄を連想させる部分として解釈され、戒名とのバランスを見ながら付けられることが多いようです。

院号や院殿号に比べて道号の文字のほうが自由度が高いようですが、ふさわしくない文字もあります。

道号に使うべきではない文字として、死・病・狂、などの縁起が悪い文字、また、祝・鶴・笑、などの縁起が良い文字があります。

また、水子や幼児、未成年には道号を付けることはしません。

戒名

戒名とは2文字で表すものですが、位牌や墓石に記される約10文字のものも戒名と呼ばれます。

ここでご説明する戒名は道号に続く2文字です。

戒名の2つの文字のうちの1文字は現世または生前の名前からとり、残りの1文字は仏様や仏様の教えや教義が記された経典からとることが多いようです。

他には、生前の職業を連想させる文字や、師匠など尊敬する人に関係する文字、先祖代々受け継いでいる文字なども使われます。

しかし戒名に使うことが出来ない文字もあります。

それは、天皇家を連想させる文字や不吉なことを連想させる文字、また読んだ際に響きが悪い文字などです。

位号

位号は成人の場合、性別や年齢、社会的な貢献度や社会的な地位、信仰心によって位が決まります。

成人男性の場合の位号の順位は、大居士、居士、信士の順です。

成人女性の場合の位号の順位は、清大姉、大姉、信姉の順です。

未成年や水子、幼児には、性別と年齢に応じて下記のような位号が付けられます。

水子・乳児:水子

男児 15歳ぐらいまで:童子・大童子

   4~5歳以下:幼児・嬰児・孩児

女児 15歳ぐらいまで:童女・大童女

   4~5歳以下:幼女・嬰女・孩女

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浄土真宗は位牌の代わりに法名軸を用いる?

浄土真宗の宗派によっては、位牌の代わりに法名軸を用いることがあるようです。

法名軸とはどのようなものなのか、また法名軸の供養方法についても説明します。

法名軸とは

浄土真宗で用いられる法名軸とは、他の宗教では位牌にあたる意味合いのもので、故人の法名や没年月日、俗名、享年などが書かれている小さな掛け軸です。

法名軸は、四十九日法要までに菩提寺や仏具店に作成を依頼します。

法名軸は仏壇の内側に掛けておき、四十九日法要の当日に法要の対象となる故人の法名軸を仏壇の前面に出します。

ただ浄土真宗でも位牌を用意する宗派もありますし、地域やお寺の考え、遺族の希望として位牌を作る場合もあります。

位牌を作った場合でも、位牌には釋〇〇と法名が記されます。

法名軸の供養方法

法名軸は仏壇の内側に掛けるためお参りの時に見えにくく、位牌に比べ供養している感覚が薄くなってしまいます。

物足りなさを感じてしまい、故人をぞんざいに扱ってしまっているように思えてしまう方もいるかもしれません。

しかし浄土真宗では、亡くなった後に浄土へ行くためには、ご本尊である阿弥陀如来を讃えることこそが必要であると説かれています。

日々阿弥陀如来をあがめ、南無阿弥陀仏と唱えることが信仰の証となるため、法名軸を掛けて安心してお参りしましょう。

法要時ではない普段のお参りの時に、法名軸が阿弥陀如来よりも上に祀られていたり、飾った遺影で阿弥陀如来が見えなくなるのはよくありません。

これは浄土真宗ではなくても同じことで、仏壇において本尊が最上位であることを心にとめておく必要があります。

法事や命日の際に故人を手厚く祀りたいと考えるのであれば、仏壇とは別に小さな祭壇を用意して、そこに遺影を飾ったり法名軸を掛けて祀りましょう。

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浄土真宗の戒名のまとめ

ここまで浄土真宗の法名についての情報や、戒名との違いを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

・浄土真宗では戒名ではなく法名を用いる

・法名は純粋に仏様の弟子という意味で授けられる

・法名は帰敬式にて、生前に授かることが可能

・浄土真宗では位牌の代わりに法名軸を使う

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(からさわ)

唐沢 淳(からさわ じゅん)

経歴

業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。

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