法事法要
お彼岸の入りはいつ?お彼岸の期間とすることを紹介
更新日:2022.06.06 公開日:2022.06.05

記事のポイントを先取り!
- 2022年の春彼岸の入りは3/18、秋彼岸の入りは9/20
- 彼岸の入りとはお彼岸期間が始まる1日目のこと
- お彼岸の入りには仏壇やお墓の掃除をしてご先祖様を敬う
春と秋にはお彼岸があり、仏壇やお墓にお参りをします。
お彼岸の始まる日を「お彼岸の入り」といいますが、何をするのかご存知ですか?
そこで、この記事ではお彼岸の入りにすることやお供え物などについて詳しく解説していきます。
2022年のお彼岸の期間と、お彼岸の入りの日も併せてお伝えします。
お彼岸の最終日である「お彼岸明け」についても触れていますので、ぜひ最後までご覧になってください。
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お彼岸とは
お彼岸にはお墓参りをしたり、仏壇の掃除をして手を合わせるご家庭も多いでしょう。
お彼岸とはご先祖様に供養と感謝をし、なおかつ仏教の教えを実践する期間のことです。
3月の春分の日を中心とした彼岸を春彼岸、9月の秋分の日を中心とした彼岸を秋彼岸といいます。
「彼岸」とは仏教用語で「悟りの境地(あの世)」を指します。
一方、私たちの生きている世界は「此岸(しがん)」といって、欲や苦悩・煩悩にあふれる場所とされています。
春彼岸と秋彼岸ではこの世の苦悩や煩悩を捨て、自分自身を見つめなおすきっかけとする日です。
お彼岸にご先祖様を敬い、善行を施すことで極楽浄土へ行けるとされています。
法律上の役割
彼岸の中日にあたる春分の日と秋分の日は国が定めた祝日です。
祝日にはそれぞれ定義があります。
春分の日は「生物をいつくしみ、自然を讃える日」とされています。
共生する自然や動植物にも感謝の気持ちを忘れないようにしなければなりません。
秋分の日は「ご先祖様を敬い、亡くなった人に想いを馳せて偲ぶ日」です。
お彼岸とは全てのものに感謝する精神が基本となっています。
仏教的な解釈
春分・秋分の日は太陽が真東から昇り真西に沈みます。
極楽浄土は西方浄土という別名の通り、西の果てにあるとされています。
太陽が真西に沈む彼岸の時期は、彼岸と此岸の距離が最も短くなるためお墓参りに最適とされる説です。
ちなみに、お彼岸の時期にお墓参りをするのは日本独自の仏教文化となります。
昼夜の時間がほぼ同じになるこの時期は、「最もバランスが取れた日・何をやっても最適の日」という位置づけです。
仏教の教えである「中道(思想・考えを偏らせずに中正な判断をする)」に沿っている日といえます。
もともとは中国の思想でしたが、日本でも同様の考え方がありました。
お彼岸の入りはいつ?
お彼岸の入りとは、お彼岸の期間が始まる最初の日のことです。
春分の日と秋分の日の3日前が彼岸の入りとなるため、毎年日にちが変動します。
彼岸の入りとなったら、仏壇や仏具・お墓の掃除を行いましょう。
お墓参りは基本的に中日である祝日に行う場合が多いですが、混雑は免れません。
彼岸の入りにお墓参りへ行くことで多少は混雑が避けられるでしょう。
また、修行である六波羅蜜の実践も意識して行います。
仏壇を掃除して整えることは六波羅蜜の実践にもつながりますので進んで行いましょう。
例えばロウソクの灯をともすことは、六波羅蜜の修行のひとつである智慧(ちえ)につながります。
智慧とは仏さまにいただいた知恵を磨き、生かすことを指します。
「暗闇の中の灯で辺りが明るくなり、自分が何をすべきかが判断できる。
人生においての灯は法にある」という教えを実践できます。
六波羅蜜については後ほど詳しくお伝えします。
2022年春のお彼岸入り
2022年、春のお彼岸入りは3月18日(金)です。
2022年秋のお彼岸入り
2022年、秋のお彼岸入りは9月20日(火)です。
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お彼岸の期間
お彼岸の期間は、春分・秋分の日を中日として前後3日間ずつ、計7日間となります。
祝日に当たるお彼岸期間の真ん中の日を「中日(ちゅうにち)」、最終日は「お彼岸明け」といいます。
2022年のお彼岸の期間は以下の通りです。
2022年春のお彼岸
- 入り:3月18日(金)
- 中日:3月21日(月)<春分の日>
- 明け:3月24日(木)
2022年秋のお彼岸
- 入り:9月20日(火)
- 中日:9月23日(金)<秋分の日>
- 明け:9月26日(月)
お彼岸入りにすること
お彼岸の初日であるお彼岸入りにすべきことについてお伝えします。
行うことは主に、仏壇・お墓の掃除とご先祖様へのお供えです。
仏壇仏具の掃除
普段から使う仏壇・仏具も念入りに掃除しましょう。
家の中に安置しているだけの位牌などの仏具もホコリがついてしまうものです。
仏壇専用の筆型の毛ばたきや綿棒などを使用して、細かいところまできれいにしましょう。
仏壇の内部をふくときには、マイクロファイバーのような柔らかい布を使用すると傷がつきません。
お墓の掃除
お墓は雨風にさらされるため、水垢や苔などの汚れが付着します。
汚れは長時間放置するほど落ちにくくなりますので、お彼岸のタイミングで丁寧に掃除するのがおすすめです。
丁寧に掃除したいからといって、家にある掃除用の洗剤などはむやみに使わないよう注意してください。
墓石の表面はツルツルしていますが目に見えない細かい穴が開いています。
そこから洗剤が染み込むと墓石が変色してしまうかもしれません。
ご自身で掃除するのであれば水洗いで十分です。
たわしなども墓石を傷つける原因となるため、スポンジや歯ブラシを使いましょう。
墓石周りの掃除も終えたら供花やお供え物を供え、線香をあげてお参りします。
供花やお供え
お彼岸でお墓や仏壇にお参りする際には供花やお供え物を供えます。
お彼岸のお供え物として定番なのがぼたもち(おはぎ)です。
供花では菊やカーネーションが通年で人気です。
お彼岸では故人の好きだった食べ物やお花を供えても良いとされています。
ただし、棘のあるバラや、毒のある水仙・スズランなどは供花として不向きですので注意しましょう。
春彼岸・秋彼岸でおすすめのお供え物や供花について詳しくご紹介します。
春のお彼岸
春彼岸では、ぼたもちをお供えするのが一般的です。
ぼたもちは「牡丹餅」と書き表すように、牡丹の花にちなんでつけられた名前です。
ぼたもちはこしあんを使い、おはぎには粒あんが使われているという違いがあります。
春の供花でおすすめなのはキンセンカやスイートピーです。
ビタミンカラーであるオレンジ色のキンセンカや、フリルのような花びらのスイートピーを入れることで春らしさを演出できます。
菊やカーネーション・ユリなどと合わせて生けることで、お墓が華やかな印象になります。
ユリは日持ちもよく上品な花ですが、中央の花粉は墓石に付着すると汚れの原因となるため落として供えましょう。
秋のお彼岸
秋彼岸ではおはぎを供えるのが一般的です。
おはぎは秋に咲く花である萩の花にちなんで名づけられました。
秋の供花でおすすめなのが濃い青紫のリンドウや個性的なフォルムのケイトウです。
数本入れるだけで秋らしくエレガントな印象の供花になります。
9月はまだ残暑の時期なので、日持ちのする花を中心に選びましょう。
コスモスやトルコ桔梗、ユリなどもおすすめです。
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お彼岸明けとは
お彼岸明けとは、お彼岸期間の最終日のことを指します。
つまり春分・秋分の日の3日後ということになります。
彼岸明けの由来
お彼岸時期である春分・秋分の日は太陽が真東から昇って真西に沈みます。
此岸(現世)は東にあり、彼岸(悟りの境地・あの世)は西にあるといわれています。
そのため、此岸から彼岸へ最も渡りやすい時期とされていました。
古代インド語における彼岸明けの意味
彼岸明けの語源は、古代インド語であるサンスクリット語の「パーラミター」の漢訳である「到彼岸」の略です。
パーラミターは「波羅蜜多(はらみった)」と書き表し、現世から悟りの境地(彼岸)へ到るという意味が含まれています。
仏教徒の修行の一環として六波羅蜜(ろくはらみつ)があります。
お彼岸の時期に先祖供養とともに実践するとよいとされている教えです。
六波羅蜜とは、以下6つの内容のことです。
布施(ふせ)波羅蜜
見返りを求めることなく、他者へ善行を施すこと。
お彼岸 入り(さんせ)といって「財施・法施・無畏施」とさらに3つに分かれる。
財施はお金や品物、法施は仏の教え、無畏施は不安を取り除くことを惜しみなく行うことを意味している。
持戒(じかい)波羅蜜
ルールに則り、規則正しい生活を行うこと。
互いに相手のことも考えながら、自分勝手な行動は起こさない。
忍辱(にんにく)波羅蜜
苦しいことやつらいことがあっても耐え忍ぶこと。
精進(しょうじん)波羅蜜
日々、努力を続けること。
毎日を無駄にすることなく誠心誠意尽くすこと。
禅定(ぜんじょう)波羅蜜
常に平常心を持ち、どんなことがあっても冷静に対処する。
第三者的な目で自分を見て動揺しない心を持つ。
智慧(ちえ)波羅蜜
布施・持戒・忍辱・精進・禅定の修行を実践して智慧を授かること。
怒りや貪りに惑わされずに物事を正しく見極める。
お彼岸の入りのまとめ

ここまで、お彼岸の入りについての情報やお供え物の詳細を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- お彼岸の入りとはお彼岸期間の初日を指す
- お彼岸の入りには仏壇・仏具やお墓掃除を行う
- お彼岸明けとはお彼岸期間の最終日を指す
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。