お葬式
法華宗とはどんな宗派?歴史や教えについて解説
更新日:2024.02.03 公開日:2022.07.05
仏教といってもさまざまな宗派がありますが、法華宗について皆さんはご存知でしょうか。
法華経の教義や葬儀の作法を知っておきましょう。
そこでこの記事では、法華宗の特徴や教えについて詳しく説明していきます。
この機会に法華宗の歴史やマナーを覚えておきましょう。
法華宗の戒名についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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法華宗とは?
まずは法華宗とはどういった宗派なのか紹介していきます。
法華宗とは、釈迦の教えである妙法蓮華経の教えを中心とした宗旨に対して使用される呼称です。
本来法華宗は、全ての経典を根本としている天台宗のことを表す呼び名であったといわれています。
法華宗は隋代の智顗を開祖とし、平安時代の最澄が日本に伝来させた宗派です。
法華宗の歴史
次に法華宗の歴史について紹介していきます。
元来は、法華経を経典の根本とした天台宗のことを法華宗と呼んでいました。
その後、1253年4月28日に日蓮が初めて「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱えられたときに法華宗が始まったとされるようになります。
日蓮は法華経を釈迦の真実の教えであるとして重んじ、日蓮を宗祖として現代においても引き継がれている宗派になりました。
日蓮の弟子であった日像が1334年に後醍醐天皇より宗派の名前として「法華宗」の宗名を賜ったとされています。
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法華宗の特徴
次に、法華宗の特徴について紹介していきます。
以下で詳しい特徴を説明していきますのでご覧ください。
法華宗の本山
日蓮系の各宗派は見延山を各宗派を開いた寺院である祖山としています。
しかし、法華宗(本門流・陣門流・真門流)をはじめ、日蓮宗、本門法華宗などの多くの本山は、「池上本門寺」とされています。
法華宗の本尊
本尊とはお寺の中心に安置される仏像のことです。
法華宗の本尊は、「久遠実成の釈迦牟尼仏(くおんじつじょうのしゃかむにぶつ)」とされています。
ただし、「久遠実成の釈迦牟尼仏」の形式には明確な定めはないので、本尊には仏像ではなく、「十界曼荼羅(じっかいまんだら)」を祀ることもあります。
この「曼荼羅」は、中央部に「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と大きく記載されたものです。
その周囲には「釈迦如来(しゃかにょらい)」や「多宝如来(たほうにょらい)」などの仏様の名前などが記載されています。
また本尊の周りには、守護神と呼ばれる仏像をたくさん祀ることが特徴です。
法華宗の経典
法華宗の経典は、「法華経(ほけきょう)」で、正式には「妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)」と呼ばれています。
この法華経に対する誠実な信仰心こそが法華宗の特徴です。
法華宗の題目
法華宗の題目は、本門八品上行所伝(ほんもんはっぽんじょうぎょうしょでん)の「南無妙法蓮華経」になります。
宗祖である日蓮はあらゆる経典を学びましたが、その結果として法華経が最高の経典であると考えました。
そして「南無妙法蓮華経」という題目さえ唱えていれば良いという教えを説きました。
「南無妙法蓮華経」には、「妙法蓮華経(法華経)に帰依する」といった意味があります。
法華宗の教義
法華宗では動植物や大地などの全てのものに仏の心が備わっていると考えられています。
全てのものに感謝をして手を合わせ、上行所伝本因下種の「南無妙法蓮華経」を唱えることで、人は誰しも平等に成仏することができると「本門八品」に記されています。
極端にいうと、本門のお題目を信じて唱える以外には、成仏の道はないといった教えになるでしょう。
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法華宗の葬儀と作法
次に、法華宗の葬儀と作法について紹介していきます。
葬儀の流れやお線香、数珠について以下にまとめますのでご覧ください。
葬儀の流れ
法華経の葬儀の流れを以下にまとめます。
- 開式
司会者から開式の言葉が述べられて導師による読経が行われます。
- 総礼
一同が手を合わせ、題目である「南無妙法蓮華経」を3回唱えて礼拝します。
- 道場偈(どうじょうげ)
諸仏諸尊を迎えるための声明を流します。
- 三宝礼(さんぽうらい)
仏法僧の三宝は、釈迦、法華経、日蓮にあると考えて心を込めて祈ります。
- 勧請(かんじょう)
霊山浄土にいるといわれている仏・菩薩・神々・日蓮を葬儀に迎えます。
- 開経偈(かいきょうげ)
読経の前に法華経の功徳を称えることを唱え、仏の教えに出会えたことに感謝します。
- 読経
法華経の中の重要な部分を拝読します。
- 咒讃鐃鈸(しゅさんにゅうはち)
諸仏を供養するために唄をうたい、楽器を演奏します。
※導師が1人の場合は省略されます。
- 開棺
僧侶が棺のそばに立ち、棺のフタを叩き音を立てながらお経を読みます。
お供え物のお花やお茶、お膳などを祭壇に捧げる儀式です。
- 献供
茶・膳を供えます。
※事前に供えて省略する場合もあります。
- 引導
僧侶は「払子(ほっす)」と呼ばれる麻や獣毛などを柄につけた仏具を3回振り、焼香を3回し、引導文を読みます。
- 弔電
司会から弔電が読まれます。
- 読経
法華経の中の重要な部分が拝読されます。
- 祖訓
日蓮が遺した言葉を拝読します。
- 唱題
題目である「南無妙法蓮華経」を唱えながら、焼香を行います。
- 宝塔偈(ほうとうげ)
回向(えこう)の前に唱えられる偈文で、法華経の功徳をたたえます。
- 回向
故人が仏と一体になったことで得られる喜びをこの世の全ての者にささげて、その喜びに守られて霊山浄土に向かいます。
- 四誓(しせい)
人々を救うための誓いの4つの言葉を唱えます。
- 三帰(さんき)
法要の終わりに、三宝に帰依し精進することを表します。
- 奉送(ぶそう)
諸仏諸尊を送る声明を流します。
- 閉式
導師が退場し、司会から閉式の言葉が述べられます。
ここまでの流れとしては、2時間程度であるとされています。
お焼香
法華宗のお焼香のマナーを以下で紹介します。
葬儀でお焼香が行われるタイミングとしては、僧侶の読経終了後に「南無妙法蓮華経」を唱える唱題が行われ、その間に参列者はお焼香を行うことが一般的です。
お焼香の作法としては、まずは合掌をして一礼します。
次に焼香盆の中にあるお香を右手の親指・人差し指でひとつまみ取って火種に振りかけます。
お焼香の回数は、導師は3回、参列者は1回〜3回行うことがマナーです。
数珠を左手に持って右手でお香を火種にくべたあと、再び合掌一礼し、着席します。
線香を立てる形式のお焼香の場合は、1本または3本立てることがマナーです。
数珠
法華経の数珠は、男性用と女性用の数珠に分かれており、さらに「勤行数珠」と「装束数珠」の2種類に分けられます。
数珠の種類の使い分けとしては、檀家や信徒、僧侶の普段使いには「勤行数珠」を使うことが一般的です。
法要などの仏事の際には、「装束数珠」が使われることがあります。
法華宗の数珠は108玉でできていますが、理由は人間の持つ煩悩の数が108個であると考えられるためです。
煩悩と同数にすることで、煩悩を消して身を清めることができるとされています。
また数珠の2つの親玉は、「釈迦如来」と「多宝如来」を表しています。
親玉を囲んでいる大玉は、上行菩薩、無辺行菩薩、浄行菩薩、安立行菩薩の四菩薩です。
あるいは、持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王とする考えもあります。
そのため、本式数珠を持っている檀家や信徒は多数存在します。
法華宗の戒名
次に法華経の戒名について紹介していきます。
法華経の戒名の特徴は、宗祖・日蓮聖人の名にちなんだ日号をつけることです。
また、「日〇」の他に、男性の戒名に「法△」、女性の戒名に「妙▢」とすることも特徴の1つです。
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お会式とは?
最後にお会式について紹介していきます。
「お会式」は「おえしき」と呼ばれており、本来は「法会の儀式」の略語の意味合いでした。
そのため、日蓮宗に限ったものではありませんでした。
現在では、日蓮聖人がお亡くなりになられた日であるご入滅の忌日やお逮夜(おたいや)に執り行われる法要のことになります。
法華宗についてのまとめ
ここまで法華宗の特徴やマナーなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 法華宗は隋代の智顗を開祖とし、平安時代に最澄が日本に伝来させた宗派である
- 法華宗では本門のお題目を信じて唱える以外には、成仏の道はないといった教え
- 法華経の戒名では、宗祖・日蓮聖人の名にちなんだ日号をつけることが特徴
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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