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色即是空とはどんな意味?空即是色との違いとは?

更新日:2023.06.06

宗教

パソコンを見て納得する男性

記事のポイントを先取り!

  • 色即是空は般若心経の基本教義
  • 空は様々な存在を成り立たせる
  • 空は般若心経の理解が必要
  • 空は素粒子物理学にも通じる

般若心経では「色即是空(しきそくぜくう)」と唱えますが、その意味についてご存知でしょうか。
色即是空に込められた意味、また般若心経の教えについてもこの機会に知っておきましょう。

そこでこの記事では、色即是空の持つ意味について詳しく説明していきます。
この機会に「空即是色(くうそくぜしき)」との違いについても覚えておきましょう。

仏教のもっとも大事な教えについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 色即是空とは
  2. 「色即是空 空即是色」の意味
  3. 「空」を理解するには般若心経の理解が必要
  4. 科学の観点から見る「空」の思想
  5. 仏教のもっとも大事な教え3つ
  6. よくある質問
  7. 色即是空について
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色即是空とは

「色即是空」とは、般若心経の基本教義です。
この漢文4文字を現代語に訳すと「色とは空である」ということになります。

これはいったいどういう意味なのでしょうか。
以下では「色」と「空」が何を表しているのか解説していきます。

「色」とは

般若心経は6世紀半ばに、仏教とともに日本に伝わってきたと言われています。
仏教の経典である般若心経の一節「色即是空」の「色」とは、インドの古い経典にその起源があります。

もともと般若心経は古代インド語で書かれていました。
「色」は古代インド語で「ルーパ」といい、「形のあるもの」や「物質的なもの」を意味しています。

「空」とは

「色即是空」の「空」とは数字の「ゼロ」や「何もないこと」を表します。
ここでの何もないこととは、「そこに有るけれど、実体としては存在していない」という意味です。
物そのものが存在しないという意味ではありません。

雨を例にあげましょう。
ある人が目の前の雨を見つめているとします。
その人の目の前には、確かに雨がさんさんと降って見えます。

ところが雨の水をコップに汲んでみたとします。
そうするとコップの中にあるものはただの水です。
それまで雨であった水は、コップの中ではただの水となってしまうのです。

すなわち、雨という状態の存在はあってもそれは水の集合体であって、雨という不変的なものは存在しません。
これが「空」の考え方なのです。

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「色即是空 空即是色」の意味

般若心経では「色即是空」の後は「空即是色(くうそくぜしき)」になります。
「色即是空、空即是色」は片方だけでは成り立たず、セットで唱えられるものです。

まず「色即是空」で「世の中にいつまでも不変のものはなく、いかなるものも流動的に変化する」と唱えます。
続いて、「空即是色」で「流動的に変化することによって万物に生まれ変わることができる」
あるいは、「いろんな物体として変動しながらこの世での存在が認識される」と唱えます。

「空即是色」の意味をまとめると、「万物に変化しうる存在(空)が、変化後にはそれぞれ個性を持った存在(色)になる」といえるでしょう。
色即是空と空即是色は、異なる訳ではないです。

この世のもととなる「空」が万物の存在を成り立たせていることを、異なる2つの視点から説明しているのです。

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「空」を理解するには般若心経の理解が必要

先ほど「空」とは「何もないこと」を表しているとお伝えしました。
しかし、これだけでは「空」の概念を十分に理解することは出来ません。

実は般若心経の核が「空」の思想であり、般若心経を理解することで「空」の概念が理解できるようになるのです。
般若心経の元となる大乗仏教の経典は、釈迦の教えを一部否定し、釈迦よりも上をいく教えを目指しました。

否定されたのは「三科」といい、仏教において世界を在らしめる「一切法」を分類した「五蘊(ごうん)」「十二処(じゅうにしょ)」「十八界(じゅうはちかい)」の三つです。

これら三科を否定することで般若心経の「空」が展開されるのです。
では、詳しく説明していきます。

「五蘊」

「五蘊」とは、「五陰(ごおん)」とも言います。
仏教で言う人間の構成要素となる「色(しき)受(じゅ)想(そう)行(ぎょう)識(しき)」の五つのことです。

「色」とは肉体など形のあるものを意味し、「受・想・行・識」とは精神作用のことです。

感覚器官が外的要素を感知したり、頭の中でイメージしたり、意志を持ったり、認識したりすることです。

「十二処」

「十二処」とは、「六根(ろっこん)」と「六境(ろっきょう)」の組み合わせです。

「六根」とは、人間の感覚能力である「眼・耳・鼻・舌・身・意(心)」になります。
そして、「六境」とは、六根に対応する認識対象となる「色・声・香・味・触・法」のことになります。

「十八界」

「十八界」の十八は「十二処」に六根の認識を加えたものです。
従って、眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識が加わることになります。

これらを全否定したものが「」の思想です。
つまり般若心経では、宇宙の全ての実体は単なる錯覚であり、老いることや死ぬことも、苦しみの原因となることも、苦しみもないと説明しています。

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科学の観点から見る「空」の思想

素粒子物理学と般若心経とは全く相容れないものだと思われがちです。
しかし、「色即是空」の考えは素粒子物理学の考えと通じているのです。

あらゆるものは原子から構成されています。
そして、原子はさらに小さな17個の素粒子の組み合わせなのです。
人間の体も、食物も、OA機器の部品も、全て元となるのは17種類の素粒子なのです。

つまり、「この世のいかなるものも17の素粒子の組み合わせであり、実体はない」というのが素粒子物理学の考えです。
素粒子物理学の世界も、般若心経で言うように全ては実体のない「空」と言えるでしょう。

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仏教のもっとも大事な教え3つ

最後に、仏教のもっとも大切な教えである「三法印(さんぼういん)」について解説します。
三法印とは、仏教をそれ以外の教えと区別するもので、「諸行無常(しょぎょうむじょう)」と「諸法無我(しょほうむが)」と「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」の3つがあります。

諸行無常

「諸行無常」とは簡単にいうと、「永久不変のものはこの世に存在しない」ということです。
私たち生き物は、生まれて、育ち、大人になって、そして老いて死を迎えます。
建物はいつか倒壊してしまいますし、工作物もいつかは壊れてしまいます。

「諸行」とは、この世に存在する何らかの作用でつくられたもののことです。
また、「無常」とは今のこの瞬間でも常に変化が生じていて、永久に変わらないということはありえないということです。

そのため「諸行無常」の意味は、以下のように解釈されています。
「どんな人も永久に生きることはできないし、物もいつかは壊れてしまう」
「好きな人はいつかは老いて醜くなるし、好きな物事も色あせてしまう」
「栄誉を獲得した人いつかは忘れ去られてしまうし、栄光を極めた組織もいつかは廃れてしまう」

諸法無我

「諸法無我(しょほうむが)」の「諸法」とは「この世の物事は全て」という意味です。
また、「無我」とは「実体がない」という意味です。

従って「諸法無我」とは、「この世の全てのものは因縁でできており、個として独立しているものは1つもない」という意味になります。
人間の心や体は1人1人個別のもので、他の人のものとは独立したその人独自のものと思われがちです。


しかし仏教用語の「縁起(えんぎ)」という考えでは、あらゆるものは縁があって成立しているのです。
仏教を開いた釈迦も、私たちの体が無くなっても魂が存在するという考えを否定しています。

涅槃寂静

涅槃寂静の「涅槃」とは、「苦しみから解放された安楽な世界」という意味です。
また「寂静」とは、「煩悩がなく、心が安定し落ち着いている」という意味です。

仏教の3つの教えの中の「諸行無常」と「諸法無我」の2つを理解して正しく努力すると、涅槃の境地に達することができるとされています。
言い換えると、苦しみから解放されて安らかな世界に行くことができるということです。

仏教では、修行をして煩悩を消し去り、悟りを開いた状態である「涅槃寂静」を目指します。
一言で言うと仏教とは「涅槃寂静という苦しみとは無縁の世界」へ行けるための方法を平易に説明してくれるものです。

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よくある質問

色即是空に関して、よくある質問とその回答をご紹介しましょう。

色即是空 空即是色 どういう意味?

「色即是空」とは、「世の中に永久に不変のものはなく、どんなものでも流動的に変化する」という意味になります。
「空即是色」とは、「流動的に変動することによっていろんな物体に生まれ変わることができる」という意味です。
または、「万物として変化しながらこの世での存在が認識される」とも解釈されます。

色即是空 誰の言葉?

「観」の瞑想がすぐれている大乗仏教の菩薩が観自在菩薩です。
また、小乗仏教の智慧を象徴する人物のことをシャーリプトラといいます。

この観自在菩薩が、智慧のある長老シャーリプトラに説般若新教を説法したのがはじまりと伝えられています。

般若心経を唱えるとどうなる?

仏様のさまざまな教えを弟子達がまとめたものが「お経」です。
お経を聞いたり唱えたりすることで、ご利益や功徳が得られます。

お経の意味は理解する必要はありません。
唱えるだけで、誰でも平等にご利益や功徳を与えてくれ、人々を幸福にします。

仏教で言う 空とは何か?

「空」とは、仏教では、そこにあるけれど、実体としては存在していないという意味です。
例えば、雨を見つめているとすれば、目の前に写っているのは確かに降っている雨です。

しかし、雨水をコップの中にためると、コップの中にあるのはただの水です。
つまり、雨というものの存在はあっても、たんに水が集まったものであって、雨自体は不変のものではないという考えです。

般若心経は誰が作った?

玄奘三蔵が般若心経を作ったといわれています。
『西遊記』の「三蔵法師」としても有名です。

玄奘三蔵は5世紀の中国の僧侶であり、13歳の時に僧侶になり、26歳でインドに旅立ちます。
インドの旅は16年にもわたり、その後、経典などを持ち帰りました。

この経典を翻訳したものの1つが般若心経なのです。

般若心経は何宗のお経?

法相宗・天台宗・真言宗・禅宗で般若心経は唱えられます。
宗派ごとにそれぞれ解釈があるようです。

共通するのは、大乗仏教の「空」「般若」の思想を説いている点で、あらゆる人々を極楽浄土へ導くとされています。

執着を捨てることができたなら、あらゆる苦しみから解放されると説いています。

般若心経 どんな時に?

僧侶の考えや宗派によって違いますが、納棺前の枕経・通夜・火葬場といった場面で般若心経が唱えられることが多いようです。
逆に葬儀の際に般若心経が中心に唱えられることは少ないようです。

般若心経は、葬儀の場では、お釈迦様の故人へのご加護を祈る祈祷目的で使われます。
そして、祈祷とは、お釈迦さまによる故人へのご加護を祈念し、安らかな旅立ちを願うものです。

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色即是空について

青空の下で海に向かって立つ僧侶の後ろ姿

ここまで色即是空について、その意味を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 色即是空とは般若心経の中の基本教義を表す言葉である
  • 「空」が万物の存在を成り立たせることを説明している
  • 「色即是空」の「空」の概念を理解するには、般若心経の理解が必要
  • 「色即是空」の「空」の思想は量子力学や素粒子物理学にも通じるものがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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