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お葬式

神葬祭の祭壇には何が必要?正しい飾り方や神葬祭の流れを解説

更新日:2022.01.18

宗教

葬儀の祭壇

記事のポイントを先取り!

  • 神葬祭は神道のお葬式
  • 神葬祭特有の祭壇の飾り方がある
  • 神葬祭のお供え物には序列がある

神葬祭とは神式の葬儀のことですが、そのマナーについてご存知でしょうか。

日本の葬儀は仏式の場合が多いため、神葬祭についてはご存じない方も多いでしょう。

そこでこの記事では、神葬祭の祭壇について詳しく解説していきます。

霊璽の神葬祭後の扱いについても説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 神葬祭とは
  2. 神葬祭の祭壇にお供えするもの
  3. 神葬祭の祭壇の飾り方
  4. 神葬祭の流れ
  5. 神葬祭に関するマナー
  6. 玉串奉奠の手順
  7. 霊璽(れいじ)は葬儀後どうする?
  8. 神葬祭の祭壇のまとめ
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神葬祭とは

神葬祭(しんそうさい)は神道に則って行われるお葬式のことで、神社の宮司に依頼して執り行います。

仏式の葬儀は寺社で行われることが多いですが、神葬祭は神社では行われず、自宅や斎場を借りて行うのが一般的です。

ここでは、神葬祭の意味、神葬祭の由来、神葬祭と仏式の葬儀の違いについて詳しく説明します。

神葬祭の意味

神葬祭は、穢れを払い、故人が家の守り神になるように祈るために行われます。

神葬祭の目的のひとつは、故人の死によってもたらされた穢れを祓い清めることです。

穢れとは、不潔・不浄を意味するのみならず、気枯れと書くように生命力が減衰した状態を示します 。

穢れを祓い清めることで、不幸のない日常の世界を取り戻します。

神葬祭では昔から、お茶碗に箸を立てる、屏風を逆さにする、故人の布団を上下逆に掛けるなど日常とは異なることを行います。

神葬祭後に元に戻すことで、非日常の世界から日常へ戻すためです。

神葬祭の2つ目の目的は、故人を祀ることで、一族を守ってくれる守り神である祖先神になってもらうことです。

神道では、先祖が一族を守る守り神となるという考えがあります。

神葬祭の後に祖先神となった故人の御霊が宿る霊璽を祖霊舎に祀ることで、遺族・親族などの一族を守る存在となるよう祈ります。

神葬祭の由来

神道は古代日本からつづくものであり、神葬祭の由来も、日本最古の歴史書である古事記にまで遡ることができます。

江戸時代は徳川幕府の檀家制度により葬儀も仏式が推進されていたため、今のような神葬祭が広まったのは江戸時代以降だと言われています

今でも仏式の葬儀が主流ですが、その質素さや分かりやすさから、神葬祭を執り行う方も多いです。

神道と仏教の違い

神道には、故人の魂は氏神となって家の守護神になり、子孫を見守るという考え方があります

一方仏教では、輪廻転生という死生観があり、亡くなった人はまた新しい命に生まれ変わると信じられています。

こうした違いは神葬祭や仏式の葬儀にも反映されています。

神葬祭では、祝詞(のりと)を唱え、故人が子孫を守るよう祈ります

一方、仏式の葬儀では、お坊さんに読経してもらい、故人が成仏して冥途に行けるよう冥福を祈ります。

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神葬祭の祭壇にお供えするもの

神葬祭の祭壇には、三種の神器や幣帛など、様々な特有の物を供えます。

ここでは、神葬祭の祭壇に祀るものとして用意しなければいけない品物や飾り方についての約束事を説明します。

三種の神器

神道では、鏡、曲玉(まがたま)、剣を三種の神器と呼びます。

神葬祭では、祭壇に三種の神器を日旗・月旗という細長い旗と共に供えます

日旗と鏡・曲魂を向かって右側に、月旗と剣を向かって左側に供えます。

神饌

神饌とは、神様へ献上する食事のことです。

米、酒、お餅、魚、乾物、野菜、果物、塩、水から選んでお供えします

なお、「お下がりをいただく」と言って、神饌は献上した後に家族でいただくものとされています。

ただ、衛生面を考えて頂かないことも多いようです。

水引幕

水引幕とは、葬儀会場や祭壇の前、室内の四方などに引きめぐらした幕のことです。

葬儀の会場や祭壇が設置されるスペースを、他の場所と区切るための境界を意味するものでもあります。

水引幕は、聖域を守る役目をする結界の意味があるとも言われています。

幣帛

幣帛(へいはく)は、もともとは布、紙、農耕具など神饌以外のお供え物の総称です。

帛は古代において特に貴重品であるとされた布を意味しています。

現在では、串の先に赤い紙を挟んだものを幣帛として祭壇にお供えします

なお、赤い紙は神饌以外のお供え物である布や紙などを象徴するものです。

神輿

祭壇の最上段に設置される小型の神社のようなものを神輿(みこし)といいます。

仏教の祭壇に設置する輿(こし)は、棺に納められた故人を運ぶためのものですが、神輿は神様の乗り物を表します

神社が建立されていない時代には、神様を普段鎮座する山や川などから祭事の会場まで神輿に担いで運んだとされています。

現代では、神式の祭壇の神輿はその名残と考えられています。

大榊

大榊(おおさかき)は祭壇の両脇に置かれる榊のお供え物で、最低でも1対必要です。

供物としては、1対を大榊として、それ以外は白系の花を使用した盛り篭とする地域もあります。

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神葬祭の祭壇の飾り方

神葬祭の祭壇には、神饌、幣帛をお供えします

神饌、幣帛は三宝にのせ、三宝は案という白木の台の上に置きます。

お酒は瓶子(へいし)という白い瓶に入れてお供えし、米や塩は小皿に盛り、魚の頭を中央に向けてお供えします

祭壇は、神様に近いところが序列が高くなっています。

具体的には、祭壇の高い場所で、中央に近い方が序列が高く、向かって右側がより序列が高くなります。

中央、左より、序列の高いものを並べていきます。

神饌には序列があり、米、酒、餅、魚、鶏卵、海菜、野菜、果物、菓子、塩、水という順番です。

全部供える必要はなく、用意したものを、序列にしたがってお供えします

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神葬祭の流れ

「STEP1」「STEP2」「STEP3」と書かれた積み木

神葬祭は基本的に、故人が逝去した当日と翌日の2日間にわたって行われます

ここでは神葬祭の流れを、逝去当日に行うことと次の日に行うことに分けて説明します。

逝去当日の流れ

故人が逝去した当日は、帰幽奉告の儀、枕直しの儀、納棺の儀と進みます。

なお神道では、仏教で行なわれる末期の水は行いません。

帰幽奉告

逝去することを帰幽といい、神棚や祖霊舎に向かって手を合わせ神様や先祖に帰幽を報告します

あわせて神棚封じをするために、神棚や祖霊舎は扉を閉めて白い半紙などをその前に貼ります。

神棚封じは、穢れから神を遠ざけるために行います。

枕直しの儀

頭の向きを直して故人を布団などに寝かせます。

向きは頭を北向き、あるいは部屋の上座にあたる方向に向かって右側の向きにします

納棺の儀

沐浴を行なった後に故人を棺に納めます。

神道の棺には、紙垂を下げた注連縄(しめなわ)を巻きます。

死に装束としては、男性は白丁・烏帽子・笏、女性は白い小袿・扇を用意します。

一日目の流れ

故人が逝去した日は、納棺の議を行って遺体を安置し、夜には仏教の通夜に当たる通夜祭、遷霊祭を行います。

葬儀の司式を行う神社の宮司のことを、神葬祭では斎主と呼びます。

通夜祭

仏教でいう通夜式に相当するのが通夜祭です。

通夜祭は主に以下のように行われます。

  • 修祓(しゅばつ)
    祭壇や参列者に対して斎主がお祓いをします。

  • 斎主一拝(さいしゅいっぱい)
    斎主にならって神前に対して全員でお辞儀をします。

  • 献饌(けんせん)
    神様に供え物をします。

  • 祭司奏上(さいしそうじょう)
    斎主が故人の経歴・人柄の紹介を行ったうえで、その安らかな死を祈り、あわせて、故人に遺族や子孫の守護を願います。

  • 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
    参列者全員が故人に玉串を手向けます。

遷霊祭

故人の霊を、仏教でいう位牌に当たる霊璽(れいじ)に移す儀式で、御霊移しとも呼ばれます。

霊を霊璽に移す儀式は真っ暗な中で行なうこととされており、斎場の照明は落とされます。

通夜祭・遷霊祭を終えたら、直会(なおらい)という食事の席を設けて参列者をもてなします。

二日目の流れ

二日目は故人とのお別れを終えて、出棺、火葬、帰家祭とすすみます。

納骨まで行う場合は埋葬祭も行います。

葬場祭

故人と遺族・親族とのお別れの儀式で基本的には通夜祭と同様の流れで進めます。

これが終われば出棺となります。

火葬祭

火葬祭は火葬場の炉前でお祓い・祭司奏上・玉串奉奠などを行います。

帰家祭

神様や先祖に対して葬儀を終えた旨を報告します。

なお帰家祭に続いて、参列者に感謝し直会の席を設けるのが一般的です。

埋葬祭

お墓に納骨する際に、お祓い・祭司奏上・玉串奉奠などを納骨祭として行います。

お墓の準備が整っていない場合などは、火葬後ではなく、後日、納骨に合わせて埋葬祭を行うこともあります。

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神葬祭に関するマナー

人差し指を立ててこちらを向いている女性

ここでは、神葬祭に関わるマナーを説明します。

服装・持ち物

服装・持ち物は、仏教における葬儀に参列する場合と基本的に同じです。

大きな違いは、神葬祭では数珠を使わないということです。

神葬祭の服装は、喪服が基本となります。

男性はワイシャツは白色、ネクタイ・靴・靴下などは黒色としスーツは黒のものにします。

女性は、インナー類・靴などは全て黒色で、黒かのスーツやアンサンブルを着ます。

ただし、通夜祭には喪服を着用しないのがマナーで地味な平服(スーツなど)で差支えありません。

仏語は避ける

神葬祭では、他の宗教である仏教の用語は使わないようにするのがマナーです。

具体的には、冥福・成仏・供養などの仏教用語は使わないようにします。

例えば、「ご冥福をお祈りします」は口にしてしまいがちなので気を付けましょう。

代わりに、「御霊のご平安をお祈りいたします」などを使います。

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玉串奉奠の手順

神葬祭では仏式の焼香の代わりに、玉串奉奠を行います。

玉串奉奠は、基本的に以下の手順に従って行います。

神主から玉串を受け取る

神社の方あるいは葬儀社スタッフから玉串を受け取ります。

基本的には右手、左手の順に手を添えて両手で受け取る方法が正式です。

祭壇の前にて祈念をおこなう

左手で玉串の葉先を下から持ち、玉串の根元を右手で上から覆い被せるようにして持ちます。

みぞおちあたりの高さで両手で持って玉串を捧げる台まで進み、一礼します。

玉串を玉串案に両手で置く

玉串を左手に根元が、右手に葉先が来るように持ち替えます。

玉串を時計回りに水平に回し、根元を神前に向けて捧げます。

二礼二拍一礼する

二礼二拍手一礼をします。

なお、二拍手では音を立てないのが作法です。

神社の方、遺族・親族に礼をして自席に戻ります。

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霊璽(れいじ)は葬儀後どうする?

霊璽とは仏教でいう位牌のことですが、一般的にはあまり知られていません。

霊璽は神道としての統一された作法がなく、地域性や神社毎の独自性もありますが、仏教でいう仏壇である祖霊舎に納めることが多いです。

以下で詳しく説明します。

霊璽とは

霊璽(れいじ)は神道で葬儀を行う際に、故人の御霊の宿る依り代です。

仏教での位牌に相当する神具であり、多くの場合は、仏壇にあたる祖霊舎に祀られます

仏教では、死者は49日を経て成仏するという教えですが、神道ではその家の祖霊となり子孫を守るとされています。

仏教の位牌で一般的なのは漆を塗った塗り位牌ですが、霊璽はヒノキなどで作られた白木製が多いです。

霊璽には「〇〇大人命」「〇〇刀自命」といった仏教の戒名に当たる霊号を記載します。

祖霊舎へ納める

霊璽は依り代として故人の御霊が宿っており、家庭に祀ることで守護神として子孫を守るといわれています。

忌明けの五十日祭が終わると、家庭の祖霊舎に祀ります

祖霊舎に納めるには、本体と同じ白木の鞘や金襴で作られた錦覆をかぶせて、人の目に触れないようにします

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神葬祭の祭壇のまとめ

「KEY POINT」と書かれたスタンプとペンとノート

ここまで神葬祭の祭壇についての情報や、供えるものの飾り方などを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 神葬祭は神道で行う葬儀
  • 神葬祭の祭壇には、三種の神器など神道独特のものを供える
  • お供え物を祭壇に置く序列がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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