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法事法要

葬儀後に行う法要とは?それぞれの日取りや意味合いについて解説

更新日:2022.11.18 公開日:2021.06.24

回忌

葬儀後に法要が何回か実施されることは皆様ご存知だと思います。

葬儀後に行う法要の意味を知っている人は、案外少ないのではないでしょうか。

葬儀後いつ、どんな意味合いで法要が行われるのかについてご紹介していきます。

  • 葬儀後に行う法要のそれぞれの日取り
  • 葬儀後に行う法要のそれぞれの意味合い

今回は葬儀後の法要の、以上の項目を中心に解説していきます。

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  1. そもそも法要とは?
  2. 主な法要は3種類
  3. 葬儀後に行う法要の一覧
  4. 葬儀後の法要で準備すること
  5. 葬儀後の法要で気をつけたいマナー
  6. 法要以外で葬儀後に行うこと
  7. 葬儀後の法要についてのまとめ
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そもそも法要とは?

法要とは、故人の霊を慰めるために、住職の方にお経を読んでもらうことです。

追善供養

追善供養(ついぜんくよう)とは葬儀後の法要のことです。

法要と法事の違い

法要とは亡くなった人の冥福を祈るためにお坊さんや住職の方に読経してもらうことです。

法事とは法要とその後の食事も含む行事すべてのことです。

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主な法要は3種類

葬儀後の法要には忌日法要(きじつほうよう)、月忌法要(がっきほうよう)、年忌法要(ねんきほうよう)の3種類があります。

亡くなった人の霊が極楽浄土へ行けるように、定期的に法要を行います

忌日法要は死後7日ごとに49日まで行う法要のことで、年忌法要は死後1年目以降に行う法要のことです。

月忌法要は月命日のことですが、現代では月忌法要はあまり行われていません。

忌日法要

仏教では、亡くなった人は死後7日おきに閻魔(えんま)大王の裁きがあり、49日後に審判が下って来世の行き先が
決まるとされています。

49日間は死者の霊がこの世とあの世の間をさまよっているとされ供養を行うことで良い審判が下るように祈ります。

忌日法要の日程は次の通りです。

  • 初七日(しょなのか)7日目
  • 二七日忌(ふたなのか)14日目
  • 三七日忌(みなのか)21日目
  • 四七日忌(よなのか)28日目
  • 五七日忌(いつなのか)35日目
  • 六七日忌(むなのか)42日目
  • 七七日忌、四十九日(なななのか・しじゅうくにち)49日目

月忌法要

月忌法要とは、亡くなった同日の月違いで、月命日のことです。

月命日にお墓参りに行くことを月参りと言います。

遺族が亡くなった人を思い出し、好きだった食べ物や飲み物をお供えしたりします。

年忌法要

年忌法要は亡くなった人を供養するためと、みんなで故人を思い出して残された遺族が悲しみから立ち直るために行われます。

亡くなった日は「命日」ですが、1年目以降からは亡くなった同日のことを「祥月命日(しょうつきめいにち)」と言います。

決まった年の祥月命日に行われる法要を年忌法要と言います。

年忌法要の日程は次の通りです。

  • 一周忌:命日から満1年目
  • 三回忌:命日から満2年目
  • 七回忌:命日から満6年目
  • 十三回忌:命日から満12年目
  • 十七回忌:命日から満16年目
  • 二十三回忌:命日から満22年目
  • 二十七回忌:命日から満26年目
  • 三十三回忌:命日から満32年目
  • 三十七回忌:命日から満36年目
  • 四十三回忌:命日から満42年目
  • 四十七回忌:命日から満46年目
  • 五十回忌:命日から満49年目
  • 百回忌:命日から満99年目

一周忌と三周忌は特に重視されます。

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葬儀後に行う法要の一覧

葬儀後、亡くなった人が閻魔大王から良い審判を下され故人が成仏出来るように、仏様に香・華・灯・御食を供えて供養を行います。

※浄土真宗ではすでに成仏していると考えられるため行いません。

葬儀後の主要な法要の流れは次の通りです。

初七日、四十九日、百箇日、初盆、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌となります。

特に重要な法要について詳しく説明していきます。

初七日

葬儀後一番初めに行われる法要が初七日です。

故人が三途の川に到着する日と考えられています初七日は亡くなった日を1日目と数えて7日目、つまり6日後に行います。

地域によっては数え方が違うため、7日後のこともあります。

現代では忙しい人が多いため、葬儀の同日に初七日の法要を行うのが一般的です。

このことを「繰り上げ初七日法要」と言います。

ほとんどの場合は葬儀・告別式・火葬・繰り上げ初七日法要の順に1日で行います。

地域によっては、葬儀前に火葬を行うので順番が変わることもあります。

葬儀の式中に初七日法要を行うことを「繰り込み初七日法要」と言います。

葬儀と別日に行う場合はお坊さんを自宅に招くか、お寺に遺影・遺骨・位牌を持参して法要を行います。

1時間程度で読経と焼香、その後精進落しを行います。

四十九日

四十九日は亡くなった人が閻魔大王から最後の審判を受ける日です。

極楽浄土へ行けるかどうかが決まる最も重要な日です。

審判が決定するまでの、亡くなってから四十九日までの間を「中陰(ちゅういん)」と言い、四十九日を「満中陰(まんちゅういん)」と言います。

忌明け(きあけ)」とも言われ、遺族が喪に服す期間を終え、日常生活に戻る日でもあります。

法要の後、「お斎(おとき)」といわれる忌明けの会食を行います。

日取りは、命日を1日として49日目の忌日に行われることは少ないです。

参列者の都合から忌日の前の土日に行われる事が多いです。

忌日より遅れるのは良くないとされます。

四十九日で行われる儀式は、次の通りです。

  • 四十九日法要…お坊さんの読経、焼香、お斎。
  • 納骨法要…骨壷を納骨堂やお墓に納める法要。

百箇日

百箇日(ひゃっかにち)は、亡くなった日から百日目のことです。

四十九日の閻魔大魔王の審判で故人が極楽浄土へ行けなかった場合のために百箇日に平等王が再審を行うとされています。

その時に遺族の供養が必要になると考えられています。

百箇日は遺族にとっては悲しんで泣くことから卒業する日、という意味の「卒哭忌(そっこくき)」とも言われる節目です。

最近は百箇日法要を行わないことが多いですが、親族が花や亡くなった人の好きだったお菓子などをお供えし故人を偲びます。

一周忌

一周忌は亡くなってから満1年目のことで、最初の年忌法要です。

年忌法要の中で最も大切なのが一周忌法要で、遺族は一周忌までは「喪中」その後から「喪が明ける」とされます。

混同されやすい一回忌は命日を指し、一周忌は命日から満1年後のことなので異なります。

一周忌法要は親族と故人と親しかった友人が参列し、自宅やお寺や葬儀場で行います。

お坊さんの読経と焼香の後、「お斎」と言われる食事会を行います。

日取りは命日の満一年目に行うのが理想ですが、現代では忙しく参列者の都合がつきづらいことから前倒しの土日に行われることが多いです。

三回忌以降

一周忌の後は三回忌以降、3と7のつく回忌に年忌法要が行われます。

三回忌までは親族と故人と親しかった友人が参列し、お坊さんによる読経と焼香、お斎をします。

七回忌以降は親族のみで供養するのが一般的です。

年忌法要の最後を指して「弔い上げ(とむらいあげ)」と言います。

一般的に三十三回忌を弔い上げとすることが多いです。

十三回忌の頃にはどんな魂も無罪放免になり、極楽浄土へ行き成仏しているであろうと考えられているからです。

親族の年齢も上がり、法要を執り行うのが困難になっているという事情もあります。

弔い上げはそれまでの年忌法要と同じ、お坊さんの読経、焼香、お斎の流れで行いますが、
より盛大になることが多いです。

弔い上げ後は故人の霊を先祖代々の霊と一緒に弔うことになります。

位牌から故人の魂が抜けるとされるので位牌を片付け、お寺で炊き上げをしてもらいます。

先祖代々のお墓か合同墓で永代供養してもらうための手続きを行います。

初盆と新盆 

初盆(はつぼん)と新盆(にいぼん)は四十九日が過ぎた後、初めて迎えるお盆のことです。

地域によって言い方が違いますが意味は同じです。

四十九日より前の場合は、翌年が初盆になります。

お盆は亡くなった人が親族のもとに戻ってくる日として大切な供養の日と考えられます。

初盆、新盆は故人を初めて迎えるお盆なので、より盛大に行いお坊さんを招いて読経してもらいます。

初盆、新盆は次の流れで行います。

  • 迎え火…一般に8月13日、墓参りをし、盆提灯に灯をともします。
  • 墓参り、法要…一般に8月14・15日、墓参りをし、お坊さんを招いて読経してもらいます。
  • 送り火…一般に8月16日、先祖の霊を見送ります。

一周忌以降の年忌法要

一周忌以降の年忌法要の中で大切とされるのは、三回忌法要と弔い上げ法要です。

故人が親しかった友人も法要に参列します。

それ以外の場合は親族のみで供養されることが多いです。

一周忌と三回忌はひとりの法要を行いますが、それ以降は法要が重なった場合はまとめて行うことがあります。

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葬儀後の法要で準備すること

葬儀後の法要を行うために準備することやマナーについて説明していきます。

親戚等のスケジュール調整

突然、法要の日程を告げられてもスケジュールを開けられないこともあります。

2ヶ月くらい前には知らせるのがマナーです。

親族だけでなくお坊さんのスケジュールも確認する必要があります。

会場や僧侶の手配

会場は自宅やお寺、葬儀場、ホテルなどで行われます。

自宅以外で行うは会場と僧侶の日程が空いているかを確認します。

案内状の作成と送付

案内状に必ず記載しなくてはならない内容は、次の通りです。

  • 故人名
  • 何回忌か
  • 法要の日時、場所、会食の有無

間違った記載のないように、注意が必要です。

法要の案内状には’’句読点を使わない’’といった、書き方やルールがあります。

テンプレートなどを使うと便利です。

往復はがきを利用すると、出欠の確認がスムーズになります。

切手は弔事用のものを使い、相手方に法要の1、2ヶ月前には届くように送付します。

出席者や僧侶へのお礼の用意

葬儀後の法要の参列者は、お供え物を持参します。

お供え物のお返しの引出物を準備するのがマナーです。

相場は親族へは3000円から1万円、友人へは2000円から5000円とされます。

参列者へは当日に、お礼状とのしをつけた引き出物を手渡します。

僧侶へのお布施の相場は1万円から5万円です。

僧侶が会食をしない場合は、御膳料として5000円から1万円追加で必要です。

あらかじめ準備しておくと安心です。

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葬儀後の法要で気をつけたいマナー

葬儀後の法要での服装や香典のマナーについて紹介していきます。

服装

親族は一般的に三回忌までは喪服を着用し、七回忌からは平服でも問題ないとされます。

親族以外の参列者は、一般的には三回忌までは黒やグレーの略式礼服を着用し、七回忌以降は平服を着用します。

平服と言ってもカジュアルすぎる服装や、華美すぎるものは避けます。

香典

香典の金額相場は故人との関係によって変わります。

一般的には、親族の場合は5000円から5万円、友人の場合は3000円から1万円です

法要後の会食に参加する場合は、5000円程度上乗せします。

香典袋の表書きは「御供物料」や「御仏前」とします。

四十九日より前の場合は「御霊前」になります。

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法要以外で葬儀後に行うこと

葬儀後、法要の準備のために次のことを行います。

  • 香典帳の整理
  • 次の法要の日時を決める
  • 案内状を送る
  • 料理と引き出物を準備する
  • 香典返し、お礼状を用意する

その他、年金停止の手続きや、相続、生命保険の手続きも行います。

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葬儀後の法要についてのまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで葬儀後の法要のそれぞれの日取りの情報や、その意味合いなどを中心にお伝えしてきました。

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 葬儀後の主な法要は忌日法要、月忌法要、年忌法要
  • 儀後の法要には、「亡くなった人の霊を慰める」という意味がある
  • 中でも重要とされるのは、初七日、四十九日、一周忌

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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