お墓
墓誌の費用は?墓誌の役割や建てるタイミングも解説
更新日:2022.09.10 公開日:2022.07.11
墓誌と呼ばれる、お墓の近くに設置される石碑のことをご存知でしょうか。
墓誌を建てるために必要な費用を知っておくことも大切です。
そこでこの記事では、墓誌の費用について解説します。
この機会に、墓誌をいつ建てるのかも知っておきましょう。
後半には墓誌の書き方や使用する文字についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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墓誌とは
墓誌とは、お墓の近くに立てられる石碑で、そのお墓に眠る先祖の名前がすべて刻まれます。
他には、墓標や霊標などといった呼び方もあります。
承継していくお墓など、多くの故人が同じお墓で眠る場合、ひとつの墓石では名前を刻むのにも限りがあります。
そのため、お墓とは別に石碑を建てることで全員の名前を刻めるようにしたのです。
墓誌は最近できたもので、せいぜい40年程度前から普及したとされています。
現在建てられている墓誌は、多くのお墓と比べて比較的最近のものとなっています。
墓誌の役割
墓誌が利用されるようになった理由は、先祖代々の名前を残すためです。
そもそも昔は、1つのお墓に故人1人しか埋葬しませんでした。
しかし、一般家庭もお墓を建てるようになり、敷地が不足したことが墓誌を建て始めるきっかけとなったようです。
墓誌の一番の役割は、埋葬されている故人を特定するためのものと思って良いでしょう。
また、通常は埋葬された先祖の名前を墓誌に刻みます。
しかし一部で、生前の座右の銘であったり、辞世の句であったりを刻む方も増えています。
もし、墓誌にすら書ききれないほどの方が埋葬された場合は、33回忌を迎えたご先祖様をまとめて「先祖代々之霊位」などと刻む場合もあるので覚えておきましょう。
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墓誌単体で建てる時の費用
一代のみのお墓を建てる際は、墓誌を建てないことも少なくありません。
すでに建っているお墓を承継墓とした場合、あとになって墓誌を建てる場合があります。
ま墓誌全体を通しての費用相場は、彫刻ひとりあたり8万円〜25万円程度です。
墓誌本体の石材費費
墓誌の本体となる部分は、墓石と同じような石材を用います。
そのため、墓誌本体だけでも石材そのものの費用と加工費が必要です。
墓誌本体の費用は、全体を通して最低でも5万円〜10万円程度の費用が必要とされています。
これは最低限の費用であり、石材の種類やデザインなどによって費用が大きく変動します。
高いものでは、100万円以上するものもあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
設置するための工事費
墓誌本体を購入した場合、設置費用も別途必要です。
墓地は墓誌を設置するだけでも手間や技術を要しますが、一般的には3万円程度で設置できるものとされています。
墓地や墓地の立地などによって変動する可能性もあるので、あくまで参考程度に思っておいてください。
文字の彫刻費用
墓誌への彫刻は、新しいものでも追加するものでも、5万円程度が相場とされています。
しかし、これはあくまで彫刻するために必要な費用です。
すでに墓誌を設置してある場合などで、彫刻する方に出向いてもらう必要がある際は、別途出張費がかかります。
墓地の立地や出張距離、石材店の方針などによっても変動するので、事前に確認しておきましょう。
お墓と一緒に建てる時の費用
お墓を建てる際、一緒に墓誌を建てることもあります。
最初から承継墓にすると決めていた場合や、墓誌に他の文字を刻むつもりでいる場合などです。
費用は、割引がつくケースもありますが、基本的には単体で建てる際と大きな差はありません。
セットで建てる場合の費用相場は、75万円〜230万円程度です。
お墓自体の費用相場は70万円〜200万円程度、墓誌自体は安いもので5万円程度、少し高級なものを選べば30万円〜35万円程度です。
また、上記に加えて彫刻費も加算されるので、人数に応じてさらに費用が必要になります。
墓誌に使用される石材やデザインでも費用は変わり、お墓の石材・大きさ・デザインによっても費用が変動するので注意しましょう。
お墓の費用は、上記の条件に加えて立地・付属品・永代使用料・他オプションでも変動します。
工費や耐震加工に関する費用などもかかるので、具体的な費用を知りたい場合は、石材店に直接確認することをおすすめします。
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墓誌を建てるタイミング
墓誌を建てるか悩んでいる方や、すでに建てることを決めている方の場合、どのタイミングで建てるべきか悩む方も多いでしょう。
基本的に墓誌を建てるタイミングに明確な決まりはありません。
新しく墓石を建てる時
新しく墓石を建てる際、すでに承継墓にすることを決めている場合や故人の名前以外の文字を刻む予定の方は、墓石を建てるのと一緒に墓誌も建てることがあります。
セットにすることで割引がつく場合があり、お得に建てられる可能性があるのがメリットです。
また、墓石と一緒に建てることで設置作業を分ける必要がなくなるため、手間なども省けるでしょう。
少しでも墓誌を建てる可能性がある方は、新しいお墓と一緒に建てることも検討してみてください。
墓石に彫刻スペースがない時
新しい遺骨を埋葬する際、可能な限り墓石に新しい名前を刻んでいきます。
しかし、墓石に刻む文字の大きさも考えると、墓石に刻める文字数は限られています。
そのため、多くの故人が眠る状態になれば、いずれは文字を刻めなくなるでしょう。
墓石に刻めなくなった時点で、故人の名前を残すためにも墓誌を建てるケースがあります。
故人の名前を残すことは大切なことです。
多くの方が眠るお墓では、墓誌を建てることをおすすめします。
他の人はこちらも質問
よくある疑問を用意しました。
簡単に回答していますので、ぜひ参考にしてください。
墓誌はいくら?
墓誌本体の相場は5万円〜10万円です。
大きさ・材質・デザインなどで費用が変動し、高いものでは100万円以上するものもあります。
また、彫刻費として故人ひとりあたり5万円程度の費用もかかります。
お墓っていくらぐらいするの?
2021年に行われた、お墓の消費者全国実態調査(第12回)では、購入費用の平均が169万円でした。
中でも25%の方は100万円前後で購入しています。
特にこだわりなくお墓を購入するのであれば、100万円程度あれば大丈夫でしょう。
墓石名前いくら?
墓石に名前を刻む場合、相場としては2万円〜4万円程度の費用が必要です。
これはあくまで相場であり、地域によっては石材店の意向に従わざるを得ないこともあります。
予想以上に高くなってしまう可能性もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
戒名彫り いくら?
戒名を彫刻する場合は、3万円〜5万円程度必要とされています。
彫刻となると材質によっても変動し、墓誌と墓石で費用が異なることもあります。
確実な費用を知りたい場合は、事前に石材店までお問い合わせください。
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墓誌の書き方と使用する文字
墓誌はそのお墓に眠る方の名前を刻みますが、その書き方にはある程度のルールがあります。
とはいえ、墓誌はそもそも宗教的な意味合いを含んだものではありません。
一般的なルールについても確実なものではなく、地域や石材店、墓地の方針などによって異なる考え方の場合もあります。
ここでは、墓誌の書き方とよく使用される書体について宗教ごとに紹介していきます。
ただし、あくまで一般的な例として参考程度にご覧ください。
仏教・神道の場合
仏教や神道では、縦書きで名前が刻まれます。
この際、古いもの順に右から刻まれていくので、日本の縦書き文書と同じものと思って良いでしょう。
また、書体などに決まりはないものの、楷書体や隷書体などが使われることが多いようです。
ちなみに、楷書体はデジタル文字として一般的に使われる良く見る書体で、隷書体は印鑑などで使われる最も読みやすい文字といわれる書体です。
石材店と相談することで、他のさまざまな書体にも変更できるので、自分の希望する書体を考えておくと良いかもしれません。
また、墓誌に刻む文字は名前だけではありません。
仏教では、戒名・俗名(生前名)・没年月日・享年(没年齢)が刻まれます。
神道では、戒名の部分が諡(おくりな)と呼ばれる、神道における戒名のようなものに置き換わります。
キリスト教の場合
キリスト教の場合は、横書きで名前が刻まれます。
文字は左から刻まれて、古いものが上になるように足されていくので、一般的な横書きの文書をイメージすると良いでしょう。
こちらも書体に決まりはなく、仏教や神道と同じ楷書体や隷書体で書かれることが多いようです。
またキリスト教では、洗礼名・俗名・生きた期間・享年などが刻まれます。
洗礼名はキリスト教における戒名のようなもので、主にカトリック教で使われます。
洗礼という儀式を行なった方に付けられる名前です。
生きた期間とは、何年から何年まで生きていたのかを意味します。
つまり、命を授かった年から天に召された年までを刻みます。
享年部分では「昇天◯◯歳」などと刻まれます。
ちなみに無宗教の場合は、戒名や洗礼名などが刻まれずに俗名から刻まれ、縦書きか横書きかも特に決まってはいません。
宗教的な考え方もないので、おおよそ自由に決めても問題になることはないでしょう。
墓誌にかかる費用についてのまとめ
ここまで墓誌の費用についての情報や、建てるタイミングなどを中心に解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 墓誌とは、そのお墓に眠る方の名前をすべて刻む石碑のこと
- 墓誌全体の費用相場は、彫刻ひとりあたり8万円〜25万円程度
- お墓と墓誌をセットで建てる時の費用相場は、75万円〜230万円程度
- 墓石に刻めなくなった時、または新しくお墓を建てる時に墓誌を建てる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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