法事法要
直葬の場合、お布施は必要?お布施の種類や相場を解説!
更新日:2021.09.13 公開日:2021.08.18
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直葬でのお布施について
近頃では、葬儀に関する考え方も多様化しています。
従来の形式にとらわれず、通夜・告別式を行わない直葬を選ぶ世帯も増えてきています
直葬は従来の葬儀と異なるため、お布施をどのようにしたら良いかわかりませんよね。
そこでこの記事では
- 直葬でお布施は必要かどうか
- 直葬でのお布施の種類と相場
- 直葬でお布施を渡すときの注意点
以上3点を中心に解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
直葬でお布施は必要?
お布施は僧侶を呼ぶかどうかで必要かが変わります。
菩提寺(ぼだいじ)をお持ちの方は、そこの僧侶を直葬に呼ぶことが一般的です。
菩提寺をお持ちでない方や無宗教の方は、僧侶を呼びません。
僧侶を呼ぶ場合
お布施が必要になります。
菩提寺の僧侶にお願いするか、葬儀社に僧侶を探してもらうかで金額が変わってきます。
菩提寺をお持ちの方は、そこの僧侶を呼びます。
別の僧侶に供養を依頼し、納骨は檀家となっているお寺にお願いする行為はマナー違反です。
トラブルを避けるためにも、菩提寺をお持ちの方はそちらの僧侶に連絡をしましょう。
僧侶を呼ばない場合
お布施は必要ありません。
ただし、お寺内のお墓に入る場合は、そこの僧侶に供養をしてもらうことが前提となっています。
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直葬でのお布施の種類と金額相場
僧侶を呼ぶ際に支払うお金は以下の5種類です。
- 読経料
- 戒名料
- 御車代
- 御膳料
- 心付け
直葬は、一般葬より供養の行程が少ないため安く済むのが特徴です。
菩提寺の僧侶に頼む際は、一般の葬儀と変わらない場合もあります。
葬儀社や葬儀派遣サービスにお願いする場合は読経料と戒名料のみが一般的です。
読経料
一般的に読経料のことをお布施といいます。
直葬の場合は、供養の内容次第で金額が変わることがあります。
- 相場は3万~10万円程度
- 火葬場で数分の読経 3万〜5万円程度
- 火葬場と安置所の両方での読経 10万円程度
通夜・告別式を行う葬儀より読経回数が少ないため、お布施も安いことが多いです。
時間も5〜10分程度と短くなっています。
多くの直葬では、火葬場の炉前で行う炉前読経となります。
火葬場で読経できない場合は出棺前に行われます。
最近の葬儀では、告別式の後に初七日の法要も済ませてしまうことが多いです。
しかし直葬の場合は行わないのが一般的です。
初七日の法要を行う際は、僧侶や葬儀社などに相談してください。
戒名料
戒名とは仏門に入る際に授けられる名前のことです。
ほとんどの方が葬儀の時に授けられます。
仏式の葬儀を行うためには、仏門に入らなければいけません。
仏門に入らずに亡くなる場合は、亡くなったあとに戒名を授けられることになります。
戒名には位があり、ランクによって値段が変わります。
- 通常の戒名 10万~15万円程度
- 位の高い戒名 100万程度
菩提寺をお持ちの方は以下のルールがあります。
- ご先祖より位の高い戒名はつけない
- 夫婦で入る場合は戒名の位をそろえる
戒名はお寺から檀家(だんか)への恩返しとしての側面をもっていることもあります。
寄進額や生前のお寺との関係の強さから、位の高い戒名を授けられるケースもあります。
御車代
御車代とは、火葬場までの交通費として渡すお金です。
一般的に5,000円が相場です。
遠方からの場合は、実費よりも多いキリの良い金額をお渡しします。
新札を渡した方が丁寧な印象になります。
渡すときは、お布施と一緒がよいでしょう。
葬儀場や、派遣サービスを利用する際は、こちらが別で用意することはありません。
また、直接送迎した場合も必要ありません。
御膳料
精進落としをやらない場合は必要ありません。
しかし火葬後に会食をする場合で、僧侶が辞退された時に御膳料を包みます。
相場は5,000~1万円程度になります。
その状況に応じて必要かどうかを判断しましょう。
心付け
心付けは、必ず用意しなければならないものではありません。
故人を丁寧に扱ってくれたお礼の意味をもっています。
葬儀社の規定で受け取りを禁止していたりあらかじめ見積に計上していたりする業者もあります。
地域や業者によって異なるため難しい面もあります。
しかし手伝ってくれた親戚や友人、近所の世話役の方に対しては、心付けを用意しておくとよいでしょう。
お世話になった度合いにもよりますが、5000円程度が相場です。
直葬でお布施を渡すときの注意点
お布施を渡す際にも知っておきたいマナーがあります。
白無地の封筒に入れる
奉書紙で包んで渡すのが、正式な方法とされています。
しかし、最近は白い無地の封筒に包んで渡すのが一般的です。
郵便番号の枠があるものは避けましょう。
封筒はコンビニでも売っているようなものでも構いません。
透け防止のために紫の紙が入っているものは避けてください。
封筒が二重になっていると不幸が二重になるという意味合いがあります。
縁起がよくありません。
濃墨で必要事項を書く
お香典と違い、お布施の場合は濃墨を使用します。
お布施は感謝を表すものなので、薄墨でなくて結構です。
お金の入れ方も、お札の肖像画が表面に向くように入れます。
新札を準備できる時は、そのほうが望ましいです。
封筒に書くべき必要事項は2つあります。
- 「お布施」を表面の中央上部に書く
- 喪主(施主)のフルネームもしくは「〇〇家」と書く
裏面には何も書かなくて良いです。
しかし一部の慣習では、裏に氏名、住所、金額を書くことがあります。
お盆にのせるか袱紗に包んで渡す
お布施の渡し方は2通りあります。
- 切手盆や小さなお盆にのせる
- 袱紗に包んで渡す
お盆にのせて渡すほうがていねいな渡し方です。
しかし一般的には袱紗に包んで渡します。
袱紗は紫色などの落ち着いた色を選びましょう。
相手に表側の文字を向けるように渡すのが基本です。
お盆や袱紗を床に置いてはいけません。
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直葬でも葬儀費用が足りない場合
直葬を選んだものの、やはりそれなりにまとまったお金が葬儀を開くには必要です。
直葬では参列者が少ないため、一般葬と違い香典が集まりません。
そのため、葬儀費用は遺族が支払うことになります。
立て替える余裕がない場合は、故人の財産から引き出すことも出来ます。
ただし、銀行が死亡を確認すると、口座も凍結されてしまいます。
銀行に死亡の連絡をする前でしたら、葬儀費用などを引き出すことが可能です。
しかし勝手に引き出してしまうと、故人の財産トラブルになりかねます。
相続に関することはよく調べてから行動するようにしましょう。
直葬でのお布施まとめ
ここまで直葬でのお布施の情報や相場、マナーを中心に解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 直葬であっても、僧侶にお経を頼むときはお布施が必要
- 一般的なお布施は読経料 相場は3万~10万円程度
- お布施は白い封筒を準備し、濃墨で書く
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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