法事法要
葬儀後の三十五日法要とは?法要時の服装や香典金額について解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.08.24

四十九日法要はよく耳にすることがあると思います。
しかし、「三十五日法要」というのはあまり聞かないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- 葬儀後の三十五日法要とは何か
- 三十五日法要の流れ
- 三十五日法要の服装やマナーなどの注意点
以上の内容で解説していきます。
三十五日法要に対する疑問を解消して、いつでも対応できるよう準備しておきましょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
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- 葬儀後の三十五日法要とは?
- 葬儀後の三十五日法要は必ず行うべき?
- 三十五日法要の時の服装は?
- 葬儀後の三十五日法要に香典は必要?
- 三十五日法要の流れについて
- 三十五日法要を行うときの注意点
- 三十五日法要の時はどう挨拶すればいい?
- 葬儀後の三十五日法要まとめ
葬儀後の三十五日法要とは?

始めに、三十五日法要とは何かについて解説していきます。
命日から三十五日後に行う法要
三十五日法要とは、故人が亡くなった日から数えて35日目に行う法要のことをいいます。
例えば、故人が3月1日に亡くなった場合、4月5日が三十五日法要のタイミングとなります。
しかし、現在ではちょうど35日目で行うことはほとんどありません。
参加者の都合の良い日に合わせて、35日直前の土曜日に法要を行う場合が多いです。
追善供養のために行う
三十五日法要は、追善供養を目的に行われます。
追善供養とは、残された家族や知人が、故人の代わりに徳を重ねる行事のことを言います。
仏教では、一部の宗教をのぞいて亡くなった人は49日間かけて旅をして裁きを受けるとされています。
49日の旅の間に7つの関所で裁きを受け、その後どこの世界に行けるか決まるといわれています。
ちなみに、三十五日には第5の審判を受けることになっています。
どこに行くかは生前の故人の行いで決まります。
しかし、故人が亡くなった後に、残された家族が故人のために徳を積むことはできます。
残された家族が三十五日法要を行うことで、故人がより良い世界にいけるという考え方が三十五日法要の基本となっています。
現在でも、非常に信心深い家族は三十五日法要をする場合もあります。
葬儀後の三十五日法要は必ず行うべき?

現在、三十五日法要を行うケースは非常に少ないです。
行われるケースとしては、以下の2つがあげられます。
ここでは、1つずつ順に解説していきます。
三月越しになる場合は三十五日法要が忌明け
三月越しとは、故人の命日から忌明けまでが月を3つまたいでしまうことを言います。
仏教において「命日から四十九日までの期間が3ヶ月を超えることはよくない」とされており、避けられています。
故人が亡くなってから四十九日法要がもっとも重要とされていて、忌明けにあたります。
しかし、三月越しはよくないとされているため、出てくる考え方が三十五日法要です。
5月23日に亡くなった場合、三十五日法要をすると6月26日なので月が3つに渡ることなく忌明けができるというわけです。
四十九日法要を行う場合はしなくても良い
上でもお伝えしたように、三十五日法要は追善供養が目的です。
かつて追善供養は7日ごとに行われていました。
現在でも非常に信仰心が強い家庭では、三十五日法要と四十九日法要の両方を行うこともあります。
しかし、現在ではごく一部の家庭を除き、四十九日と三十五日の法要をどちらもやる家庭はほとんどありません。
四十九日法要を行ったら、三十五日法要はやらないことが多いです。
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三十五日法要の時の服装は?

施主や遺族は、三回忌までは正喪服か準喪服を用いることがマナーとされてきました。
参列者は準喪服か略礼服で参列します。
靴や時計は、派手にならないものを選び、アクセサリーは外しておきましょう。
葬儀後の三十五日法要に香典は必要?

法事、法要の際の大切な持ち物といえば、香典です。
ここでは香典の相場や注意点について解説していきます。
葬儀同様に香典が必須
三十五日法要でも、葬儀や他の法要と同じように香典は必要です。
水引は黒白、高額であれば双銀の不祝儀袋にお金を包みます。
中に入れるお札は新札でも問題ありませんが、新札はお祝い事で使用するものなので不快に思うご遺族もいるかもしれません。
もしも新札を使用する場合は、折り目をつけてから入れるようにしましょう。
香典額は故人との関係によって変わる
香典の金額は、故人とのつながりとご自身の年齢によって変わってます。
以下は大体の目安になります。
宗派や地域で相場は異なるので、他の参列者に事前に確認しておくことをおすすめします。
故人との関係
- 血縁関係 :1万〜3万円
- 関係が深い友人や知人:1万〜3万円
- 友人、職場の方 :5,000〜1万円
また、会食がある場合は上記の金額に5千円〜1万円ほど多く包むことが多いです。
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三十五日法要の流れについて

一般的に、三十五日法要は自宅や法要会館などでとり行われるのが一般的です。
ただし、自宅で行う場合は参加者全員が入れる広い部屋が必要になります。
このため、人数の多い法要は法要会館を使うことが多いです。
ここでは、法要会館で行うときの当日の流れを紹介していきます。
- 僧侶の入場
- 施主からの挨拶
- 僧侶の読経
- 焼香
- 僧侶からの法話
- 墓地へ移動
- 会食
- 僧侶退席
このような流れで行われるのが一般的です。
スポンサーリンク三十五日法要を行うときの注意点

三十五日法要を執り行う側になった時には、以下のことについての注意が必要です。
命日から三十五日を過ぎないようにする
法事の時期は遅くなることのないように注意する必要があります。
また、法要を早め過ぎてはいけません。
せめて1〜2週間程度であれば問題ないそうです。
案内状は法要の1か月半前ほどに出す
三十五日法要の案内状は、1ヶ月〜1ヶ月半前に出すのが基本です。
なお受け取った側のマナーとして、できるだけ早く返信しましょう。
案内を出す際に1〜2週間前に返信を依頼するよう記載しておくと安心です。
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三十五日法要の時はどう挨拶すればいい?

三十五日法要では、施主から参列者に対して簡単な挨拶を冒頭と中締めに行います。
冒頭では、参列者への感謝と法要開始を告げます。
そして僧侶に読経を開始してもらう合図を出すという役割もあります。
中締めは、参列者に感謝して法要の終了を告げ、粗供養品、会食の案内をする役割があります。
分かりやすく簡潔に話すことを心がけましょう。
また、重ね重ねや死を直接連想されてしまうような言葉などの忌み言葉には注意が必要です。
葬儀後の三十五日法要まとめ

ここまで葬儀後の三十五日法要について詳しく説明してきました。
まとめると以下の通りです。
- 葬儀後の三十五日法要とは、亡くなってから三十五日目に行う法要のこと
- 三十五日法要の流れは、施主から挨拶、僧侶の読経、焼香、法話、会食
- 三十五日法要の期日を早めるのはいいが三十五日を過ぎてはいけない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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