法事法要
23回忌のやり方を徹底解説!23回忌の準備・当日の流れ・服装など
更新日:2022.06.11 公開日:2021.11.25

記事のポイントを先取り!
- 23回忌とは故人が亡くなって22年目の命日に行う年忌法要のこと
- 23回忌は宗派によって行う場合と行わない場合がある。
- 23回忌での最適な服装は喪服 ただし施主の要請によって平服となる場合もある
年忌法要とは、一定年度の命日に執り行う追善供養のことです。
故人が亡くなられて1年目の1周忌に始まり、以降は3と7の年度に行われます。
その供養のひとつに23回忌があります。
23回忌のやり方は一体どのようにすればよいのでしょうか。
また、事前の準備や最適な服装などわからないことも多いですね。
以上の点について詳しく解説いたします。
ぜひ最後までご覧になってください。
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23回忌とは
はじめに23回忌について詳しく解説します。
22年目の年忌法要
23回忌とは、故人が亡くなられて22年目の年に行う年忌法要です。
3と7のつく年度に繰り返し行われる法要の一つとなります。
遺族のみでの供養が多い
23回忌は親族のみで供養するやり方が多いようです。
一般的に年忌法要は故人が亡くなられてから時間が経つほど、その規模は縮小します。
故人の最初の命日から22年経過していることもあり、参列客も集まりにくいことも理由の一つといえます。
そのため、23回忌は親族のみで執り行うことが多くなります。
省略されることも
最近では「併修(へいしゅう)」によって23回忌を省略することもあります。
併修とは、複数の年忌法要をまとめて執り行うことを指します。
施主や参列者の定期的な負担を減らすことが主な目的です。
また、23回忌を待たずして「弔い上げ」とする場合があります。
弔い上げとは、供養の節目とする最後の年忌法要です。
一般的には33回忌や50回忌を区切りに弔い上げとする家庭が多かったのですが、最近では17回忌などを節目とするケースも増えています。
高齢化社会により故人の年齢も上がってきているため、参列者も高齢の場合が多いことが理由です。
このような理由から、23回忌は省略されることもあります。
23回忌を行う宗派・行わない宗派
宗派によって23回忌を執り行うかどうかは異なります。
23回忌を行う宗派、行わない宗派について解説します。
23回忌を行う宗派
23回忌を行う宗派は「曹洞宗」「臨済宗」「日蓮宗」「浄土真宗」があります。
曹洞宗では1周忌から25周忌まで行うことが一般的です。
臨済宗では1周忌から17回忌まで行い、その後は23回忌を行う地域と25回忌を行う地域もあり、やり方はそれぞれです。
そのため、23回忌を執り行わないという地域もあります。
日蓮宗では1周忌から17回忌のあと、23回忌もしくは27回忌を行います。
ただし、25回忌を行うことで23回忌と27回忌を省略するやり方もあります。
浄土真宗では1周忌から33回忌まで行うことが一般的なやり方です。
ちなみに浄土真宗は年忌法要の目的が他の宗派とは違います。
故人の追善供養として行う多くの宗派に対して、浄土真宗では「亡くなった人はすぐに極楽浄土へ行ける」という考え方が基本にあります。
そのため、浄土真宗の年忌法要は親族が集まって「故人を偲ぶ」ことが目的となります。
23回忌をやらない宗派
23回忌をやらない宗派には「真言宗」と「天台宗」があります。
どちらも1周忌から17回忌までは定期的に行います。
そのあとの23回忌と27回忌については省略し、代わりに25回忌を行うことになります。
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【準備】23回忌のやり方

23回忌を執り行うにあたって、事前に必要な準備について解説します。
日時と場所決め
まずは日時と場所決めから始めます。
日取りについては、祥月命日(故人が亡くなった月日)を基本に設定します。
しかし命日が平日の場合には、参列ができない人が多くなる可能性があります。
そのため、命日に近い休日などに日時を設定することが一般的です。
場所については大きく2つに分けられ、自宅または菩提寺が基本となります。
菩提寺とは先祖代々から付き合いのあるお寺のことを指します。
菩提寺で行う場合には準備は全てお寺で行ってくれます。
そのため一定規模以上の法要に適しており、やり方に迷うことはありません。
また、菩提寺がない場合でも相談できるお寺もあります。
自宅で行う場合は基本的に自分で準備をすることになります。
親族のみの小規模で執り行なう法要であれば、自宅の方が適している場合もあります。
まずは日取りから始め、開催予定の規模に合わせてお寺または自宅かを決めると良いでしょう。
案内状の送付
次に案内状を送付します。
23回忌ともなれば、招待の範囲は身内が中心となる場合が多くなります。
身内であれば電話などで招待の連絡を済ませることもあります。
友人・知人などは日時と場所を記載した案内状を送り、出欠の回答をしてもらうことが一般的です。
お布施の準備
僧侶にお渡しするお布施を準備します。
23回忌のお布施の相場は3万円程度です。
また、自宅へ僧侶を招く場合には「御車代」5千円程度を別で包みます。
法要後に行う会食に僧侶が参加しない場合には「御膳料」も別に包みます。
御膳料の相場は5千円~1万円です。
なお、お車代と御膳料をお布施と一緒に包むことはマナー違反です。
必ず別々の封筒に包むというやり方を間違えないようにしましょう。
返礼品の準備
最後は法要の際にいただく香典の返礼品、つまり香典返しの準備です。
23回忌の場合には葬儀などと違い、参列客の数も限定されている場合がほとんどです。
そのため香典返しの数も把握しやすく、事前に香典返しの必要数が準備できます。
【当日の流れ】23回忌のやり方
続けて、23回忌を執り行うにあたっての当日の流れです。
23回忌の一般的な流れは以下の通りです。
- 施主・参列者の入場および着座
- 施主による法要開始の挨拶
- 僧侶の入場
- 僧侶の読経
- お焼香
- 僧侶による読経・法話
- 僧侶退場
- 施主による法要終了の挨拶
- 会食
- 施主による会食終了の挨拶
- 引き出物を渡して閉式
主に以上の流れで執り行われます。
ただし家族のみ小規模にて行う場合のやり方はこのかぎりではありません。
会食の用意はせずに執り行うこともあり、最近ではそのような法要も増えてきています。
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23回忌での服装

次は23回忌で着用する服装についてです。
まず、自宅で行う場合には私服でも構いません。
ただし私服でも派手な色やデザインは避け、地味なものを選びます。
お寺で行う場合には、身内のみであるとはいえ喪服が望ましいでしょう。
施主の意向によって平服で参列するようにお願いされることがあります。
その場合は施主の指示に従うようにしましょう。
ちなみに、一般的な7回忌以降の平服とは「地味な服装」を指します。
参列前に、服装について施主の意向がないかを確認しておきましょう。
家族だけの23回忌におすすめの会場とは?
23回忌となれば、家族のみで法要を行うご家庭も多いと思います。
家族のみで23回忌を行う場合にはどのような会場がふさわしいでしょうか。
自宅
23回忌を家族のみで執り行う場合の代表的な場所としては、自宅が挙げられます。
家族のみでの法要は少数で執り行うため、自宅が最も適しているといえるでしょう。
自宅は、故人および家族が慣れ親しんでいる場所です。
リラックスした状態で23回忌を行えるのが最大のメリットです。
ただし、自宅の場合は祭壇の準備や一連の段取り全てを自分たちで行う必要があります。
リラックスして法要を行うことができる反面、準備が負担となる点はデメリットといえます。
寺院
寺院で家族のみの法要を執り行う場合もあります。
法要の準備から当日の段取りまで全て寺院が執り行ってくれるため、この点は大きなメリットといえます。
ただし、上記は主に菩提寺で法要を行うケースです。
デメリットとして菩提寺がない場合には、新規で法要の手配を取る必要があります。
この場合、融通がきかないことや、費用が割高になる可能性があるため、寺院のやり方について事前に確認しましょう。
斎場やホテル
斎場やホテルで開催するというやり方もあります。
23回忌ということを考えると、一定規模以上の法要でない限りはあまり一般的でありません。
しかし斎場やホテルにはそれぞれの法要に合わせたプランが用意されている場合が多いようです。
それぞれのプランを比較検討してみてもよいでしょう。
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23回忌のやり方まとめ

ここまで23回忌の事前の準備についての情報や、当日の流れなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 23回忌とは故人が亡くなって22年目の命日に行う年忌法要のこと
- 23回忌は宗派によって行う場合と行わない場合がある。
- 23回忌での最適な服装は喪服 ただし施主の要請によって平服となる場合もある
- 23回忌を家族のみかつ小規模で行う場合には自宅での開催がおすすめ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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