法事法要
宗派によってお盆に飾るなすときゅうりは違う?地域による違いも紹介
更新日:2022.11.21
お盆ではお盆飾りを行うのが一般的です。
お盆飾りと言えば、なすときゅうりを飾るのがポピュラーですよね。
宗派によってお盆飾りの内容に違いがあるのかご存知でしょうか。
そこでこの記事では、お盆になすときゅうりを飾る理由や宗派による違いについて解説します。
この記事を読めば、お盆飾りについての概要を理解できるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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お盆になすときゅうりを飾る理由
お盆ではお盆飾りとして、なすときゅうりに4本ずつ割箸を刺したものを用います。
なすときゅうりが選ばれた理由としては、お盆の時期に多く収穫されるからであると言われています。
きゅうりは精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれ、なすは精霊牛(しょうりょううし)と呼ばれます。
なすときゅうりの飾りは、ご先祖様があの世とこの世を行き来するための乗りものです。
行きは、精霊馬を使ってできるだけ早くこの世に戻ってきてもらうという意味が込められています。
精霊牛には、ゆっくりとあの世まで帰っていただくという意味があります。
宗派・宗教別の違い
お盆飾りにきゅうりやなすを飾ることについて、宗派による違いはあるのでしょうか。
宗派によるなすときゅうりの違いはない
なすときゅうりを飾ることに、宗派による違いはほとんどありません。
仏教ならば宗派を問わず、精霊馬と精霊牛が用いられているようです。
浄土真宗はお盆がない
浄土真宗にはお盆がありません。
浄土真宗では、お盆の代わりに、歓喜会(かんぎえ)というものがあります。
歓喜会では僧侶から法話を聞かせていただきます。
浄土真宗には、死者が「迷う」「苦しむ」といった発想がないので、追善供養を目的とした行事は行いません。
そのため送り火や、迎え火、精霊棚などの飾りは行いません。
神道も飾る
神道でも、仏教と同じくお盆があります。
仏教同様に精霊棚を設け、その上にお供え物や精霊馬、精霊牛を飾ります。
日本に仏教が広まる前から、神道では先祖の霊を迎えて祭りを行う習慣がありました。
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地域ごとの違い
お盆飾りの精霊馬や精霊牛について、地域ごとの違いはあるのでしょうか。
その違いについては以下の通りです。
北海道~中部
8月16日に送り盆があり、その日に精霊棚を設置して、精霊馬をお供えします。
東日本
8月13日の「迎え盆」の朝に、精霊棚を作って、精霊馬を飾ります。
昔は「送り盆」の16日に、使い終わったお盆飾りを海や川に流していました。
近年では海や河川を汚すことになるため土に埋めたり塩で清めて処理するようなりました。
西日本
西日本では、精霊馬や精霊牛を利用しないため、精霊馬や精霊牛を知らない方が多いです。
その代わりに、精霊船といういものを使います。
精霊船とは、麦わらや木で作られた船で、様々な形状のものがあります。
シンプルに船を模したものから、提灯を模して作られたものまであります。
あかりが灯るように作られたものが多いです。
沖縄
沖縄では、精霊馬や精霊牛の代わりに、サトウキビをお供えします。
ご先祖様があの世とこの世を行き来する時の杖として利用してもらうためです。
このように精霊馬や精霊牛をお供えするのかどうかは地域によって様々です。
事事前に確認しておくことが大事です。
なすときゅうりを使った作り方
ここでは、精霊馬と精霊牛の作り方を簡単にご紹介します。
精霊馬と精霊牛の作り方
作り方は、なすやきゅうりに足となる割箸やマッチ棒、つまようじを刺すだけです。
割箸を使う場合は、一本の長さが長いので、二等分か三等分にして使います。
最近では、アレンジして目や口の模様を包丁で入れたりすることもあるようです。
既製品の精霊馬と精霊牛
近年では、なすやきゅうりで作る以外にも、既製品を買う事もできます。
既製品の場合は、なすやきゅうりではなくローソクとして利用できるものもあるようです。
なすやきゅうりで作ったものよりも、外観がより馬や牛に近く作られています。
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なすときゅうりの飾り方
なすときゅうりの飾り方や飾る時期は、地域によって差はあります。
しかし一般的には以下の通りです。
飾るタイミング
精霊馬や精霊牛を飾るタイミングは、盆入りから盆明けの間です。
具体的には8月13~16日の間です。
飾り方
盆入り、迎え火の日には精霊馬と精霊牛の頭が内側に向くようにします。
反対に盆明け、送り火の日には、精霊馬や精霊牛の頭を外に向けます。
東からご先祖様が帰ってくることから精霊馬を西に向けることもあるようです
なすときゅうりの処分方法
なすときゅうりの処分方法は地域によってかなり違ってきます。
昔は、使い終わった精霊馬や精霊牛を川に流したり、海に流したりしていたようです。
しかし近年ではそういったことすると地方自治体の条例に違反することもあります。
地域の条例に違反しない方法としては以下のことがあげられます。
自宅の庭に埋める
自宅で焚火ができるような地域では、精霊馬や精霊牛を焚火で燃やすことも可能でしょう。
しかし首都圏では、焚火を行うこともはばかられる地域も多いのではと思います。
そのため焚火はせず、自宅の庭に埋めると良いでしょう。
生ごみとして処分する
精霊馬や精霊牛は食べてはいけません。
生ごみとして処分するときは、塩で清めて、白い半紙に包んで捨てるのがベストです。
半紙がなければ白い紙かあるいは、キッチンペーパーに包んでも良いでしょう。
お焚き上げをお願いする
お焚き上げとは神様や仏壇に関わるものを神社やお寺で供養してもらうことです。
供養の方法は、その名の通り、焚火でお供えものや故人の物を燃やします。
自宅で焚火ができなくても寺院や神社の特定の場所では焚火ができるところがあるでしょう。
そのため、自分で精霊馬や精霊牛を処分できない場合は、神社や寺院にお願いしましょう。
宗派によっては、お焚き上げできない宗派もあるかもしれません。
なので事前に神社やお寺に確認することが大切です。
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お盆のなすときゅうりの宗派別まとめ
ここまで、宗派による精霊馬や精霊牛の意味や、その作り方を中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- なすやきゅうりを飾る理由は、ご先祖様の送り迎えをするため
- お盆飾りを飾る時期は、お盆入りからお盆明けまで
- お盆飾りの飾り方は宗派を跨いでほとんど同じ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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