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法事法要

浄土真宗は何回忌まで法事をするの?法事の考え方やマナーも解説

更新日:2022.06.11

回忌

りんを手に持つ僧侶の手元

記事のポイントを先取り!

  • 浄土真宗の法事は冥福を祈るのではなく、故人を偲び仏法に触れるために営まれる
  • 浄土真宗の年忌法要の種類は、一周忌から始まり三十三回忌で弔い上げをする
  • 浄土真宗の香典の表書きは「御仏前」とする

浄土真宗は他宗派と一線を画する考え方をもちます。
そのため、法事のやり方が異なるのではと疑問に感じる方もいらっしゃると思います。

そこでこの記事では浄土真宗の回忌法要について解説します

上記の順に浄土真宗の法事の特徴と、回忌の種類や法事のマナーについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 浄土真宗の法事に対する考え方
  2. 浄土真宗は法事は何回忌までやるの?
  3. 年忌法要の種類
  4. 浄土真宗の法事のマナー
  5. 浄土真宗の合掌・礼拝の仕方
  6. 浄土真宗の法事の回忌まとめ
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浄土真宗の法事に対する考え方

人差し指を立ててこちらを向いている女性

浄土真宗は他宗派と違い、「死即往生」という考え方があります。
死既往生は、成仏するために修行は必要なく、亡くなると自動的に極楽浄土に行けるという考えです。
阿弥陀如来の本願力で、念仏を唱えれば問題なく極楽浄土に行けるとされています。

浄土真宗は「即身成仏」という考え方のため、亡くなった人はすでに救われているのです。
したがって、遺族が故人の冥福を祈って善行とされる追善供養をする必要はありません。
法事を行う意味は、故人を偲び仏法に触れる機会を持つために営まれます。

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浄土真宗は法事は何回忌までやるの?

ノートパソコンをもって紹介ているビジネスウーマン

浄土真宗の法事に対する考え方がわかったところで、実際に浄土真宗は何回忌まで法要をするのでしょうか。
以下で解説します。

年忌法要は一般的に命日

浄土真宗の年忌法要は、一般的に命日の当日に営むのが正式なマナーです。
しかし、命日が平日の場合には、仕事や学校などで出席できないことがあります。
そのため、参列者が集まりやすい週末に営むケースが増えています。
年忌法要の日程を決める際には、命日よりも前の週末に日程を組みましょう。

弔い上げに決まりはない

浄土真宗においても弔い上げを、どの回忌にするかは正式には決まっていません。
弔い上げの時期はお寺の意向や、地域の慣習によるものが大きく影響します。
弔い上げをどの回忌のタイミングで行うかは、菩提寺との相談で決めると良いでしょう
一般的に三十三回忌で弔い上げを行います。

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年忌法要の種類

以下では、年忌法要の種類について解説します。

  • 一周忌
  • 三回忌
  • 七回忌
  • 十三回忌
  • 十七回忌
  • 二十三回忌
  • 二十七回忌
  • 三十三回忌

年忌法要の種類は以上の8つです。
一周忌は故人の命日からちょうど一年後に行われますが、三回忌以降の年忌法要は回忌数から1を引いた年に法要が行われます。

また、一周忌から三回忌までは知人・友人が参列され、大きな規模で法事を執り行うことが多いです。
遺族・親族・友人・知人が集まり、僧侶の読経の後に焼香とお斎をします。
しかしながら、七回忌以降は遺族だけで、規模を縮小して法事を営む傾向にあります。

十七回忌から二十七回忌の法事は、場合によっては省略することが多くなってきています。
三十三回忌にて忌明けとし、弔い上げとするケースが多いです。

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浄土真宗の法事のマナー

この章では、浄土真宗の法事におけるマナーを解説します。
香典・数珠・焼香と線香・服装について、詳しく見ていきましょう。

香典

香典の金額は故人との関係性に左右され、近親者の額が多い傾向にあります。
地域の慣習や宗派により多少の違いもあり、香典の金額は正式には決まっていません。

浄土真宗は「臨終即往生」ですので、直ぐに成仏するため霊魂という概念がありません
他の宗派では、香典の表書きには「御霊前」としますが、浄土真宗では「御仏前」と書きます。
浄土真宗では亡くなって直ぐに仏様になるため、「御仏前」と書きます。

数珠

浄土真宗では念仏を唱える際、数取りの必要がないため、蓮如結びの房が特徴の数珠を用います。
浄土真宗本願寺派と真宗大谷派では、数珠の持ち方がそれぞれ異なります。

浄土真宗本願寺派では、数珠を二重にして合掌した手に掛け、房を下に垂らすようにします。
真宗大谷派では、二重にした数珠を両手に掛けて、房は上から左側に垂らすようにします。
間違えることがないように、法事に参加する前に確認しておきましょう。

焼香・線香

他の宗派の焼香は、御香をつまんで額に押しいただくことが一般的です。
しかし、浄土真宗では、御香を額に押しいただくことはしません。
御香をつまんだら、そのまま香炉の炭の上にくべるのが浄土真宗の焼香の作法です。

焼香の回数について浄土真宗本願寺派は1回、真宗大谷派では2回とされています。
焼香は宗派により異なりますので、注意しましょう。

線香の立て方についても浄土真宗の作法は、他の宗派とは異なります。
線香は香炉に立てるのではなく、一本の線香を二つか三つに折って寝かせる「寝線香」が正式な作法です。

服装

法事では何を着てけばいいのかよくわからない方も多くいらっしゃると思います。
男性と女性にわけてそれぞれ解説します。

男性

浄土真宗の法事での服装は、略喪服とされるダークスーツで問題ありません。
男性は黒や紺・グレーのスーツで問題ありませんが、カジュアルなものは避けましょう。
ネクタイや靴下・靴は基本的には黒にして、光沢のないものが無難です。
葬儀とは違い、必ず黒でなければならないことはなく、地味な色なら差し支えありません。

女性

女性は黒や紺・グレーなどのワンピース・アンサンブルスーツが良いでしょう。
バッグや靴・ストッキングについても、黒色を用意するようにしてください。

スカートの丈が短いものや、襟元が広く開いているような肌を露出する服はNGです。
髪型やメーク・アクセサリーなども、派手で華やかににならないように注意しましょう。
浄土真宗の法事は仏縁を頂くとされる場ですので、落ち着いた印象の装いにします。

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浄土真宗の合掌・礼拝の仕方

喪服でお辞儀をする二人の女性

浄土真宗の阿弥陀如来へのご挨拶は、合掌・礼拝に始まり、合掌・礼拝に終わります。
礼拝は「御仏のお徳をたたえ、敬うこと」ですので、穏やかな気持ちで続けましょう。

仏壇を掃除して整えたら、線香1本を2つか3つに折って横に寝かせて香炉に供えます
お仏飯を供えて(ただしお茶湯は供えません)、お灯明に火をともします。

合掌・礼拝の前に数珠を、両手の親指と人差し指の間にかけます。
房は下に垂らすようにして、指を揃えて45度上方に伸ばしたら合掌・礼拝に進みます。
合掌した両手を、みぞおちの辺りに手首がくるように、胸の前で合わせます。
合掌をする際は、両手はななめ45度になるようにし、肩と肘を張らず背筋を伸ばします。

南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)と声に出して、念仏を何度か称えます。
首は曲げずに腰から上体を45度に傾けて前に倒し、数秒そのままで保ちます。
目はつぶらずゆっくりとした動作で、上体を元にもどし、合掌をときます。
お経を称える場合は、聖典をいただき、リンを2回鳴らします。

そして正信偈(しょうしんげ)・讃仏偈(さんぶつげ)を称えますが、ふしをつけずに称えるようにしましょう。
続いて浄土真宗では最も大事な意味を持つ重誓偈(じゅうせいげ)を、ふしをつけて称えます。
お経の最後に、リンを3回鳴らしてから、もう一度聖典をいただいて閉じます。
お経が終わりましたら、合掌・礼拝をして念仏を称えて終了とします。

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浄土真宗の法事の回忌まとめ

大きな木の葉っぱ

ここまで浄土真宗の法事への考え方の情報や、回忌の種類と法事マナーの情報を中心に解説しました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 浄土真宗の法事は冥福を祈るのではなく、故人を偲び仏法に触れるために営まれる
  • 浄土真宗の年忌法要の種類は、一周忌から始まり三十三回忌で弔い上げをする
  • 浄土真宗の香典の表書きは「御仏前」とする

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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