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法事法要

仏壇は床の間に置いても良い?仏間との違いを説明

更新日:2022.05.10 公開日:2021.12.21

仏壇

線香が立てられた仏壇

記事のポイントを先取り!

  • 床の間にもリビングにも仏壇を置ける
  • リビングでの法事は来賓の対応に工夫が必要
  • リビングに仏壇を置くと家族がお参りしやすくなる
  • 床の間だと大きい仏壇も置け、劣化も防止される

床の間と聞いて、和室の中にある掛け軸やお花が飾られているスペースを想像されると思います。
床の間に仏壇を置くことは「和」になじみ、景観としても適しているでしょう。

しかし、床の間に仏壇を置いても本当に大丈夫なのでしょうか?
今回は床の間と仏間について紹介したうえで、床の間に仏壇を置く際に気を付けることやメリットを紹介していきます。

後半では、最近の仏壇をリビングに置く傾向にあることについても触れていきます。
ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 床の間とは
  2. 仏壇を床の間に置いていい?
  3. 仏壇を床の間に置く場合
  4. 仏壇をリビングに置いてもいい?
  5. 仏壇と床の間のまとめ
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床の間とは

古くからある床の間とは、元々どういうスペースとして設けられた場所なのでしょうか。
また、床の間と仏間の違いは何なのでしょうか。
床の間仏間について説明します。

床の間とは

床の間とは、畳が敷き詰められた和室の中にある、床が一段高くなったスペースです。
一般的には、掛け軸や壺、生け花、盆栽などが飾られています。
広さはお家により様々で、正式名称は「床(とこ)」といいます。

床の間の起源は室町時代から始まり、仏具や仏画を飾ったり、位の高い人が座る一段高い場所とされていました。
次第に、床の間は客を迎える「客間」の一番神聖なる場所とされ、仏具や仏画以外にも、前述した様々なものを飾るようになったと言われています。

床の間と仏間の違い

仏間とは、仏壇が置かれた部屋、もしくは仏壇を置く専用のスペースのことを言います。
さらには仏像や位牌を安置する部屋のことを指し、仏さまやご先祖さまと向き合う空間という役割をもちます。
床の間は客間の一部、仏間は仏壇が置かれた部屋をいいますので、役割が異なります。

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仏壇を床の間に置いていい?

仏壇は床の間に置くことは良くないイメージを持たれている方も多いと思います。
実は、仏壇を床の間に置くことはダメではなく、むしろ良いともいわれています。
ここでは仏壇を床の間に置くことが良いとされる理由や配置について徹底解説していきます。

床の間は仏壇を置くのに理想的

室町時代から始まった床の間ですが、仏具や仏画以外にも、仏壇を設置していた経緯もあるようです。
床の間は客間の中で上座にあたるため、仏壇を上座に置くことはご先祖様の崇拝に値し、適していたと言われています。

また、床の間の起源は仏教思想から生まれたとされていますが、宗教的な意味合いを持ち合わせていないため、仏壇を床の間に置くことは問題ありません。
和風な床の間に仏壇を置くことで景観をこわすこともなく、床の間に置かれた仏壇は堂々とした印象を与えるでしょう。

仏壇を床の間に置くメリット

前述したとおり、仏壇を床の間に置くことで、ご先祖様を崇拝することができたり、床の間の景観に合致したりします。
それ以外にも、元々仏壇があったスペースを収納スペースに活用でき、床の間だからこそのメリットがあるので紹介していきます。

床の間は風通しと日当たりが考慮されている

仏壇は木で造られているため、材質の変形、色落ちなどの劣化を起こしてしまいます。
その劣化の大きな原因が、湿度と直射日光です。

床の間は客間ということもあり、風通しと日当たりを考えて設計されています。
そのため、湿気がこもることなく、直射日光も防ぎ、劣化を抑えることに適しています。

床の間の天井には高さがある

床の間は天井に高さがあるつくりになっています。
そのため、小さい上置き型仏壇から、大きい床置き型仏壇まで、サイズに問題なければ好きな仏壇を置くことができます。
床の間と言ってもお家によって広さは様々です。
仏壇を設置する前に寸法を測るようにしましょう。

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仏壇を床の間に置く場合

供花と果物とおりん

仏壇を床の間に置くことは適していると紹介してきましたが、どのような配置があるのでしょうか?
注意点も交えて紹介します。

床の間で仏壇をどこに置くのか

お家によって床の間の広さは異なります。
真ん中よりも横に寄せれば、隣に飾り物を置くことができ、おしゃれに有効活用できます。
飾り物を和風にすることで、さらに床の間の景観に合うことでしょう。

対して、床の間を仏壇の場所として使用するのであれば、真ん中に置くことで堂々とした印象を与えつつ、ご先祖様への崇拝を感じさせることもできます。

床の間に置く仏壇の種類

床の間に置く仏壇は床置き型仏壇(台付きタイプ)が一般的です。
しかし、大きさには注意が必要です。
仏壇を準備する前に、必ず寸法を測って仏壇を選ぶようにしましょう。
大きさに問題がなければ、サイズの小さい上置き型仏壇から、大きい床置き型仏壇まで、好きなものを選ぶことができます。

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仏壇をリビングに置いてもいい?

仏壇をリビングに置くことは問題ないといわれています。
仏壇の種類は多種多様となり、今ではタンスや棚の上、押入れ、部屋に置けるタイプなど、仏間や床の間以外にも置ける仏壇が普及しつつあります。

その中でも、リビングに仏壇を置くご家庭が増えてきています。
リビングに違和感なく同調できるモダンなデザインの仏壇も売られています。

リビングに置くご家庭が増えてきているのはどうしてでしょうか?
世間のライフスタイルに合わせて、リビングに置くご家庭が増えてきているようです。
ここでは仏壇をリビングに置く理由を詳しく解説していきます。

仏壇をリビングに置く人が増えている理由

近年、都市部への人口集中に伴い、生活様式が都会型へと変化しています。
土地の高騰や広い土地が少ないことを理由に、新しく建設されるお家は狭いものが増えています。
そのため、予算の都合や、生活最低限の間取りを理由に、和室を取り入れないご家庭が増えています。

分譲マンションを購入する方も増えていますが、こちらも和室を取り入れていないことが多く、リビングに仏壇を置く人が増えている理由の一つでしょう。
また、高齢者の方で身体が衰えてくると、畳に座ることをきつく感じることもあり、和室ではなく洋室を取り入れるご家庭が増えています。

仏壇をリビングに置くメリット・デメリット

以上の理由で、和室を取り入れることができずに、リビングに仏壇を設置するご家庭が増えてきています。
ですが、リビングに置くことのメリットもあります。
ここでは、リビングに置くことのメリット・デメリットを紹介します。

メリット

リビングは家族が集まる機会が一番多い憩いの場です。
日常空間に仏壇があることで、家族が集まってお祈りもしやすく、一人でお祈りすることも増えます。
仏間にある時は少し怖い雰囲気もありますが、リビングにあることでお子さんも怖がることなくお祈りがしやすくなるでしょう。

また、リビングは家族の憩いの場であるほかに、お客様と時を過ごす場でもあります。
リビングに仏壇があることで、ご先祖様、家族、お客様、お互いがつながりを感じながら毎日を過ごすことができます。

仏壇の管理面においてもメリットがあります。
灯明の消し忘れを防いだり、花が枯れていることに気づいたりなど、誰でも異変に気付くことができます。
仏間よりもリビングにある方が、家族みんなで気にかけたり、管理する機会が増え、ご先祖様とのつながりが増えます。
最近はほとんどのリビングが台所と隣接しているため、ご先祖様に供えるご飯や水を用意しやすくなっているところもメリットです。

デメリット

家族以外がお参りしづらいことです。
お坊さんや故人の関係者が法要にお見えになると思います。
その際に、家具を移動したり、片付けをしたりとお参りしやすいように工夫が必要です。

また、法要を終えた後に、来賓の方々をもてなすと思います。
どこでもてなすのか考えておく必要もありそうです。

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仏壇と床の間のまとめ

仏壇に向かって祈りをささげる僧侶の背中

ここまで仏壇の置き場所や、その性質などを中心にお伝えしてきました。
床の間に仏壇を置くこと、リビングに仏壇を置くことについて以下にまとめます。

  • 床の間に仏壇を置くことは、見た目も宗教的な意味合いも問題ない
  • 床の間に仏壇を置く場合は、仏壇の大きさに問題なければどこに置いても良い
  • 床の間に仏壇を置くメリットは、劣化防止、大きい仏壇も設置できるなど
  • リビングに仏壇を置くことは、モダンな仏壇を置くことで、見た目も意味合いも問題無い
  • リビングに仏壇を置くことで、家族にメリットはあるが、法事は来賓の対応に工夫が必要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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