法事法要
お布施袋に水引は必要?正しい包み方やマナーまで詳しく解説
更新日:2022.11.08 公開日:2021.10.15
家族が亡くなって喪主や施主をする立場になったとき、お坊さんやお寺にお布施を渡します。
お布施を包むときに封筒の種類や水引の種類が多くあり、どれにお布施を包むか迷った経験がある方が多いでしょう。
この記事ではお布施を包む封筒や水引について解説します。
この機会にお布施の袋や水引について理解して、スムーズにお布施を渡せるようにしましょう。
四十九日の布施についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お布施袋に水引は必要ない
お布施は、香典と同じ不祝儀袋に入れて渡すものだと思っている方が多いのではないでしょうか。
実は、お布施を包むときは不祝儀袋を使わず、奉書紙に包むのが正式とされています。
奉書紙や白封筒を使う際には、水引は必要ありません。
水引は故人を供養する意味がある
水引には、未開封であるという証明や魔除け、人のご縁を結ぶ、という意味があります。
香典などの不祝儀の場合には、悲しみを表すために黒白の水引を使います。
ご不幸が何度も続かないようにとの願いを込めて、結びきりやあわじ結びという結び方にします。
故人への哀悼の意を表し、遺族へ悲しみ事が続かないようにという祈りをこめて水引を使うのです。
ですがお布施には供養の意味合いはないため、水引を使いません。
地域によっては使う
地域によっては、お布施を入れる際に不祝儀袋を使うことが慣習になっているところもあります。
例えば関西地方では、四十九日までのお布施を包む際には白黒の水引の不祝儀袋を使い、一周忌以降は黄白の水引のものを使うという慣習があります。
お布施を包む前に、地域の親戚の方やお寺に確認しておきましょう。
お布施の封筒の選び方
お布施は奉書紙で包むのが正式な包み方ですが、無地の白封筒を使っても問題ありません。
コンビニなどに「お布施」と印字された白封筒が売っていることもあります。
ここではお布施を奉書紙で包む以外の方法を解説します。
奉書紙で包む
お布施を包むときは奉書紙で包むのが正式なマナーとされています。
奉書紙で包む際には、中包みをして直接お金を包むことは避けたほうが無難です。
奉書紙でのお布施の包み方の詳細は後で解説します。
無地の白封筒を選ぶ
お布施を包む場合には郵便番号欄のない白い無地の封筒を選びます。
封筒の中には二重になっているものもありますが、二重封筒は「災いが重なる」ことを連想させるため避け、一重の封筒を選びましょう。
コンビニや文房具店では、お布施と書かれている封筒も販売されています。
郵便番号欄のない白い一重の封筒を使うことは、失礼には当たりません。
水引のある封筒を使う場合
地域によっては水引が印刷されている封筒や不祝儀袋を使う場合もあります。
ですが、それも四十九日までの忌日法要のときに使うことがほとんどで、一周忌以降では使わなくなります。
お布施を包むときは、黒白の水引か、黄白の水引を使うのが一般的です。
黄白の水引は関西以西の地域で使われることが多く、市販されています。
また、水引の結び方にも種類があり、結び切りかあわじ結びのものを使います。
この結び方は、ほどいて使えないため一度きりしか使えません。
そのため、不幸が続かないようにとの意味があります。
水引の印刷された封筒や不祝儀袋を使う場合には「これで包んでもかまいませんか」と寺に相談するとよいでしょう。
こちらの記事ではお布施を包む封筒の選び方について解説していますので是非ご覧ください。
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水引の色の選び方と結び方
不祝儀袋の水引の色はいくつかの種類があります。
不祝儀の袋は、綺麗さや豪華さで選ぶものではありません。
水引の色の使い分けを知って適切に選びましょう。
水引の色は宗派によっても異なるので、お寺に確認を取るといいでしょう。
黒白の水引
黒白の水引を使うのは、不幸があったときや仏事です。
水引の本数は5本が一般的です。
1,000~5,000円の香典を包む時に使用します。
水引が印刷されている場合、青白になっていることがありますが、これも黒白と同じように扱って構いません。
また、黒白の水引の外側に銀の水引が入った黒白耳銀の水引があります。
黒白よりも高額な1万~3万円の香典を包むときに使います。
黄白の水引
黄白の水引も不祝儀ですが、関西以西で使われることが多いです。
黄白の水引も、黒白と同様1,000~5,000円の金額を入れるときに使います。
香典を入れることもお布施を入れることもあります。
四十九日までは黒白の水引を使い、一周忌以降の法事で黄白の水引を使うことが一般的です。
双銀の水引
銀の水引のみのものを双銀といい、10本で結ぶのが一般的です。
こちらは、5万円以上の高額の香典を包むときに使うのが一般的です。
10万円の時には中金封、50万円以上のときは大金封にするなど、包みの大きさも金額に応じて変化します。
また、金封の大きさによって水引の結びも大きくなります。
神道の「御神前」「御玉串料」にも使われることが多いです。
こちらの記事では香典の水引の色や種類について解説していますので是非ご覧ください。
奉書紙でのお布施の包み方
お布施は半紙で中包みして奉書紙に包むのが正式な形です。
奉書紙は文房具店やネットで購入できるので、自分で包むことができます。
奉書紙に中袋が付いたものが市販されているので、そちらを使っても問題ありません。
半紙で中包みする方法
正式な包み方を解説します。
- 奉書紙で包む前に、半紙で中包みする
- 半紙を横にして置く
- 右側を30度上に斜めにずらす
- 半紙の中央にお金を置く(お金の両側にそれぞれお札分の幅を残しておく)
- お金は、お札の肖像画が上に来るように揃えておく
- お札の下方に合わせて半紙をまっすぐに折る
- 次に上方の半紙を折り下げる
- 左側の半紙をお札の幅を残して折る
- 左から、半紙をお札の幅に合わせて折る
- 右側の半紙を折ってお札の上にかぶせる
- 残った右端は後ろに織り込む
- 包み終わったら、表に金額を、裏に住所氏名を書く
半紙は、表面が滑らかな方が表面になります。
筆ペンを使う場合は表の方が書きやすいため包んだときに表面が外側になるようにします。
奉書紙で上包みする
半紙でお金を包んだ中包みは、奉書紙で上包みします。
- 奉書紙を縦向きにして、裏を上にして広げる(奉書紙は表がつるつるして、裏面がざらざらしています。)
- ざらざらした面を広げ、中包みしたお金を置く
- 右側に中包みの幅と同じ幅を残しておく
- 左側から縦に折る
- 右側を折る
- 右端がちょうど左端に来るようにする
- 裏返しにして下端を折り上げ、最後に上端を折り曲げる
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お布施袋の書き方
お布施袋の書き方には表書きや裏面の書き方などいくつかのマナーがあります。
書き忘れたりすることのないようご注意ください。
表書きの書き方
表書きには「お布施」「御布施」と書きます。
お布施は、僧侶への対価ではないので「〇〇料」と書くのは失礼になります。
奉書紙や封筒の表の上半分の中心に「お布施」と濃墨で書きます。
お布施の場合には、薄墨は使いませんのでご注意ください。
サインペンタイプの筆ペンも市販されており、書きやすくなっています。
表書きの下半分には、施主のフルネームやその家の名前を「▢山〇次郎」「▢〇川家」のように書きます。
なお、浄土真宗の場合には「御法礼」と書くこともあります。
裏面(裏書き)の書き方
中袋が同封されいないお布施袋を使うときに裏書きをします。
裏書きも表書きと同様に濃墨で書きます。
裏書きには住所・氏名・電話番号・金額を書きます。
封筒の左半分の右側から住所・氏名・電話番号・金額の順に書きます。
住所は書かなくても問題ありません。
中袋の書き方
お布施袋に中袋が同封されていたら、中袋に裏書きの内容を書きます。
中袋の表面に金額、裏面に住所・氏名・電話番号を書きます。
金額の書き方
お布施に包んだ金額は大字(旧字体)の漢数字で書きます。
例えば、5万円と書くときは「金伍萬圓也」と書きます。
よくある質問
Q:お布施袋はどこで買う?
A:コンビニやスーパーで買えます。
また奉書紙など用意しにくいものはインターネットからでも購入できます。
Q:お布施の相場は?
A:法要や地域によって異なりますが、3~5万円程度と言われることが多いです。
Q:お布施はいつ渡す?
A:法要の前か後が一般的です。
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お布施袋の水引まとめ
ここまで、お布施を包む際に水引は必要ないことや、正式なお布施の包み方と渡し方について解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下のとおりです。
- お布施に水引は必要ない
- お布施は奉書紙か白封筒で包む
- お布施を渡すときは切手盆や袱紗に載せる
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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