法事法要
お盆の棚経のお布施の相場はいくら?棚経のマナーも解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.11.11

記事のポイントを先取り!
- 棚経で先祖への感謝の気持ちを表す
- お布施の相場は5,000~2万
- 基本的には毎年行う
お盆の時期には、自宅に僧侶を招き、法要を営むご家庭も多いかと思います。
棚経とはお盆に行う法要のことですが、棚経の意味やマナーを知らない方も多いようです。
そこでこの記事では、棚経の持つ意味や棚経の際のお布施、注意点について解説していきます。
お布施のマナーや、棚経の際に気を付けることなどにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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棚経とは
棚経は仏壇の前であげるお経のこと
棚経とは、お盆の期間に菩提寺の僧侶が、一軒一軒を訪ねて精霊棚(しょうりょうだな)や仏壇の前であげるお経です。
精霊棚とは、お盆に先祖を迎え入れるために設けた祭壇で、御花や果物などをお供えします。
その精霊棚の前で僧侶が読経することから、棚経の名がついたといわれています。
棚経は、親族が集まって僧侶とともに祈祷することで、先祖への感謝の気持ちを表すための法要です。
お盆には、菩提寺で合同法要を行うこともありますが、自宅の仏壇の前で経をあげてもらうのが一般的です。
棚経自体は短いものですが、お盆には欠かせない仏教の行事となっています。
棚経をする時期
棚経をする時期についてご存じでしょうか。
棚経をする時期は基本的に「お盆」ですが、檀家が多いお寺ではお盆の期間内で全ての檀家を回る事が困難な場合があり、盆前に棚経を行う事もあります。
新盆・初盆の場合、棚経は欠かせませんので早めに予約をしておく必要があります。
また、新盆・初盆を迎える檀家を集めて「合同法要」を行うお寺もあるようですので確認しておくようにしましょう。
こちらの記事でお盆の期間について解説しているので、ぜひご覧ください。
お盆のお布施の相場
お盆は、お釈迦様の弟子の目連が、餓鬼道に落ちた亡き母を救うために行った盂蘭盆経(うらぼんきょう)がもとになった行事です。
自分が所有するものを、人々に公平に分け与えることの大切さを説く物語が始まりとなっています。
そのため、お盆の供養は「先祖の供養」と「施餓鬼供養」の二つの面を持ちます。
棚経のお布施には、自分の先祖だけではなく、周りの諸霊にも供養を施すという意味があります。
通常のお盆のお布施の相場
お布施の金額相場は、5,000円〜1万円です。
新盆以外の場合は、一般的に自宅で親族のみで行われるため、お布施の他に、お車代や御膳料もお渡しするようにします。
また、お布施は地域や宗派によって異なりますので、あらかじめ僧侶に確認しておくといいでしょう。
新盆・初盆のときのお布施の相場
新盆・初盆とは、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことですが、亡くなってから四十九日を過ぎる前にお盆が訪れる場合は、翌年が新盆・初盆となります。
お盆の日程は地域によって異なりますので、よく確認しておきましょう。
新盆・初盆のときのお布施の相場は、3万円〜5万円です。
新盆・初盆の際は親族の他に友人知人なども呼ぶ事が多く、法要の規模が大きくなるので、お布施の金額の相場も上がります。
棚経のお布施の相場
お盆の棚経のお布施の相場は5,000~2万円ほどが一般的とされています。
また初盆の場合の棚盆のお布施は3~5万円のことが多いです。
宗派や地域で棚経のお布施の相場は異なるので不安な方は、僧侶やお寺に問い合わせるといいでしょう。
追加で塔婆(とうば)を立てたい方は、さらに塔婆料をお渡しします。
御車代・御膳料は5,000〜1万円
自宅まで僧侶に足を運んでもらった場合、お布施とは別に御車代を用意する必要があります。
また、僧侶がお盆の会食などを辞退した場合は、お布施とは別に御膳料を用意する必要があります。
御車代・御膳料のいずれについても、一般的な相場は5,000~1万円ほどとされています。
それぞれ御車代・御膳料と表書きし、白無地の一重の封筒に入れ、お布施と一緒に渡します。
宗派ごとのお布施の金額
お布施の金額は、宗派やその考え方によって異なります。
宗派ごとのお布施の金額について紹介していきます。
曹洞宗では3,000円〜1万円、浄土真宗では5,000円〜1万円、真言宗では5,000円〜2万円、日蓮宗では1万円〜3万円となります。
こちらの記事でお盆のお布施について解説しているので、ぜひご覧ください。
お盆のお布施の相場についてお悩みの方はお電話でお問合せください。

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お盆のお布施の書き方
お布施の金額の書き方
お布施の金額の書き方について説明していきます。
お布施の金額はお布施の表面に直接記載せず、必ず中袋に書きます。
お布施の金額の書き方は、原則として算用数字は用いず、旧字体を使用して縦書きで記載します。
例えば1万円を包む場合「金壱萬圓也」と書きます。
ここで、金額の前に「金」後に「也」を忘れずにつけるようにしましょう。
ただし、お布施を包む封筒に予め金額記入欄がある場合は、算用数字を使用しても問題はありません。
こちらの記事でお布施の中袋の書き方を解説しているので、ぜひご覧ください。
お布施の表書きの書き方
お布施の表書きの書き方を説明していきます。
お布施の表書きの書き方は、表面上段に「御布施」または「お布施」と記入し、下段にはフルネームで自分の名前を記入します。
名前を記載する際、家族の代表として「〜家」と書いても問題ありません。
お布施の表書きを書くときは、黒の毛筆で濃墨を使用するようにします。
お盆のお布施の書き方についてお悩みの方はお電話でお問合せください。

お盆のお布施の包み方
お布施を包む封筒
僧侶にお布施をお渡しする際には、奉書紙を使って現金を包むのが正式なマナーです。
奉書紙が無い場合は、白無地の一重の封筒を使用しても問題ありません。
棚経のお布施は「お布施」と表書きした奉書紙か白無地の一重の封筒に入れて、僧侶にお渡しします。
奉書紙を使用する場合は、現金を半紙で中包みし、さらに奉書紙で包みます。
奉書紙には、表裏がありますので、ツルツルした面が表に来るように包みます。
お布施の渡し方
お布施は直接手渡しせず、切手盆(きってぼん)や袱紗(ふくさ)などにのせてお渡しします。
お布施をお渡しする際には、文字が僧侶の正面に来るように渡します。
またお渡しするタイミングは、棚経が終わった後に、お礼の言葉とともに渡すのが一般的です。
「本日は誠にありがとうございました。お布施をお納めください」などと一言添えてお渡しします。
こちらの記事でお盆のお布施の包み方を解説しているので、ぜひご覧ください。
お盆のお布施の包み方についてお悩みの方は、お電話でお問合せください。

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お盆に棚経を受ける時の注意点

棚経は基本的に毎年行いますので、一度棚経を依頼すれば、その後は菩提寺から連絡が来るケースが多いようです。
僧侶に自宅で棚経をあげてもらう場合は、施主や参列者にも守るべきマナーがあります。
棚経を依頼するときは早めに
僧侶は、お盆の短い期間に、付き合いのあるお宅を一軒一軒まわって棚経をあげます。
そのため、お盆前の早い時期に、ある程度の予定を組むことも多くなります。
もしお盆に初めて棚経を依頼する場合は、早めに寺院に連絡を入れる必要があります。
特に新盆を迎える場合は、大がかりな法要になるケースも多いので、できるだけ早く相談しましょう。
また、棚経を依頼する場合は、勘違いなどで行き違いなどが起きないよう棚経の日時をしっかり確認する必要があります。
棚経当日など直前のキャンセルや不在は、絶対に避けるべきです。
棚経は基本的には断れない
基本的に棚経は毎年行うものですので、棚経をお断りするのは避けたほうが無難です。
棚経をお断りしてしまうと、お盆に戻られるご先祖様を、おもてなしすることができません。
また、菩提寺との今後のお付き合いなどを考えても、棚経をお断りするのはできるだけ避けるべきです。
棚経をお断りすると寺院の予定が崩れ、お寺だけでなく他の檀家の方々にも迷惑をかける場合もあります。
やむを得ない事情で棚経をお断りする場合は、寺院にできるだけ早くその旨を伝えましょう。
服装について
自宅で棚経を行う場合は、参列者は親族のみのケースが多いので地味な普段着でも問題ありません。
ただし初盆などで親族以外の方も参列するケースでは、喪服を着用するのが一般的です。
棚経も立派な仏事ですから、Tシャツや短パンなどの軽装や派手な服装は好ましくありません。
華やかなアクセサリーをつけたり、必要以上に肌を露出したりすることも避けるべきです。
男性はダークカラーのシャツやパンツ、女性であればシックな色合いのワンピースなどが無難です。
お子さんについては、学生で制服がある場合は制服が最適とされています。
制服がない場合は、白いシャツにモノトーンカラーのパンツやスカートなどを着用します。
お坊さんの迎え方
棚経を行う僧侶は、お盆の暑い時期に、1日に何軒もの檀家を訪れて読経を行います。
そのため、棚経に来てくださる僧侶を迎える際は、おしぼりや茶菓などを用意するのがマナーとされています。
また読経を行う部屋は、事前にクーラーや扇風機などで涼しくしておいた方が親切です。
お盆の棚経に関するマナーでお悩みの方は、お電話でお問合せください。

お盆の棚経のお布施のまとめ

ここまで、棚経の意味や、お布施を渡す際のマナーなどの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 棚経は先祖への感謝の気持ちを表すための法要
- 棚経のお布施の相場は5,000~2万円、初盆の場合は3~5万円
- 棚経は基本的に毎年行うもので、断るのは避けるべき
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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