法事法要
23回忌の法事は何をする?マナーや当日までの準備についても解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.10.15

記事のポイントを先取り!
- 23回忌は、故人が亡くなってから22年後
- 23回忌は身内のみで行うのが一般的
- 服装・香典・お布施のマナーは他の法事と一緒
23回忌法要に招待されたけど、詳しいマナーがわからないという方は多いでしょう。
23回忌はどのようなことをするのか、当日までに何を準備すれば良いのかなど、わからないことばかりです。
そこで本記事では、23回忌法要の内容や服装マナーについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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23回忌とは

23回忌とは、故人が亡くなられてから22年目の命日に執り行われる法事のことを言います。
「何故22年目なのに23回忌なのか?」と、不思議に思われる方もおられると思います。
これは故人が亡くなられた年を1年目とカウントするため、22年目が23回忌となるのです。
数え年で1の位が3と7の年に法事を執り行うとされています。
23回忌に執り行う法事の内容について、以下で詳しく紹介していきます。
内容
23回忌では一般的に、家族や身内だけで法事を執り行うことが多いです。
故人が亡くなってから年数も経過しているため、法事の規模を縮小する傾向にあります。
33回忌か50回忌を弔い上げとする家庭が多く、それまでは家族・身内で法事を執り行う傾向にあります。
併修について
併修(へいしゅう)とは、同じ年に法事が重っている場合に、一緒にまとめて執り行うことを言います。
例として、今年「7回忌を迎える故人」と「23回忌を迎える故人」がいらっしゃるとします。
命日が5月と8月でバラバラであっても、併修として命日が早い故人に合わせて一緒に法事を執り行うことができます。
別々に法事を執り行うためにわざわざ何度も集まるのは大変だという事情から一緒に執り行うことが多いです。
しかし3回忌までの法要は併修を執り行わず、故人を弔うための法事を執り行い供養をするのが一般的です。
執り行わない宗派もある
宗派によっては23回忌法要が執り行われないこともあります。
例えば真言宗では23回忌と27回忌を執り行わず、25回忌で法事を執り行います。
他にも曹洞宗・臨済宗・日蓮宗では、23回忌と27回忌法要を執り行う場合と、執り行わない場合があります。
23回忌と27回忌法要を執り行わない場合は、真言宗と同様に25回忌法要を執り行うとされています。
地方・家庭・お寺などによっても変わってくるので、あらかじめ調べておきましょう。
23回忌での服装マナー

23回忌は家族・身内だけで法事を執り行いますが、ラフな服装や普段着などで法事に参列するのは好ましくありません。
法事の招待状に平服でと書かれていることがありますが、平服とは略喪服のことを指します。
普段着を着て参加することは避けましょう。
男性と女性、また子供の場合もそれぞれ服装は異なりますので、それぞれ順番に紹介していきます。
男性
男性の場合、黒や濃紺などの地味なスーツを着るのが一般的です。
靴下も柄物や光沢があるものは避け、黒色や暗めの色を選んで履くのがマナーとされています。
ワイシャツは白で無地のものを使用し、ネクタイは黒色を着用しましょう。
23回忌では喪服を着用する必要はありませんが、法事にふさわしい地味でカジュアル過ぎない服装を心掛けましょう。
女性
女性の一般的な服装としては、黒や濃紺などのワンピースやスーツなどがあります。
基本的に無地が好ましいですが、薄めのチェックやストライプ柄のスーツでも問題ありません。
女性は靴下ではなく黒のストッキングを履くのが一般的で、ベージュなども履くことができます。
真珠やパールのネックレスは問題ありませんが、おしゃれでアクセサリーを着用するのは好ましくありません。
化粧は華やかで派手な印象を与えるものは避け、ナチュラルに仕上げることを心がけます。
香水やネイルなども法事では付けないのが礼儀で、髪型も目線より低い位置で一つにまとめるようにしましょう。
子供
学校に通われていて制服がある場合は、そのまま制服を着るのが良いでしょう。
制服がない場合は、地味でかしこまった服装を心掛けます。
男児であれば襟付きの白シャツに黒色のズボン、女児であれば黒のワンピースなどが好ましいです。
家族・身内で行われる法事であれば、特に格式張った服装でなくても派手な服装でなければ問題ありません。
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23回忌の香典の相場

23回忌の香典をどの程度お包みしたらいいのか、悩んでしまわれる方も多いのではないでしょうか。
故人との関係性によっても香典の相場は変わってくるので、順番に紹介していきます。
父母・義父母の場合
故人との関係が父母や義父母である場合の香典は、1万〜3万円が相場となっております。
法事の後に会食を行う場合には、会食代を上乗せして2万〜5万円ほど支払うのが一般的です。
夫婦で会食に出席する場合は、さらに1万~2万円程上乗せしましょう。
法事の施主を担当するのであれば、香典をお包みする必要はありません。
兄弟・姉妹・義兄弟・義姉妹の場合
故人との関係が兄弟・姉妹・義兄弟・義姉妹の場合の香典は、1万〜3万円が相場となっています。
法事の後に会食を行う場合には、2万〜5万円と会食代を上乗せして支払うのが一般的です。
夫婦で会食に出席する場合は、さらに1万~2万円程上乗せしましょう。
法事の施主を担当するのであれば、香典をお包みする必要はありません。
祖父母の場合
故人との関係が祖父母の場合の香典は、3,000〜5,000円が相場となっております。
法事の後に会食を行う場合には、1万〜2万円と会食代を上乗せした金額を包むのが一般的です。
夫婦で会食に出席する場合は、さらに1万~2万円程上乗せしましょう。
関係が祖父母であるため、お住まいの地域が遠い場合は法事に招待されない可能性もあります。
香典袋マナー
基本香典には不祝儀袋を使い、紙幣を包むのが一般的です。
表書きに記載する内容は、不祝儀袋の中央から上部に「御仏前」もしくは「御佛前」と書きます。
不祝儀袋の中央から下部には、自身の氏名を記載します。
ボールペンで書くのではなく、筆や筆ペンで濃墨を用いて書くのが基本です。
お通夜や葬儀などは薄墨で書きますが、四十九日以降は薄墨は避けます。
中袋がある場合には表面に金額を、裏面に住所と氏名を書きましょう。
金額は漢数字の旧字体で「金壱萬圓」のように書きます。
中袋がない場合は香典袋の裏面に記載しましょう。
23回忌の準備

施主として23回忌の法事を執り行うには、日程・場所・お布施・香典返しの粗品などを準備する必要があります。
どのように準備したら良いかなどを順番に紹介していきます。
日程の調整
故人が亡くなられた命日に23回忌を行うのが理想ですが、仕事の関係などで平日に執り行うことが難しい場合も多いでしょう。
命日に近い土日などに設定するのであれば、前倒しで法事を執り行っても問題ありません。
日程をずらす場合は命日より後ではなく、前倒しで法事を執り行う必要があります。
その際、大安や仏滅などの六曜を気にせず日程を決めても問題ありません。
場所の確保
場所を確保する場合は、自宅かお寺のどちらかで決めるのが一般的です。
長年お世話になっているお寺であれば、そこに23回忌もお願いするのが良いでしょう。
しかし数人で小規模に執り行うのであれば、自宅でも問題ありません。
その場合は住職を自宅まで招いて、お経を唱えてもらうと良いでしょう。
お布施の用意
施主として23回忌を執り行うにあたり、お布施を住職に用意する必要があります。
どのようなことに注意していかなければならないか、順番に紹介していきます。
相場
住職へのお礼としてお渡しするお布施ですが、実際にどれくらいお包みするのか悩んでしまうと思います。
一般的なお布施の相場は、1万~5万円程度と言われています。
自宅にお呼びする場合は、交通費として御車代もお渡しすることがあります。
また法事後の会食に僧侶が参加しない場合、御膳代もお渡しすることがあります。
御車代と御膳代の相場はそれぞれ5000~1万円程度です。
書き方
お布施は無地の白封筒や奉書紙と呼ばれる和紙に包むのが一般的です。
封筒の書き方は、表面の上部に「お布施」や「御布施」と記載し、その下部に氏名を書きます。
裏面には、お包みした金額を右側に記載し、左には住所・氏名を書きます。
金額は「金壱萬圓」のように旧字体で書きましょう。
奉書紙の場合は、中袋に金額・住所・名前を書きます。
包み方
紙幣の包み方は、人物が描かれた面が表面を向くように封筒や中袋に入れます。
この際、数えやすいように向きを揃えるようにしましょう。
また、奉書紙を用いる場合、中袋の上からさらに表包みで包む必要があります。
引き出物の用意
法事では、参列や香典へのお礼として引き出物を用意する必要があります。
香典の金額の3分の1~半額程度の品を用意するのが一般的です。
法事で渡す引き出物としては3000~5000円程度の品を用意するのが一般的です。
高額の香典を頂いた場合、後日差額分を香典返しとして郵送することもあります。
不祝儀を残さないよう、手元に残らないものを用意します。
肉や魚などは避け、洗剤や菓子折りなどを用意しましょう。
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法事の日を過ぎてしまったらどうする?

故人が亡くなってから数年経過すると、どうしても年忌法要を忘れてしまうことがあります。
また数え年ではなく満年数で計算しており、1年間違っていたということもありえます。
法事の日を忘れてしまっていたら、どうすれば良いか順番に紹介していきます。
次の法要をきちんと執り行う
23回忌をうっかり忘れてしまっていたら、次の27回忌との間の25回忌を執り行うことで解決できる場合があります。
しかし宗教や地域によっても年忌法要の決まりは様々です。
地域や宗派によっても変わってくるため、忘れていると気づいた時点でお寺の住職に相談するのが良いでしょう。
遅れていても23回忌を執り行うべきと言われる場合もあり、気を付ける必要があります。
重要な法要は必ず忘れないようにする
故人が亡くなってから、初七日・四十九日・百か日・一周忌・三周忌・七回忌・13回忌など重要な法事があります。
最初のうちは覚えていることが多いのですが、時間が経過するにつれて忘れてしまいがちになります。
故人をしっかりと供養するために、年忌法要のリストを作ってわかりやすいようにしておきましょう。
いつでも目に付く場所に置いておくことで、法事を忘れないようにできます。
特に弔い上げの年は、故人を供養する最後の年忌法要にもなるので注意しましょう。
親族へ連絡をする
23回忌などの年忌法要を忘れてしまった場合には、必ず親族に連絡をしましょう。
いつ23回忌の案内がくるか待っている可能性があるからです。
手紙などで連絡するのではなく、直接電話で忘れていたことを知らせましょう。
その際に住職などに相談をしていたのであれば、その後の法要の有無も伝えます。
遅れても23回忌を行うのであれば、日取りなども打ち合わせすることができます。
25回忌にずらすことになったのであれば、翌年の何月に執り行うことになったのかを伝えましょう。
スポンサーリンク23回忌の法事まとめ

ここまで23回忌の法事について、服装や香典マナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 23回忌は家族・身内で縮小して法事を執り行う
- 喪服でなくてもよいが、礼節を保った服装で行く
- 香典は故人との関係性により金額が変わる
これらの情報が皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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