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法事法要

法事の香典の相場は?マナーや書き方についても解説

更新日:2022.11.21

香典

ピンク色の菊と白黒の水引の封筒と数珠

記事のポイントを先取り!

  • 法事の香典相場は様々な要素で決まる
  • 香典の包み方には様々なマナーがある
  • 法事の際に御供物を持参することも多い

法事に参列するときに持参する香典には、相場があります。

また香典の金額だけではなく、マナーや表書きなどわからないことも多いでしょう。


そこでこの記事では

  • 法事の香典の相場について
  • 法事の香典のお札のマナー
  • 香典の書き方について
  • 香典を渡すタイミング

以上の内容で解説していきます。

法事での御供物の扱いについても説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 法事とは
  2. 香典とは
  3. 法事の香典の相場
  4. 法事の香典に使用するお札マナー
  5. 香典袋(不祝儀袋)の選び方
  6. 香典の書き方
  7. 香典袋へのお札の入れ方
  8. 香典の包み方
  9. 香典を渡すタイミング
  10. 香典の渡し方
  11. 法事でのお供え物について
  12. 法事の香典まとめ
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法事とは

法事とは、故人が亡くなった節目に合わせて供養のために行う儀式です。

具体的には故人の命日から49日後や1年後など、仏教で決まった節目に合わせて行います。

また日程は、故人の一周忌などを迎える前に行うのがしきたりです。

参列者が集まりやすい土日祝日などに行うのが理想とされています。

当日は故人のご遺族やご親族が集い、法要・お墓参り・会食を行うのが一般的です。

なお「法事」と「法要」には大きな違いがあります。

「法要」は法事の儀式を指すのに対し、法事は法要に会食を加えたものを指す言葉です。

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香典とは

法事に参列する際、「香典」と呼ばれる金銭を持参することになります。

香典とは、葬儀や法事などの弔事で故人にお供えする金銭です。

もともとは葬儀などの際、自前でお供えする線香を用意していたことに由来します。

時代とともに金銭を包んで持参する形になっていきました。

現在では弔事を行うご遺族の金銭的な負担を軽くする援助の意味が強くなっています。

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法事の香典の相場

白い電卓

法事はお葬式やお通夜と違い、家族と親族など関係が近い人が集まって行われます。

法事の香典の相場は、故人との関係性の深さと法事の種類によって変わります。

また四十九日・一周忌などの節目となる法要は、香典の相場が高くなる傾向にあります。


また会食が用意されている場合と、されていない場合でも相場が変わります。

会食が用意されている場合、その分の食事代1万~2万円前後香典の金額を高めに包むのがマナーです。


故人との関係性の深さと、法事の内容別の香典の相場についてについて解説します。

四十九日・一周忌法要(会食あり)

  • 1親等~2親等:3万~5万円
  • 3親等以降・血縁関係以外:1万~3万円

1親等~2親等には祖父母・両親・叔父叔母・兄弟・子供・孫が含まれます。

四十九日・一周忌法要(会食なし)

  • 1親等~2親等:1万~3万円
  • 3親等以降・血縁関係以外:5000~1万円

四十九日・一周忌以外の法要(会食あり)

  • 1親等~2親等:1万円~3万円
  • 3親等以降・血縁関係以外:1万円~2万円

四十九日・一周忌以外の法要(会食なし)

  • 1親等~2親等:5,000円~2万円
  • 3親等以降・血縁関係以外:5,000円~1万円

金額はあくまで目安なので、参列する家族や親戚同士で相談してもいいでしょう。

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法事の香典に使用するお札マナー

香典用の封筒と万札

法事の香典にはお札を入れますが、その際に注意点があります。

準備するときに慌てないためにも、香典のお札のマナーについて解説します。

新札を避ける

香典に入れるお札に、新札は使用しないようにしましょう。

これは「不幸を前もって予測して新札を用意していた」というイメージを避けるためです。


手元に新札しかない場合には、折り目を付けて香典袋に入れます。

くしゃくしゃに折り曲げるのではなく、折り目がひとつつくだけで大丈夫です。

お札の枚数について

新札を避けるだけではなく、入れるお札の枚数にも注意します。

4や9は縁起の悪い忌み数字なので、4枚・9枚にならないように入れます。

また10以外の偶数も割り切れることから縁が切れることを想起させ、好ましくありません。

入れる枚数に気をつけましょう。

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香典袋(不祝儀袋)の選び方

白黒の水引の香典

香典に使用する不祝儀袋は、黒白・銀白・双銀の水引が付いた袋を使用します。

関西では黄白の水引を使うこともあります。

水引が印刷されているものと、水引が取りつけるものの2種類があります。


香典に1万円以上包むときは、水引が取り外せる不祝儀袋を使用してください。

1万円以下の場合は、水引が印刷されている不祝儀袋を使います。

また、双銀の水引は5万円以上の高額な香典を包むときに用いるのが一般的です。


キリスト教の場合は、水引がつかない無地の不祝儀袋を使います。

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香典の書き方

香典に書く表書きや裏書きは、宗教や宗派によって違います。

表書き・裏書・中袋の書き方をまとめたので、参考にしてください。

表書き

表書きには香典であることを伝える題目と、差出人の氏名を記載します。

水引の上部分に題目を、下部分に氏名を書きましょう。


3名以内の連名の場合は代表者名を中央に書き、その左に他の名前を書き添えます。

4名以上の場合は「○○一同」のように関係性がわかるようにして、中に名前のリストを包みましょう。

仏式の香典の表書き

四十九日の法要までは「御霊前」と書きます。

また四十九日が過ぎると「御仏前」となります。

浄土真宗に限っては、いつでも「御仏前」という表書きを使用してください。


「御香典」と表書きに書いてもいいでしょう。

「御香典」は、宗派や時期を問わず使うことができます。


四十九日までは薄墨で書き、四十九日を過ぎたら濃墨で書くのがマナーです。

神式の香典の表書き

神式の場合の表書きは「御霊前」あるいは「御神前」「御玉串料」を使うのが一般です。

「御香典」と書かないよう気を付けましょう。

キリスト教の場合

キリスト教の場合は、水引を使用しない無地の不祝儀袋に「御花料」と書きます。

「御香典」と書かないよう気を付けましょう。

裏書き

香典の裏書きには、何を書けばいいのかわからない方も多いでしょう。


不祝儀袋には、中袋がある場合とない場合があります。

中袋がないタイプは、金額が少ない場合に使用されることが多いです。

不幸が二重に重ならないようにと、あえて中袋なしの不祝儀袋を使用する地域もあります。


中袋がない場合、裏面には住所氏名と金額を、袋の左下に記載します。

縦書きで送り主の住所と金額を書きます。


金額は旧字体の漢数字で書きます。

日常的に使用している「一」「二」ではなく、「壱」「弐」という難しい漢字を使用します。

金額の最後に「也」という字をつける場合もありますが、つけなくても問題はありません。

例えば、1万円包む場合は、「金壱萬圓也」のようになります。

中袋

中袋があるタイプの不祝儀袋を使用する場合は、先ほどの裏書きの住所と金額を中袋に書きます。

表面に金額、裏面に住所と氏名を記載しましょう。

中袋に住所と金額を書くので、不祝儀袋の裏面には何も書きません。

「薄墨」と「濃墨」について

香典を持参する際、葬儀やお通夜では表書きや名前などを薄墨で記すのがマナーです。

普通の墨に比べて水分が多いため、故人のご不幸に対する悲しみの涙が混じったように見えます

また訃報に接し、墨を磨る間もなく大急ぎで駆け付けてきたことを示す意味もあります。

いずれにしても、葬儀では故人に対する弔意を示すためにも、薄墨で書くのがマナーです。

筆記用具についても薄墨に対応した毛筆が使われます。

なお中袋に書く金額などは、ご遺族が香典を整理する際に重要な情報です。

読み間違いなどを防ぐ意味でも、ボールペンなどで分かりやすく書くべきとされています。

一方、法事の場合は、葬儀と異なり普通の濃い墨で書いて問題ありません。

法事を行うのは四十九日以降で、故人を偲ぶ時期になっているためです。

わざわざ故人のご不幸に対する悲しみを示す必要がないため、薄墨は使いません

法事で表書きなどを書く際は、普通の毛筆や筆ペンを使うようにしましょう。

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香典袋へのお札の入れ方

香典を準備する際、袋へのお札の入れ方もしっかり理解しておく必要があります。

お札を入れる際、ケースによって入れ方も様々です。

中袋がある場合

香典袋はコンビニやスーパーで扱っている場合、基本的に中袋が一緒に付いています。

中袋が付いている場合は、まずお札の肖像が印字されている面を下に向けましょう

肖像が下を伏せる形になるため、故人を悼んだり偲んだりするように見えるためです。

そして実際に中袋に入れる際は、肖像が印字されている側が袋の底に来るようにします

袋の口から見ると、すぐ肖像が見えないようになる形です。

ただし、地域によっては反対に入れる場合もあるため、菩提寺や近所の方への確認が必要です。

ちなみに、中袋には包んだ方の名前・住所や香典の金額も明記します。

香典の金額は表面に、名前・住所は裏面左下に記すのが一般的です。

なお住所には、電話番号も一緒に記入しておくと良いでしょう。

何らかの問題が起きた際、ご遺族が早急に連絡できるようにするためです。

中袋がない場合

購入した香典袋によっては、中袋が付いていない場合もあります。

中袋が一緒に付いていない場合、香典袋に直接入れるのが作法です。

香典袋に直接包むことは、特別失礼に当たるわけではありません。

香典袋に包む場合も、基本的には中袋と同じ入れ方をします。

肖像の印字された面を下に向け、肖像が袋の底に来るように入れます。

地域により逆に入れる場合もあるため、やはり確認が必要です。

香典袋に包む場合は、裏面に金額・名前・住所を記します

金額は右側に、名前と住所は左下側に記すのが一般的です。

奉書紙を使う場合

中袋や香典袋以外にも、奉書紙(ほうしょし・ほうしょがみ)を使う方法もあります。

奉書紙は楮などを原料に作った高級和紙のことです。

室町時代に幕府で重要事項を伝える公文書として使われていました。

現在では冠婚葬祭などで大切な進物を包むために使われます。

奉書紙は表面が滑らかで、裏面にざらつきが付いているのが特徴です。

香典のお金を包む際も、表面と裏面の違いに注意します。

奉書紙の表面に対して、お札の裏側が接するように包むのがポイントです。

実際に包む際は、まず奉書紙を裏向きに広げます。

次に肖像を上に向けたお札を置き、下・左・右・上の順で折りたたみましょう。

あらかじめ折り目が付いている場合は、折り目に沿って包んでいきます。

仕上げの際、上側が下側に被るようにするのがポイントです。

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香典の包み方

袱紗での香典の包み方

香典を持参する際、封筒のまま持ち歩くのはマナーに反することです。

封筒を袱紗(ふくさ)や奉書紙、ハンカチで包むのが作法とされています。

袱紗・奉書紙・ハンカチを使って香典を包む方法について解説します。

袱紗を使う場合

弔事で香典袋を包む際、袱紗が使われることが非常に多いです。

袱紗とは、冠婚葬祭で持参する祝儀袋や香典袋を包む布を指します。

弔事の場合、灰色や青緑色などの寒色系のものや紫色のものが定番です。

特に紫色の袱紗は、結婚式などの慶事でも使えるため、1枚あると役に立ちます。

袱紗で包む場合、まず裏面を上にしてひし形に広げます。

そして表面を上にした香典袋を、真ん中より少し右寄りに置きましょう。

続けて香典袋に沿って、右・下・上・左の順に折っていきます。

左側を折った際に余った部分を内側にたためば出来上がりです。

奉書紙を使う場合

奉書紙を使って包む場合は、前もって中袋や奉書紙の中包みを用意します。

奉書紙のざらつきのある裏面を上に向けて広げたら、真ん中に中包みを置きましょう。

なお、奉書紙は縦長に置くのがポイントです。

続けて中包みに沿って、右・左・下・上の順に折っていきます。

最後に上側を折った際、下側の上から被るように折るのが弔事の作法です。

ちなみに慶事の場合は、下側が上から被る形となります。

ハンカチを使う場合

ハンカチは袱紗や奉書紙を持っていない場合に、代用品として役立つ品です。

ハンカチを使う場合、香典袋を包むのにふさわしいものにする必要があります。

白または黒の無地で、大きさが大判タイプのものであれば問題ありません。

可能であれば、弔事用の袱紗に近い色合いのものがおすすめです。

ハンカチで香典袋を包む際、基本的には袱紗と同じたたみ方になります。

まずハンカチの裏面を上に向け、ひし形に広げましょう。

次に表面を上に向けた香典袋を、真ん中より少し右寄りに置きます。

香典袋に沿って、右・下・上・左の順に折りたためば完成です。

袱紗を使う場合と同じく、左側の余った部分は内側に折り込んでいきます。

ただし、ハンカチはあくまでも代用品として使うものです。

可能な限り、前もって袱紗や奉書紙を用意しておくのが望ましいでしょう。

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香典を渡すタイミング

受付が用意されている時は、受付を済ませた後に香典を渡します。

ただし、法事は身内だけで行われることも多く、受付が用意されていない場合もあります。

受付がない場合は、遺族に挨拶する際に直接渡します。


「お招きいただきありがとうございます」「どうぞお供えください」などの挨拶をして渡します。

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香典の渡し方

香典は必ず袱紗(ふくさ)に入れて持ち歩きます。

包み方は上の図を参考にしてください。

香典を直接バッグなどに入れ、取り出して渡すのはマナー違反です。


袱紗は最近では100均やコンビニでも売られているので、簡単に購入できます。

法事で持っていく袱紗は、黒、グレー・紫など地味な色の袱紗を用意します。

紫は慶事にも使用できる色なので、ひとつ持っておくと便利です。


香典を渡すときは、香典袋を袱紗から取り出して畳んだ袱紗の上に重ねて渡しましょう。

また、渡すときは相手側にのし書きの文字が読めるような向きで渡します。

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法事でのお供え物について

お供えの果物

お供物は、故人に捧げる物品や現金のことをいいます。

また、法事の手配をしてくれた遺族へのお礼を込めて渡すという意味合いもあります。


法事にはお供物を持っていったほうが良いのでしょうか。

法事のお供物の扱いや、相場について解説します。

法事でお供物は必要?

お供物は、必ず持っていかなければいけないというものではありません。

しかし、法要を手配していただいたお礼の意味を込めて持っていくのが、より丁寧です。


ただし施主からお供物を辞退する連絡があった場合は、持っていかなくてもいいでしょう。

法事の回数によって、お供物をもっていかない場合もあります。

七回忌くらいまではお供物を持っていくことも多いですが、五十周忌になると持っていかない傾向にあります。

お供物の相場

お供物には、金品を贈る場合と物品を贈る場合があります。

物品をお供えする場合も、物品だけではなく「御供物料」として現金もプラスして持参することが通常です。

では、お供物の相場はどれくらいなのでしょうか。


品物としてお供物を贈る場合の相場は、3000~5000円程度です。

高くても8000円程度に抑えるのが良いでしょう。

お金として持っていく場合は5000~3万円が相場です。

金額に大きなひらきがあり、相場が読みにくいですね。

目安として、以下の時には金額が多いと考えられます。

  • 法要後に食事がある場合
  • 血縁的に近い立場にある
  • 自分の年齢が高い

以上の場合は、1万~3万円包むことが多いです。


物品を贈る場合は何を贈れば良いのでしょう。

果物やお菓子がお供物の定番です。

季節の果物や、故人が好きだった果物を供えます。

お菓子は日持ちがするので、お供物としておすすめです。

最中や羊羹などの和菓子や、クッキー・マドレーヌなどの洋菓子を選ぶ人も多いです。

お菓子を選ぶときは、個別包装されたものを選びましょう。


お供物としてタブーとされているものは、肉や魚といった殺生を連想させるものです。

花を供える場合は、棘のある花や香りが強すぎるものは避けましょう。

また、色が鮮やかすぎるものも避けたほうが良いでしょう。

法事で定番のお供え物

法事に参列する際、お供え物を持参するとご遺族に喜ばれやすいです。

実は法事では定番とされるお供え物がいくつかあります。

お供え物は、基本的に「五供(ごく)」の考え方に則っているのが望ましいです。

五供は仏教で最も基本的なお供え物を指す考え方で、以下の5つが挙げられます。

  • 香(こう):お線香や抹香などで、心身を浄化する
  • 灯明(とうみょう):ろうそくの明かりのことで、ご先祖様のいる場を明るくする
  • 花:祭壇などにお供えするお花のことで、ご先祖様を喜ばせる
  • 浄水(じょうすい):ご先祖様にお供えするお水で、心を清らかにする
  • 飲食(おんじき):ご先祖様にお供えする食事

実際にお供えする際は、季節の花や野菜・果物・お菓子などが一般的です。

お花については、菊・カーネーション・ユリや故人が好んでいたものが良いでしょう。

後ほど触れるタブーとされるお花でも、故人が好んだものであれば問題ありません。

食べ物や飲み物は、なるべく保存が利いて小分けできるものが良いとされています。

食べ物などは法事が終わった後に参列者でお裾分けし、供養とするためです。

お菓子については、個数が多く小分けされたものが良いでしょう。

飲み物については故人が好んだお酒やお茶などがおすすめです。

ほかにも品物の代わりに金銭の形で持参する場合もあります。

金銭として持参する場合、表書きは「御供物料」とします。

香典とは別の袋に包んでおくと、ご遺族も理解しやすいでしょう。

ただ地域によって様々な作法があるため、事前にご親族などと相談して決めるべきです。

法事で避けた方が良いお供え物

法事におすすめのお供え物がある一方で、タブーとされるものもあります。

まず食べ物関係では、仏教の不殺生の教えに反すため、肉や魚はNGです。

また、魚肉ソーセージのような加工品もタブーです。

傷みやすいものや保存が利きにくいものも避けるようにします。

ほかにもニンニクやネギといった香りの強いものもお供え物に不向きです。

香りの強いものも、ご先祖様にとっては不快なものであるからです。

辛みの強いものに関しても、食べるのに苦労するため、不向きといえます。

お花にもお供えしない方が良いものがいくつかあります。

まず毒を伴った花は、仏様やご先祖様が良い思いをしないために避けるべきです。

具体的にはヒガンバナやシャクナゲなどがあります。

また、トゲのある花や香りの強い花もお供えするべきではありません。

トゲのある花は殺生を連想させ、香りの強い花はお香の香りの妨げになるためです。

具体的にはバラやアザミ、ユリなどが挙げられます。

ただしトゲのある花は、前もってトゲを取り除けばお供えしても問題ありません。

ほかにも造花やドライフラワー、プリザーブドフラワーも極力避けるべきとされています。

生花が良いとされるのは、花が咲き枯れていく様子が人生を思わせることから来ています。

仏様やご先祖様も花が実際に変わっていく様子を好むため、なるべく生花がおすすめです。

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法事の香典まとめ

仏壇に向かって祈りをささげる僧侶の背中

ここまで法事の香典の情報や、マナーなどを中心に書いてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 法事の香典の相場は5000円~3万円
  • 新札を避け、お札の向きを整えて入れる
  • 表書きは宗教や時期によって異なる
  • 香典は受付を終えた後か、遺族に直接渡す

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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